Pilot Air Line
PAL013-A便
筋曜日に神様が動いた!
(前編・その1)




生き神様のバージョンアップ


最近どうも、このページで日本Pilot界の生き神様・
山田さん絡みの記事が多い。
でも、今回の話は正真正銘、山田さんがPilot界で神様と呼ばれている
(あ、呼んでるのって俺だけか?)
最大の理由である「あるソフト」の
バージョンアップ版(正確にはまだβ版)の話だ。



そのソフトとは「J-OS Pro」!
言わずとしれた、アメリカ生まれのPilotで
日本語を扱えるようにした夢のソフトだ。

正確には、同じ山田さん作のフリーソフト「J-OS」が
これより先にリリースされていたが、
「市販」という金看板をしょった「J-OS Pro」登場の意味は大きかった。
IKE SHOPの店頭に山のように積まれた「J-OS Pro」を見て、
あ、Pilotって売れてるんだ。
この調子だと結構日本にも根づくかも、
と思ってついつい買ってしまったユーザも多いはずだ。
かく言う機長も、この「J-OS Pro」登場の一週間後にPilotを買った。
正直、それまでは「マニアの高価なオモチャ」は
Macだけで十分という思いがあって、
この「Pro」の市販開始によって、
こりゃある程度行くぞ、このマシン!と思ってしまった機長は、
悔しいが山田さんの思う壷だった。


まだベータ版だけど

日本のPilot史が始まったのがいつだったのかは知らないが、
このソフトの登場によって先史時代は終わって、
日本におけるPilotの正史が始まったと言っても過言ではない。
そんな「J-OS Pro」が第二世代に入ろうとしている。
その先駆けとして登場したのが今回の「J-OS Pro2.0b1 updater」だ。
「b」とついていることからもわかるように、「ベータ版」だ。

※【ベータ版】


ちなみにベータ版とは、
「勝手に使って
大変なことになっても知らないよ。
これは正式発売の前に
こんなんでどうかな?って
一部のユーザにモニターに
なってもらうためのソフトなんだから」
という意味だ。



そういうわけで、まだまだ正式版でもないが、
機長は待ちきれずにさっそく使ってみた。

そしたら、いいんだ、これが。
ベータ版のくせに今のところ困ったトラブルもない。
(少なくとも機長の家のPilotには、という注釈付だが
大した問題は出ていない。後述するいくつかの問題を除いて)


いきなりバグ?

ところでこの「J-OS Pro2.0b1 updater」にアップデートされた
「J-OS Pro」はどうなるのかというと、
少なくとも「J-OS Pro」アプリケーションをタップしても、
バージョンは1.0のままだ。
な〜んだ、そのまんまじゃねえかよ!とツッコむのはまだ早い。
じゃあ、もしかしてインストールに失敗した?
・・・だから急ぐなって。落ち着け、俺。
で、今度は「HackMaster」アプリケーションをタップしてみる。
すると、「J-OS Pro2.0b1」というHack名がある。
なんだ、ちゃんとインストールされている!
「readme.txt」を読むと、
「アプリケーションのJ-OS Proを実行すると
バージョン1.0と表示されてしまう」と書いてある。
神様もたまにはミスをするらしい。
しかもこの「HackMaster」アプリ内の「J-OS Pro2.0b1」という
表示の右横には、そのHackのアバウト画面を呼びだす
おなじみの「?」マークととともに謎の「+」マークがついているが、
これは決して「国際赤十字」ではない。
実はここにとんでもない秘密(?)が隠されているのだが、
その話はまた後で。



さて、この「J-OS Pro2.0b1」って
何がこれまでの「J-OS Pro 1.0」と違うのか?


実はJ-OS Pro2.0bの特徴は2つある!

1


インライン変換

・・・と書くとちょっと誤解を与えてしまうかもしれない。
最近のMacintoshソフトのような、
完璧なインライン入力はまだ実現していない。
そのかわり、バージョン1.0よりも2つの点で大きく進化している。
そのひとつは、変換確定ボックスのインライン的独立!
「インライン的独立」ってなんのこっちゃ?
すんません。これは、機長のオリジナル表現です。
つまり、バージョン1.0では、
例のJ-OS名物である「日本語変換ウィンドウ」の中に
「Graffiti入力ボックス」と「変換確定ボックス」の両方が入っていたが、
このバージョンからは
「変換確定ボックス」だけがそこから飛び出して、
「テキスト入力位置」に移動した、ってこと!
・・・って文章で書いてもなんのこっちゃわからない。
だから絵で描くとこんな感じ。



わかってもらえた?
どう?凄いでしょ?いきなりこれだもの。
この機能のことを機長は「ハーフインライン変換」と呼んでいる。
2つのテキストボックスのうち1つがインライン状態になったから。
だからハーフ!
・・・ってリキむほどのネーミングじゃないが。

でもようく考えてみると、
この「ハーフインライン変換」は、果たして本当に便利なんだろうか?
これまでの「ノンインライン変換」よりも進化したんだろうか?
あ、ごめん、この「ノンインライン変換」というネーミングも
機長のオリジナルです。ま、説明は不要だろう。



あ、話が途中で切れてしまったので、もう一度言おう。

この「ハーフインライン変換」は、果たして本当に便利なんだろうか?
これまでの「ノンインライン変換」よりも進化したんだろうか?!
・・・機長の答えはこうだ。半分ピンポン、半分ブー。
つまり、少しは進化したけど、
まだまだ素晴らしく進化したとは言い難い。なぜか?
・・・それは、半分インラインっぽくなったのは進化だけど、
インライン変換の本来の利点である「ユーザの視点移動の大幅軽減」が
まだまだ完成していないからだ。
少なくとも「ノンインライン変換」の時のように、
テキスト入力のたびに「日本語変換ウィンドウ」内の
2つのボックスとテキスト入力位置の3ヶ所の間で視点を
あっちこっちさせてた時代よりは、
視点移動が2ヶ所に減った分だけまずまずなんだが、
結果として、
一番距離の離れた「テキスト入力位置=変換確定ボックス」と
「Graffiti入力ボックス」の間の視点移動は残ったままなので、
半分ピンポン、半分ブーな訳だ。
ただし、MemoPadで最下段の行を入力している時だけは、
かなり視点移動が減ってくれる。これは嬉しい!





と、ここまでの話だけだと、
未来の「J-OS Pro」では達成されるであろう
「パーフェクトインライン変換機能」
(これも機長が勝手に名付けたが、意味はわかると思うので説明はしない)
への偉大なる一歩ではあるが、
今回の進化はいまいちパッとしないんじゃないの?
って思うかもしれない。
が、実は、この将来性は感じるがいまいちパッとしない進化は、
もうひとつ別のアドバンテージをユーザにプレゼントしてくれた。
ここまでのイラストを見てもらえばわかる通り、
「日本語変換ウィンドウ」から「変換確定ボックス」が追い出されたおかげで、
「日本語変換ウィンドウ」が思いっきりちっちゃくなっている!
これが実は今回のアップデートでユーザが享受できる
最大の利点じゃなかろうかと思えるポイントだ!

バージョン1.0時代の「日本語変換ウィンドウ」は実は、
画面全体の半分を占めていた。
つまり日本語を使うリスクとして画面の半分は見えなかった。
ところが2.0b1のそれはおよそ1/3のサイズになったことで、
結果として、日本語を入力しながらでも
画面のおよそ90%が見渡せるようになった。
これはとっても気分がいい!
なんか、うっとおしかった前髪を切り落とした時の快感に似て、
とっても爽快な気分だ。
思わずアルプスの山並みに向かって
ヨーデルでも歌いたい気分になるが、
残念ながらうちの窓からアルプスは見えないので、
ヨーデルは省略する。

それくらいに、スカッと爽快な気分になる。
気分だけではない。Datebookのような場合、
これまでは入力中のテキストの周辺で
5行しか見えなかったスケジュールが、
なんと全部で10行も見渡せる。これは気分だけの問題じゃなく、
周囲のを参照しながらのスケジュール記入にとっては
嬉しすぎることだ!



というのが、
今回のアップデートの目玉のひとつ
「日本語変換システム」の進化だ。
いまいちかな、と思わせながら実は
とっても素敵な仕上がりを見せている、と機長は思う。
だが、良薬が口に苦く、いい女ほど性格に問題があったり、
どっかの川のダムみたいなもので、
長所には短所があり、
長所が生まれることで副産物として短所も生まれる。
これは世の常だ。

「前編・その2」に続く



ココをクリックだ!




【機長メモ】

もともとは前編は単独記事だったが、
サイズが大きすぎるので
その1とその2に分割した。

筋曜日に神様が動いた!

前編その1

前編その2

後編

関連ページ

b2について

b3について

 



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