ミニ定期便 Back Number
倉庫050

ミニ定期便981 児童翻訳
  Date: 2001-03-26 (Mon)

 「ミニ定期便980 Automatic-translation」で紹介したExciteの自動翻訳システムは、これまでのもののようにプラグインを要求(実際には持ってなくても使えたけど…)したりしないのが、まず嬉しい。しかも、訳文と原文の併記もできる(上のメニューで指定!)のもなかなか素晴らしい。

 とは言え、自動翻訳だけに「完璧」である訳はなく、ときどき、面白い訳文を排出してくてくている。

    以下の不思議な訳文達を観賞するためには、
   この今開いてるページとは別にiPAL-NEXTを
   いったん開いてから、「English Page」に変換して、
   さらに、最上段のフレームで「訳文と原文を表示」
   にして「再読込」するとわかりやすい。
   (この説明文はわかりづらいが…)

 まずはおなじみ「ミニ定期便」!…日本語でも意味不明なぐらいだから英訳してもやっぱり意味は不明だ。「mini-regular service」って…さっぱりなんのことだかわからない。

 「ミニ定期便978 タイムサービス?」欄外の緑文字にある「マジで。」「It is MAJI.」…ま、間違っちゃいない。

 「ミニ定期便977 必読かも。」に出てくる「WorkPadでござる!」「it exists by WorkPad」…あはは。なんか形而上っぽくなっちゃった。しかも訳わからん!

 「ミニ定期便976 携帯電話とハンドヘルド端末の未来」「これまで耳にタコが出来るぐらいに言われてきたように」は難しすぎたらしく、「 as it has so far said to about [ by which タコ is made to an ear ]. 」なんてことになってる。意味不明なうえになんで「タコ」だけ日本語なのか?

 「ミニ定期便975 整理の時代?」に登場する「クリクラ!」は当然のように「KURIKURA」にされてしまった。なんのサイトだかさっぱりわからん!

 「ミニ定期便974 現実なのに…」に出てくる時事通信の記事タイトル「ミスター・ビーン、上空でヒヤリ=軽飛行機の操縦士が失神」は、「The pilot of a HIYARI = light airplane faints in the sky of Mr. BIN 」になってしまった。「Mr.BIN」も寂しいが、「The pilot of a HIYARI」って誰だよ?

 偉いなと思ったのは「ミニ定期便973 style for human」「一期一会」を、ちゃんと「once-in-a-lifetime-chance」と訳してくれていること。ただし、「だもんで」はやっぱりわからなかったらしく「from だもん」になっている。ヨーグルトかっ!

 ところで、「ミニ定期便971 白い栗の花」「しろクリ」はどうなっているだろう?…「carry out -- a chestnut」…かなり苦しんでいるのがわかる。ま、これに限っては、自動翻訳を攻めるのは可愛そうだ。

 ちなみに、こうして自動翻訳されたページからのリンクもちゃんと自動翻訳されて表示されるのだが、「The publication related to a captain 」と訳されている「機長がらみの出版物」の中の「MacPeople」のページでは、同じくPalm系のコラムを書いてるライターの「野田まゆ」さんが「The Noda eyebrows」というとんでもない物体にされちゃってるのはなんともはや…。

 ところで、「for a while」ってなんの訳だかわかるだろうか?某有名サイトの決め台詞を英訳するとこうなるらしい。

ミニ定期便982 iPAL-BBSヘッドライン01/03/26
  Date: 2001-03-26 (Mon)



■祝 Mac OSX発売開始 投稿者:えすと♪  投稿日: 3月24日(土)

 …MacOS XとPalmの連携についてはVisorConcertoのページが詳しい。なお、「ぱむりん」の正しいリンクについては「e:祝 Mac OSX発売開始」を参照のこと。


■白CLIEがCMに 投稿者:JINRAI  投稿日: 3月26日(月)

 …このCMは機長も見た。さて、次にCMに出るのはPalmかHandspringか、はたまたTRGproか?

 ちなみに、該当CMはSONYのサイトに出てた。

■デジタルハンディカム DCR-TRV30/17K「入学式違うくつ篇」(SonyDrive)

  

真ん中の写真の、ちょうど中央に映ってるのがPEG-N700C!

ミニ定期便983 市長の仕事に満足していますか? 100% はい
  Date: 2001-03-27 (Tue)

 …という、SimCity for Palmマニアにしかわからないネタから始まった今回のミニ定期便、取り上げるのは、Palm界では孤高のサイト紹介専門サイトである「PalmCity」だ。



 今回のURL変更とリニューアルにともない、Kajikajiかじって!マサトレなどでもすでに紹介されているが、同サイト内のPalm系サイトの紹介コメントはなかなか気が利いていて、しかも愛がある!また、トップページのSimCity遊びもなかなか堂に入っていて楽しい!それに、「ビバヒル」のVisorネタってのも新鮮。ちなみに、現在の収録サイト数は120!それぞれにスクリーンショットも付いて、とっても素晴らしいサイトレビューサイトになっています。(Libraryの充実にも今後は注目!)

 市民がLibraryの充実を求めています!

ミニ定期便984 PALM
  Date: 2001-03-28 (Wed)

あ、間違えた

ミニ定期便985 掌中模索
  Date: 2001-03-28 (Wed)

 「ミニ定期便979 携帯電話とハンドヘルド端末の未来」の続編で、携帯電話ネタ。

 相変わらず、ハノーバーで開催中の「CeBIT」は盛り上がっているらしい。コンピュータ系の展示会を上回る勢いで盛り上がっている。



 そんな会場からは連日さまざまな携帯機器が紹介されているが、「ミニ定期便976 携帯電話とハンドヘルド端末の未来」で紹介した、通話を目的とした携帯機器では技術的な進歩以前に、通話習慣にその機器がなじんでくれるか?という問題が大きい。とくに、PDA的な機能が追加されるために、必然的に液晶画面が大きくなる傾向にあり、そうなると筐体サイズも必然的に大きくなる。縦幅はともかく横幅と厚みがデカくなり、同時に重量も重くなってしまうと、どうしても「短い通話ならともかく、長電話には向かない機器」となってしまう心配がある。とくに我々、手のひらの小さい日本人の場合!

 例えば、ERICSSON社からは、こんな、シンビアンOSを内蔵したPDAタイプのものとかが出てたりする。



 これは、VisorPhoneにも感じたことだが、日本人の標準手のひらサイズで、こんなの手に持って長電話してたら、絶対に指がつるだろうな、と思う。肘も疲れそうだ。これはサイズの問題だけじゃなく、重量についても言える。正直、VisorPhoneを装着したVisorPrism(194g)を長時間手のひらで支えている自身は機長にはない。外人さんなら大丈夫なのかもしれないけど。

 次のマシンについても、同じようなことを感じた。

 

 左は、Siemens社「MultiMobile」というWindowsCE搭載マシンの場合にも、サイズや重量の問題は心配だ。右はTrium社(三菱の欧州向けブランド)「mondo」という同じくWinodwsCE搭載マシン。記事によると横幅「9cm」とのこと!これは横幅が広すぎる!厚みがどれぐらいあるのかまでは不明だが、PalmOSデバイスでは最大級の横幅を持つVisorPrismよりも1.4cmも長い横幅というのは、日本人の手のひらには無茶すぎる!

 さらに同じ心配は、NOKIA社「NOKIA9000」という商品についても言える。
 
 

 データ通信のためだけに使うには、小型キーボードつき機器としてまあまあ便利そうではあるが、通話機能について考えると、サイズは折畳み式筐体のおかげでまあまあだが、その重量が心配だ。これで軽めの重量なら合格だが…。

 一方で、こんなのも出てきてる。ERICSSON社からの出品。

 

 要するに、Bluetoothを使った「ヘッドセット」だ。Bluetooth内蔵の同社「T39」や「R520」製ならデフォルトのまま使えるし、そうじゃない機種の場合は、右画像のようにBluetoothのアドオンを携帯につけて使うことになるらしい。このヘッドセットなら、手のひらサイズの大小は問わないし、かつてのヘッドセットのように、ポケットの中でケーブルがぐっちゃぐちゃに絡まることもない。こういうのが標準になると、ここまででたびたび触れたような、筐体サイズと手のひらサイズのギャップや重量の問題は克服出きるかもしれない。
 
 とは言え、毎朝、携帯電話とヘッドセットを両方ポケットに放り込んで出かけるというのはどうだろう?結構面倒くさいし、たまにはどっちかを忘れてしまいそうだ。ヘッドセットを忘れるぐらいならまだしも…。あと、右画像のように、いちいちBluetoothアドオンをつけて通話したり、つけっぱなしで持ち歩くのだけはゴメンだな。でも、一度試してみたいとは思う。胸ポケットに差しておいてボールペン替わりぐらいにはなってくれると嬉しい。

 また、こんな製品も出品されている。



 これは、Siemens社「Wristphone」、つまり腕時計タイプの携帯電話だ。NTTドコモのCMじゃないが、これまではSF映画でしか見たことのなかった製品の登場と言える。が、この電話のマイクの感度にもよるが、ここに口を近づけたままの長電話は想像しづらい。かなりマヌケな絵になるし、それ以上に二の腕がつりそうだ。やっぱりここでも、ヘッドセット的なものが欲しくなる。もちろん、職場やタクシーに携帯電話を忘れる可能性だけは減りそうだが…。
 
 …と、ハードやソフトのエレクトロニックな部分以外にも、いろいろ気になる部分が多いのが携帯電話の世界だ。これとほぼ同じことがハンドヘルドマシンについても言えるのだが、これまで横幅4.5cm、重量74gの小型軽量アイテム(P503iのスペックより)を使っていると、コイツが大きくなったり、重くなったりすることはとても気軽には聞き流せなかったりするのは事実だ。

ミニ定期便986 巨人が喋る!
  Date: 2001-03-28 (Wed)

 「BUSINESS 2.0」「Hawkins Talk」という、「Palmの父」・Jeff Hawkinsへのインタビュー記事が出ている。

■Hawkins Talks(BUSINESS 2.0)



 まだ途中までしか読んでいないが、キャリアについての質問に答えて、1998年6月に3Com社を辞めた理由は、当時の同社CEOであったEric Benhamouが、当時は同社の1部門であったPalm Computing社(現在のPalm. Inc)のスピンアウトを認めなかったためだ、と語っている。これは別のインタビューでも恨みっぽく語っていたが、その後、御存知のようにPalm Computing社はJeffやDonna Dubinskyが去った後に実際にスピンアウトを果しているだけに、その恨みはいまだにJeffに根深く残っているようだ。

 実際、あのままJeff Hawkinsたちが残ったPalm Computing社がPalm, Incとしてスピンアウトした未来を考えてみると、果してどんなことになっていたか?とても想像が膨らむ。それが薔薇色の未来だったのかどうかはともかく、少なくとも現在のハンドヘルド地図が塗り変わっていたことだけは確かだろう。

 ちなみに、同記事ではHawkinsを結果的に追い出すことになったBenhamou自身のコメントもちゃんと出ている。彼は当時Jeffのスピンアウト要求を拒否した理由を「タイミングの問題だった」と語っているが、それに続いてJeffのことを評したコメント(だいたい「傲慢で独善的な男だ」と語っている)を読むと、どうやら彼の言う「タイミング」とはPalm社のIPOを自らの主導のもとに進めて、どれだけPalm株で儲けるか?のためのタイミングだったのでは?と勘ぐりたくなる。もっとも、Palm Computing部門を切り離してからの3Com社の凋落ぶりを見ていると、Benhamouの手腕が株価操作以外にはあまり能力が発揮されていないことも想像に難くない。そういう意味では、タイミングこそ間違えたかもしれないが、Palm Computing社をスピンアウトさせたBenhamouの英断は、もっと評価してもいいのかもしれない。



ちなみに、上図は現在のPalm Computing社(PALM)と3Com社(COMS)の株価。最初はYahooFinaceのをそのままリンクしてたけど、その後グラフは刻々と替わってしまうことに気づいて、3/31時点のグラフを画像に撮って貼り込んだ。

 とにかく面白い記事だ。でも、全文英語。

 ちなみに、同サイトには「The Palm Phenom」という、ハンドヘルド戦争をまとめた大作記事も出ている。もちろん、こっちも全文英語。



※いや〜、「Hawkins Talks」「The Palm Phenom」の2つの記事(本当はPalm社視点の後者が第1部で、前者が第2部という構成になっている!)はとても面白い。かなり本音っぽい声を拾ってる!でも、時間がないので、詳細はまた今度!

ミニ定期便987 ドイツで蒼ざめたBluetooth
  Date: 2001-03-28 (Wed)

 Bluetoothが、ごくごく近い未来のコンピュータ機器すべてにとって有益なことは間違いない。とくに携帯電話やハンドヘルド端末の未来にとってそれがどれほど大切な意味を持っているかも、これまで何度か書いてきたし、そんなこたー、機長が書かなくてもネット上に山のように書いてある。
 
 だが、現実はまだまだ厳しいようだ。
 
■『セビット』でブルートゥースが失態、しかし人気は不変(Wired NEWS)

 もう2〜3年前からBluetoothによる薔薇色の未来は叫ばれ続けている。で、今年はついにBluetooth元年になるはずだったのだが、相変わらずこの夢の新機能は薔薇色というよりはBlueなままらしい。
 
 頑張れ、Bluetooth!
 
 ところで、上の記事には「ミニ定期便553 歴史を変えられるか?」「ミニ定期便781 イスラエル参戦!」「ミニ定期便788 イスラエル vs スウェーデン」などでも紹介した、スウェーデンAnoto社の夢のBluetoothペンのことも紹介されている。ところが、この「今年12月に100ドル前後で発売されるという」「葉巻形のこのペンは特別な紙が必要になるだけでなく、スウェーデンの携帯電話メーカー、エリクソン社製のブルートゥース機器としか互換性がない」というハンディキャップを持っている。そんな隙をついて、特別な紙などを必要とせず「表面のあるもの上で滑らせるだけで手書き文字を書くのと同じ感覚で文字を入力することができる」イスラエルのGOU Lite社による「Virtual Pen」の方が先に普及してしまう可能性もある。Bluetoothの近未来も注目だが、こっちのBluetooth Pen戦争も楽しみだ!

 ※冒頭の記事はPalmfanWorP@holicより。

  

ミニ定期便988 ハンドヘルド三国志〜Handspring株急騰の理由
  Date: 2001-03-28 (Wed)

 昨年秋からHandspring社の幹部達は、同社が初めて放つ純粋企業向け製品の出来栄えに納得し、そのリリースを心待ちにしてきた。その製品とはこれだった。

■Presenter-to-Go(Handspring)



 さらに先月、ハンドヘルド端末シェアで同門ライバルであるPalm社から2%を奪ったばかりのHandspring社は、更なるシェア拡大に向けて、次なる一手を打った。

■ハンドスプリング、卸売り大手のイングラム・マイクロと提携(CNET)

 この提携によって同社の販売店は「26社から380社に拡大」し、これが、これまで関係の薄かった同社の「企業向け販路」への第一歩となるようだ。これを受けて、同社の株価はいきなり急騰している。



Yahooからのリンクのままだと、グラフは日々刻々変化するということに気づいて慌てて貼った3/31時点のグラフ。

 なお、Ingram Micro社は36ヵ国で事業展開をし、2000会計年度の売上は307億ドルを上げているという。

 一方、そのライバルであるPalm社は、今年の第4四半期について、アナリスト達からかなり苦しい未来を予測されている。

■Palm,Q3は予測クリア。厳しいQ4を予測(ZDNN)

 その苦境のために同社は、「250名の人員削減に加えて,今月始まるはずだったサンノゼ新本社建設工事を延期」するという。

 ところで、Handspring社やPalm社にとっては更なるライバルとも言えるMicrosoft社は「Table PC」という、かつて経済的には大敗北を喫した歴史的知的遺産「Newton」の夢を21世紀的に再生しようとしている。

■Microsoft,Tablet PCの製造パートナー発表(ZDNN)

 パートナーには、Intel、Transmeta、東芝、Compaq ComputerとともにSONYの名前も加わっているこの未来の電子機器は、SONY社のエアボード(モニタ部のみのサイズ:32.0cm×20.4cm×3.9cm)にきわめて似たコンセプトのマシンだが、36cm×22cm×4〜5cmというタブレットタイプのペン入力コンピュータの未来は、かなり不安定であるように思える。ハンドヘルドではないラップトップ級のサイズでペン入力にこだわる意図は何か?デザイン分野等への専門的な利用目的以外ではなかなか考えづらいところだ。もっとも、何よりもペン入力には適さないWindowsの負の遺産をすべて取っ払うぐらいの勇気があるなら、使い手のあるWindowsマシンとしてそのOSはキーボード用に重宝されるかもしれないが…。PocketPC(ハンドヘルドマシン)、Stinger(携帯電話)、XBox(ゲームマシン)…と、あらゆる「ポストPCジャンル」に触手を伸ばしている同社の戦略が、欧州戦線を拡大するだけ拡大して滅んでいった歴代の王朝のような末路にならないことだけを他人事ながら心配する。
 
 ※参考=■ネット・アプライアンスってやっぱしダメ?──3Comも撤退。成功例ナシ(デジタル寅の穴)
 
 ※ここで紹介した多くの記事は、PDA Japanで見つけた。
 
     

ミニ定期便989 やっぱり、必読かも。
  Date: 2001-03-28 (Wed)

 「ミニ定期便977 必読かも。」で機長も希望した「例の続編!」が登場している。またまた必読かも。

■第160話<電磁波にモノ申す「その2」>H13.3.27(WorkPadでござる!)

 実際、ペースメーカー使用者に関する研究以前に、携帯電話の電磁波に関する実験は「ミニ定期便780 実験はそれだけ?」で紹介した記事を読むかぎり「かなり淡泊なもの」らしいし、「ミニ定期便586 電磁波の世紀」でも書いたことがあるが、どっかの企業が思い切って「カラダに優しい携帯電話」とか出さないかな?売れると思うが…。だからと言って、機長にも電磁波がどれぐらいカラダに悪いのか?という理論も証拠もないのだが…。
 
 ところで、「WorkPadでござる!」では最新の「第161話<Zaurusイメージアップ大作戦その1〜そんなのありかCLIE'!〜>H13.3.28」で、ilovemacさんらしい、素晴らしい企画を展開している。題して「Zaurusイメージアップ大作戦」!…その論調は相変わらず切れ味鋭い。
 
 確かに、PEG-N700CだけはこれまでPalmマシンが使ってきたような「通常使用時」などという言い逃れはしづらいマシンだと言える。で、実際に彼が書いている通り、PEG-N700Cのスペック表では「通常使用時約15日間」と書いてあって、そこからの注釈で、ものすごく薄くて小さい文字で「使用状況および設定などにより異なる場合があります。(1日30分使用時、Audio Player非使用時)」と書いてある。これは確かに、マルチメディアマシンを売り物にするPEG-N700Cにしては、あまりにも「純粋Palm主義的マシン」にのみ許される表記に終わっている。(「純粋Palm主義的マシン」とは、Hacker Dude-sanの『It's a Simple-Palm』「第2回 Palmの良さ -電池の持ち編- (2001.03.23) 」で山田さんが書いているような、PIMを中心機能と考えるPalmマシンのことを機長なりに表現してみた。)
 
 ただ、「Palm馬鹿」の一人である機長としては、これについて、ちょびっとだけコメントさせて欲しかったりする。
 
 問題の「PEG-N700C」にはマルチメディアマシンとして以外のとっても便利な新機能(ハイレゾ画面や新フォント、進化したジョグダイヤルなど)もついていて、それらを持っている他のPalmOSデバイスの選択肢がないことから、PEG-N700Cをマルチメディアマシンとしてではなく、ただの「純粋Palm主義的マシン」として使う人間も多い。実は機長もその一人になるだろう。(地図機能だけはバッテリも食いすぎないだろうし、待ち望んだ機能なので使ってしまうだろうが…)
 
 あと、PEG-N700Cのスペック表についても、「使用可能時間」の欄ではAudio Player使用時のことはまったく触れられていないが、「オーディオ機能」の欄で「音楽再生時使用可能時間」「約11時間(ディスプレイ消去状態)/約3時間(ディスプレイ表示状態)」と表記してあるので、これで許してあげて欲しい。てゆーか、この「音楽再生時使用可能時間」「ボタン操作一発によるディスプレイ表示のON/OFF切り替えだけで格段に伸ばせる」というのが、今回のPEG-N700Cの売りのひとつなのでしっかり書いちゃったというのが本音のようだが…。
 
 それと、これはちゃんと計測した訳じゃないが、初代のカラー版CLIEである「PEG-S500C」は、ああ見えて、というかああいう風だったからこそ、と言うべきか、バッテリの長持ちぶりには凄まじいものがあった(数値化出来ないのが残念だがとにかく、カラー液晶ものとしては、それまでのPalmOSデバイスと比べると、やたらと長持ちした!抽象的な表現で申し訳ないが…)ので、今回の「PEG-N700C」にもバッテリの持ちに関しては多少なりとも期待している。が、こればっかりは蓋を開けてみないとわからない!
 
 とかいろいろ書いたけど、ilovemacさんの「第161話<Zaurusイメージアップ大作戦その1〜そんなのありかCLIE'!〜」は素晴らしいコラムだ!彼が書いているように、機長のような「Palm馬鹿」(自覚症状アリ!)に騙されないよう、バランス感覚のある目でさまざまなマシンを認めるべきだと思う。…と書くと、「Palm馬鹿」が少し治ったような気もするが、たぶん気のせいだ。すぐに悪化するので気をつけよう!
 
 とにかく、毎度毎度「必読!」の続く「WorkPadでござる!」だ。*1
 
  
 
*1 機長の「Palm馬鹿」なコラムに影響されて、ilovemacさんに変なメールを送らないことだけをひたすら希望しつつ…。前にそんなことが一度あったので…。

 くすっ!>お化粧を落とした素顔は、案外、普通のパームかも……。

ミニ定期便990 わっ!
  Date: 2001-03-29 (Thu)

 いや〜、驚いたのなんのって!

 とにかく説明はいらない。これを見てくれい!



Yahooからのリンクのままだと、グラフは日々刻々変化するということに気づいて慌てて貼った3/31時点のグラフ。

 Palm社の株価がついに8ドル台に!

 いくら、昨日、あんな厳しい記事が出たからと言って、前夜までの15ドル台から一気に7ドル近くも暴落したことになる。こんなの、ないだろ、え?どうなってんの?という値動きだ。

 さて、これが底なら買いだが、もしも底じゃないとしたら大変なことになるぞ。じゃあ、だいたいm50Xシリーズの発表ってなんだったんだよ?実はこの影響をモロに受けたのか、かなり絶好調で登り坂だったHandspring社の方も前夜までの16ドル台から11ドル弱まで落ちている。



上のグラフと同じ

 う〜ん!これからどうなる?>Palm株

  

 ※そんな大ニュースの影で、iPAL-NEXTは55万アクセスを達成!読者に感謝する気持ちも、Palm株の暴落ぶりにちょっと曇りがち!

ミニ定期便991 久しぶりに林檎が掌に急接近!
  Date: 2001-03-29 (Thu)

 ま、まずは下記のリンクを開いてみよう!

■Palms and Visors rise to USB(Apple)

 全文英文だが、ページ開くだけでもちょっと新鮮!情報元の[LINKCLUB News Digest:2001 0329]によると、「シリアル接続から、USB接続機器への転換を奨励」してる記事らしい。それにしても…


ミニ定期便992 自信過剰とまで言われちゃたよ。
  Date: 2001-03-29 (Thu)

■自信過剰が仇になったパーム(上) (CNET)

 CNET/USAは、ZDNet/USAがPalmに対して異常に厳しかった時代でも、ほとんどの期間、それを支持してきたニュースサイトだったが、今回の記事タイトルは身も蓋もないな。

 で、記事を読むと、「自信過剰」というのはある意味、当っているかもしれない。要するに爆発的なPalm需要に麻痺しているうちにアメリカの景気がどんどん悪化して、膨大な在庫だけが残った、ということらしい。売れまくりながら、供給を思いっきり誤ってしまった訳だ。

 記事の右上にある「タイミングが悪いパームの新製品」という、さらに身も蓋もないタイトルのビデオ&記事「Palm's grim forecast pummels shares」のリンクには、痛ましい現状の報告が報告されている。

 これを読むと、「利敵率の高いm500とm505が売れ出せば状況は回復方向に向かうかもしれないが、それは早くても5月ごろになるだろうし、正直言うと、Palm Vシリーズほど利益率が高い訳じゃない」とか書いてある。そう考えるとつらいのはm105シリーズだろう。値段が安い分だけ利益率は低そうだ。今のPalm社に必要とされるマシンではない鬼っ子的な存在だ!これぞまさに、もっとも「タイミングが悪いパームの新製品」ということだろうか?

 そして、この「Palm's grim forecast pummels shares」という記事には、「なぜ自力以上に新型機種をどんどん発表すんだよ?」というアナリストの質問に、カールおじさんこと、Yankowski社長がこう答えている。「さきほど新製品情報が画像や詳細がネット上にリークされた件を例に、熱狂的支持者からの熱い声」を理由にした。おいおい、これって、Jobsが建て直す前のApple社に似てるぞ。いかんいかん!冷静になれ!だって、Palm社にはApple社と違って優秀な互換機メーカーが溢れているんだよ!「ミニ定期便991 久しぶりに林檎が掌に急接近!」の悪い影響かな〜(笑)

 もっともこの記事にも書いてあるが、今回のPalmショックは、Palmデバイスが突然売れなくなったというよりも、単純な需要の読み違えだったことがなんとも情けない。実際、つい数カ月前までは、あまりの需要の高さと部品供給の不安定さゆえに、Palmはしばしば供給体制で苦しんできた。で、いざ供給が潤沢になった瞬間に、米景気の急低迷とHandspring社などライバル企業の台頭とぶつかって、在庫をだぶつかせてしまい、その結果、951人の従業員のうち250名の人員削減を行い、サンノゼに建設予定だった本社ビルの計画が延期された。そして何より同社の株は前夜の半分に落ちたという訳だ。

がんばれ、Palm!

  

ミニ定期便993 iPAL-BBSヘッドライン01/03/29
  Date: 2001-03-29 (Thu)



■パームアイドルを探せ! 投稿者:ふふふ  投稿日: 3月26日(月)

 …Palmfanでは「いい企画なんだけどメインで紹介するにはオチが厳しい...。」と冷たくあしらわれてしまった(とは言えちゃんと紹介されてるじゃん!)ので、捨てる神あれば拾う神もあり、ということで、iPAL-NEXTでは紹介しておこう。


■55万アクセス、おめでとうございます 投稿者:大西@京友禅Palm  投稿日: 3月29日(木)

 …お祝いはとっても嬉しいが、ふふふさんへのリクエストをここに書かれてもな〜。しょうがないので、画像が手に入った一人分だけ夢をかなえてあげよう。ただし、iPAL-NEXT限定だけど。大西さんは画像が手元になかったのでパス。すまない。

   


■ミニ定期便988 をエキサイトで翻訳すると 投稿者:tara  投稿日: 3月29日(木)

 …最近、英文記事を読む場合にも、このExciteの翻訳システムを使うことが多いので、「手のひら」を頭の中で勝手に「Palm」と置き換える癖がついてしまった。なんのための翻訳なんだか?…と疑問に思いつつ…。そうそう、「手のひら」とか「シュロ」とか「サンバイザー」とかって言葉が多いと、なんだか「まぬけな文章」に見える!
 ちなみに、前回記事で紹介したCNETの「自信過剰が仇になったパーム」の元記事である「Palm slapped for its grand ambitions」という深刻な記事もExcite訳では「手のひらはその壮大な野心のために打たれました。」というシッペ大会の試合リポートみたいになっちゃうし、同じくCNETの英文記事「Palm's grim forecast pummels shares」なんかは「手のひらの冷酷な予測くら頭シェア」という意味不明でかなり間抜けなタイトルになっちゃう。なお、その記事の最下段にあるRelated Quotesの「PALM INC」なんか、Exciteの訳にかかっちゃうと「手のひらインク」だもんな。…イタズラ小道具かッ!でも、とっても便利で辞められないExcite翻訳ページだ。

ミニ定期便994 ハンドヘルド三国志〜三月戦争を振り返る
  Date: 2001-03-30 (Fri)

 「ミニ定期便992 自信過剰とまで言われちゃたよ。」で紹介したCNETの記事「自信過剰が仇になったパーム(上) 」の続編がさっそく登場した。

■自信過剰が仇になったパーム(下) (CNET)

 ここでは、今回のPalm株大暴落の原因を、流通チャンネル詰まりと米国企業の経費削減などで解説しているのだが、注目は、これまで「謎」と言われてきた、今月のPalm新製品の異常リリース現象の真相のいったんが書かれていることだ。

 まずは、「Palm新製品の異常リリース現象」をまとめてみるとこうなる。(すべてアメリカ時間)
 
2001年3月6日 Palm社が「Palm Computing m105」を発表、そして発売。

2001年3月12日 Handspring社が「Visor Edge」を発表、そして発売。

2001年3月13日 SONY社が「PEG-N700C」を発表、発売は4月7日から。

2001年3月18日 Palm社が「Palm Computing m500/m505」を発表。

 で、今回の記事ではこの異常リリースラッシュのひとつである「m500/m505」のリリースについて、Goldman Sachs社のアナリストVik Mehtaさんは、「出荷準備が整う前に、新製品ライン『m500』と『m505』を発表せざるを得なかった。ハンドスプリングがパームのベストセラー『Vx』に真っ向から対抗した新製品『Visor Edge』(バイザー・エッジ)を発表したためだ」と解説している。確かに、「m500/m505」は「PEG-N700C」と並んで発表と同時に発売することは出来ていない。その意味ではこの推測は当っているのかもしれない。
 
 ただし、「m500/m505」と同じく発表日=発売日とならなかった「PEG-N700C」の場合は、機長の個人的調査により、SONYのCLIEチームが「白メモリースティックに対応した初めてのCLIEということで、当初からホワイトデーの3月14日を発売日と考えていた」ということがわかっている。(参照=「ミニ定期便928 代表質問、つーか。」上のリストでは3月13日となっているがこれはアメリカ時間であり、日本時間だと3月14日の正午に、予定通りPEG-N700Cは発表されている。しかも、もし「ホワイトデー説」が間違い、もしくは嘘だったと仮定しても、ではなぜ、モノクロマシンである「Visor Edge」の翌日で、まあ、ライバルと言えば言える「m500/m505」よりも5日早く発表したのかは説明しづらい。それよりも、「Visor Edge」の方こそ、とても美しいフォルムを持った筐体だがモノクロ液晶マシンである。これをハイレゾ液晶カラーマシンよりも早く公開したくて、「PEG-N700C」発表日の1日前に発表した、と考える方がよっぽど自然だ。
 
 と、ここまでは発表日当時の機長も想像していた(参照=「ミニ定期便928 代表質問、つーか。」ことだが、どうやら「Visor Edge」が本当にターゲットしていたのはSONY社ではなく、Palm社の方だったらしい。超薄型で美しいフォルムの筐体を持つ「Visor Edge」(厚さ=1.1cm)は、どう考えてもPalm社の主力商品である「Palm Vx」(厚さ=1.0cm)とカブっている。Palm社が次期主力マシンである「m500/m505」の発売が遅れそうなのを見て、Handspring社は先行勝負に出た。
 
 その一週間ほど前の3月6日にはPalm社が8MBメモリ搭載の廉価マシン「m105」($199)をHandspring社の主力マシンだった「Visor Deluxe」にぶつけてきた。これに対抗するためHandspring社は同マシンのキャッシュバック=事実上の値下げ($249→$199)をしている。これに続く第二のPalm包囲網が「Visor Edge」のリリースだったとしたら、同マシンの発表&発売が、PEG-N700C発表の前日だったというのも、ただの偶然だったのかもしれないとさえ思える。Handspring社にとって、当面の敵はやはりPalm社なのだ。このあたりから、Palm社とHandspring社の血で血を洗う対抗商品のリリース&値下げ合戦がすでに始まっていた。
 
 そして、運命の3月18日へと時計の針は進む。
 
 Palm社の主力商品「Palm Vx」($399)は、すでに市場に飛びだしている「Visor Edge」($399)によってその市場を食い荒らされ始めている。このまま新型機種「m500/m505」の発売体制が整う5月まで待っていたら、座してHandspring社にシェアを食い荒らされるのを指をくわえて見守るしかない。そこでPalm社が状況打開のために打った2つの戦略というのが、3月18日の「m500/m505」の先走った発表と、「Palm Vx」の値下げ($399→$344)だった。
 
 アメリカではその戦略的意図が不明なSONY社はともかく、Palm社とHandspring社の暗闘は確実に顕在化しつつある。ユーザーにとってはとくに関係のない問題(ときには値下げという福音も!)とは言え、今回発表したPalm社の「第4四半期の売上見通しの下方修正」が、同社株価の思い切った暴落という結果を招いているだけに、しばらく目が離せない状況だ。先月はPalm社からわずか2%を食っただけで大騒ぎだったHandspring社のシェアが3月期にどんな結果を生むか?もかなり注目だ。Palm社もHandspring社も3月に新型機種をリリースした。どちらもその対抗措置として旧主力製品を値下げした。でも、新型機種が市場に飛びだしたのはHandspring社だけだった。

   

ミニ定期便995 4つの顔を持つ女
  Date: 2001-03-30 (Fri)



ま、ここがホームグランドかな?レビューも素晴らしいけど、「News de Palm」もなかなかいい味を出してる!



 ここもかなり気合い入ってるよね!とにかくFAQ方面の充実ぶりが素晴らしい!



 で、マニアなお嬢様としてこんなのもやってたりする訳じゃない?



 さらに、とうとう女王様としてこんなのまで始めちゃったらしい。

 えらいことになってるな、この人は!


 ついでにちょっと気になったことがひとつある。

 ここんとこ本格オープン目指して頑張ってる「ZDNet PalmOS」だけど、看板となる2大コラムが、犬(ポチ)女王様(えりえり)ってのは大丈夫なんだろうか?違う趣味の人が間違えて入ってきちゃったりはしまいかと、ちょびっと心配な機長だ。(あ、パンダもいるか…)

   

ミニ定期便996 次は?
  Date: 2001-03-30 (Fri)

まさか第2弾はPalmの…だったりして。

がんばれ>カール!カール!カール!(←長嶋か?)


ミニ定期便997 iPAL-BBSヘッドライン01/03/30
  Date: 2001-03-30 (Fri)



■SonyStyleから・・・ 投稿者:No_name  投稿日: 3月29日(木)

 …で、いったい、いつ届くんだろう?>PEG-N700C


■PalmQuiz公開しました 投稿者:kajikaji  投稿日: 3月30日(金)

 …Palmを使って5択クイズが楽しめる「Quiz5」、実は初めて遊んでみたが、画面に文字が次々とタイプされて来る様は、まるで某クイズ番組のようで、なかなかスリルいっぱいの楽しさがある!そして、肝心のkajikajiさん作の「PalmQuiz」だが、Palmユーザなら一度は試したくなるPalmだらけの問題が次々と出てくる。常識問題から果ては○○○○○な問題まで!楽しませてもらった。で、結果は180点。果していいのか、悪いのか?


■翻訳サイト 投稿者:りょう  投稿日: 3月29日(木)

 …ハイ、翻訳では思いっきり苦労しています。最近廉価版の翻訳ソフトなんかも増えてますが、精度の高い翻訳ソフトが実在するなら、もっとお金払うって!


■L-Palm『ケース&ストラップを作ろう』オフのお知らせ 投稿者:nonosuke  投稿日: 3月30日(金)

 …女性だけのユーザーグループとして、毎回さまざまな女性らしいオフ会を企画している「L-Palm」のオフ会日程が決まったらしい。今回のテーマは「ケース&ストラップを作ろう」。あ、今、発見したが、同サイトには「私の自慢コーナー」なる企画ページまで誕生している。


【注意】
ところで、最近iPAL-BBSでの書き込みで「リンク」に失敗するケースが多発している。今回も2/4がタグの記入ミスで失敗していた(すでに機長が修正済み!)が、別に難しいわけじゃないのだが、掲示板のルールで使えないタグ等がやっぱりあるのだ。初めての書き込みの際には是非、ココで、使えるhtmlタグについて確認してから書き込んで欲しい。とくに「blink」タグや「target」タグは使えないので、要注意!もちろん画像タグもNGだよん。

ミニ定期便998 お詫び!〜通算番号を修正〜
  Date: 2001-03-30 (Fri)

 さっき気づいたのだが、ミニ定期便の通算番号が途中から間違っていた。だもんで、たった今修正した。該当するのは以下のミニ定期便(新970〜997/旧967〜994)だ。もしも、iPAL-NEXTからのリンク等を貼っているサイト管理者の方は、お暇な時にでも修正していただけるとありがたい!

■ミニ定期便970 手のひらのシステム(旧番号=967)
■ミニ定期便971 白い栗の花(旧番号=968)
■ミニ定期便972 軒亜?(旧番号=969)
■ミニ定期便973 style for human(旧番号=970)
■ミニ定期便974 現実なのに…(旧番号=971)
■ミニ定期便975 整理の時代?(旧番号=972)
■ミニ定期便976 携帯電話とハンドヘルド端末の未来(旧番号=973)
■ミニ定期便977 必読かも。(旧番号=974)
■ミニ定期便978 タイムサービス?(旧番号=975)
■ミニ定期便979 5億600万5000本のアンテナ(旧番号=976)
■ミニ定期便980 Automatic-translation(旧番号=977)
■ミニ定期便981 児童翻訳(旧番号=978)
■ミニ定期便982 iPAL-BBSヘッドライン01/03/26(旧番号=979)
■ミニ定期便983 市長の仕事に満足していますか? 100% はい(旧番号=980)
■ミニ定期便984 PALM(旧番号=981)
■ミニ定期便985 掌中模索(旧番号=982)
■ミニ定期便986 巨人が喋る!(旧番号=983)
■ミニ定期便987 ドイツで蒼ざめたBluetooth(旧番号=984)
■ミニ定期便988 ハンドヘルド三国志〜Handspring株急騰の理由(旧番号=985)
■ミニ定期便989 やっぱり、必読かも。(旧番号=986)
■ミニ定期便990 わっ!(旧番号=987)
■ミニ定期便991 久しぶりに林檎が掌に急接近!(旧番号=988)
■ミニ定期便992 自信過剰とまで言われちゃたよ。(旧番号=989)
■ミニ定期便993 iPAL-BBSヘッドライン01/03/29(旧番号=990)
■ミニ定期便994 ハンドヘルド三国志〜三月戦争を振り返る(旧番号=991)
■ミニ定期便995 4つの顔を持つ女(旧番号=992)
■ミニ定期便996 次は?(旧番号=993)
■ミニ定期便997 iPAL-BBSヘッドライン01/03/30(旧番号=994)

以上!

大変申し訳ない。



※ところで、この修正の結果、最新のミニ定期便は997になってしまった。あと3便で1000!になってしまう。

ミニ定期便999 自由
  Date: 2001-03-30 (Fri)

■携帯に主役の座を明け渡すPC──CeBIT雑感(ZDNet/Mobile)

 ま、終焉という言葉は適切じゃないかもしれないが、実際、最近のコンピュータ系イベントはアメリカならハンドヘルド端末が主役の座を獲得してきた。で、ヨーロッパだから携帯電話が主役の座に座った、とも言える。

 でも、この記事の後半の主題になっている。「ルール作りの重要さと,ルール無用の高揚感」というのは、なかなか味わいのある言葉だ。ハンドヘルドマシン端末の分野でも、PCライクなPocketPC陣営は豊富な機能を持ちながらもルール作りの厳しさはPC並みで、それゆえ苦戦していて、一方、プラットフォームでありながらHandspring社やSONY社のような異端にも心を開くPalmOS陣営は比較的ルールから自由であり、その春を謳歌している。

 果して来年、我々はどんなマシンを身近に感じているんだろうか?…それが読めない「自由さ」というのも楽しいものだ。


iPAL1000 ポケットに夢。
  Date: 2001-03-31 (Sat)

 と言うわけで、ミニ定期便もいよいよ1000便目だ!これはずっと考えてきたことだが、数字が4桁になったら、「ミニ定期便」という名称は長すぎるし、だいいち「パーム航空」時代を知らない読者にとっては「ミニ定期便」という言葉にはまったく意味がない。そこで、数字が4桁になったのを記念して、記事タイトルの形式を変更することにした。「iPAL1000」とは、そういうことだ。当分は見慣れないかもしれないが、おいおい慣れてもらうしかない。てゆーか、機長自身がまだ慣れていない。ま、いっか。
 
 で、今後は、これまで「ミニ定期便」と呼んできたものの呼称は「iPALコラム」とか、そんな感じで呼んでいこうと思う。ま、たまにはそんなルールは忘れてしまって、やっぱり「ミニ定期便」とか呼んでしまうかもしれないが、その時は許してちょうだい。
 
 さて、記念すべき1000個目の「iPALコラム」のネタをどうするか?…これはかなり悩んだのだが、先日の「ミニ定期便986 巨人が喋る!」で紹介した「BUSINESS 2.0」のJeff Hawkinsへのインタビュー記事「Hawkins Talk」からの抜粋コメントを紹介したいと思う。やっぱり機長はJeffが大好きなんだ!
 



 このインタビューは、これまでの様々なインタビューでは触れられなかったような、かなりシビアな問題までが触れられていたり、なかなか魅力的な記事に仕上がっている。だが、北米読者をターゲットにしているせいか、我々日本人には馴染みの薄い話題も多い。だもんで、そういう話題は省略して、しかも、あんまりダラダラ訳すのもアレなんで、機長なりの独断に基づいた「意訳抜粋」となっている。いわゆる「機長訳」だ。英語理解の不味さもあるだろうし、勘違いも多々あるかもしれない。信用できない人はやっぱり原文で読もう。そんなことを了承してもらった上での「意訳抜粋」だと言うことを忘れずに読んで欲しい。

 
「Hawkins Talk」よりの抜粋意訳

 インタビュアーが最初にJeffにぶつけた質問は、かなり挑発的なものだった。

【ハンドヘルド世界とPC世界の違い】


Palm社はハンドヘルド世界のMicrosoft社で、Handsprig社やSONY社などのPalmOS互換機メーカーはHewlett-Packard社やGateway社のようなものだ、なんて言い方をされることもありますが?

Jeff
確かに、そういう表現はよく聞くね。だが、PCとハンドヘルド、この2つの世界が決定的に違うのは、前者ではOSこそがすべてだが、我々の世界ではそうではないということだ。実際、Handspring社の製品は、Palmからスタートして長い年月をかけながら形状的にも、機能的にも、別のものに変化しようとしているんだ。


 …インタビュアーの作戦勝ちなのかどうかは不明だが、ここでJeffはいきなりショッキングな解答をしてえる。つまり、Handspring社の製品は将来的にPalmとは別物になろうとしているとも思えるコメントが飛びだしている。
 

【PalmOS以外のOS】


あなたはこれまで、PalmOS以外のOSを使う決断をしたことはありますか?

Jeff
微妙な問題だね。優等生的な言い方をすれば、Palm社との関係はうとてもうまくいってるし、今、我々が作りたいマシンはPalmOSを使えばすべて作れる。契約上の話をすれば、我々が別のOSを使おうが新しいOSを使おうが自由なんだ。でも、それは今我々がハンドヘルド業界の2番手にいるからの話で、もしも我々が業界のナンバー1になったらその時は、PalmOSの走らない製品を作っているだろうね。


 …というわけで、冒頭からかなりシビアなコメントを引きだすことに、インタビュアーは成功している。これまでのJeffの発言から考えると、ずいぶん踏み込んだ発言だ。
 
 
【iモード】


日本のiモードについてはどう思いますか?

Jeff
日本で大成功したことは知っている。でも、北米では日本ほどは成功しないだろうね。日本では、iモードで初めてインターネットの世界を知り感動した人が多いようだが、北米ではそんな人間の数は日本ほどいない。でも、将来、北米にもiモードのように常時インターネット接続するようなマシンは登場するだろうね。でも、日本の携帯電話のような物理的に小さな物じゃなく、もうちょっと大きなものになるだろうね。たとえばVisorPhoneのように。


 …昨秋のVisorPrism/Platinumの日本発表会の会場で、機長が直接iモード絡みの質問をした時には、日本法人の小見山社長から「Jeffはまだiモードのことを知りませんから」とかわされてしまったのだが、現在の彼はiモードについても彼なりの分析を行っているらしい。「常時インターネット接続」という決めつけはどうかと思うが、たぶん後半の部分で「大きさ」にこだわっているのは、やはり液晶画面のことだと思う。PC慣れした北米の人間にはiモードの画面は狭すぎるってことじゃないだろうか?これは機長の想像だが。
 

【Palm VII誕生秘話】


Palm社のCEOであるCarl YankowskiはPalm VIIが嫌いなんで、今作り直している最中だと言ってましたが?

Jeff
あのマシンはU.S.Robotics社時代に、当時のCEOに脅されて無理矢理作ったマシンだったんだ。当時の私はタイミング的にもその開発に反対したが、「君がいやなら他の人間に作らせるよ」と言われて、無理矢理作ってはみた。もちろん、当時としてはベストを尽くしたつもりだが、私がPalm VII相当のマシンを作るとしたら、タイミング的にはこれから1年〜2年後になるだろうね。Palm VIIは6年も早く作ってしまったんだ。


 …この事実は初めて知った。しかも、Palm VIIのプロジェクトがU.S.Robotics社時代に始まっていたとは…。しかも、Jeffらしいというか、自分の意志でPalm VII的なマシン(ワイヤレス通信がデフォルトのマシン?)を作るとしたら今から少なくとも1年は先だとまで言っている。
 

【Jeffの考えるハンドヘルドマシンの未来】


あなたはどんな人たちのためにマシンを作っていますか?

Jeff
お気楽な楽観主義者と思われたくはないが、すべての人類のために作りたいと思っている。じゃあ、バングラディシュの農民のためのハンドヘルドマシンが作れるか?って言われたら、今の私には無理だ。でも、最初は世界中のビジネスマンを対象にマシンを作って、次にその配偶者をターゲットにしたマシンを作るんだ。そのうち、ワイヤレスの通信環境が無料になる日も来るだろう。そしたら学生や子供たちをターゲットにして、最終的にはその親にも持たせるんだ。そうこうしているうちに全人類にも届くはずだと信じてる。ま、20年ぐらいはかかるだろうけどね。10年でそれが出来たら最高だけど。
そうなったら、100ドルぐらいのマシンを買えば、僕たちのポケットには無料で使える1.5Mbpsのネット環境がやってくるんだ。常時接続のサーバがポケットの中にあると言ってもいい。君ならその時何をしてみたい?


 …このアプローチの仕方はまさにJeff!という感じがする。もともと人類の脳の機能に興味がある彼にとっては、地域も国籍も関係ないらしい。あるのはアプローチの仕方だけだと。さらに、彼がこのインタビューでしきりとこだわっている「無料の常時接続でワイヤレスな高速ネット環境」については、それがどのようにして現実化するのかまでは彼は語ってくれていないが、これはまさに日本のiモードが今後、動画などの大容量データを送受信するためにぶつかる問題ともシンクロしている。そう、無料&高速でなければ、それは本当の意味では一般化しないということ!そういう意味で、現在のPalmOS陣営は細い有料のワイヤレスネット通信で行うデータ通信の方法として、あくまでテキスト中心のWebClippingをメインストリームと考えているというのは矛盾がない。
 
 
【Jeffの考えるハンドヘルドマシンの未来】


(前のJeffからの逆質問を受けて)そんな時代が来たら、ショッピングセンターの前を車で走り抜けるだけで、あなたのマシンにはそこの広告が放り込まれているかもしれませんね?

Jeff
そういうことを考える人間もいるだろうが、とにかく、常時接続のサーバがポケットにあれば、欲しいものが欲しい時にすぐ手に入る、素晴らしい未来がやってくるんだ。とは言え、もしも私がジョギングしてる最中に、私のマシンにいろいろと仕事上の面倒な指示が届くような未来なら、そんな未来は認めたくないね。たぶん私は、そのマシンをピストルで粉々にしてしまうと思うよ。


 …Jeffにしてはちょっと乱暴なユーモアだが、彼の目指す未来とそのビジネス感はよく出ているコメントだ。とにかく彼の考えるハンドヘルドの未来は、「無料&高速ネット環境」なしには次のステージに進めないというイメージが前提になっているようだ。
 
 

※そして最後に、毎日のようにこのiPAL-NEXTを読んでくれているすべての皆さん、本当にありがとう!

Recent Works


>>next  <<back  <<menu  <<TOP