ミニ定期便 Back Number
倉庫075

iPAL1481 感謝だらけ!
  Date: 2001-08-16 (Thu)

 本当にたくさんの方から、百万アクセスのお祝いをいただいている。お盆休み中にも関わらず!
 
 メールをくれた方、自サイトで祝福の言葉を書いてくれた方、iPAL-BBSにお祝いメッセージを書き込んでくれた方、…本当にありがとう!それらすべてにお返事をすることが出来ないので、この場を借りて最大級の感謝の言葉を贈りたいと思う。
 
感謝!
 
 ところで、パーム航空の扉絵だけど、更新停止以来ずっと一緒だよんくみちょUpupさん
 
 

【追伸】マサトレの記事(2001.08.16.Thu.)マサトレさんが、先日突然活動を休止したPalm de COOL!「ホントに突然の休止だったことが伺えるような気がしました」と書いている。その証拠を見ると、確かに同感かも…。

 

iPAL1482 ぱーむのはなし×3
  Date: 2001-08-17 (Fri)

【1】キーボードいろいろ

 Palm Tea Roomで見つけたPalmOSデバイス用キーボードに関する詳細リポート(by 塩田伸二さん)

■連載 Mobile Insider〜第7回 Palm系PDAのキーボード事情(@IT)

 1.Palm系PDAの文字入力方法とキーボードの種類
2.フルサイズにこだわった専用キーボード
 3.バラエティ豊かな各種キーボード

 

【2】All About PalmOS

All About Japanの「パソコン(PC/AT)」の分野で、ガイド役の中村伸さんが、「筆者も買ってしまったVisor情報〜Visorの大バーゲン」というコラムを書いている。他にも「Palm関連リンク集(暫定)」「Palmコンピュータ入門」も!それにしても、こんなに広いジャンルをよくぞ一人でまとめてるな〜!とひたすら感心!

お知らせ感謝さん 

【3】PowerOne続報

 「N600の話【総集編】〜(4)いきなりのまとめ」でも紹介したPalmOS 4.0搭載の新標準アプリ「PowerOne」(関数電卓)についてのリポートを長島さんからもらった。それによると、このソフトの開発元はINFINITY社だそうで、PalmOS 4.0搭載のモノとまったく同じものではないが、別バージョンの「PowerOne Personal」なるソフトがフリーウェアとしてダウンロードできるらしい。なお、このPowerOneには、「PowerOne Graph」「PowerOne Finance」「PowerOne Scientific」「FCPlus Professional」などのシリーズまであるらしい。

 

iPAL1483 PalmがBeを買った。で、何をするつもりなのか?!
  Date: 2001-08-17 (Fri)



 さっぱり訳わからん!

 ぱーむ盆地で見つけたPALMSTATIONのこんなニュース!

■Palm Purchases BeOS(PALMSTATION)

 つまりさ、Palm社Be社のBeOSを買っちゃった」らしいのだ。

 最初は冗談かと思ったさ。そしたらちゃんとご丁寧にもPalm社Be社の両社からプレスリリースも出てる。

■Be Announces Sale of Intellectual Property and Technology Assets to Palm(Palm, Inc.)
■Be Announces Sale of Intellectual Property and Technology Assets to Palm(Be, Inc)

 ※「Intellectual Property」とは「知的資産」、「Technology Assets」は「技術的財産」ぐらいの意味か?直裁的には「BeOS」とも解釈できるし、広義では「Be社の技術者集団」とも「Be社のBeOS以外の何ものか?」であるとも言える。

 さ、さ、さっぱりわからん!上記PALMSTATIONの投稿には「要らないOSと要らない株を交換したのでは?」という推測(笑)も出ていたが…。マジでARMにBeOS積んじゃうつもりなのか?さっぱりわからんぞ〜!でも、Be社のボスであるJean-Louis GasseeがBeOSをただデスクトップパソコンの肥にだけしないための策謀を地下でずっと続けていたとしたら…、それはそれでとっても興味ある!かつてAppleに売ろうとしたように、どこかのハンドヘルドOSメーカーに売るために地下でこそこそと…。想像だけは膨らむが、何にも具体的なものが見えてこない。そんなニュースだ!

 ← この人が、Jean-Louis Gassee(ジャン・ルイ・ガゼー)さんだ!…元Apple社

   

iPAL1484 GasseeとKessler〜なんか「s」が多い
  Date: 2001-08-17 (Fri)



 謎の多かった前回の記事「iPAL1483 PalmがBeを買った。で、何をするつもりなのか?!」について、更なる続報が入ってきた。
 
■Palm Acquires Assets and Hires Key Talent From Be(Palm, Inc.)

 「Palm社はBe社から資産を獲得し、同社からキーマンを雇い入れた」と題するこのリリースは、前回よりも、さらに踏み込んだ内容となっている。
 

【機長訳・その1】

 8月16日にPalm社とBe社は提携し、Be社の知的財産と技術資産をPalm社が購入した。
Palm社は同時にBe社の技術者集団も雇った。これらの取引代金1100万ドルは、Be社株主の承認その他を受けて、Palm社の株によって支払われたそうだ。

 今回の発表は、PalmOSプラットフォームへビジネスに比重を移す中での、三番目の告知だ。
1)ARMチップ供給元を含むライセンシーの拡大(7月24日)
2)2001年末までにPalm Platform Solutions Groupを分社(7月27日)
 そして今回の発表により、開発ツールと、ユーザー指向のコミュニケーション、インターネット、マルチメディア技術の将来に向けてのPalm社の可能性が広がった。

 Palm社CEOのCarl Yankowskiは、以下のように語っている。
「Be社からの技術と人材には大いに注目しているんだ!」
「両社の素晴らしい技術者が力を合せて作る将来のPalmOSバージョンにとっても期待している。今回の提携は、PalmOsプラットフォームが、マルチメディアやインターネットの専門的な知識を必要とするより幅広い市場へと広がっていくためのきっかけとなるだろう」

 

 …まず、なによりも特徴的なのは、さらに踏み込んだ情報を書いたところ、「BeOS」という言葉がいっさい見当たらないかわりに、Be社からの人材供給と共同作業のことが強調され、さらに、一言も触れられていない「BeOS」のことなんか忘れるくらいに、ひとりの人間の存在感を強調していることだ。その男とは…


【機長訳・その2】

 一方、Be社のCEOであるJean-Louis Gasseeは、当面Palm社に助言を行うなどの関係を通して、両社の技術と人材の統合のために大いなる手助けとなるだろう。これは業務の完成のために効果的になるだろう。彼はまた、Solutions Groupから分社することが予定させれているPalm Platformビジネスにも戦略的な助言をしてくれるだろう。彼はPalm社の幹部会議のPalm Platform Solutions Group委員会に報告書も提出する予定だ。

 そんなGasseeは以下のように語っている。
「私自身、Be社の技術と人材をPalm Platform Solution Groupのために統合すべく、Palm社とは密接に仕事をしたいと思っている」
「Palm社に来たBe社のチームは、お互いの力と献身性が試されるさまざまな局面で共同作業を行うことに、とても燃えている。それはたとえば、優秀なOS、エンドユーザーや我々の開発者コミュニティに存在する高い価値を持った人材への気配りなどだ。」



 …かなり衝撃的な内容だ。もしも彼の仕事権限がこのリリースの通りであるならば、まるでApple社に舞い戻った暫定CEO時代のSteve Jobsのような職権をGasseeは握ることになる。
 こうして、Palm社は、そのタイプはともかく、Jeff Hawkins退社後、すっかり縁遠くなっていたカリスマという言葉の類義語を、とても特殊な形で獲得したと言えるかもしれない。が、一方で、我々PalmOSユーザーには馴染み深い人材の名前が同社の幹部リストから消え去ることになる。


【機長訳・その3】

 「Be社は、我々が提携して果たす仕事のための強力な手助けとなってくれる開発者たちに注目している。彼ら16万5千人のPalmOS開発者たちと一緒に働くことで、今回の我々の提携はPalmエコノミーを成功へと導くだろう」とYankowskiは語った。

 Palm社はまた、Palm Platform Solutions Groupのジェネラルマネージャーを勤めてきたAlan Kesslerの解任を発表した。Kesslerは、事実上8月17日に今後の予定も明らかにしないまま、Palm社を辞めた。

 「Palm社はエキサイティングな可能性を持った素晴らしい企業だ。そして私は、3Com社からスピンオフする前からこの会社に勤めてきたことを誇りに思っている」とKesslerは語った。



 …以前、このiPAL-NEXTでも触れてきたことではあるが、最近のPalm社のPalm Platform Solution Groupへの新しい人材の供給は、明らかにkesslerの存在感を希薄にしつつあった。そして、理由も今後の計画も明かされぬまま、彼はPalm社を去った。

 ← Alan!

 替わりに、最近名前を強調されることが多くなった人間の名前がある。別に最近出てきたとかそういう存在じゃない。ずっと同社の影になり背後に周り、大きな動き方をしてきた男がいる。かつてJeff Hawkinsのスピンオフに反対しながら、その後自らの手でPalm社をスピンオフさせた3Com社のCEOだ。少なくともIPO当時の株価が異常に高値だったことは記憶に新しい。

 
【機長訳・その4】

 「私は新しい挑戦に向かうための準備はできている」
…とEric Benhamouは語った。彼は重役会議の議長であり、Palm Platform Solutions Groupの幹部委員会のメンバーであり、また、Palm Platform Solutions Groupがその名前を永遠に使える名前に変更するまでの間、同社のCEOを勤めることになるだろう。彼はYankoskiや幹部委員会のメンバー、同委員会の議長であるDavid C. Nagelとともに緊密に仕事を進めるだろう。


 …そんなPalm社の大番長の存在に触れた後で、このプレスリリースは、長年同社のために尽くしてきた、「人徳と融和と努力の人」の功績を大いに讚えている。

 
【機長訳・その5】

 Yankowskiは以下のように語っている。
「我々はAlanが我が社のために果たしてきた貢献に感謝しており、彼の素晴らしい未来を願っている」
「PalmOSのための開発者は彼の指導の元、2万から16万5千にまで増えた。さらに彼はPalmOS 3.5と4.0の成功を導いた人間であり、いくつかの重要なライセンシーも獲得した」



…そして、リリースの最後は、企業が出すプレスリリースの常套句、つまり、輝かしい現在と未来を大いに謳い上げている。


【機長訳・その6】

 Platform Solutions GroupはPalmOS Platformを開発し、それをHandEra社、Handspring社、Sony社、Symbol社、そしてPalm Solution Group社を含むハンドヘルドコンピューター会社、さらにはKyocera社やSamsung社のような携帯電話会社にライセンスする。今年新たにライセンシーの獲得を発表したのは、アジア太平洋地域の中国語圏でPalmOSを普及させようと計画中のAcer社、そしてGPS業界の雄、Garmin社だ。すでに16000万台のPalm Poweredブランドのハンドヘルドデバイスが出荷されている。市場調査によれば、PalmOSは全世界のPDA市場において76%のシェアを占めている。
 

 …もちろん、最後の数字は、おなじみの「2000年度IDCの発表データ」だ。そして、「機長訳」というものは、これまでもたびたび断ってきたように、精度はきわめて低いので、みんな原文で確認を!
 
 
【まとめ】

 さて、正直機長はまだ、今回のPalm社の発表の真意がわからない。単なるハイレベルな技術者集団の獲得という意味なら、1100万ドル相当のPalm社の株で買うという買物は決して悪くない。あとは、GasseeというこれまでのPalm社にいなかった強烈な個性が、どんな風にPalm社の未来を導いてくれるかだ。Apple社を放逐される前のJobsがその天才的な閃きとともに現代経営者として多くの悪名を馳せていたように、Apple社時代のGasseeはそのきらめくような先見性とともに先走りすぎる常識外の実行力やカリスマ性が否定的な評価を彼に与えていた時代があったように聞く。
 
 だが、「士別三日即更刮目相待」だ!
 …しばしば「男子三日会わざれば刮目せよ」などと訳される中国「三国志」に登場する言葉。
 
 機長などは無責任に、この新しい登場人物の活躍を大いに期待したいと思う。もちろん、不安もある!ま、だから面白いと言えるのだが…。Palm社の思い切った一手(もしかしたら、人的資産だけ貰ってGasseeの意見を聞かない可能性だって十分にある!)を、まずは祝福したい!
 
 でも、株価がまだあんまり動いてないんだよな〜。明日ぐらいからかな?
 
 そして、Kesslerさん、お疲れさま!次はどこで会えるんだろう?
 


 う〜む、100万アクセスを越えてもっとお気楽更新」をするつもりだったのに、いきなりこんな大きなニュースは困るな〜(笑)

iPAL1485 Be-Palm続報
  Date: 2001-08-17 (Fri)



 PalmがBeを買った、という「Be-Palm」事件(←今、勝手に名付けた!)
 
 今未明(日本時間)にはさっぱり不明だった情報も、一夜明けてネットに続々と情報が出てきた。
 
■パーム、ビー買収でOS強化(CNET)

 

 この記事では未明のリリース(「iPAL1484 GasseeとKessler〜なんか「s」が多い」参照)では不明だったいくつかの情報が提供されている。
 
Palm社のスポークスマンであるMarlene Somsakのコメントが載っている。「ケスラーはここ数ヵ月ヤンコフスキーとともに、子会社化やより強力な『ARM』ベースチップへの移行促進でPalm OSを改善する戦略を練った。しかし、誰か他の人間がOSユニットを率いる必要があることで、ケスラーとヤンコフスキー、そしてパームの役員が全員同意した」そうだ。

 この記事では、リアルタイムの発言だかどうかは不明だが、「OS子会社を作り上げるには、パームからのさらなる出資、ハードウェア事業からのいっそうの分離、そして新リーダー、という3つの要素が必要だ」とか「パームのプラットフォームを次のレベルに引き上げられる、またとないチャンスだと思う。私はヤンコフスキ-にこのことを話した」というKesslerのコメントも載っている。

 そして、今後のBe社については「ビーには現在、57人の従業員がいる。パームはそのうち最大50人を雇用するが、若干名が買収手続き終了後ビーに残って事業の段階的縮小に取り組む」という前出Somsakのコメントや、「パームに財産を売却した後、出資者などへの返済義務を果たすと述べた。「残額はすべて、株主に返還する。(この買収が)株主にとって最良の選択肢だと思わなければ行なわなかった」」というBe社のCFO(最高財務責任者)であるP.C. Berndtのコメントも出ている。

 さらに、同記事では初めてBe社BeOSJean-Louis Gasseeのことを知りたい人達のための記事も紹介されている。
 
■「あと少し」の連続だったビーの歴史 (CNET)

 もちろん、これだけのニュースだとZDNetにも記事が出ている。

■Palm,Be買収でOS事業にてこ入れ(1)(ZDNet)
■Palm,Be買収でOS事業にてこ入れ(2)(ZDNet)

 ま、CNETの異訳記事だが、新しい情報も紹介されている。それは、Be社のインターネットアプライアンス用OS「BeIA」がSONY社の製品「EVilla」に採用されたことに絡む解説の中に登場する。
 
SONY社のスポークスマン、Gretchen Griswoldさんの「eVillaでは今後もBeIAをサポートしていく」が、「どのようにサポートを続けていくのかは不明」で、「PalmがeVilla用のOSをサポートするという選択肢も検討中だ」というコメントだ。

これについてPalm社では「BeOSをスタンドアロンのOSとして開発していく計画はない」と語り、さらに同社スポークスマンのSomsakは「ソニーからeVilla向けのライセンスを引き上げる計画はない。うまくOSを体系化できれば,ソニーがeVillaのOSを移行できるようにサポートを提供するかもしれない」とコメントとしてる。

 今回の大ニュースについては、以下のニュースにも注目したい。
 
■米Palm,Incと米Be社の技術資産を獲得(PalmFan)2001.8.17

 機長などは初耳だったが、Be社の買収劇についてはかねてからSONYか?Palmか?という噂があったらしいことなどの同サイト主宰M.Hiroseさんのコメント、また、大いに期待したいという同スタッフmaruさんのコメント、さっそくBeOSをPalmで体験してみないか?(下図参照=笑)という同Brianさんのコメントが載っている。
 


  

iPAL1486 一方、ハンドスプリングとソニーの動き
  Date: 2001-08-17 (Fri)

 機長などが「Be-Palm」事件で大騒ぎしている間にも、PalmOSプラットフォームの各種デバイスを専門に扱っているサイトでは、その他の重要なニュースを紹介している。
 
 Visorの衣装部屋では、ハンドスプリング社絡みの、以下のような重要なニュースを紹介している。
 
■絶好調のVisor、その一方でハンドスプリングは体制縮小へ(@IT)

「ハンドスプリングは8月末までに、現在13名の社員数を大幅に減らし、同社が中心となってマーケティングや販売促進、ビジネスモデルの構築などを行っていた体制を改める。具体的には、同社の販売代理店である関東電子が、現在のハンドスプリングの流通体制を引き継ぎ、ハンドスプリングは米本社とのパイプ役に徹することになる」「製品供給自体はいままで通り行われ、店頭販売などへの影響はないという。サポート体制も最初からアウトソースされているため、エンドユーザーへの実際の影響もほとんどないだろうという。スプリングボード対応など、周辺機器開発に関するハンドスプリングからの開発支援体制についてはなんらかの影響があるようだが、現在サードパーティからの発売が予定されているような周辺機器などについても、おそらく発売に大きな影響はないだろう」という同社体制の推測記事が書かれている。

 ところで、「Be-Palm」事件絡みで、Visorの衣装部屋では、面白いスクリーンショットを載せている。(笑)確かに機長も昔からBeOSのアイコンの美しさは大好きで、自分のMac内でもその代表的ないくつかを使っていたりする。
 
 一方、クリクラ!では、「クリエ」プログラムコンテストの新しい企画「Grand Prix de CLIE」(グランプリ・ド・クリエ)開催について(2001.8.16)や、PDA styleリニューアルに伴う、同サイトのニューコンセプト「PDA PLUS」を紹介ししてる。(2001.8.17)

 ← 9月6日から投票開始!注目だ!

 最近、動きが鈍いじゃん?などと言われてきたPalmOSワールドだが、いろいろな意味で急展開を迎えて、だんだん楽しくなってきた。

    

iPAL1487 ティファニーでPalmを
  Date: 2001-08-17 (Fri)

 今度はTIFFANY
 
 PDA Japanによると、Vis-a-VisでTIFFANY製のスタイラス「TIFFANY & CO. 1837 wallet stylus for PDA 」の販売を始めたららしい!14,800円。
 


 すでに、LouisVuittonGUCCICOACHなどがPalmOSデバイス用ケースを出している。次はどこだ?フェラガモか?

 

iPAL1488 今度は、m700とi725の噂。
  Date: 2001-08-17 (Fri)

 PalmSpot.Netに、とても注目すべきニュースがリンクされていた。それはPalmInfoCenterに出ていた以下のニュースだ。
 
■Rumor: A First Look at Future Wireless Palms(PalmInfocenter)

 もしも意図的でないとしたら、Palm社は長野県の田中康夫知事のガラス張りの知事室のような研究室を持っているのではないか?と思われるような、同社の情報漏れぶりは今回も明確だ。ただし、春の情報漏れが同系機種の在庫を大幅に増やしたのに比べると、今回の情報は別機能を持つマシンの情報だけに、余剰在庫の不安よりも同社の今後の健全なる計画を推測させてくれる。

 さて、「噂:未来のワイヤレスPalm2機種を初めて見た!」というタイトルの記事内容はだいたい以下のようになっている。相変わらず不確かな機長訳なので、各自原文で確認しながら読もう。

【機長訳】

Palm社が2つの次世代ワイヤレスハンドヘルドマシンを準備しているという情報が漏れてきた。

その情報源によると、今年10月のPalmSourceでは「m700」が発表され、11月には利用可能になるという。それは「Palm VII」のようにワイヤレスモデムムを搭載するが、無線音声通信機能はついていないらしいモノクロ液晶マシンになるらしい。当然と言うべきか、このマシンにはユニバーサルコネクタがついているようだ。

情報源はとある写真を見ることが出来たそうだが、それが「m700」であるかどうかの確証はないらしい。その写真に映っている「m700」には小さなキーボードがくっついていた。Palm社がそうした外付けキーボードをリリースするかどうかは不明だが、情報源が見たそれは、最近いくつかのサードパーティが発表したもののひとつだったという。

「m700」に関する詳細がおぼろげな理由は、情報源となった人間が「m700」の後継機となる「i725」に見とれていたせいだったらしい。このマシンが、ハンドヘルドと携帯電話を真の意味で統合した最初のPalmデバイスであることを示すように、Palm社は現在の「m」シリーズとは違う「i」シリーズと名前を変更するようだ。「i725」は「m700」のワイヤレスモデム機能に加えて、無線音声通信機能を持っている。

今のところ計画ではモノクロ液晶を搭載するらしいが、カラーバージョンも計画中だそうだ。

情報源によると、「i725」はm500シリーズに似ていないと語った。

「i725」は、Siemens社の携帯電話「SL45」に似ていて、よりサイズを大きくしたようなものらしいと情報源は描写した。トップの部分は同じように一般的な形状であり、同じような曲線でデザインされており、同じようにメタリック仕上げになっているらしい。なお、同筐体には伸びないアンテナがついていて、Palm Vシリーズよりも3mmほど分厚いらしい。

このマシンは2002年の春には利用可能になるらしい。



【機長の感想】

 さて、記事中で「i725」に似ていると形容されていたSiemens社の携帯電話「SL45」とはこんなマシンだ。
 


 という訳で、先日のHandspring社のワイヤレス通信端末開発のニュースと同様、というよりも、それよりもはるかに速いスピードで、Palm社は次世代の携帯端末に乗りだす。すでに噂が流れていた「m700」については「Palm VII」の後継機ということもあって、それほど驚くには当たらない情報だが、次世代端末である「i725」までが来春には使用可能になるというニュースはとても注目できる。
 
 彼らがないゆえその開発を急ぐのかというと、これが彼らの前に待っているからだ。
 
 ← スマートフォン向けWindows CEでコードネーム「Stinger」と呼ばれるOSのβ版を搭載したSendo社の「Sendo Z100 Smartphone」

 そう、Stingerがまもなく、今年中には各社から続々とリリースされる。これまでPalmOS vs PocketPCとして対決してきた戦いが、今度はデータ&音声機能を持った携帯電話端末として対決する。かねてよりiPAL-NEXTでも、ハンドヘルドの未来は、結局携帯電話の未来と一致する、とたびたび書いてきたが、そのハンドヘルド(OS)側からの挑戦が今年秋から、ようやく始まろうとしている。
 
 さて、すでにお気づきの読者も多いと思うが、今回紹介した「噂」の主人公である「m700」も「i725」も、アメリカでの発表&発売は、噂通りなら上記記事に書いてあったスケジュール通りに粛々と進行するだろうが、日本ではそのままのスケジュールという訳にはいくまいと思われる。なぜなら、ワイヤレス通信のシステムその他があまりにも違うからだ。果して、日本での展開はどんな風になるのか?iモードという(今はまだ)強敵もいることだし、アメリカとは違った進化がこれからやってくる。それはどんなタイミングで、どんな風にやってくるのか?
 
 ところで、日本にも、Palm好きの余り複数台のPalmOSデバイスを、それこそ数十台も所有しているヘビーユーザーがいる。そして、中には日本では使えないPalm VIIまで所有していたというツワモノもいるのだが、そうした人達がこの、日本ではただのワイヤードPalmマシンに変わり果ててしまう「m700」や「i725」まで買ってしまうのか?…そっちにもちょっと注目したい。ま、余計なお世話と言えば余計なお世話だが…。
 
 

iPAL1489 祝!Mobile-Diary
  Date: 2001-08-17 (Fri)

「Mobile-Diary」が10万アクセス達成を記念してURLを変更!

新URLはhttp://mobiletake.cool.ne.jp/」と、とってもシンプル。

祝!>TAKE(タケ)さん


iPAL1490 Let it Be!
  Date: 2001-08-18 (Sat)



■Be、知的所有権をPalmに売却。年内にも会社を清算(PC Watch)

 このところ、エンタープライズ方面の動きばかりが目立って、一般ユーザにとっては、やや地味な印象の強かったPalm社にとっては、久しぶりにショッキングなニュースとあって、今回の騒動はネットでもお盆開けのトップニュースとして各種サイトで報じられている。
 
 そんな中、PC Watchでは明確に「Beの取締役会は、自社の業務の停止を決定しており、2001年第4四半期までに清算する見込み」と書いている。これは、不確かな【機長訳】では読み取れなかったニュアンスでもある。
 
 また、この記事には、かつてBe社が95年10月にリリースしたPowerPCをデュアル搭載したマシン「BeBox」の写真なんかも出てる。な、懐かしい。
 


 さて、この記事を始め、各社サイトで紹介されている、インターネット端末版パッケージ「BelA」を搭載したSONY社のマシン「eVilla」については下記リンクを参照。

■eVilla Network Entertainment Center(SONY)



 あ、そうそう、Be社の日本語サイトも見つけた。
 
■Be Japan
■BeOSの紹介
■IconWorld(Be)…私も個人的に大好きなBeOSのアイコンたち!

  

 

iPAL1491 モバイルの行方
  Date: 2001-08-18 (Sat)

 とにかくこのところ、数々の噂飛び交うPalmOS業界だ。

 PDABuzzの下記記事によると、いよいよHandspring社の2001年新学期向け新型機種2種が、来週月曜日の8月20日(米時間)にも発表されるらしい。かねてよりの噂通りならば、「Visor Ace」「Visor Columbia」が同時デビューを果たすようだ。また、かねてからの予想通り、旧機種の価格改定も同時にやってしまいそうだ。

■Rumor: Handspring to announce new PDAs next week(PDA Buzz)

 

 一方、pocketgamesには、なんとCLIEの次期マシン「N760C」の噂が…。後ろの記事には、さらに次期次期マシン「N860」の噂までも?!…そうか、CLIEも次期次期マシンには常時ワイヤレス接続を目指すのか?
 
■(噂)clie 760C(pocketgames)2001/08/17
■(噂)クリエN760C続報(pocketgames)2001/08/18

 

 ところで、CLIE User Club!でこんなニュースを見つけた。

■マイケル・デル氏――次にホットなのはワイヤレスのデバイスだ(ZDNet/Business&Money)

 「今最も重要なのはワイヤレスだ。今後1年から1年半の間にワイヤレス対応のデバイス(Gismo)が広範に出回るようになるだろう」という、Michael DellDell Computer会長兼CEO)のコメントが出ている。そうか、Dellまでもがワイヤレス対応デバイスに向かうのか?Palm社の「i725」と言い、SONY社の「N860」と言い、時代は一直線にモバイル進化の流れを集約し始めた。

  

iPAL1492 市場の反応は?
  Date: 2001-08-19 (Sun)



 さて、「Be-Palm」事件の合間に株価はどうなっていたのか?…こうなっていた。

 まずはPalm社



 戸惑いの見えた8月16日から17日には復調傾向に向かっている。

 続いてはBe社
 


 元々の株価が凄い(0.45ドル)ところに、8月16日には凄い動きになっている。わずか1日で半分以下(0.20ドル)に下がっている!
 
 一方その頃、Handspring社は…?
 


 6〜7月の激減からはずいぶん安定して、8月に入ってからは穏やかな微増へと転じている。
 
 さあて、どうなるこれからの株価?!
 
   

iPAL1493 こどもの玩具とおとなの玩具
  Date: 2001-08-19 (Sun)

 あはは、と思わず笑ってしまったのは…
 
■mシリーズがなんと!子供のおもちゃになって登場。(PalmSpot.net)2001年8月19日

 該当リンクをクリックしてみるべし。
 
 ついでに、すでに「iPAL1488 今度は、m700とi725の噂。」でもお知らせした「秋には面白いものが見られるんですかね。m700とか、i725とか…。」(2001年8月17日)とか、「Palm対Pocket PCの争いについて、興味深いコメントが掲載されています。」(2001年8月17日)とか、PalmSpot.Netは記事選択がなかなかナイス!とくに、後者の記事はなかなか興味深い。

■Palm 対 Pocket PC―続編(Japan.internet.com)

 この記事では「Palm は Pocket PC と比較すると、ワイヤレスやマルチメディアの点で劣っている」と書いたあとで、Palmよりも「米国よりもワイヤレス産業が成熟した欧州で人気」のPocketPCの弱点についても触れている。そして「最大の問題は、Micorosoft が Java を冷遇していること」や、「Pocket PC は Palm よりも性能は良いが、性能の良さがダイレクトに価格に反映している」などを、その代表例としてあげている。

 この分析、なかなか鋭いと思う。だからPocketPCがダメってことじゃなく、シンプル機能ながら廉価販売に徹底できなかったこれまでのPalmOSデバイスと、多機能ながらそれなりの値段から降ろせないPocketPCデバイスの双方が、同じ未来に向かいつつありながら、その過渡期的状況から抜け出せないでいる。そこにチャンスもあるし、ピンチも待っている。
 
 だが、最終的に向かうべき方向はほぼ一緒になってきた。それは孤立した(あるいはデスクトップパソコンと時たまワイヤーで結ばれる)PDAとしての進化よりも、真のワイヤレス通信環境を持ってネットワークに常時接続できるPDAという未来像だ。ちょうど日本のiモードがもっと幅広い可能性を持った状態というか…。でもまだ、PalmOS陣営もPocketPC陣営もそこまでの進化の前に、様々な物理的問題がその前には立ちはだかっている状態にある。果して、本当の未来は…?
 
 ちなみに日本では、遠い未来像こそ同じだが、iモードというモバイル界の先輩のせいで、その発展過程は欧米とはまた違った進歩を辿りそうだ。実際、PalmOSだ、PocketPCだ、と欧米並に大騒ぎしていても、実はまだまだ、「もともと電子機器好きの特定の人々」が面白い玩具としてそれぞれを買い替えているのが現状と言ってもいいぐらいかもしれない。(もちろん、新しいユーザー層は地道には増えているが…)果して、そんな日本で両陣営はどんな戦い方をするのか?!やっぱり、パソコン同様、エンタープライズ(対企業)市場を制した陣営が最後の勝利者になるのか?!まだまだ戦いは続きそうだ。
 
 

iPAL1494 共有するという概念
  Date: 2001-08-19 (Sun)

■会費制タクシーを「地域の足」に 国土交通省が計画(asahi.com)

 不況のため需要の落ち込んだタクシー業界救済が目的らしいが、なかなか面白い試みだ。とくに駐車場の確保さえ難しい都心部ではマイカーを持つことさえなかなか難しいし、たとえ持ったとしても都市交通の異常なまでの渋滞の手助けになるだけだ。そんな中、タクシーを「共有」するというアイデアはとても面白い。


iPAL1495 大英帝国の憂鬱
  Date: 2001-08-19 (Sun)

■悪化する立ち小便の被害=国際都市の地位危うい?−ロンドン(時事通信)

 紳士の国のはずが…。そのうち、国際監視団とか派遣しようか?それとも、壁に十字架とか書く?日本では鳥居とか書いてたけどね。
 

iPAL1496 プレゼント
  Date: 2001-08-20 (Mon)

■100万アクセスのスクリーンショット(iPAL-NEXT)

 先日のアクセス達成時に、読者の徳本さんからスクリーンショットを貰った。とくに告知していた訳でもなかったので、「いつもの粗品」だけ贈らせてもらった。一方、とあるサイトのスクリーンショットプレゼントは凄かった!
 
■100000アクセス記念イベントとして、裕峰さんのアート権をプレゼント(くりすたるあーと)


iPAL1497 盆地と平野の話。
  Date: 2001-08-20 (Mon)

■素晴らしきpocketgamesのインチキくさい世界(ぱーむ盆地)2001.8.19

 いろいろサイトの紹介が楽しく続くこの記事の中で、機長がもっとも注目したのは、pocketgamesの主宰者・平野さんが、Tp535&Palm3ひらぱーさんのお兄さんだったとは…?!これからは高島兄弟みたく、平野兄、平野弟と呼ぶべきか?
 
  

iPAL1498 AIじゃなくてIAな理由。
  Date: 2001-08-20 (Mon)



■パームを全国民へ?(ふふふPalm)2001.8.20

 「BeIA」に特化したBe社の近年の動きを調べたリポートが興味深い。もともと機長などは「BeIA」がもともと「Bel(ベルエー)A(A)かも、と思っていたほどだったが、下記記事を読むと、本当は「Be(ビー)IA(アイエー)と読むらしいその「OS」らしきもののの意味というか、込められた想いがわかる。
 
■Beの提唱するアプライアンス3態(ASCII24)2000年2月28日

 衝撃的だったのは「BeIA」の以前のコードネームが「stinger」であったこと。これってば、Microsoft社の次世代携帯電話のコードネームじゃん!しかも、Linuxよりも扱いやすいコンシューマ用OSとして、日立やIntel、さらにはCOMPAQまでが(Internet Appliance用のOSとして)狙っていたという事実には驚いた!

■アプライアンスOS「BeIA」発表。Intelと日立が後押し(ZDNN)2000.2.7

 さらに、下記のずいぶん古いZDNet記事では「Internet Appliance」の端末例として「WebTV」なんかと並んで「Palm VII」を併記していることに驚かされた。そうか、「Palm VII」もそうだったのか?!ふふふさんなんかは、日本の「iモード」までも一例としてあげているが、たぶん間違っていないのだろう。

■インターネットアプライアンスに何を求めるのか(ZDNet)1999年11月11日

 そんな「Internet Appliance」(実はPalm社の元親会社で今も関連深い3Com社も、そう言えば出していたな〜)だが、具体的な成功例はまだない!その雰囲気は、理論上正しかったが具体的にはさっぱりだったMicrosoft社の「WebTV」(一般家庭への浸透には失敗したが、最近米国のホテルでよく見かける!)に似ている。
 
  

iPAL1499 まさか、あのオジサンも?!
  Date: 2001-08-20 (Mon)

■富士通、1万6000人削減へ(asahi.com)

 「今年度の第1四半期(4〜6月)の連結決算で423億円の営業赤字」を出したため、「国内外のグループ約18万人の1割弱にあたる1万6000人の人員削減」「工場の統廃合で経営の立て直し」を計るそうだ。なお、国内の電機業界では、他にも「NECが4000人、松下電器産業が5000人の人員削減」を発表している。

 ← この人も最近見ないけど、まさか?!
 
 これらを小泉内閣言うところの「痛み」ととるのか、小泉内閣が「痛み」を伴っても改革すべき現況と見るのかは、判断の別れるところだし、宗教論争にもなりかねないのでここで判定しないが、このiPAL-NEXTでPalmが!Handspringが!とか騒いでいる以上のことが今、日本では起こっている。というか、同じことがアメリカでも思いっきり起こっている。とくにIT系産業は今、全世界的にもがき苦しんでいる。

 日本のPalmコミュニティで最近、ちょっと寂し目の情報(サイトの閉鎖とか)が流れたりする背景にも、Palm云々という以前に、そうした時代の流れが影響しているかもしれない。

 ま、結論から言うと、そのうち誰にとっても、ひとごとじゃなくなる!それぐらい厳しい冬の予感もチラホラ。でも、結局は、それぞれの人間が、それぞれの場所で頑張るしかない。そうすっと何かが変わる、…はず。

   

【追伸】  ← ところで、頑張ってね!

iPAL1500 BBSヘッドライン01/08/20
  Date: 2001-08-20 (Mon)



■月並みながら、おめでとうございます 投稿者:Lica姐  投稿日: 8月17日(金)00時43分02秒

 …なるほど。大阪イケショップのカリスマ店員さんは、仕事に専念する訳だ。一度大阪のショップにも行ってみたい。

■Be Inc 投稿者:Kojyo  投稿日: 8月17日(金)13時26分42秒

 …三国志という言葉には魅かれる!実際、PC世界の三国志がいろいろと姿形を変え、新しい役者達を生みだしながら、広い意味でのPCという新世界の歴史を粛々と形成しつつある、ような気も…。
 
 ← Steve Sakomanさん

■Palmによる買収を受けた、Beコミュニティの動き。 投稿者:川端  投稿日: 8月19日(日)19時34分03秒

 …気持ちはとってもわかるような。でも、そんな余裕がPalm社にあるかどうか?

 ●Save BeOS(Save BeOS Petition)

■Joe-Palm地ビールオフ in 牛久 シャトーカミヤ 投稿者:はせがわ(あ)  投稿日: 8月19日(日)23時30分35秒
■Re: Joe-Palm地ビールオフ in 牛久 シャトーカミヤ 投稿者:はせがわ(あ)  投稿日: 8月19日(日)23時32分03秒

 …前から思ってたんだけど、Joe-PalmさんとかSen-PUGさんのオフ会の名称って、ヨダレが出そうな名前が多すぎる!
 
【注意】上のiPAL-BBSのリンクを開いたのに該当記事が見つからない!…という場合は、下の方にある「次のページ」ボタンをクリックだ!

※あ、とうとうiPALナンバーが1500を越えた!

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