ミニ定期便 Back Number
倉庫017

321  100,000アクセスに感謝!
  Date: 2000-09-20 (Wed)

 すでにお気づきの方も多いと思うが、昨日9月19日の夜、この「iPAL-NEXT」はついに100,000アクセスを達成した。とにかく感謝だ。

 ご存知の方も多いと思うが、この「iPAL-NEXT」の前身は「パーム航空」(1997.11.8〜2000.2.7)というサイトだった。ここが1,500,000アクセスという記録を残して無期限休航に入ったのが2000年2月。(実は、その半年前に一度「第一次休航宣言」というのはしているのだが、その後、規模を縮小して再開したという事情があった)

PALの歴史

 以来、5ヶ月近いお休み期間を経て登場したのが「iPAL」だった。2000年6月21日、これまでの「日本のパーム界のために全身全霊を捧げるサイト」から、「パーム界のことも含め、書きたいことを書くというお気楽スタンスのサイト」にスタイルを変えて始めたこのサイト。

 最初は「i-mode」専用サイトだったが、意外と多くの人がi-modeじゃなくPCで読んでくれてるらしいという事実と、某所で入手したcgiを使って更新作業の手間を減らせる!という理由から、2000年8月21日より現在の形である「iPAL-NEXT」になった。

 ときどき、「いつ頃、パーム航空は復活するんですか?」という質問なども受けるが、今現在の状況ではそれはとても難しい。永遠に無理!…とまでは言わないが、今現在の状況でも出来うるかぎりのギリギリの選択しての更新スタイル、それがこの「iPAL-NEXT」だ。

 だから、明日更新してるかどうかもわからない。たった今更新できるからしている。そんなお気楽なサイトにお付き合いいただいてる皆さん、感謝だ!大々感謝だ!

※なお、「パーム航空」は10万アクセスを獲得するために、およそ6ヶ月(1998.2.24〜1998.8.28)を要したが、「iPAL-NEXT」は同じアクセス数をわずか3ヶ月弱(2000.6.21〜2000.9.19)で達成した。これは、実はこのサイトの、というより日本のパーム界全体のパワーの差から来ている。パーム界にも感謝!

322  ナショナルパームプロジェクトは実在した!
  Date: 2000-09-20 (Wed)

 最初はふふふPalmさんの悪ふざけかと思ったらホントだった!やっぱりPanas○nicがPalmを出した!やっぱりPanas○nicは松下だ!(なんのこっちゃ?!)

 ■Panas○nicのリリース
 ■Mac Fanのニュース

 訳がわからん!という人は「パームを全国民へ〜ナショナルパームプロジェクト」を読もう!

323  紫色の帯がついたタクシーを探せ!
  Date: 2000-09-20 (Wed)

 ニューヨークでタクシーを探す方法は簡単だ。街角で黄色い車体を見つければ、たとえドライバーの英語力に問題があっても、まず間違いなくそれはタクシーである場合が多い。

 ところが、あなたがもしも日本からたまたまやってきたPalmユーザだったとしたら、ただ黄色い車体のタクシーを探すよりも、その車体に紫色の帯がついた車体を捜してみるべきだろう。

 というのも、米Yahoo!が以下のようなサービスを始めたからだ。

■通信料金無料で使い放題! ニューヨークにインターネット・タクシーが登場

 このニュースのタイトルを初めて目にした時、機長はさしたる興味も持っていなかった。というのも場所が遠く離れたNYだし、NYの悪名高きタクシー車内で自分のノートパソコンを広げる勇気などなかったからだ。

 ところが、この記事をよく読んでみると、どうやら目つきの悪いタクシー運転手の後ろで自分のノートパソコンを広げる必要さえないことがわかった。そう!ここでインターネット端末として使われるのはお客のノートパソコンでないどころか、レンタル用のノートパソコンでもなく、そう!Palm VIIだったのだ!こりゃあ試してみたい。

 そして、これはただの広報イベントじゃないと機長は思った。

 タクシーの車内において、移動通信機能をもったPalmの機動力はもちろん、その廉価さが生きてくる!(供給が簡単だし、盗まれた場合の被害も少なくて済む!)もちろんPalmOSマシンは、誰もが使いきれるマシンとは言わないが、機能を「タップ」等に制限すれば、かなり有効なサービス道具であるとも言える。

 そう!イベントやショップの検索、レストランとの予約、交通手段の選択など、PalmVIIのクリッピングサービスの利用範囲は、タクシーの行動目的と一致している。今回の実験は「あくまで実験」程度の規模らしいが、近い将来アメリカ中の都市のタクシーにPalm VIIが載ってる可能性だってありえるのだ。

 日本でも、近い将来Palm VIIのような移動通信機能を持った端末が現れれば、タクシー車内で赤マムシドリンクや近視手術・電話秘書・バイク急便社長のマンガ物語のパンフレットなんかより有効なサービスアイテム(ハードやソフトに広告の掲載も簡単にできるし!)として、これはかなり意味のあるものになるのでは?なんて夢物語も浮かぶ。

 さて、冒頭のNYのPalm VII搭載タクシーだが、実はまだ10台のみの試験配備らしい。NYの街中でこの10台を見つけるのはかなりの至難だ。それこそ、Palm VIIの情報サービスで捜さないとなかなか見つからないかもしれない。

Palm VII

324  どうせなら!
  Date: 2000-09-20 (Wed)

 この記事を読む前に「ミニ定期便323 紫色の帯がついたタクシーを探せ!」を読んで欲しいのだが、Palm VIIのような移動通信機能のついたPalmが日本でも登場したら、こんなこともしてみたいな、と言う話だ。その前提となるニュースを見つけたのでまず紹介する。

 ■大東京を駆け巡れ! エニックスのネットゲーム

 ■「Chace Chase」のホームページ

 要するに、東京を舞台にした追っかけゲームらしい。しかもネットワーク上で対決するものらしい。これってば、機長のおぼろげな記憶を頼りに言えば、「スコットランドヤード」というイギリスの大人気ボードゲームのネットワークゲーム版ではないかと思う。

 さて、移動通信機能を持ったPalmが日本にも登場したら、これをリアルタイムでも遊べるよね?どこかの都市を舞台に参加者が集まって、実際に端末を持ったまま逃げたり、追いかけたり、息詰まるゲームが楽しめそうだ。

 でも、そこまでやる人間がどれぐらいいるかは、機長にもわからない。

Chace Chase

325  携帯端末の変体
  Date: 2000-09-20 (Wed)

 ま、既定の道筋といえば言えるのだが、移動通信の話のついでにこんなニュースも。

 ■モバイルIP電話は2002年には実現する

 要するに、「日本法人,ノキア・ジャパンによると,モバイルIPテレフォニーの導入は2002年第4四半期には可能になる」という話。具体的には、この結果、「Webや動画などと音声を組み合わせたマルチメディア型サービスが主流になる」ということだそうだ。つまり、携帯電話がPCの利点を完全吸収する、ということだよね、きっと。

 さて、そんな時代、携帯電話やPDAはどうなっているのか?…というのが、Palmユーザにとっての関心事だ。

 悲観的な意見も多いようだが、機長はそんなに悲観はしていない。なぜなら、そういう時代になると、「携帯電話」か?「PDA」か?…という議論はなくなっていると思っているからだ。当面はその対決の図式は続くかもしれない。そう、携帯電話が進化したOSを持ったり、PDAがより便利な印藤通信手段を内蔵したり連携したりするからだ。

 でも、最終的には、「移動通信網+OS」の組合せによる連合がいくつか成立して、それぞれに合体した進化を進めるのではないかと思う。その時、「Palm」という名前がまだ残っているかどうかは不明だが、かなり有利な位置にいるのではないかと思う。

 Donna流に言えば、PalmにはMicrosoftにおけるWindowsのような背負うべき無駄な遺産がないから、移動通信網との連携はスイスイと進むんじゃないか?と思うからだ。

326  ワイヤレスPDA時代への第一歩
  Date: 2000-09-20 (Wed)

 今日は移動通信機能とPalmの関係についてばかり書いているが、前にも紹介した、そのための第一歩とも言える製品が正式に発表されたらしい。(@According to PDA JAPAN

■リンク・エボリューション,ドコモ携帯に赤外線モデム機能などを追加するアダプタ正式発表

 これまでは、携帯電話とPalmの連携のためには、通常、モデムとケーブルが必要だった。が、これの登場により、これまではNOKIAの一部携帯端末(NM207、NM502i)でしか出来なかったケーブルレス通信が可能になる!

 これは待ち望んだワイヤレス時代の第一歩と言える。上で紹介したリリースを読むと、同製品には、「携帯電話を赤外線モデムとして,PalmデバイスやPCから通信を行う機能」の他に、「Palmなどから赤外線で名刺を送ってもらい,それをIrGEARの挿してある携帯電話の電話帳に追加する」機能の他に、「IrGEARからIrGEARに対しても電話番号を送る」等のことが出来る。機長はとくにこの後半の機能に期待している。

 というのも、この製品がコンシューマ層にまで徹底して広がるとは思えないが、この「携帯電話同志で電話番号を送り合うという機能」の意味が理解されれば、次期携帯電話がこうした機能を赤外線とともに追加してくる可能性があるからだ。

 この多いに期待したいアイテムの登場は「10月中旬を予定」「実売価格は8,000円前後と予想」だそうだ。

IrGEAR

327  試合も頑張った!
  Date: 2000-09-20 (Wed)

ほぼ自力!

 サッカー日本チームはブラジルに0-1で破れたが、見事予選リーグを突破。ありがとう>スロバキア

 それにしても中村、見せてくれた。稲本!三浦!中澤!本当にありがとう!

328  BackNumberページを整理
  Date: 2000-09-20 (Wed)

 もともとi-mode用に作ったサイトだったため、ずっとほったらかしだった初期時代のBackNumberページを整理した。そのため、多少リンク等の混乱はあるかもしれないが、過去のミニ定期便は見やすくなったはずだ。

329  Handspring will spring!
  Date: 2000-09-20 (Wed)

 …と、「ミニ定期便323〜326」までワイヤレス通信に絡んだネタばかりの今日のiPAL-NEXTだが、続いてもワイヤレス通信の話。

■PDAを携帯電話に変身させるハンドスプリング

 つい先日、かつてのJeffの宣言通り、Bluetoothよりもも携帯電話との合体を先行させると発表したばかりのHandspring社が、ついに携帯電話のアドオンカートリッジ「VisorPhone」をデビューさせるというニュースだ。これで、携帯電話とPDAの合体という、想像される未来の1形式がいよいよ登場することになる。ただし、携帯電話というローカル性の高い製品だけに、日本に住んでいる我々ユーザが直接の恩恵を受けるまだまだ先になりそうだ。(@According to WorP@holic

 この記事の最後の行には「ハンドスプリングは10月半ばに、Visorのカラー版をリリースする見込み」と書かれているが、同時に書いてある「同製品は基本的に、パームのカラー機器『Palm IIIc』のローエンド版」になるだろう、という予測は外れたらしい。

 というのも、本日、以下のような記事が発表された。

■Visor初のカラーモデル,10月にデビュー

 この記事によると、上記の携帯電話モジュール「VisorPhone」は「9月25日の発売予定」だそうだ。さらに、Visor初のカラーモデルである「Visor Prism」は、「Palm Inc.が先にリリース済みのカラーモデルPalm IIIcが256色なのに対し,Prismの16ビットカラースクリーンは6万5536色対応」になるらしい。CNETの予測(『Palm IIIc』のローエンド版)は外れたらしい。価格は「449ドル」。

 また、同社は同時に「Visor Platinum」もリリースする。こちらの詳細は不明だが価格は「299ドル」。

 これら、新モデルは「10月19日リリース予定」らしい。

 てなわけで、「ミニ定期便316 ドナの言葉!」で紹介したDonna Dubinskyの言葉(われわれには、市場に投入する製品が目一杯あります)は、どうやら着々と実行されているようだ。恐るべし、Handspring社!

 で、注目となるのは、最近PDA業界を襲っている液晶などの部品不足の問題。こちらもここ夏の見事な乗り切りのように今回も「部品不足をなんとか回避」「ミニ定期便242 Jeffの言葉(1)」より)出来ると、凄いことになるのだが。

 果たして、これを受けたPalm社、そして、SONY社などの動きはどうなるのか?そして、SONYがカラー版CLIEで苦しんだ「カラー液晶とバッテリのバランス問題」を、「Zen of Palm」の元祖であるHandspring社は、「6万5536色対応カラー液晶」という大物液晶を前にして、どのようにクリアしていくのか、注目される。

 それにしても、こうしたPalmOS Platform陣営内部の激しいつば迫り合いって楽しくない?機長はとっても楽しいし興奮する。今のところ、なんだかMicrosoftに引きずられっぱなしのPocketPC陣営や、孤立無援で乱暴な進化の道を進んでいるザウルスなんかもよりも、この陣営内部の競いながら進んでいく競争進化の過程が楽しくてたまらない。

330  遅すぎる確実な進歩
  Date: 2000-09-20 (Wed)

 CLIEですら「小さすぎる!」と書いたのは、俺とお前とc3百鬼丸さん其の百八拾五)だったが、確かに機長と百鬼丸さんの手のひらの大きさの差(日本人の両極端ぐらいの差がある!これ、マジで!)を思うと、さもありなんと思う。

 そんな百鬼丸さんならなんて思うんだろう?というパソコン製品そのものは8月4日に発表されている)の実験リポートが出ていた。もっとも、それはPDAじゃなく普通のPCだという。つっても、そのまんまでは実用は考えちゃいないと思うが…。

 ■【レビュー】 ついにここまで来た! マッチ箱サイズのパソコン「TIQIT Matchbox PC」(1)

TIQIT

 ついにここまで来たか?というサイズ(70mm×50mm×24mm)だ。南クンの恋人にプレゼントしてあげたいような小ささで、英語版ならWindowsでも走るという。

 で、思う。PCはいくらでも小さくなるらしい。あと1年もしないうちに、Finger-sized PCも作れるだろう。来年の年末にはNail-sized PCも作れるんじゃないだろうか?…でも、キーボードやマウス、そして液晶の大きさはたぶんあんまり変わらない。キーボードを小さくするったって、今の携帯電話のキーのサイズが限界だろう。モニタだって今の携帯電話のサイズが眼界だし、まともな実用性を考えたらアレでも小さいくらいだ。だからこそ、これからはPCよりも入力機器や出力機器がこれからは重要になる。

 これまでさんざん面倒くさがられてきたGraffitiが意外と人気な理由もここにある。「ベスト」じゃないかもしれないが「ベター」だから。

 同じように、「漢字を使う日本のお国柄ではPalmの画面解像度は低すぎる」という出力方面の問題についても、確かに現在の160×160というPalmの画面解像度は低すぎるのかもしれないが、かと言って、ある程度以上の上を狙っても、「確かに文字は表示されているが、視力1.0以下の人間と老眼の人間には読めない!」という限界値が見えてくる。

 これは携帯電話の現在の液晶サイズの限界にも繋がる問題だ。実際、今のPalm液晶の画面解像度が上がれば、とっても美しい画像を映し出したり、精密なゲームを楽しんだりすることは出来るが、かと言って、あれ以上、あの画面に小さな文字を並べられても困るな〜と思う。それこそ、デスクトップ並の文字数をPalmの液晶に並べられたら、肩が凝る上に視力が低下することは、「C1」の美しい液晶でB4サイズ並の情報量を読んでいて痛感した。

 もちろん、Palmが永遠に今のままの画面解像度やプロセッサのままでいいとは言えないし、おそらくはJeffもPalm社もその新展開のタイミングをすでに考えているとは思うが、今回触れたいくつかの記事を読みながら、PalmOSマシンの意味というものを考えてしまっていた。つまり、「永遠に今のままじゃ困るが、かと言って行き過ぎても困る」という理屈の上でPalmはいつも「遅すぎる」=「確実な進化」を遂げている。

※ここで触れた記事はPDA JAPANで見つけた。

331  テノヒラにチカラを。
  Date: 2000-09-21 (Thu)

 「ミニ定期便204 ヒトにチカラを。」で紹介した「Power to The People」に、いよいよ「PDA(携帯情報端末)カテゴリー」が本日9月21日よりオープンする!

※以下の32機種がラインナップされている。

●ザウルス=5機種
●Palmシリーズ=10機種(内訳:カラー=2機種、モノクロ=8機種)
●PocketPC・Windows CE=15機種(内訳:キーボードなし4機種、キーボードあり11機種)
●その他のPDA=2機種


 ただ単に投票するだけじゃなく、自分の愛する商品のことを思いっきり他人に紹介できる同サイトに興味のある人は是非!

※まだ、「カテゴリー」が登場したばかりなので、まだまだ投票数が少ないはず。どんどん書いて、自分の好きなマシンを応援しよう!


332  パクスポ2000!に献ぐ
  Date: 2000-09-22 (Fri)

 仕事でバタバタ、おまけにデスクトップマシンは壊れるわで、相変わらずドタバタと日々を送る機長は、「WorP@holic」研修医さんのパクスポ実行委員長就任のリリースは他サイトに先駆けて報告したい!という夢を果たせぬまま、同発表から半日以上たった今、ようやくこれを書いている。残念。

 でも、そんなこたァーともかく、パクスポである!

 今から4年前、Palmの初号機とも言えるPILOTU.S.RObottics社から発売された1996年夏、日本国内で同マシンを入手することは困難で、もっぱら個人輸入で入手するしかなかったという。その時期に山田達司さんも同マシンを購入し、やがて奇跡の7日間で英語しか表示できなかったこのマシンに日本語を表示させた。これが、その後の名作ソフト「J-OS」の基礎となった。おそらくこの時期に日本国内でPalmを持っていたユーザの数は100にも満たなかったんではないか?(あくまで機長の想像だが…)

 そして1997年夏、前述の山田さんや「FPilot」(現「FPalm」)みのたんさんらを中心に、「J-OS」という日本語ソフトをともに開発しようという空気の中、日本最初のPalmコミュニティが誕生していた。J-OSが初めてパッケージ販売(J-OS Pro)された頃でもあり、第二世代のPalmPilotというマシンが登場した頃だった。(機長もこの頃、初めてPalmを購入している…)この時期に、Palm Computing社Rob Haitaniさん(現Handspring社所属)が来日して、まだ両手に両足の数を足したほどの人数しか居なかった日本のPalmプログラマ達に夢を語り、実はこの時点で彼は将来の日本語版リリースの決意を固めていた。また、FPilotを中心に初めてのオフ会らしきものもこの時期開かれていたそうだ。これも、あくまで機長の想像だが、この時点での国内のPalmユーザはまだまだ数百という単位だったのではないか、と思う。(数字はあくまで想像だからネ!)

 そして1998年、マシンは3世代目のPalm IIIが登場した時代だ。J-OSも進化を重ね、第一次の完成(バージョン2.0)を迎えていた。純正日本語版の噂は登場しては消えるという状態だったが、アメリカ本国での隆盛もあって、すでに内Palm販売の総本山となっていたイケショップを中心に店頭販売も着々と成果を上げ始めていた。マシンの発売元が3Com社になったものこの頃だ。国内ではM.Hiroseさん「Palmfan」Muchyさん「Muchy's Palmware Review!」、そして機長の「パーム航空」などのサイトが登場して、Palmに関する情報もたっぷりと流れ始めていた。こうした時期に、全国のPalmユーザの中に「あるひとつの気持ち」が生まれ始めていた。これはおそらく、単に同好の士と会いたいから、というだけじゃなく、赤外線名刺交換という対人コミュニケーションをかなり意識したマシンだったからこそ、とも言えるのだが、この98年夏、大阪で日本初のPalmユーザグループである「PUGO」が誕生した。続いて、名古屋を中心に「CPUG」(現在のC-PUG)が誕生した。日本中に「会いたい!」「会ってみたい!」という空気が満ち始めていた。これは、これまでのマシン系コミュニティとは異色の流れだった。そんな空気を感じた、というよりも、自分自身が赤外線通信の名刺交換を一度でいいからやってみたいと思っていた機長は、たまたま同年夏にM.Hiroseが開催した「Palmware & Goodz Contest」の審査会の席でその面白さを痛感した!そこで、その勢いに乗って、「日本中にPalmのユーザグループを作ろう!」という目標のもと「Palm/Pilot日本占領計画」というページを作り、そこに「PUGO」と「CPUG」の2地域分の色だけを塗った白地図を置いた。これはもともと機長個人の、というよりも、当時の全Palmユーザの想いでもあったので、その勢いはたちまち日本全国に広まり、真っ白だった白地図はやがてカラフルな色だらけに染まっていった。この時期で、日本国内のPalmユーザの数は3桁から4桁に乗ったぐらいじゃなかっただろうか?数千規模のユーザが日本各地に散っているような状態だったと思う。(これもあくまで機長の想像だが…)

 そして1999年、日本初のユーザグループ「PUGO」代表だった瓜生良治さんの音頭で、同年2月、「幕張計画」というPalm界初の全国的イベントが、その頃開かれていた「MacWorldEXPO'99」とリンクする形で開催された。日本中から集まった出席者およそ30名。イベントというよりも只の食事会というような雰囲気ではあったが、ここからすべてが始まったと言っても過言ではない。

 この99年春には、日本IBM社が初の純正日本語版Palmであるワークパッドをリリースした。これでPalmユーザの増加は加速度的に進むことになった。日本語版という安心感はもちろん、大メジャーの資本力がこれまでメディアの片隅でしか語られなかった小さなマシンを取り上げ始めたからだ。そして同年夏、全国でますます盛んになっていたユーザグループ活動の勢いを受けて、本格的な全国規模のPalmイベントである「パクスポ99」が開催された。Palmの名のもとに続々と増えていくユーザ達の願いがここに集まった。「マシンのために集まる」のではなく「マシンを通して出会う」というPalm独自のコミュニティ哲学が華開いたイベントでもあった。

 あれから1年がたった。

 この2月には、「幕張計画」の進化版とも言える「幕2K」も開催されている。そして春には3Com社から独立したPalm社の日本法人であるパーム・コンピューティング社が純正日本語版であるPalm Vx日本語版や初のカラーマシンであるPalm IIIc日本語版をリリースし、ハンドスプリング社Visor日本語版をリリース、そして秋にはソニーCLIEで参戦した。Palm系サイトも今や百花繚乱となり、全国のユーザグループでは健全な世代交代も進んでいる。おそらくユーザ数も千の単位から万そして十万の単位への飛躍的に増大している。そんな時代にパクスポが、「パクスポ2000!」という形で登場することになった。(くどいようだけど、ユーザ数は機長の勝手な想像だよ、想像!)

 2代目実行委員長には、「天命」を感じたというWorP@holic研修医yashimacさんが就任した。「WORLD PC EXPO 2000」の期間最終日である10月21日(土)の開催。果たしてどんなイベントになるんだろう?

 パクスポは誰かのイベントではない。どこかの会社のイベントでもない。ユーザ自身が楽しむためのイベントだ。誰かに楽しませてもらうのではなく、楽しみたい!という人たちが集まれば、またまた素敵なイベントになってくれるはずだ。そして、出来ることなら、Palmに絡んだ各種企業やショップの皆さんにも、出来うるかぎり協力してもらいたいと思っている。しかも、出来うる限り利害を超えたレベルで!

 すでに、「パクスポ2000!掲示板」という専用掲示板も登場している。参加したい!応援したい!手伝いたい!なんでもいいので、「マシンを通して(人と人とが)出会う」という部分に共感できる皆さんは是非とも書何かき込んで欲しい。人種も機種も液晶もない!マシンのために出会うのではない。マシンを通して出会うのだから。それがパクスポだから!

 いくつかのサイトでもすでに紹介いただいているが、「パクスポって何?」という質問にできるかぎり詳しく答えられるよう、昨年のパクスポ99閉会後にこんなページを作っておいた。ここに書いた記事とリンクされた情報を読めば、だいたいのことはわかってもらえるはずだ。とくに、「FPalm」の「PUXPO99写真館」と、先代実行委員長であるkentaroさん(m-plug代表)のサイトである「wooden-bear」にあるパクスポ顛末記は必読だ!とくに、参加希望者は一度は目を通しておこう!(パクスポを実行することがいかに大変で、いかに楽しいかがわかるから!)

 とにかく、研修医さんには頑張ってもらいたいが、パクスポに参加するすべての皆さんにも頑張ってもらい、そして楽しんでもらいたい!機長ももちろん一兵卒として楽しむつもりだ。

じゃ。


※昨年開かれたPUXPO'99のロゴ。

333  泣いた通訳
  Date: 2000-09-24 (Sun)

もちろん勝って欲しかったが、胸を張れ。どうせPKは運!

 でも、やっぱもちろん勝ち残って欲しかった

 それにしても五輪の準々決勝戦で日本とアメリカが戦うなんて、今から10年前、誰が予想しただろう?今日は、残念ながら「日本らしさ」より「米国らしさ」に感動した。決して強くはないが、その形はアメリカという国民性の一端を見せてくれたから。

 そして、他会場ではブラジルがカメルーンに負け、ナイジェリアがちりに負け、イタリアがスペインに負けている。う〜ん、イギリスのブックメーカーは、きっと大騒ぎだろうな。

※タイトルはPalm Pilotのページに同感だったので。

334  不思議な因果
  Date: 2000-09-24 (Sun)

 「アンチウイルスソフト」がリリースされると、それを待っていたかのように「ウイルス」が登場する。

 もちろん、アンチウイルスソフトがリリースされるってことは、それだけそのOSが重要なマーケットだってことだから、アンチウイルスソフトのディベロッパだけでなく、ウイルス作る人間にとっても魅力的なOSのはず。だから、不思議でも何でもないとも言える。ま、ニワトリが先か卵が先かって話と同じなのかもしれない。

 でも、「ウイルスが存在しない世界のアンチウイルスソフト」ってのも妙な話だ。それはちょうど「まだ存在しない病気のための薬」のようなものだ。備えるにこしたことはないが、なんとも喩えようのないマヌケさが漂っている。

 ま、誰かが仕組んだ、とかそういう生臭い話じゃなく、世の中には不思議な因果というものがある。これだけは事実だ。

■米ネットワークアソシエイツ社のウイルス研究所 AVERTが、初のPalmOSの「ウイルス」PalmOS/Phageを世界で初めて発見

Palmfanで知ったニュース

335  地味めッ!
  Date: 2000-09-24 (Sun)

 知らないうちに、と言ったら嘘になるが、実は9月23日に、マイクロソフトの新OS「Windows Millenium Edition 日本語版」(Windows Me)の「期間限定特別パッケージ」が9月22日午後4時,全国で一斉に発売されたそうだ。

 さて、それに絡んだ記事をいくつか読んでいて、不思議な気持ちになった。

 まず、ZDNetの2つの記事を読んでみた。9月18日のアメリカ本国でのリリース時の記事では「地味なデビュー」だった同OSは、日本発売時のZDNet記事でもやっぱり「国内でも地味な滑り出し」だったそうだ。

 なお、詳細に記事を読むと、これは同OSに問題があったからではなく、とても地味なバージョンアップだったからだそうだ。そりゃ仕方あるまい。

 ところで、MYCOM PC WEBの記事を読むと、「大幅な機能アップはないが、思ったよりも順調な発売をWindowsMeは迎えた。その代わり、Microsoftにとって、今後の主力OSと捉えているWindows2000は、非常に地味な存在になってしまっている」なんて書いてある!

 ま、別の会社の記者が書いた記事だから、受け取り方はいろいろあってもいいのだけど、これだけ真逆の表現というのも珍しい。これじゃまるで、「WindowsMe」も「Windows2000」も「地味」みたいじゃないか!?

 それにしても、「WindowsMe」って名前はどうだろう?確かに、ミレニアム・エディションなんて長ったらしくて発音するのも鬱陶しいが、でも、「WindowsMe」はどうだろう?どうしても「〜エム・イー」とか「〜ミー」って読むより「〜めッ!」って呼んでしまうのは機長だけか?


336  ありがとう。
  Date: 2000-09-25 (Mon)

 中国古代史をモチーフに構成された機長も大好きな伝奇歴史小説「三国志演義」には名場面と呼ぶべきシーンがあまりにもたくさん登場するのだが、そんな中のひとつにこんな話がある。

 その後、魏国の王となる三国志の主人公の一人・曹操の家臣であった武将「典韋」は、敵の策謀にはまり、ほぼ素手の状態で、膨大な敵軍から主人・曹操を守らなければならないというピンチに遭遇した。鉄戟という武器さえその手に持てば天下無双と呼ばれたこの男でも、素手で大軍と対峙しては、とても勝ち目などない。だが、大陸全土に豪の者として知られたこの忠実な親衛隊長は、主人が逃れる時間稼ぎのために単身、敵軍の前に立ちはだかった。だが、彼の武に恐れをなした敵軍の雑兵たちはなかなか素手の彼を倒せない。そこで、敵将は彼に向けて雨あられのように矢を射掛けた。ところが、彼はびくとも動かない。いくら豪の者とてこれだけの矢を全身に浴びて倒れぬはずは…と近寄ってみると、その武威ゆえに「悪来」のふたつ名を持つ男は、立ったまま絶命していたという。

 死んでも主人を守ろうとした、あるいはそのように見えた彼、「典韋」のこの逸話はその後、お隣の国・日本にも伝わり、義経伝説の中では武蔵坊弁慶のエピソードとしても転用されている。そんな典韋のエピソードの真偽はともかく、アジア人の心に眠る何かを呼び覚ましてくれる魅力のある話だ。

 さて、とっても長い前フリだったが、ついさっき機長はこの話を思い出したばかりだ。たまたま横山光輝のマンガ「三国志」を読んでいたから…ではない。ある記事を読んだからだ。

■楢崎 頭骸骨にひび!!

 ユニフォームのデザインが変わってしまうほどの大量の鼻血を流し、血走った目で日本チームのゴールを120分間にわたって鬼神のように守り続け、最後のPK戦では指先こそ届かなかったものの敵のPKの半数近いコースを読み切るまでして戦った男の頭がい骨に、ひびが入っていたというのだ。

 すごくナニワ節な話だが、機長はこういう話に弱い。

 楢崎選手には、一日も早く回復して貰いたい!そして何よりも、ありがとう、と言いたい。

 ※あ、そうそう、昨夜、110,000アクセスを記録したらしい。

337  ★パクスポ速報★001
  Date: 2000-09-25 (Mon)

 「パクスポ2000!」実行委員長の研修医さんが、WorP@holicで、下記のような人材を至急募集している。我こそはと思ったら、研修医さんまで!

■司会進行:軽妙なトークと鋭いツッコミ
■会計:出納管理
■印刷業務:チケットなどの印刷

パクスポ2000!掲示板

338  驚きの数値
  Date: 2000-09-25 (Mon)

 機長が週末首を長くして待っていたデータが発表された。

 「Hacker Dude-san's Web BBS」に、山田達司さん計測の、Palm IIIcCLIEカラー版(PEG-S500C)のバッテリ持続時間のデータが、ついに発表されたのだ!

 両者ともにきの数値だ!

■CLIEカラー版(バックライトオフ)・・・26時間45分
■PalmIIIc(バックライトはもっともくらい状態)・・・20時間35分


このデータが正しいとすると、実験と同じ条件なら両機種とも、ただつけっぱなしにしておくだけなら、ほぼ丸1日でも大丈夫ってこと?だとしたらこれは凄いことだ。

 自社データである他OSマシンとの比較は難しいが、ま、少なくともかなりの差があるようには思われる。もっとも、デフォルトでMP3とかをつけちゃってる時点で、勝負している土俵(山田さんも言うようにPDAなのか、ちっちゃなパソコンなのか?)が違うようにも思う。さて、今後アドオンによってこれらの機能を追加しようとしているPalmはどんな風にこの問題をクリアするのか?…注目だ。

339  悪いのは機長だ!
  Date: 2000-09-25 (Mon)

 「PocketBBS」とは、日本Palm界の巨人プログラマの一人・今関弘明さん作のPalmwareで、これを使えば簡単な設定だけで、インターネット上の各種掲示板のデータをPalm上に直接ダウンロードしてくれる。

 たとえば、この「iPAL-NEXT」をダウンロードしてみると、こうなる!

PocketBBS画像01

 で、ここで希望するタイトルをタップするとこうなる。

PocketBBS画像02

 とても便利なソフトだ。おまけに機長は未実験だが、@Niftyコンテンツである「FPalm」の会議室等も同じような階層形式で表示してくれる。

 さらにさらに、実はこのソフト、基本としては希望するページを自分で設定できるようになっているのだが、オマケとしてPalm系のいくつかの掲示板サイト用の設定データを同封してくれているのだが、そこには機長のサイトを3つも(!)選んでくれている。中には開店休業中のようなサイトもあるのに、ほんと、ありがたいことだ。

■iPAL-NEXT
■PAL-NEWS 20000
■PalmsiteEve

 ただし、ここで重要なお知らせがある。すでにこの記事を読みながらお気づきの方もあるかもしれないが、機長のサイト名のひとつに誤植がある。そう、この「iPAL-NEXT」の名称が「iPAL-TEXT」になっているのだ!

 これだけだと、今関さんの誤植ってことになってしまうが、実は、心優しきPalm界の巨人プログラマは、バージョンアップ版のリリース直前に機長への確認メールをくれており、サンプルも送ってくれている。ところが、仕事でバタバタしていた機長はちゃんと中身も見ないで、「問題ありませ〜ん!」という返事を送ってしまった。

 という訳で、「iPAL-TEXT」の誤植は、今関さんのせいではなく機長のせいだからネ、というのが今回の主題。

※という訳で、今関さん、次回のバージョンアップ時にでもこそっと直しておいて貰えれば結構ですので、それ以上のお気遣いはなく!

※期間限定のオマケファイルとして、「パクスポ2000!掲示板」の設定データも入っている。

※同ソフトの解説が詳しいMuchy's Palmware Review!の設定データも同封されている。

340  パクスポ2000!公式サイト
  Date: 2000-09-26 (Tue)

 「パクスポ2000!」の公式サイトがついにオープンした。まだまだ情報は薄いがこれを濃くしていくのは、実はあなたかもしれない!

 同時に、わが「iPAL-NEXT」でも、同サイトのバナーを貼ってみた。こっちが公式サイトのバナー。



 で、こっちが公式掲示板のバナー。


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