Pilot Air Line
PAL010便
ホット辛苦

前回に引き続き、HotSync失敗の症状と対処法を
思いつくままに書く。



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PilotDesktopのホームシック

このページの読者であるという山本さんから
下記のようなメールをもらった。

 
かくいう私も
Mac上でHotSyncをするのに一苦労した経験があるんですが、
その時は起動ディスク上に
インストールしなければいけないなんて知らず、
他のところにインストールしていたため
HotSync不能に陥りましたが、
起動ディスクにPilot Desktopを
インストールし直したらHotSync可能になりました。

【from 山本さん】



こういう問題に関しては、機長も経験がある。

それは、MacOS 8を我が家の起動ディスクに導入した際のこと。
起動ディスクをいったん初期化するため、
MacOS 7.6.1時代に起動ディスクに
インストールした「Pilot Desktop 1.0」フォルダを、
別の外付けディスクに移動したらMacOS 8後に、
HotSyncがうまくいかなくなった。
最初は、MacOS 8を疑った。
MacOS 8じゃHotSyncは無理なんだな!と。

ところが、いろいろ調べてるうちに、
「Pilot Desktop」ソフトが入った
「Pilot Desktop 1.0」を起動ディスク以外に置いてしまうと、
HotSyncがうまくいかないらしいことがわかってきた。
これもよくあるHotSync失敗の原因のひとつだと言える。

その後わかってきたことをまとめると:

現象


「Pilot Desktop 1.0」フォルダが
起動ディスク以外に置いてある場合は、
「Hotsync」コントロールパネルの
「Start」だけがちゃんと機能しない。

ポイント


「Hotsync」コントロールパネルの
「Start」以外は問題なく機能するらしい。

対処法


対処法 1


「Pilot Desktop 1.0」フォルダを
起動ディスクの外に置いたことから
問題が起きたわけだから、
その諸悪の根源を断つ。
つまり、「Pilot Desktop 1.0」フォルダを
起動ディスクに起き直す。

芸のない解決法だが。

対処法 2


最初に「Pilot Desktop 1.0」フォルダを
起動ディスクにインストールした後、
別のディスクにコピーした場合でも、
コピーした方の「Pilot Desktop 1.0」フォルダから
「Hot Sync Moniter」のエイリアスだけを
起動ディスクの起動項目フォルダに
入れれば使用可能になる、らしい。

対処法 3


Mac×Pilotの必須アイテム
「HotSyncCSM」を使えば、
「Pilot Desktop 1.0」フォルダが
起動ディスク以外に置いてある場合でも、
「HotSyncCSM」から操作する限り、
HotSyncのON/OFFは問題なく出来る。


   
だいたいこんな感じ。



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PilotMoneyとConduit Manager 1.01

これから書く症例に関しては、経験がないので実はよくわかっていないが、
Mac×Pilotユーザの必須アップデータである
「Conduit Manager Updater101」の「readme.txt」の中に、
下記のような記述があったのを思い出したので、簡単にまとめておく。

現象


Pilotソフトである「PilotMoney」は、
(今回のアップデータによって
アップデートされた状態の)

「Pilot Desktop 1.0.1」には対応していない。
だから、もしも「PilotMoney」が
あなたのPalm Pilotにインストールしてある場合、
ハードリセット後最初にPalm Pilotに
データをリストアしようとすると、
トラブルが発生してしまう。

どういうことかっていうと、
「PilotMoney」がインストールされてるのに
リストアしようとすると、
(ハードリセット後の最初のHotSyncの時に)
あなたの母艦にある
ソフト「PalmPilot Desktop」は終了して、
HotSyncは無効になってしまう。
つまり、「PilotMoney」のデータは
リストアされないってこと。

対処法


対処法 1


「Pilot Desktop 1.0」フォルダを
起動ディスクの外に置いたことから
問題が起きたわけだから、
その諸悪の根源を断つ。
つまり、「Pilot Desktop 1.0」フォルダを
起動ディスクに起き直す。

芸のない解決法だが。

対処法 2


最初に「Pilot Desktop 1.0」フォルダを
起動ディスクにインストールした後、
別のディスクにコピーした場合でも、
コピーした方の「Pilot Desktop 1.0」フォルダから
「Hot Sync Moniter」のエイリアスだけを
起動ディスクの起動項目フォルダに
入れれば使用可能になる、らしい。

対処法 3


Mac×Pilotの必須アイテム
「HotSyncCSM」を使えば、
「Pilot Desktop 1.0」フォルダが
起動ディスク以外に置いてある場合でも、
「HotSyncCSM」から操作する限り、
HotSyncのON/OFFは問題なく出来る。

@ 

ポイント


「PilotMoney」の問題は、
「JFile2.0〜」の問題にちょっと似ている。
ソフトの作者がなんとかしない限り、
どうしようもないってことまで!




12

PDB書類の記憶喪失

たった今触れたばかりの「Conduit Manager Updater101」自体が
解決してくれる問題についても触れておこう。

現象


すべての原因は
「Pilot Desktop 1.0」のバグです。
「Pilot Desktop 1.0」のbackup conduitが
バックアップしたデータ
(Backupフォルダの中のPDB書類)の
作成日や修正日を間違った値に
変更してしまうそうです。
その結果、間違った作成日や修正日を持つ
バックアップデータのリストアを
「Pilot Desktop 1.0」が拒否してしまい、
最悪の場合、HotSyncが中断してしまいます。
機長も半年前にPalm Pilotを買ったばかりの頃に、
このトラブルを何度か経験した。

対処法


対処法 1


上記の「Conduit Manager Updater101」を使って、
「Pilot Desktop」のバージョンを
「1.0.1」にアップデートする。
この方法なら、バグのあるソフト自体を
アップデートしてくれるので、
根本的な解決になってくれます。

対処法 2


「fix PDB dates 1.0」や
「FixPilotBackups」のようなAppleScriptを使って、
バックアップデータの作成日や修正日を
統一することで、
トラブルが起こるたびに解決することも出来ます。
これらはドロップレットなので、
問題のある書類を
ドラッグ&ドロップするだけですが、
諸悪の根源である「Pilot Desktop 1.0」は
何の影響も受けないので、
根本的な解決にはならない。

ポイント


とくに「Pilot Desktop」を
バージョン1.0のまま使っていて、
原因不明のHotSync不良(しかもバックアップ不能)に
苦しんでいる人は、
まずはこれを疑ってみるべきだ。





お断り!

「マックで機長」のTop Pageでも書いたが、
今回はとくに声を大にして言いたい。
以上の文章通りにやってみたけどうまくいかなかったとか、
それをやる前よりも酷い状態になったといった苦情には
一切お答えも保証も出来ません。
あくまでご自身の責任でもって挑戦してみて下さい。
実際、以上の方法をとってしても
うまくいかなかったケースは多々ありましたから。
あくまで参考の読み物として割りきってもらった方がいいです。

もし、科学的な訂正とかフォローがありましたら、
メールでどうぞ。苦情や抗議でないかぎり
喜んで対応させていただきます。



1998年1月17日


山本さん、ありがとうございました。





Macユーザのためのホット辛苦シリーズ

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