ミニ定期便 Back Number
倉庫008
(前編に戻る)
「Palm Magazine」の目次には、まだ創成期の雑誌らしく、ライター名も書いていないので、それに対する感慨は普通だったのだが、ページをめくるたびに機長は、そこに並んだ聞きなれた、見慣れた名前に、とにかく感動の座りションベンを漏らしそうになってた。(お食事中の方、ごめんなさい)
多くのライターさん達の名前がこの雑誌のために記事を書いているのだが、その中に、機長もようく知っている名前が並ぶ。「最新Palmマシン一挙公開」という巻頭特集を書いているのは○Palmの○○○さん!「シンプルさを実現するPalmOS」という記事は○○○○FanのHir○seさん!「メールで広がるPalmの世界」は秋○マッププロジェクト他の難波○○広さん!そして意外な大発見は、この手の雑誌では初見参では?のW○rP○holicのyashimacさんこと○○○伸之さん!さらにさらに、「オリジナルアプリを開発しよう!」の記事を書いているのは、Pil○シリーズでおなじみ、CHEEB○Wさんこと関根○和さん!・・・と、淙々たるメンバーが並ぶ。まさに夢のオールスター!真夏の夜の掌宴!雑誌の性格上、まだまだ広告数も少ないので記事の量も多い!
さらに、おまけに、この雑誌最大の売り物と言ってもいい、機長などはこれが一番嬉しいかもしれない。ロブ灰谷とエド・コリガンの対談まで含まれている。エド・コリガン・・・初耳の人もいるかもしれないが、「パーム航空」時代から機長も注目していた人物だ。もちろんエド山口とは関係ない!Jeff
HawkinsらとともにPalm Compuitngの創設期からのメンバーで、専門はマーケティング。JeffやDonna
Dubinskyとともに3Com社を最初に飛びだしたPalm三銃士の一人。現在は当然、Handspring社に所属している。
このロブ&エドの対談は必読だ。Palmの心、Visorの心がようくわかる。とくに、i-modeなど日本の携帯電話との関連性について触れた記述は初出かもしれない。
さて、最期に一言。この雑誌が気に入る人、気に入らない人がいるかもしれないが、出来ればこの雑誌は立ち読みじゃなく買って欲しい。なぜって?理由は簡単だ。季刊が隔月刊になったり、月刊になったりするための必要条件ってなんだと思う?・・・雑誌が売れることだからだ。Palmユーザなら是非買おう。ついでに「MacPeople」もね。
機長のようにパソコンゲームに詳しくない人間でも、Microsoft社のゲームと聞いてすぐに思いつくのは「Flight Simulator」だ。18年間にわたり、MSの象徴として頑張ってきた同ゲームの後継ソフトがまもなくデビューするらしい。
その名も「Train Simulator」。名前こそ、まさに名作「Flight Simulator」の後継を印象づけるものだが、すでに発表されているスクリーンショットを見るまでもなく、日本人なら「電車でGO!」じゃないの?と思う。まさか天下のMSがパクリなどするはずないのだが、コース紹介を見ると、世界中から選りすぐった6つのコースのうち、2コースが日本から選ばれている。小田急線と九州のJRローカル線。う〜ん、これも偶然だろうか?公式サイト(http://www.microsoft.com/games/trainsim/)のトップにもなぜだか日本の鉄道会社の運転手さんの画像が!
こうなると、パクリというより、プログラマごと、まるごと買ったな?と思ってしまうのだが、どうだろう?でも、ヒットしちゃうんだろうな〜。なんたって「電車でGO!」だもん!
asahi.comに三菱総合研究所とニールセン、ネットレイティングスのインターネット利用者動向調査の結果が出ていた。それによると「全国約17万世帯に4月から6月の3カ月間、電話調査をしたところ、自宅でネットを利用している人の割合は全国平均で9.5%だった」・・・つまり、全国民のおよそ10%がインターネットを利用していることになる。
ところがだ!地域別に見ると、神奈川県が19.9%(全国1位)、東京都が18.5%(全国2位)なのに対して、青森、秋田、岩手、山形、福島、長崎、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の10県では、軒並み「5%以下」だという。
このインターネット格差は凄まじい。これをネット仲間が少なくて寂しいと見るか、回線が空いててラッキーと見るかはともかくだ。これでは、ある種のジャンルでは、情報の共有制などで地域間格差が解消されたりする、というインターネットの利便性のひとつがうまく機能していなくなる、ということも言える。もっとも、そういうジャンルが少ない地域というのが、東北や九州地区とも言えるのだが…。難しいな〜。
でも、そう考えくると、HTMLもまともに書けなかった九州の若者が、今やPalmの世界で大活躍!(Muchyさんのことだよ〜ん!)という現実はかなりの奇跡だったのかもしれない。でも、これからはこういう時代でなくては!と思うのだが、どうだろう?
今更だが、「palm」という言葉には、「てのひら」という意味とともに、もうひとつの意味がある。(ま、語源的にはひとつなのだが…)
そんな意味も込めてのお中元だが、別に機長の作品じゃない。たまたま「新し物好きのダウンロード」というところで見つけただけ。
これが「お中元」(http://aloha.page.ne.jp/index.html)だが、i-modeではどうしようもないので、自宅や会社のデスクトップマシンで見てね。(ダウンロードも出来る)
フィルムメーカーの「コニカ」が、「50〜70代の中高年290人を対象に、『無人島に1枚だけ写真を持っていくならどんな写真?』というアンケートを行い、『家族の写真』との回答が7割を占め」たそうだ。
これを見て「う〜ん」と唸る。50〜70代の中高年290人に質問して、どんな解答を望んだのだろう?そりゃあ、これぐらいになると、ほとんどが「家族の写真」と答えるだろう。いったいなんのためのアンケートだったのだろう?
いくら何でも64歳で「釈由美子の写真(しかも谷間クッキリ!)」とか答えたら、ちょっと問題あるし、家族がいるのに「ポチの写真」と答えたら、なんとも言えない寂しさが背筋を襲うし…う〜ん、そう考えると、このアンケートの意図がわからない。
あ、でも、逆に考えると、『家族の写真』以外の3割の結果が知りたい!・・・「自分の裸体写真」とか「貴婦人C62」とか「アレの写真」だったりするのだろうか?いろいろ想像するだけで…。
とんでもないぞ、これは!ひどいぞ、これは!
「情報を流せば期限を延ばしてやると言われて応じてしまった」くせに「社員は金融業者から金銭などの授受は受けていない」って、どういうことだよ?!利息分、浮かしてもらってるだろが?!
この記事はあんまりだ。もうちょっと説明してくれ〜!
第一報「<巨大漂流物>なぞの物体のえい航始める 1管」(毎日新聞)
第二報「<巨大漂流物>なぞの物体のえい航始める 1管」(毎日新聞)
大阪の、というより関西のPalmユーザグループ「PUGO」の20回記念定例会には、凄いゲストが来阪するらしい。これは必犬!
少し早いが、おめでとう!>PUGO
※関係ないけど、なんか物凄いスピードで更新を続けている<Sony Style PDA Flash News>
の第007号によると、イラストレーターのスージー甘金さんちにも、飼犬のポチというのがいて、言葉をしゃべるらしい。他にもいるのか?
今日から家族旅行です。で、飛行機に乗ります。機長のくせに今回ばかりは飛行機が怖い。だって、コンコルドの後だから。
コンコルド事件の後に機長が考えたこと。
「一度起きたことは二度起きてもおかしくない!」
「でも、あんな大事故が起きたんだから、確率的にはしばらくは安全だろう」
「そうは言っても、飛行機事故の場合、大きい事故ってよく続かない?ほら、前にもそういうケースがあったじゃん?」
「いや、でも、ああいう事故が起きた後は、整備士もいつもより必死に整備してくれるるんじゃないか?それが人の道ってもんだろ?」
「そりゃ、整備士はちゃんと整備してくれるさ。でもね、最近めちゃくちゃ暑い日が続いてるじゃない?ってことは、やる気はあっても、ボーッとしてたってこともあるぞ!」
「う〜ん」
「ま、なるようになるだろう」
…という訳で、場合によってはしばらく「iPAL」の更新が止まるかもしれない。もちろん事故!のためじゃなく、現地のネット事情のために。ただ、ネット接続がうまく行ったら、またすぐ更新するかも。それは誰にもわからない。
さて、どうなるだろう?
ようやく帰ってきた機長だ。旅先ではネット環境が非常にシビアーで、ごくごくたまにネットに繋げるものの、一度切れると再び繋がるまでに最短で数十分、最長だと数時間を要するという僻地だったため、「iPAL」の更新は出来なかった。残念。
そんな間に、Palm界ではとっても大きな事件が起きていた。そう、SONY製PalmOSマシン「PEG(仮)」のための販売サイト「PDA
style」のグランドオープンだ。
うん?ただのネットショップみたいなものでしょ?・・・確かにその通りだ。でも、このサイトの存在価値は大きい。SONYという名前がどれほどオンライン販売のトラブルを防止するのに役立っているかどうかはともかく、SONYという名前のおかげで、聞いたこともないネットショップに自分のキャッシュカードのパスワードを書き込むことを躊躇わない人間は日本中に膨大にいる。
そしてもちろん、SONYという名前を聞いただけで、それがPalmOSマシンかどうかはともかく、きっとCoolでHi-Techなアイテムなんだろうと信じ込むコンシューマが、日本中にいる。これらの可能性は、PEGのジョグダイヤルが、PEGのメモリースティックが、PEGの液晶が…と言った些細な(!)可能性よりも、大きな衝撃を日本のPalm界に与えるものと思う。
そんな第一歩として、「PDA style」がオープンした、と機長は考える。「Palm」が日本法人を立ち上げ自社ブランド製品を発表した時、マスコミは日本PDA業界に押し寄せた「黒船」だ!と形容したものだが、SONYの今回の参戦はある種、日本PDA業界に対して「王政復古」のインパクトを持っている!
■PDA style(いまだ仮称)
http://www.jp.sonystyle.com/peg/index.html
機長が旅をしている間に、Palm界ではいろいろなことがあった。前述の「PDA Style」のオープンはもちろん、アメリカではPalm本社がClaudia SchifferバージョンのPalm Vxを発表した。すでに誰かが書いているかもしれないが、Palm界初のスーパーモデルモデルだ。日本専用で出すなら誰のバージョンが出るんだろう?長谷川理恵モデルでも困るが梨花や神田うのモデルでも、もっと困るな〜。
これ以外にも、この記事(http://cnet.sphere.ne.jp/News/2000/Item/000808-1.html)によると、これ以外にも『パーム・コム』(Palm.com)オンラインストア限定販売のPalm Vx2機種(「ミレニアムブルー」と「シャンパン」の2色)が出るらしい。
すでにPDAシェアで圧倒的な勝利を収めたアメリカでは、これからもますます、この種の限定版とかが出てくるのだろう。これはこれで楽しみだ。日本でもいつか、そういう限定版が出て欲しい。
■阪神タイガースモデル
■山田達司Jr.誕生記念モデル
■ポチねえいつでも解体できるモデル
■Palm de COOL!謹製ナイトライダーモデル・・・などなど。
そして、日本のパームコンピューティングでも、ついに「m100」を発表した。「m100」と書いて「エム・ワンハンドレッド」と読むそうだ。(ところで、このmってなんだろ?100ってなんだろ?「まあまあ100ドルに近づいた値段」の意味か?この超コンシューマ向けマシンは、Palmにおける「iMac」の役割を果たすことを期待されている。本気だな、と思ったのは、リリースにあった「全国約500店の有名百貨店、家電・パソコン量販店、文具店、大学生協などを通じて販売します」という一文。こういう発想は、詰め込めるだけの機能を詰め込んでその結果とんでもない値段に膨れ上がっている他社には出来ない発想だ。
このm100の特徴はおもな6つ。
1)オシャレ・・・ファッションフェースプレーとなる、プロレスラーの覆面みたいなカスタマイズパーツを5種類用意したこと。シルバーミスト、ブルーミスト、グリーンミスト、パシフィックブルー、ルビーパールの5色がそれぞれ1980円。今後、同社やサードパーティから、さらなるカラーバリエーションが出来るかもしれない、という期待も出来る!(気のせいかもしれないが、今回の5色ってApple社の新型iMacの配色に近いのは偶然だろうか?)
2)手書きメモ・・・これまでもサードパーティから数多く出ていたが標準にはついてなかった「手書きメモ」が標準でついたことは、PDA初心者に、心の安らぎを与えるだろう。(これまで通り右端のボタンはMemoPadだろう!って人のために、ボタンカスタマイズも簡単にできるそうだ)
3)クロック・・・これも、これまで標準でついてなかったのが嘘、みたいな機能でもあるのだが、「時計」がついた。しかも、ハードとの合体により、蓋を閉めたまま単なる時計としても使える、というアイデアは陳腐ではあるが、出色だ。
4)新型HotSyncケーブル・・・Palm名物であるクレードルはこれまでその利便性を考えて、大きく重くなる傾向を続けてきた。これはこれで、日常使用にはとっても快適なのだが、同時にHotSyncという行為の携帯性が失われてきたのも事実だ。その隙間を埋めるべく、このm100のキットには携帯性に優れた新型HotSyncケーブルが梱包されている。(これは別売もするそうだ)
5)メモリ2MB・・・これは狭い!とくに日本語ユーザには狭すぎる筐体だが、それでいいのだ、と思う。このマシンで飽き足らなくなった人はPalm
IIIcとかPalm Vxに買い替えればいい!そういうための入門マシンだから。
6)値段・・・なんと19800円だ。いわゆるイチキュッパだ。この割安マシンで、数万円もする他社製品にクサビを打ちつつ、Palm社はVisorやPEGにもプレッシャーをかける。(手のひら侍(http://www.ne.jp/asahi/yasunosuke/homepage/)も書いていたが、まさにPalm戦国時代!)
しばらくの間、壊れたままだった「パーム航空」の公式掲示板「PAL-NEWS」を再開した。ずっと、NIFTYサーバの故障か何かだと思っていたが、調べてみたら、私自身が、NIFTYの契約スタイルを「メンバーズホームページ」から「@homepage」に移行したために、古い掲示板が闇の中に消えてしまったという事故であることがわかった。
という訳で、あらためて「@homepage」の方に、新しい「PAL-NEWS」を作った。URLが変更になったため、名称を多少変更(PAL-NEWS 2000)したが、中身は同じなので、これまで通り使って欲しい。
http://hpmboard2.nifty.com/cgi-bin/bbs_by_date.cgi?user_id=QZD01166">■新PAL-NEWS
■旧PAL-NEWS
http://mcgi2.nifty.ne.jp/cgi-bin/bbs_by_date.cgi?user_id=QZD01166&msg_per_page=10&def=
日本Palm界最大の功労者といえば、「山田達司」の名前を忘れることは出来ない。純正日本語版が出るまで世界で唯一の日本語環境ソフトだった「J-OS」シリーズをプログラミングしたことで知られているが、他にも彼の功績は大きい。というか、大きすぎる。(詳しくはココとか参照)
そんな山田さんに娘さんが生まれた。かつて純正日本語版がリリースされた時に書いた彼の名文「男と娘」などがあるために、「山田さんに娘さんが出来た」というと、ついつい「新しいソフト?」とか思ってしまいがちだが、今回の「娘さん」は本当の「娘さん」だそうだ。心からお祝いしたい!
これは、直接会ったことのある人間しか知らないことだと思うが、山田さんは本職のサラリーマン業をしながら、パームに関するプログラムを書き、本を書き、各種のプロジェクトを監修したりしながら、時にはユーザグループのイベントにも出席する。まるでスーパーマンのような活躍をしていると同時に、週末の土曜日曜日だけは必ず家族サービスに当てているという「素晴らしいパパ」でもある。
長男に続く長女の誕生のせいで、家族サービスの時間が多少は伸びてしまうかもしれない。そのため、彼がパームのためのかける時間も多少減ってしまうかもしれないが、それぐらいは我慢しよう!これまでの彼の多大なる功績に免じて(笑)。
なお、そんな山田さんの娘さん誕生に関して、山田さん自身から、皆さんへのささやかなリクエストがあるので、山田さんに興味がある人はこちらまで。
■Palm関連サイトの更新状況をチェックしてくれる「PALMLINK」さんがいつの間にか「iPAL」を見張っててくれるように!(感謝だ)
■名前を見てもわかる通りMacユーザのためのメールマガジン「MacWIRE」を機長は愛読しているのだが、偶然かもしれないが2000.08.08号(Vol.4 No.162)の[NEWS]は全13個のニュースのうち、なんと4個のニュースがPalm関連。こばやしゆたかさんの「m100」レビュー(http://www.zdnet.co.jp/macwire/0008/08/n_kmimp.html)も!
■「(日本では)「Palm VII」と同等の機能を持って,VIIよりも小型の製品が出ます」(米PalmのJapan Product Manager・引地祥子さん)ということだそうだが、これってば単に、日本IBMが企業用にしか販売できない「PHS内蔵WorkPad」と同じモノでは?(個人的にはPalm Vx相当であることを希望するが…)
対PalmOSマシンの最終兵器としてMSが満を持して贈りだした「PocketPC」最大の目玉のひとつと言われていた「大規模電子ブック書店との連携」に早くも暗雲が…。(「電子ブック普及に向けて一歩前進--だがPocket PCでは閲覧に難?」)
どうやらPocketPC版の電子ブック閲覧ソフト「eBook Reader」がプロトタイプ版だったらしいのだ。どうした、MS?!焦り過ぎだぞ!
…と、思ったら、もうちょっと焦らないといけないこんな状況も!(「今が勝負時のPocket PC,品薄でPalm追撃に手間?」)
日刊スポーツ(紙媒体8/9)に、俳優のArnold Schwarzeneggerが「とあるウェブサイト」を肖像権の無視を理由に訴えたというニュースが出ていた。これだけならばただの、ありがちなニュースだが、その訴えられたサイトというのがちょっとばかり面白かった。
そのサイトとは「gaijin a go-go Cafe」(http://www.zeroonedesign.com/gogo/main.html)。要するに「どうせ本国じゃ放送されないし」というお気楽マインドから、日本のCMでのみ、お金のために馬鹿なダジャレを連発したり、カブリ物姿をさらしてくれるハリウッド俳優たちの日本での活躍ぶりをアメリカに逆輸入(著作権無視のリーク!)しているサイトらしい。ご丁寧にもこのサイトには、ビデオ(大・小)と画像入り台本が用意されている。
ま、日本人には見慣れたCMばかりなんだけどね。ちょっと哀しいな、と思ったのはシュワちゃんが訴訟のターゲットにしたというCM。なんと「DirecTV」のためのCMだった。消えゆく会社のために恥を全世界に曝すなんて…。
8月6日に加入台数が、ついに1000万台を突破したばかりのiモードだが、果たしてアメリカでも日本同様の爆発的な成功を収めるのか?というのは、日米ネットワーク業界の関心事のひとつだ。
機長の考えでは、いくら日本人のような漢字変換の苦労がなくても、アメリカ人がi-modeのような細かい指先のダンス熟練を必要とするものに、ハマる訳がないという理由で、アメリカにおおけるi-modeの日本的普及はない!と思っているのだが、もっとリアルな理由を考えた男がいる。
■「iモードの米国での成功は今のところ困難」とAndrew Seybold氏が指摘
モバイル系ニュースレター「Andrew Seybold's Outlook」(http://www.outlook4mobility.com/)の編集長Andrew
M. Seyboldさんで、彼はアメリカでi-modeが爆発的な普及しないであろう理由として以下の2つを上げている。
(1)日本のi-mode利用者の85%が「携帯電話の画面以外でインターネットを利用したことがない」というデータ(?)をもとに、大きな画面によるインターネットに慣れているアメリカ人はi-modeのようなマイクロ画面によるインターネット利用を好ましく思わないだろう。
(2)室内だろうがどこでも携帯電話が通じる日本の通信事情と違い、アメリカでは室内でさえ通じないことが多い。これほど狭いアメリカの通話エリアでは、i-modeの特性は活かされないだろう。
※ネタ元=PDA JAPAN(http://www.pdajapan.com/tel.html)
ずっと気にはなっていたのだが、そろそろ以下の議論が出始めた。
■「電子商取引の拡大で失われる税収」
■「税収に大打撃を与えるネット販売」
つまり、ネット販売の急増によって、地方自治体の税収が減る、という問題だ。このため、アメリカでは早くも将来の直間比率の改訂(つまりネット販売によって減った税収を獲得するために直接税を増やすプラン)までが叫ばれ始めているという。
ところで、日本の場合、ネット販売の普及度はまだまだアメリカにはかなわないと思うが、近い将来おそらく同じ道を歩むことは間違いない。そんな時、もともと直接税率の高い日本はどうするんだろう?減少した間接税を補うために、さらに直接税率を上げる?そんな悪夢だけはゴメンだ。未来が真っ暗になる。