ミニ定期便 Back Number
倉庫018
Handspring社が携帯電話モジュール「VisorPhone」を発表したばかりで、535&Palmさんも書いている通り、同社はホームページの最上段にそれをデカデカと置いているほどに、力が入っている。
と、思ったら、ずっと噂されていた通り、Palm Computing社も動いた。
■米Palm、「Palm V」シリーズ用の携帯電話モジュール投入へ(impress Watch)
おう、よしよし!Palm本体じゃなくイヤホンで音声通信が出来るようになっているらしい。それ、正解。Palm本体なんて耳に当てるものじゃないし、第一、スケジュール帳見ながら電話かけられないようじゃ意味ないもん。
さあ、手のひらの上のバトルはますます盛り上がっていく。楽しみだ。
※ところで、Palm V用の携帯電話モジュールって、やっぱ裏面に張り付く「おんぶおばけ」型かな?そして、日本には来るのか?本当に待たれているのか?…機長なんかは携帯電話とPalmがただ単に合体するだけだと、以外と不便に思う。機長だけ?
昨日の「ミニ定期便341 手のひらの闘争」で、香港のRealVision社が「Palm V」シリーズ用の携帯通信モジュールを2001年初頭に欧州とアジア市場で出荷する話を書いたら、今日はとうとう!
■MotorolaとPalm,スマート・フォンの開発で提携
…なんてところまで話が進んでる。大きくなっていく携帯と、小さくなっていくPDAの中間にあるものを探る努力は、世界中でどんどん進んでいく、そんなチャレンジのひとつなんだろうな。
まだ詳しいことまで決まっていないようだが、機長が面白いな、と思ったのは、「HotSync機能(中略)を搭載する」という下り。ま、PalmOSを搭載するんだから当然といえば当然だけど、これまではPalmOSマシンだけの専売特許だった「HotSync」という思想が、いろんなマシンに転用されたら便利だな、と思う。もちろん、これまでも「同期」って思想はあったけど、「同期」のためにはいろんなステップが必要だったりした。ケーブルとか。でも、「置いてボタンを押すだけ」という手軽なステップで出来る「HotSync」は「同期」よりも進んだ思想だと思う。
携帯なんか、まさに、クレードルそっくりの充電器に置くわけだし、PCや自宅電話と同期してくれたら便利だ。そうなると、ますます携帯電話とPDAの境目はなくなっていくんだけどね。あとはサイズの差だけ。
「道楽」という言葉は、時として否定的な意味にとられることが多い。「大事な道」があるのに、それに精を出さないで「楽な道」を歩くなんてもっての他だ!という意見もしばしば聞く。でも、今回機長が紹介する「道楽」は「楽な道」ではない。「楽しい道」かもしれないが、決して「楽な道」ではなかったと思う。おとなが真剣に道楽を極めたら、本当はちっとも「楽な道」じゃないはずだ。でも、眉間にシワ寄せるようなそんな「つらい道」であってはならない。「楽しい道」だからこそ、この道は歩きたくなる。
…と、長ったらしい、機長独特の前フリで始まったが、さて、これから紹介する道楽とは…
この人の「道楽」だ!
この人、掌極道のはるやんさんが、本業の片手間で、しかも全身全霊を傾けて作ったと思われるPalm用スタイラス「クロスバー」がついに製品版としてデビューすることになったそうだ。前にも紹介したと思うが、機長はかつて、たまたま某所でこの人のクロスバー(前バージョン?)に触れたことがあり、その「こだわりの深さ」に感動したことがある。だから、この人のプロジェクトは応援したいと思っている。
しかも、この人の「道楽」ぶり、というか「極道」ぶりの素晴らしいところは、その製品だけじゃない。クロスバーを紹介したこのページにこんな文章がある。
「『スタイラスはPDAに内蔵でき、かつリセットピンが必要』とお考えの方や、一つのペンでボールペン、シャープペンなど多機能を求める方にはお薦めしません」
潔いじゃないか?同ページにも書いてあるが、この「クロスバー」は、作者のこだわりにより「クロスペン筐体のスタイリッシュさ」「握った時のバランス」「書き味」「ポインティングの正確さ」についてのみ徹底的にこだわっただけであり、売らんがために自分が望む以外の機能や要素はいっさい追加していない、と言っているのだ。これぞ、「道楽」!これぞ、「極道」!
とにかく、自分と同じ満足感を共有できる人間だけにしか門戸を開かないという彼のスタイルもまた、彼の作品「クロスバー」のように魅力的だ。
なお、この「クロスバー」の発売日は、10月21日!すでに予約受付を開始している。この発売日にも彼なりのこだわりがある。だって、この日は…掌極道の「(00.09.26)クロスバー発売日」を読むべし。
「パクスポ2000!」実行委員長の研修医さんが、WorP@holicで、下記のような人材を至急募集している。我こそはと思ったら、研修医さんまで!
■UGブース常駐
期間:10月17日から21日
時間:午前10時30分から午後6時(最終日は17時)まで
※ただし16日には、ブースのセッテイングあり
また、全日OKじゃなくても部分OKにも対応してくれるそうだ。
詳しくはWorP@holicを参照のこと!
Reference:
パクスポ2000!公式サイト
パクスポ2000!掲示板
パクスポ2000!の公式告知サイト
※本日、機長はたまたま都内某所で、パクスポ2000!実現のために奮闘する実行委員長を見かけた。一張羅のスーツ姿がまぶしかったぞ。そんな実行委員長に応援のメールも!
先日「ミニ定期便338 驚きの数値」で、CLIEカラー版(PEG-S500C)とPalm IIIcという、2機種のカラー版PalmOSマシンの「驚異的なバッテリ持続時間」についてご紹介したばかりだが、同実験を行なった山田達司さんが、今度はモノクロ版PalmOSマシンの同実験にも着手した。
そう!今度のターゲットは「Palm m100」だ!そして、その実験結果はまたまた信じられない数値に!さすがに「丸二日」には及ばなかったが、かなりそれに近い数値だ!Palm IIIcのおよそ倍!カラクリよりおよそ半日ぐらい長い!
かつて機長は「ミニ定期便300 CLIEのサイズ〜CLIE第四報」において、以下のように書いた。
「ジョグダイヤルで上下ボタンの全機能を代行してやらなければならない。将来はともかく、今のところはこれは難しい。(そのうち、誰かがソフトウェア的に代行してくれそうな気もしているが…)」
あと、CLIE(当時はPEG)発表会の席上以来、気になっていたジョグダイヤルの未完成(ジョグダイヤルが一方通行で単独操作が練られていない!)という問題もあった。
というわけで、この時点ではまだ「誰か、お願い!」「きっとPalmのプログラマならそれぐらいのことはすぐにしてくれるだろう」というような気持ちで書いていたのだが、まもなくあの山田達司さんが、まさにこの種のソフトウェアである「PowerJog」をリリースする。すでに少し前から機長はα版のテスターとして協力してきたし、今も同ソフトは機長のカラクリ内にインストールされている。そして、一刻も早いリリースをお願いしてきたのだが、慎重派の彼がようやくGOサインを出して、明日、β版が正式リリースされる。
とにかく便利だ。机の上にCLIEを置いて文字入力したりする時はほとんど役に立たないが、屋外で片手閲覧したり、屋外で立ったまま入力したりする時に、これは多いに役立ってくれる。かつて山田さんは「Com-JIM(Commuter's Japanese Input Method)」シリーズで、Palmの片手操作に徹底的にこだわろうとしていたが、その進化版と言える。左手なら親指で、右手なら人差し指だけで、文字入力以外のほとんどの機能を片手操作だけで可能にしてくれる。これは、ほとんど彼のライフワークとも言える操作だ。通勤電車で両手を使えることが少ない、ウサギ電車の国ニッポンならではの、待望の機能と言える。
また、前にも書いたように、CLIEの上下ボタンは(筐体サイズの小型化と、デザイン性を重視したために、)あまりにも小さくて、しかもボタンピッチが浅すぎて、とても使いづらい。それを解消してくれる道具でもある。
操作は簡単だ。電源ONの状態で、とにかくジョグダイヤルを押し続ける。ジョグダイヤルの押し込みがやや重すぎることと、電源OFF状態ではちっとも反応してくれないのはCLIE本体の問題だからしょうがないとしても、「ジョグダイヤルを押し続けるだけ」というとっても手軽な操作だけで、同ソフトは立ち上がる。あとはジョグダイヤルの上下操作だけで、各種機能が立ち上がるようになっている。詳しくは、クリクラ!に出ているスクリーンショットを見てもらえばわかるように、下記のような操作が可能になる。
■キャンセル(取り消し)
■メニュー(このモードに入ると、ページ内のメニュー項目をジョグダイヤルだけでくまなく移動することができ、よきところでダイヤルを押し込むことで決定することが出来る)
■ボタン(同じように、このモードではジョグダイヤルを上下するだけで、ページ内のボタンを巡回することが出来、希望場所でダイヤルを押し込めば、そのボタンをタップしたのと同じ意味になる)
■ホーム(どんなページにいようとも、このボタンを押せばホームに戻れる。「ドラクエ」における「リレミト」呪文のようなもの)
■アプリ起動(このモードに入ると、画面にインストールしてあるアプリケーションが表示される。希望するアプリケーションで押し込めば、それが立ち上がる)
■DA起動・停止(このモードに入ると、もはや説明の必要もないと思うが、DAを立ち上げたり、立ち上げたDAを引っ込めたりできる)
■電源オフ(名前から想像できる通りの結果になる)
■一時停止(これを選ぶと、その選んだアプリケーションにいる間は、何があろうとPowerJogの機能が無効になる。別アプリに移動すると再び有効になる)
■ヘルプ(これを選ぶと、とても詳しいヘルプが読める)
だいたい以上のような機能が入っている。前述のような満員電車の車内や、片手で携帯電話やボールペンを握りしめたままCLIEを使う際の強力なサポーターになってくれるはずだ。明日リリースされるβ版は10/31までの期間限定版で、正式版ははVis-a-VisやSONY Styleにおいて正式発売されるそうだ。
【追加】
…と、書いたばかりだが、CLIEのジョグダイヤル拡張ソフトは、他に、Takahashiさんの「Jog Launcher」というhackソフト(ランチャー機能と全アプリへの上下キー対応)がリリースされていた!
欲しいと思ったら自分たちでリリースしてしまう。それがPalmワールドのいいところ。
(@According to パーム亭よりさんの「〜 PPR Clipboard 〜」)
カラクリ(カラー版のCLIE/PEG-S500C)を使うようになって、はや10日余がたった。今日はその感想について書く。
まずは液晶の話。
機長はどう思っているのか?というと、今でも「もうちょっと液晶がマシだったら!」とたまに思うことはあっても、通常の使用ではまったく気にならない状態で使っている。これを一言で説明するとすれば「慣れた」んだと思う。
たとえば、今更のように気づいたのだが、Palm Vx時代にはほとんど使うこともなかった「太字のアルファベット」や、「日本語の大文字フォント」を使うことが増えた。これだけで視認性は大きく変わる。(逆に言えば、CLIEカラー液晶の視認性の悪さをこれは示しているんだけど…)また、そもそも、カラー化したことで、「Datebk4」という予定表の置き換えソフトを使って、 文字をカラー化している。そのことで、逆に見づらくなる瞬間だってあるにはあるのだが、逆に、パッと見た瞬間に色で識別できるという利点もある。
また、この個性の強いカラー液晶のせい、という訳でもないだろうが、カラクリでは「コントラスト調整ボタン」がメニューアイコンの真下にある。あまりにも液晶が読みづらい照明環境の時は、これを使って調整する癖もすでに覚えてしまった。また、日常使用では、自分にとって「ここがベストのコントラストだ!」という場所も覚えてしまったりしているので、使い初めの頃よりもこの「コントラスト調整ボタン」を使う必要がなくなってきたというのも事実だ。(コントラストの朝清に関しては、福本修仁さんの「SamplePat」にずいぶんお世話になった!)
ただし、さっきも書いたように、機長がカラクリ液晶に違和感を感じる時もたまにはある。それがどういう時かというと、まず、「真っ暗な場所で大量の文章を読む時」だ。これだけはいただけない。機長の場合、日常使用の中でこういうケースがほとんど皆無だったおかげで、今のところ、カラクリ液晶の視認性で困ることが少ないとも言えるのだが、逆に言うと、日々の生活でしょっちゅう「暗闇で読書などをする習慣がある人には絶対にお薦めは出来ない液晶」であるとも言える。ま、同じ暗闇でもスケジュールや電話番号を確認する程度ならそんなに問題はない。バックライトはそれぐらいの視認性を確保してくれている。ただ、視力が弱い人は気をつけた方がいいかもしれない。
それと、前にも書いたが、「カラー画像を美しく見たい!」という希望に、カラクリはほとんど答えてくれない 。マルチメディア性という点に関する限り、カラー画像を見ることは出来る。しかも、Windows環境で「PictureGear」というソフトと連携すれば、とっても手軽に見られるよ、という程度の覚悟と割り切りが、このカラクリのカラー液晶には確実に必要だ。この点に関しても、機長は「PDAで美しい画像を見たい!」と思ったことはないので、ほとんど困らない。
さて、機長以外の人間のカラクリ液晶についての感想にも、機長は敏感に話を聞いてきた。そうすると、かなりハッキリとした二種類の人間がいることがわかった。
まず、「すでにPalm IIIcやPocketPC、ザウルスなど、美しいカラー液晶の存在を知っている人間」は、カラクリの液晶に対して、かなり強烈な違和感を示す。これは間違いない!と言ってもいいくらいの反応だ。ま、機長だって、その他の短所長所に目をつむって液晶だけの好き嫌いを言ったらPalm IIIcどころか、ザウルスの液晶が一番だと思う。でも、ザウルスの、かつての専用ワープロ機のようなユーザインタフェースに馴染めない機長の場合は、しかも、美しい液晶の必要性を感じていないので、カラクリを選んでいるだけだ。(でも、一番いいのはシャープがPalmOSマシンを出してくれることだ!と思ってる。なんてわがままな…)
一方、「これまで既成のPDAに触ったことのない人」の反応は、異常なくらいにさっきの人たちの反応と違っていることに気づく。まず、とある20代前半のOLは「この液晶、どう?」という機長の質問に、「大っきくていい」と答えた。「見づらくない?」と質問すると、「コレ(と、彼女が持ってるカラー液晶の携帯電話を指差して)よか全然いい!おっきいし」と、液晶画面の大きさをやたらと強調した。これはかなり意外な反応だった。さらに、30代前半の男性会社員は「そろそろPDA捜してるんですよ」と言いながら機長のカラクリを見つめている。「こんなちっちゃくてもカラーなんですね」と感心していた。そして、とある電気量販店に来ていた25歳ぐらいのカップルは、隣に置いてあるモノクリ(PEG-S300)など眼中にないかのように二人でアアだコウだ言いながらカラクリを触り倒して、「欲しいけど値段がな〜。こないだVAIO買っちゃったし…」(by 男性)などとこぼしていた。そこはVAIO売り場内のCLIEコーナー。少し離れたモバイルコーナーには、Palm IIIcやPocketPC、ザウルスと並んでカラクリ&モノクリが置いてあり、その場で液晶の比較なども出来てしまうのだが、そちらの方には気づいてさえいない。こんな場面を目撃した人も少なくないと思う。(逆に、VAIOコーナーじゃなく、PDAコーナーに辿り着けた人はカラクリのおかげで、Palm IIIcやその他のカラーマシンの美しさに必要以上に惚れ直したかもしれないが、その現場には残念ながら出会えなかった)…以上、機長が出会った人々は、偶然、そういう人たちだったのか、それとも、SONYの人がわざわざ機長の周辺にそういうサクラを置いたのかどうかは知らないが、現実に機長はそういう反応を見てきた。
ま、一言で言えば、彼らは「機械に疎い人々」だ。「だから、カラクリ液晶の水準の低さに気づかなくても当然だ!」と突き放してしまうことも簡単だ。でも、「そんな彼らにとってのPDA入門機」になるなら、それこそ「SONYの戦略」と一致する。だから、この液晶でいいんじゃん?とまでは思わないが、この液晶でリリースしたのは、その結果(売り切れ店続出!)から考えて、彼らとしてはそんなに間違っていなかったとも言える。勝算はともかく、需要は確実にあったのだ。(SONY製品というだけで店頭で確認することもなく購入してしまうSONYマニアも含めて…)
そして、これはCLIEをハードウェア単体の製品として見るべきか、ウェブリソース&サービスである「CLIE Plaza!」や専用の「Palm Desktopソフト」、果てはMemoryStickを通したVAIOシリーズとの連携までを含めた「総合商品」として認識するかでも大きく分かれてくる。Palm本来の思想は「ステキなハードウェアにはステキなユーザ文化が育つ」という発想だったが、SONYは同じプラットフォーム内の後発メーカーとして、別の選択肢を選んだ。それだけのことだとも言える。
ま、いろいろと賛否はあるだろうが、メーカーごとに癖のある製品が登場してこそのプラットフォーム文化ではないかと、機長は思う。まもなく、ハンドスプリング社は65,536色カラー液晶マシンをリリースする。おそらくはPalm社もPalm IIIc以外でカラー液晶のアプローチはしてくるはずだ。たとえば、PalmV筐体のカラーマシンとか。そんな時にSONYがどうするのか?とっても楽しみだ。液晶のレベルアップが先か?音楽が先か?それとも…(普通はまず液晶だろうな、やっぱ!モモちゃんも入ってきやすいし)
で、結局最後は、PDAにあなたが何を望むのか?あなたはどんな環境で使うのか?という問題に行き着く。たとえば極論として、PDAでこ〜んな凄いゲームをしてみたい人もいる。PalmOSマシンは本来、その真逆の思想を貫いてきたが、かと言ってSONYがPalm思想にピッタリと完全に一致したマシンを作っていたら、それはそれでステキなことであると同時に、おそらくそれだけではSONYがPalmOS Plataformに参入した意味がないようにも思う。SONYはジョグダイヤルやメモリースティック、小さい筐体、バッテリ持続時間、デスクトップとの連携、独自のネットワークコミュニティなどで、後発メーカーなりの独自性を大いに発揮したが、そのかわり、カラー版の液晶はずいぶんレベルが低かった。そのために、既成Palmユーザや既成PDAユーザからはかなりの失望の声を聞いた。でも、代わりに、新しい顧客を連れてきた。それはそれで評価すべきことだと思っている。さらに、結果として カラクリは、正当派PalmOSマシンの魅力も再評価させた、とも言える。
という訳で機長は、今のところ、カラクリ液晶に不満を感じながらも、この「ちっぽけなカラー液晶マシン」を日常生活の中でごくごく自然に使っている。
すでに筐体のサイズが変わった(とくに横幅!)のと同時に、筐体の持ち方も変わっているのだが、使い初めて10日もたつと、液晶と照明のベストな角度も指が完全に覚えている。人間が機械に合わせることの是非はともかく、慣れてしまえば「色のついた液晶」はそれなりに価値を主張してくれている。いくつかの局面で、これまで使えなかったカラーが使えたことで、かなり有意義な気分に浸ったりもしている。少なくとも機長の使用目的と環境ではそうだ。
でも、深夜に突如停電!部屋中が真っ暗になって電気が回復するまでの間、DOCリーダーで読書でもしたいな〜と、思ったらその時はカラクリを買ったことを大いに後悔するかもしれない。こういう場面でのカラクリは本当に役立たずだ。悪評高いバックライトのおかげでまあまあの視力さえあれば文字を読むことは出来るが、大量の文字を読むのは夕暮れの部屋で電気もつけずに寝転がって漫画本を読むぐらい眼球を酷使する。ま、すべてのカラクリユーザは停電中の読書の必要に備えて、懐中電灯ぐらいは用意しておくべきかもしれない!
※機長の場合、この10日間ほどの試行錯誤で掴んだ「自分にとってのベストなコントラスト」は、「コントラストの調整」ダイアログの「ト」だ!わかる人にはわかると思うが、同ダイアログの最上段に書いてある「コントラストの調整」という文字のちょうど1個目の「ト」の中心軸のあたりにレベルメーターの中央が来るようにしておくと、多くの場所(機長の場合、その多くは蛍光灯の下だ!)、視認性が自分にとってのベスト状態になる。でも、これはあくまで機長個人の場合だが…
※松井さん、フォロー感謝!>「コントラスト」には2つ「ト」が!…確かにその通りなので、訂正した。ちなみに、松井さんのベストコントラスト(通称=ベスコン)は「ン」と「ト」の間だそうだ。やっぱ人それぞれなんだな〜と思う。
ソニーが「エアボード」なる製品を発表した。どう説明したらいいんだろう?一台でTVと無線インターネットが楽しめる「パーソナルITテレビ」なんだそうだ。パッと見た感じは、分厚い下敷き型の液晶モニタ(10.4型)って感じかな?
ターミナルアダプタのようなベース基地と、液晶つきの下敷きは無線LANで繋がっており、そんな液晶の方で、テレビはもちろん、インターネットブラウジング、メモリースティック経由でデジカメの静止画像を表示したりできるそうだ。当然のように、操作はジョグダイヤルからでも出来るようだ。
う〜ん、家中どこでもテレビやインターネットブラウジングが出来るってことは、…便所(大きい方!)でいいかも?あと、ベッドの上に寝転がりながら、とか、「雑誌のように室内で持ち歩ける万能液晶モニタ」って感じの、新しい提案商品らしい。
ただ、気をつけないと寝ぼけた朝にバキッ!という哀しい音とともに成仏してしまいそうな不安もある。
SONYの脱PC家電製品の実験製品としては注目したいが、わざわざ買うためには、「目新しいから」以外の理由がまだない。朝食食べながらこれでネット新聞を読むってのは、カッコよさげではあるが、かなり無理があるような気がする。だって、みそ汁こぼしたらどうする?!
前回の「ミニ定期便348 ハードウェア的ブラウザ?」で、ソニーのエアボードなる脱PC型製品を紹介したばかりだが、今度はあの!3Com社(Palm社の元親)も、脱PC型製品「Audry」を発表した!というか、間違えてウェブに上げてしまったために、結果的に発表したらしい。
■スリーコムのネット機器『Audrey』がサイトに登場
なんでも台所用のウェブサーフィン機器らしい。う〜ん、インターネット機能付き冷蔵庫よりは後発だけど、単独な分だけ、まあ、利用価値もあるかな、とは思うが、いくらネット先進国のアメリカでも、わざわざ室内の中でも住環境が必ずしもいいとは言えない台所で、ネットサーフィンをしたいと思うんだろうか?
そのうち「キッチンサーファー」なんて言葉も出来るかもしれない。つーか、前回書いた「朝食風景のエアボード」じゃないが、油とかついてネチャネチャになったネット機器ってのはやだな〜。
※脱PC路線といえば、こんな記事も見つけた。
■何にでもコンピューターを組み込もう
■こんなデバイス見たことない――PCIAで将来製品続々発表
この記事は、Palmの未来に思いをはせる時間を省略してくれるかもしれない。というのも、現在シカゴで開催されている「Personal Communications Industry Association(PCIA)」のパネルディスカッションのひとつである「Messaging Gizmos and Gadgets」の司会役だったというGary Krakowさん自身が書いた記事だからだ。
PalmOS Paltoform絡みでは、Handspring社から発表されたばかりのVisor用携帯電話モジュール「VisorPhone」の使用ルポが短いながらも読める。
「一番のポイントは,携帯電話機能とPDA(個人情報端末)の電話帳機能が統合されている点だ。GSM技術は,ボイスメール,通話転送,FAX,発信者番号通知,インターネットアクセス,電子メールなどをサポートする」
「その性能は完璧だった」
「友人は「素晴らしい音質だ」と言っていた」
「(また、Handspringは27日のセッションでは)Airprime社がVisor向けの携帯電話モジュール「SB100」を披露すると発表。SB100はCDMAシステムに対応する。価格とリリース予定日はこれから発表される」
…などのコメントが並んだ。機長も、Palmにそのまま耳と口を当てがうスタイルには疑問があるのだが、音質はともかく、そのあたりの使い心地はどうなのだろうか?それと、「携帯電話機能とPDAの電話帳機能が統合」というあたりがどの程度のものなのかが気になる。
Vsior絡みでは、Glenayre社が「Visor向けのポケットベルモジュール」を発表したらしい。これには、居場所探知の機能もついているらしい。
Palm Computing社に関しては、以下のような情報が紹介されている。
「新製品は発表しなかったが,「Wireless Worldwide Chat」や企業メールシステムへのアクセスの改善,専用のプッシュデータアプリケーションなど,開発中の一部の製品/技術について紹介」
「「Bluetooth」に関する発表を2001年上半期に行なう見通し」
「Bluetooth担当のエンジニアらは現在,最近取り沙汰されている同技術のセキュリティ問題の解決に取り組んでいる」
…など。
記事中にもあるが、ここ数ヶ月でPalm社は「Bluetooth」技術への距離感をややとりはじめ、携帯電話との統合方向へとシフトしつつあるように思える。この辺の駆け引きの意図についてはとても気になる。ま、普通に考えると、バグの影響かどうかはともかく「Bluetooth」陣営の動きが予想よりも進んでいないと考えるのが普通だが、それとは別に、最近の動きを見ていると、携帯電話陣営とPDA陣営の未来を舞台にした仁義なき縄張り争いが進んでいるため、と考えることも出来るかもしれない。
さて、Palm社と携帯電話の関係性については、「ミニ定期便342 HotSyncという思想」や「ミニ定期便341 手のひらの闘争」を参照のこと。
この記事には、他にもMicrosoft社が開発中、噂の「Stinger」の初期バージョンの写真など、PalmOS Platform以外のモバイル端末に関する情報がいっぱいだ。
カラー版のCLIE(PEG-S500C)に絡んで、ひとつ提案がある。
それは、少し前の「iPAL-NEXT」記事にさかのぼる。
「その替わり、カラー版(PEG-S500C/D)を買うつもりだ!(中略)カラーにはまず美しさよりも、モノクロでは表現できなかった表現の豊かさだけを要求する。(美しい画像を見たい!ってよりも、カラー地図を見たい!とかってこと)」(ミニ定期便175「どっちのPEG?」)
「機長がカラクリを買った理由は、1つには地図をカラーで見られるマシンが欲しかったこと。」(ミニ定期便 298「カラクリの液晶〜CLIE第三報〜」)
…というわけで、機長がカラクリを買った最大の理由は、「地図」にあった。つまり、地図以外なら機長はモノクロでもそんなに困ることはなかった。(いざカラクリを使い始めると、とくにゲーム方面でモノクロに戻りにくいというのは事実だが…)
さて、せっかくカラクリを買い、そしてデスクトップの整備も済ませたのだから、さっそく地図を使おう!バンバン地図をインストールして使おう!
もともと機長がPalmを溺愛する最大の理由は、デスクトップ上のデータをがんがん放り込んで、ポケットの中のちっぽけな筐体に詰め込める!ということにあった。テキストデータを中心に、Palmには様々なデータを流し込める。中でも、もともと歩きながら閲覧することの多い「地図」という画像データは、まさにPalmのためにあると言ってもいい!歩きながらノートパソコンを開く気になんかなれないから!
そこで、これまで機長は、仕事やプライベートのために必要な地図データを、デスクトップからPalmにどんどん流し込んできた。そんな中、何はなくとも「単色の地図データ」は便利だった。(しかも、ウェブ上のお店や会社地図の多くはだいたい単色か、せいぜいが2色の地図データだった。)モノクロ〜2色地図なら、ほとんど特殊な処理をしなくても、軽〜くフォーマットをコンバートして、インストールアプリに放り込んでおくだけで、簡単にPalmで地図データを閲覧することが出来た。「明日の打ちあわせ場所が変わったぞ!」なんて時や、「オフ会のお店の地図が届いた時」は、すぐさま地図をPalmに流し込んできた。
※原画であるパームコンピューティング社の地図は黒+青2色だが、これをFireVierwer形式でPalmにインストールすると、モノクロ地図と同じく、ほぼ原画同様に描画される。
ところがだ!地図がいつもモノクロとは限らない。とくに、ウェブなどに特別な地図が見つからない時は、いわゆる市販の地図ソフトのデータをPalmに流し込むことになるのだが、細かい地図ほど複数色のカラーで配色されていて、その場合、減色作業がとっても面倒くさい。そのため、どうしても必要な地図!の場合は、画像ソフトをフル稼働して色置換をしたり、フィルタリング加工したりと、面倒くさいことをしてきた。あまりにも複雑な地図の場合には画像ソフトで自作するなんてこともあった。こんなことをしていたら非効率なこと、この上ない。
だから、機長はずっとカラー液晶のPalmマシンが欲しかった。で、Palm IIIcの液晶は気に入ってはいたが、筐体のサイズとデザインが気に入らなくて、今回、カラクリ(PEG-S500C)を買った訳だ。
さっそくカラクリに地図をインストールするぞ!…と気負い込んだはいいものの、CLIE付属の画像ソフト「PictureGearPocket」は、デスクトップ上の「PictureGearLite」と連携して、デスクトップの画像をとっても手軽にCLIEまでもって切れてくれる便利ソフトなのだが、もともと「いわゆるスナップ写真」用に出来ているので、どんなサイズの画像もPalmサイズに縮小してしまう。これでは地図内の文字までちっちゃくなってしまって「地図データ」のコンバートには適さない。また、Palm IIIcのデフォルト画像ソフトに抜擢されて一躍有名になった画像ソフト「AlbumToGo」も、その画像処理の上で前はかなりのものなのだが、上と同じ理由で「地図データ」のコンバートには適していない。
そうなると、Palm界の画像ソフトの雄、「AlbumToGo」の躍進にビビリながらも依然としてPalm界の標準画像フォーマットの地位を守り抜いている「FireViewer」(旧名=ImageViewer)に頼るしかない。.jpegの元画像データを 「FireConverter」 にドラッグ&ドロップすると、すぐさま独自のPalm用画像フォーマットに変換してくれる。これをCLIE内部にインストールすると、モノクロ機種ではとても再現できなかった細かい道とそれに重なる文字などがクリアに表示されている。いっさい、画像処理をすることなく、ここまで表示してくれれば十分だ!と、機長はご満悦だった。
さらに、機長は今、CLIEのためにわざわざ本来の母艦であるMacintoshの中に、仮想Windowsソフトである「Virtual PC」というソフトを使っているのだが、これのおかげで、上記のようなFireViewer標準のコンバータを使っているのだが、これを使うと、Macintosh時代に「GraphicConverter」というソフトを使って、七面倒くさいコンバート作業していたよりも、コンバート作業は手軽だし、実はカラクリ購入の理由にもなったのだが、コンバートの際の画像変換作業の結果が美しいのだ!この意外な副産物には驚いた。これまでの画像変換作業が嘘のように、手軽に画像(この場合は「地図」!)をCLIE内にインストールできる幸せを機長はつかんだ!
※Macintosh環境でGraphicConverterによるコンバート作業がうまくいかなかった例。機長のせい?
※「MapFan II」の地図をモノクロでコンバートした例
※「MapFan II」の地図をカラーでコンバートした例
ところで、実は機長にはCLIE購入とともに、これまで説明した方法とは別の種類の「地図データ」を入手したいと思っていた。それは、インターネット上にある画像サイトから、必要に応じた地図データを引きだすことだった。有名なところでは…
■マピオン
■LYCOS MAP
■MapFan Web
■駅前探検倶楽部…ここは駅前地図専門
…などがある。機長が普段デスクトップでもお世話になっているこれらの地図サイトから、自由自在に地図データをダウンロード&閲覧出来たら、鬼に金棒だ!そう思った。ところが、そうは問屋がダウンロードさせてくれなかった。なぜなんだ?!と機長は叫んでいた。なんでよりによって地図データばかりがちゃんと表示されないのか?!なんでだ〜?!
そのこの答えは、CLIEのサポートページにあった。CLIEの標準ウェブブラウザである「Palmscape」は「Java Script, Java Applet, Macromedia Flash, ShockWave, QuickTime, サウンド再生」に対応していなかったのだ。残念!これは別にSONYのせいではないが、とても残念なことだ。先ほども書いたように、PDAにとって「地図」というアイテムはとても大事な意味を持っている。その際に、ネットから地図を気軽にダウンロードできたら、これにまさる幸せはないと思うのだが…。
※「マピオン」 の地図をデスクトップでダウンロードしてから、コンバート&インストールしてみた。こんな風なカラー地図がモバイル環境でダウンロードできたら嬉しいのだが…。他のPDAではこれを実現しているものもあるだけに悔しい。
というわけで、とっても期待してただけにネットから地図をダウンロードできないことはショックだった。そこでリクエストだ。ハードウェアやソフトウェアのみならず、ウェブサービスまでを含めた総合PDAを目指しているように見えるCLIEには、モバイルの必殺技とも言える「地図データ」に関して、ネットからの閲覧方法を何か考えて貰えないだろうか?もちろん、MemoryStickによる地図データ集という手もあるだろうが、出来ればいつでもウェブ上から手軽&気軽に日本中の地図データをダウンロードできるサービスなんかがあったら最高なんだが…。次期「Palmscape」に対応してもらうという手もある。また、CLIE Plaza!にその種のサービスが追加されるという方法もあるかもしれない。とにかく、どんな方法でもいいから、CLIEに地図をダウンロードできる方法論が見つかると嬉しい。あ、でも、そもそもこういうPDAで地図を見たいという、機長のような需要は少ないのだろうか?
を!とうとう120,000アクセスだ!感謝。
M.HiroseさんのPalmfanに、「99年度携帯情報端末市場、41%増の126万台」という記事に絡んで、下記のような文章があった。
(同記事内にある「OS別に2000年度の出荷見込みを算出すると、Windows CEが42万台、Palm OSが36万台となり、次第にザウルスの50万台と拮抗する勢力に成長しつつ」という文章について)「店頭の様子を見ても、WinCEマシンがPalmデバイス以上に売れてるようには見えないんだけどな....。」
この謎については、機長もまったく同感だ。これは、ずっと気になっていたことだ。確かにザウルスはちょっと前まで街角でしょっちゅう見かけた。とくにオフィス街ではオジサン系を中心にたくさん見かけたものだ。だから、かなりのシェアを獲得している、というのはわかる。
でも、PocketPCマシン(旧名「Pocket-size PC」)に関しては、街角で見かけた数が本当に少ない!以前から「Palmなんかよりもずっと売れているらしい」というデータはしょっちゅう見かけるのだが、本当に街中で見かけることが少ない。
確かに、電気量販店などではちょっと前までPalmよりも大きな売り場でPocketPCは各種売られていた。それは知っている。でも、ザウルスコーナーほどは賑わっていなかったし…。
もちろん、PocketPCがそれなりに素晴らしいマシンであることは機長も知っている。前にも書いたが、最新機種なんかは、これまでのものとは比較にならないぐらい、かなり素敵な仕上がりに近づいていることは知っている。でも、実際にはこれまで、街中で同マシンを見かけた回数は極端に少なかった。(極論的には、Palmのシェアが著しく低かった時代でも、PocketPCを街角で見かける回数はPalmとほとんど変わらなかった。ただし、電器量販店や雑誌の表紙では本当にたくさん見かけた)
実は、そんな数少ないPocketPC目撃体験の中で、一度だけ極めて至近距離で目撃したことがある。それは同じ職場内でのことだった。その時、その持ち主は、カバンの中から大きなケースを取り出して、その中からPocketPCをうやうやしく取りだした。まるで普通のノートパソコンのように彼はそれを扱い、作業が終わると、再びそれをケース、そしてカバンの中にしまった。彼はその後も数度見かけたが、彼のマシンを見たのはその一度きりだった。
そんな数少ない経験で断定するのは、あまりにも無茶なことだが、こんな想像は当らないだろうか?
PocketPC系のマシンは売れている!Palmよりも全然売れているのだが、街中であまり見かけない。これは普通に考えると、とても奇妙なことだ。…以上のような状況から考えられることはこうだ。つまり、PocketPCマシンはたくさん売れている。だが、その多くは、PocketPCという名称とは裏腹に、Pocket以外の場所(カバンの中や、机の上)に置いてあるのではないだろうか?
実際、機長が触ってみた感触では、高価で重くてバッテリの持ちがよくないPocketPCは、安っぽい材質&重量のPalmに比べて、「簡単にポケットなんかにつっこめない重厚感」が漂っていた。この想像は間違ってるんだろうか?
CLIE以降、本当にPalm系マシンを街中で見かけることが多くなった。その分、ザウルスを見かける回数は確実に減っている。ところが、PocketPC系のマシンは依然として見かけない。やっぱり、記事にも書いてある通り、日本版が発売されたら、これまでほとんど姿をみたことがなかったPocketPCが突然、街角に溢れるんだろうか?…う〜ん、とっても謎だ。
※前述の記事では、「PocketPC」の時代!とか言いながら、文章の後半では「PDA市場はザウルス、Windows CE、Palm OSの三つ巴の様相を呈し始めた」とまとめている。また、冒頭で紹介した「2000年度の出荷見込み」について触れた文章でも、「Windows CEが42万台」と書いている。まさか、都合のいいところだけ「PocketPC」じゃなく、「WindowsCE」を搭載したすべてのコンピュータ(つまり、キーボードつきのもの!)まで含めてるのでは?それはそれで、かなり奇妙なマッチメイキングだな、と思う。そして、「WindowsCE」搭載のキーボードつきコンピュータ自体もあんまり見かけないんだけどな〜。これは機長の回りだけなんだろうか?
「パクスポ2000!」公式サイトで、下記のような人材を至急募集している。我こそはと思ったら、「○○スタッフ問い合わせ」というタイトルでコチラのアドレスまで!
■広報担当
期間:今すぐにでも 急募!!!
各メディアへの広報活動とともに、 特に文章を書いてくれる方を若干名です。 委員長からのたってのお願いです〜よろしくおねがいします。推薦でも〜。
■ステージの企画あんど進行(雑用係)
21日のステージの裏方さんです。若干名。下見、打ち合わせはチーフがやりますので、地方からいらっしゃる方でも大歓迎、おまちしております。ぜひ、よろしくっ!
■WORLD PC EXPO内 Palm Computing社ユーザーブース常駐
期間:10月17日(火)から21日(土)
時間:午前10時30分から午後6時(最終日は17時)まで
半日も可。特に、平日のご協力できれば幸いです!
また、16日(月)には、ブースのセッテイング要員もあわせて募集!
とくに平日の16日から20日のスタッフを絶賛募集中です。
ブースにいらした方への応対、シツモンを伺う、ふふふPalmって素敵さとアピールするなどなどのお役目です(*^^*)
…だそうだ。
Reference:
パクスポ2000!公式サイト
パクスポ2000!掲示板
パクスポ2000!の公式告知サイト
雑誌「MacPeople」の10月15日号が全国の書店で発売された。同誌でMuchyさん&機長が連載中の「林檎っぷりのいいパーム」(P.162-163)には、絵と文を機長が書いた「パーム諸島で抱きしめてッ!」の最新コラムが載っている。
第8回目の今回のテーマは「男と女とパームと恋と」。パームと恋にどんな関係があるのか?…気になる人は要チェックだ。
また、お隣のページにあるMuchyさんのレビュー「マックで素敵なパーム生活」のテーマは「禁断のシステム拡張ハックの世界へ」という怪しげなタイトル。Palm初心者ならマックユーザじゃなくても要チェックのHack講座になっている。
そして、今回も同誌の付録CD-ROMには、Macintoshユーザなら必携の「Palm Desktop 2.6.1J」が収録されており、記事中にも、Palm用ファイルメーカーとして注目されている「File Maker Mobile」や「Palm m100」情報なども載っている。
やや遅れながらも続々とリリースされるVisor用Springboardモジュールだが、音方面では「SoundsGood audioplayer」というMP3プレイヤーが9月27日に全米でリリースされた。ただそれだけの情報を、機長がここに書くはずがない。でも、ここに書いた。それには理由がある。
この「SoundsGood audioplayer」という商品名を聞いた瞬間に、機長はニヤリとしてしまったのだ。そう!この名前は初めて聞いた名前じゃない。あの日、ロブ灰谷さんから聞かされたあのソフトの名前と一緒じゃないか!ロブさんにとっては忘れられない思い出のあのソフト!
ここで詳しく説明したいのだが、とっても長い話なのでここには書かない。どうしても知りたい!という人は「Visorスタートガイド」を読もう。ここに書いた機長のコラム(「Rob's Melody in Blue」)に詳しく書いてある。
※いかん!2話連続で宣伝モノになってしまった!悪気はないんだが…。
先日、読者の方から下記のようなメールをもらった。
「iPAL-NEXTになってから、パーム航空の頃に比べると内容的に、初心者にはちょっと難しくなったような気がしますが…」
その通り!実はそれ、図星だ。「パーム航空」時代は、初めて読む人でも読みやすいように、つまり、初心者からヘビーユーザまでが楽しめるようにと、いろんなことを気にしながら書いていたものだが、「iPAL-NEXT」になってからは、そういう努力をあまりしていない。
「iPAL-NEXT」は、「パーム航空」のようなサイトを続ける精神的&物理的余裕がなくなった機長が、書きたいことを書いてるだけなので、時として、初心者にとっては訳がわからなかったりする。ここはそういう性格のサイトなので、許せ!
さて、なんでこんな話をしたのかというと、昨日(たぶん昨日だと思うが…)、「パーム航空」のアクセスカウンタが1,800,000を越えた。今年の2月7日に無期限休航をして以来、およそ8ヶ月、表紙のリンクぐらいしか書き直していないホームページが300,000アクセスもいただいた、というのは「ありがたい」を通り越して、奇跡的なことだ。本当にありがとう!
現在、この「iPAL-NEXT」が120,000アクセス強なので、あと少しで、両サイト合わせて2,000,000アクセスという大台に乗っかることになる。計算も難しいし、とくにお祝いはしないけど、感謝感激だ。
米テキサス州のハイランドパーク警察署では、アメリカの警察史上初めて警察官にPalmを持たせて犯罪捜査などに使っている、というニュース。
■警察官のポケットにPalmが進出、「PocketCop」登場
専用ソフトとしてPublic Safety Group(PSG)社が開発した「PocketCop」を使用し、無線通信可能なPalm VIIにこれをインストール、メールの送受信はもちろん、「盗難車のナンバーや運転免許証の照会などが、手軽にすばやく行える」そうだ。
記事中で思わずうなってしまったのは、「犯罪者を監視しているときなどの音声による連絡がとりづらい際に、Eメールの送受信の能力が役に立つ」という下り。確かにそうだ、それこそ、電子メール活躍の場所だ。でも、アメリカだったら、警察だけじゃなく追われてる方だってPalm VIIで味方と連絡を取りあってる可能性も!さらには警察無線を傍受してたりして…。
日本では高いシェアと裏腹に街角で見かけないのはなぜ?と、「ミニ定期便352 アンチモバイル型PDA?」で漏らしたPocketPCマシンだが、アメリカではCompaq社の最新型「iPaq」がかなりの健闘をしているという情報が伝わってきた。
■PDA市場はPalmの手のひらの上
記事中のグラフを見ると、これまで圧倒的な、よくぞ独禁法に触れなかったな〜と思わせるPalmOS Platform軍団の中で、リリースされたばかりの「iPaq」が孤軍奮闘、頑張っていることがわかる。
一方、Handspring社とPalm社の折れ線グラフの歴史を見ると、なぜにPalm社が超廉価版Palmであるところの「m100」を出して来たのかがよくわかる。結果として、「m100」はPalm社の長期低迷をストップし、Handspring社の天井知らずの上昇カーブを初めてストップした。両者の上下幅は、ちょうど10%。つまり、「m100」が見事に「Visor」購入者を食い散らかしたと言える。
こうして低価格という魅力を失ったHandspring社が、次のリリースで何ゆえ65,536色カラーのマシンをリリースするかも、わかろうと言うものだ。あそこまで低価格に抑えた「m100」とまともに低価格競争をしたら自己破滅は見えている。ならば!という戦略が読み取れる。そして、記事中にもあるが、あとはHandspring社の専売特許であるSpringboardモジュールを、Palm社のSDモジュールより先にどこまで充実出来るか?にかかっている。
ところで、前述のグラフにSONY社のCLIEの名前がないのは、まだ全米発売される前の記事のためだが、CLIEどうなんだろう、アメリカで? 535&Palmの9月29日の記事でPDA Buzz">PDA Buzzでのモノクリ(PEG-S300)の評価が低いことを心配してあったが、機長も実は心配している。
というのも、カラー液晶に問題があるカラクリ(PEG-S500C)はともかく、モノクリは、そのPalmOS機種の中でもずば抜けた液晶と見やすいバックライト、さらにジョグダイヤル、メモリースティックなど、値段はともかくお得勘一杯のマシンなのだが、アメリカ発売となると致命的な問題を抱えている。ATOKがついてない?そんなことは小さなことだ。何よりも大きな問題なのは、筐体が小さすぎることだ。日本人でも手のひらの大きな人にはちょっと小さすぎると言われているあの筐体が、アメリカ人の手のひらにどう思われるのか?…とても興味がある。日本では馬鹿売れしながらアメリカではそれほどでもないサブノートVAIO C1のようなことにならないだろうか?その結果は、来月を待とう。
そして、今年の末から来年にかけて、PDAバトルの舞台は手のひらから無線ネットワークへと広がる。それに関しては、すでにPalm社もHandspring社も動き始めている。そして、心機一転の気合いを込めて、ブランド名称まで変えてきたPocketPC陣営がどこまでシェアを奪えるのか?ますます盛り上がるアメリカのPDA市場だ。
日本Palm界のアホ系サイト(失礼!)でもとくに異色の存在だったあほぱ〜さんの「あほちゃいまんねんPalmでんねん!」は、7月17日を最後に更新も止まってしまい、果たしてどうなってしまったのか?!と心配していたら…、心配したこっちが馬鹿だった、というか、でも、笑った。なんなんだ、この人は?!
■おもながHP
※話題の「クロスバー」が当るキャンペーンも実施しているぞ。
CLIEに関する記述で、たびたび述べてきたこととも一致するが、これほどPalmOSマシンの種類が増えてくると、「あなたにとってのPDAの役割によって買うべき機種が決まる」という法則はますます意味を持ってきているように思う。
でも、いきなり「あなたにとってのPDAの役割」と言われても、なかなか自分ではわかっていなかったりする。もちろん、これからPDAを初めて買います!って人は、実際に使ってみない限り、自分がPalmOSマシンを使うことによって得られるモノがなんなのか?なんてわかりっこないが、もしもあなたがそこそこPalmOSマシンを使い込んでいるなら、一度、PalmTechさんがリリースしている「Watcha! Package2」をあなたのマシンにインストールしてみることをお奨めする。
このパッケージには2つのソフトが入っていて、「Watcha! Hack」というHackソフトがあなたのPalmOSマシンを監視して「アプリケーション起動に関するデータ」を採取してくれる。「こうして採取されたデータをわかりやすく表示してくれる」ソフトが「Watch-Ya! Viewer」で、このソフトを開くと、いくつかの分類であなたが、あなたのマシンの中でアプリケーションをどんな風に使ったかを表示してくれる。
■アプリケーションが起動された回数を表示
■アプリケーションが最後に起動された日時を表示
■アプリケーションの消費電力を目安の値(単位は 1/100 V)を表示
■アプリケーションの利用時間を累計で表示
■起動回数に基づくランクを3段階の★で表示
これらの分類に基づくソートも出来る。
たとえば機長の場合、
「アプリケーションが起動された回数」ベスト3
1)「Launch'Em」(ランチャー)
2)「Datebk4」(予定表置換ソフト)
3)「メモ帳」(標準)
「アプリケーションの消費電力を目安の値」ベスト3
1)「Datebk4」(予定表置換ソフト)
2)「Launch'Em」(ランチャー)
3)「Palmscape」(ブラウザ)
「アプリケーションの利用時間」ベスト3
1)「Datebk4」(予定表置換ソフト)
2)「メモ帳」(標準)
3)「Launch'Em」(ランチャー)
…というような結果になった。
その結果、機長が自分のマシンに何を求めているかはだいたいわかる。ただし、機長の場合もそうだが、クレードルの上でつけっぱなしにしていると、結果にはずいぶん誤差が出てくる(機長の場合、クレードルの上ではいつも「Datebk4」をつけっぱなしにしている!)ので、それには要注意!
なお、「Watcha! Hack」には、簡単なスタイラス操作だけで「前回使ったアプリケーションに瞬時に戻る機能」や、「最近使ったアプリケーション○○個を表示して、そのアプリケーションまでジャンプ出来る機能」まで付いている。しかも、そのためのスタイラス操作は好みの設定に変更できるという素敵なオマケ機能もついている。これはお得だ!