■ iPAL1361 あるちざん。 |
Date: 2001-07-05 (Thu) |
大阪マグマパーム(2001/07/05 Thu)によると、Palm界の人間掌宝の一人でレザーなアルチザン・Y.Sahashiさんの作品が、ネットショップ「Vis-a-Vis」で販売されることになったそうだ。
■Vis-a-Vis(ページ右端の[新着商品]のコーナーより「Y’S Factory CLIEケース(松、 竹、梅)」のLINKをクリック)
とっても嬉しい!作者自身が熱烈なPalmユーザーであり、作品の細部にユーザーとして必ず徹底的なこだわりを見せるY.Sahashiさんの作品がネットでも買えるとは…。マジで素晴らしい。
信じられないほどの強靱な筋力と異常なまでの繊細さをあわせ持つ希有な男の、これまでの作品群は下記のサイトで確認できる。
■YSFactory(Y.Sahashi)
← 筋肉師匠(ポロシャツの下の筋肉は、凄すぎて公開できません!)
■ iPAL1362 BBSヘッドライン01/07/05 |
Date: 2001-07-05 (Thu) |
■iPAL1359のゲームのサンプルにあの選手が。。。 投稿者:くろっち 投稿日: 7月 4日(水)15時36分25秒
…「iPAL1359 野球とPalm」において、くろっちさんに催促してしまったかもしれないが、彼のサイト「PalmBaseball」に、野球シミュレーションゲーム「Baseball I v 1.0」のレビュー記事(「PB36 Baseball I v1.0 ...」2001-07-04)が登場した。ものすげえ感謝!(あ、なるほど、「ybasic.prc」ってのはそんなところで入手する必要があるのネ?それに、ソフト名って「Baseball」じゃなくて「Baseball I」なのネ!…気づかなかった。)
■いまさらながら 投稿者:参謀 投稿日: 7月 5日(木)01時24分51秒
…「売春の元締めをやってるお姉さん」が持っていたのか…。しかも、「さくさくと連絡先を自白」しちゃったのか…。それじゃあ、セキュリティに問題があるな〜ってのは嘘だけど。ところで、「刑事ナッシュ・ブリッジス」というのはコレらしい。
【注意】上のiPAL-BBSのリンクを開いたのに該当記事が見つからない!…という場合は、下の方にある「次のページ」ボタンをクリックだ!
■ iPAL1363 市街戦のために。 |
Date: 2001-07-05 (Thu) |
「iPAL1352 戦士のために武器補給!」で紹介した、パームコンピューティング社の「エクスパンション戦略についてのホワイトペーパー」について、Palmobileのぱるもば日記が面白い提案をしている。
■[97]Webクリッピングアプリならイケるかも!?(Palmobile)2001年7月3日
この記事の中でPalmobileのSHUさんは「できればパームコンピューティング自身が同じ文書をDoc形式なりテキスト形式で公開しておいて欲しかった」と書いているが、機長もこの意見には大賛成だ。DOC化するのもいいし、画像や表組を殺さないようにいっそのことアプリケーション化してしまうのも面白い。
パームコンピューティング社がこれらの文章をリリースした意図は、本来別のところにあるのかもしれないが、これらの文章は企業ユース拡大のための間違いなく武器になる。だから、まるで革命のために市民に武器を配るように、Palmユーザーにこれら戦略的な文章を自由にダウンロードしてもらい、そのPalmに入れて常に持ち歩いて布教活動の一助にするというアイデアは、なかなか素晴らしい。
■ iPAL1364 iPalm |
Date: 2001-07-06 (Fri) |
PalmInfocenterの記事「What I Saw at PC Expo 2001」で、面白い情報を見つけた。なんと、PC EXPOの会場で、Panasonic/USA社がSDカード対応のマシン「iPalm」2機種のデモンストレーションを行ったというのだ。SDカード対応の「iPalm」?!な、なんだ、それは…?!
■iPalm(Panasonic)
す、すまない。
■ iPAL1365 PowerRUNがついに正式版に! |
Date: 2001-07-08 (Sun) |
山田達司さんによるメモリーカード(m500/m505におけるSDカード、CLIEにおけるメモリースティック)を有効活用するソフト「PowerRUN」のバージョン番号が0.72からついに1.0になった。つまり正式版だ。と、同時に正式に登録が開始された。登録しない場合は、インストール時から30日間で使用期限が切れる。登録は現在のところ、PalmGear($15)とVis-a-Vis(1800円)から可能だ。
※iPAL-NEXTが88万アクセス達成!末広がりが二つ並んでおめでたい。本当か?…それはともかくいつもアクセスしてくれてる皆さんに感謝!
ところで、余談だが、「iPAL1354 Crs-SCOOP!」で紹介した高橋大樹さんの次期作品となりそうな、ハイレゾ対応夢のメーラー「Crs-Mail」は着々と進化しているらしい。うん、なかなかいい感じ!(詳しくはUpup Palm land!を参照のこと。07/07/01 No.433 ver.0.2)
■ iPAL1366 Palm社、復活! |
Date: 2001-07-08 (Sun) |
「iPAL1346 5月期のシェアでPalm社、思いっきり復活!」や「iPAL1360 なぜだろう?」で紹介したCNET記事「Palm regains grip on handheld market」が、Palm社のニュースとして、とても貴重なデータを含んでいるにも関わらず、なかなか日本語で紹介されることがないので、機長訳をLONG COLUMNSに掲載した。
■Palm社、復活!(LONG COLUMNS)
■ iPAL1367 Microsoftのしたたかさ。 |
Date: 2001-07-08 (Sun) |
「iPAL1360 なぜだろう?」でも愚痴ったように、この春から突然深刻なピンチを迎えたPalm社が5月期の売上げでは、m505の販売に成功して、高いシェアを再び獲得した、というCNETの記事「Palm regains grip on handheld market」は、なかなか日本語に翻訳してもらえないが、下記の記事では部分引用ながら、そのデータがCNETの日本語記事に初登場している。その記事とはコレ!
■マイクロソフトのハンドヘルド二重戦略(CNET)
Microsoft社のハンドヘルド戦略に疑問を呈しているこの記事の中で、前述の英文記事と同じIan Fried記者はこんな文章を書いている。
「ハンドヘルドコンピューター用OS市場では、マイクロソフトはいまだに米パームに大きく水を開けられ第2位に甘んじている。米NPDインテレクトによると、米国の小売市場で5月に販売されたハンドヘルドのうち、86%にパームのOSが使われていた」
…ま、これだけでもまずは幸せ。
さて、そんなことよりも、今回紹介した記事「マイクロソフトのハンドヘルド二重戦略」についても紹介しておこう。なかなか興味深い内容が書かれている。
この記事は、Microsoft社がハンドヘルド市場において行っている特殊なライセンシーの方法を指摘している。つまり、同社はライセンシー企業に対して2つの選択肢を用意しているというのだ。つまり…
1)同社がいつも大声で喧伝している通り、もっともハンドヘルド機器にふさわしいOSである「PocketPC」のライセンシー。
2)「PocketPC」のようなフル機能はないが、ライセンス料金の安い「WindowsCE」というOSのライセンシー。
「PocketPC」と「WindowsCE」は必ずしも別物ではない。「PocketPC」から沢山の機能を削り取った原形OSのようなものが「WindowsCE」であり、逆に言えば「WindowsCE」に沢山の機能を貼り付けたOSが「PocketPC」らしい。その差は、たった今説明したように「機能」の数、言い方を変えれば「追加したソフトウェア」(有名なところでは「Internet Explorer」や「Word」「Excel」と言った、Microsoft社がしばしば「PalmOSマシンに決定的に欠けているもの!」と訴えているソフトウェア群だったりする)の数だったりするのだが、それと同時に、「値段」もまた違う。「PocketPC」は高く、「WinodwsCE」は安い。この差はそのままデバイスの販売価格にも影響するはずだ。
こうした戦略は、「ハイエンドじゃないからPalmOSデバイスはダメだ!」としょっちゅうMicrosoft社が言っていることの、まさに逆の戦略と言える。そんな逆の戦略を部分的とは言え、Microsoft社は選択したことになる。では、Microsoft社はこんなわかりづらくて一貫性のないことを始めたのか?
この記事のFried記者は、記事の最後をIDCのアナリストであるバーデンさんのこんなコメントでしめくくっている。文章の中に出てくる「カシオ社」とは、Microsoft社から「PocketPC」ではなく「WindowsCE」だけをライセンスして、「Internet Explorer」や「Word」「Excel」の簡易版を持たない、自社製のシンプルなハンドヘルドデバイス「Cassiopeia BE-300」を発表したばかりの会社だ。
「つまりカシオは「最もよく売れる価格帯がわかった。500ドル以下だ」と言っているのだ」
現状のままMicrosoft陣営が高機能&高価格のマシンを売り続けてくれるかぎり、それほど怖くはないのだが、快適なインターフェースを持つ低価格のマシンを次々と売りだしてきたら、Palm社はかなり警戒する必要があるだろう。ことあるごとに「ハイエンドじゃなきゃ!」とか「ハイエンドじゃないPalmはダメだ!」と絶叫しているように見えるMicrosoft社だが、意外としたたかなようだ。OSの一貫性を失ってでも少しでもシェアを取りたいという意味では、かなり焦っている、とも言えるが…。
※あ!「PocketPC」と「WinodowsCE」の違いについては、たまたま別件でその概要を説明してくれているPal Mac 2001!の「NeoHIT 0094:知らないということは…」(2001/07/06)が詳しい!大変勉強になった。
■ iPAL1368 ロボフェスタの季節。 |
Date: 2001-07-08 (Sun) |
■世界初の総合ロボットイベント「ロボフェスタ」の開催概要が発表(PC WEB)
日本の、いや世界を代表するロボットに関するイベント「ロボフェスタ」の季節がまたまたやってきた。概要については上記記事を参照してもらうとして、注目は全国2ヶ所の会場(神奈川と大阪)のうち、大阪国際会議場で開かれる「ロボフェスタ関西2001」に登場するというスターロボット達のラインナップだ!
上記記事によると、登場する綺羅星のごときスターロボット達は以下の通り!
HONDA社が生んだ、まさにスターロボットの中のスター、「ASIMO」!
TMSUK社が生んだロボット界の貴婦人、その軽やかな腕の動きと安定走行を誇る「テムザックIV」!
ATR知能映像通信研究所が開発した、音声を中心としたコミュニケーションを得意とするロボット「Robovie」!
SONY社が産んだ、世界初の大ヒットセールスロボットである「AIBO」!
日本のロボット研究の総本山、科学技術振興事業団ERATO 北野共生システムプロジェクトが誇る、最先端二足歩行型ロボット「PINO」!
そして、大阪名物くいだおれが誇る今回のメンバーでは最年長、誕生は昭和25年というロボット、「くいだおれ太郎」!
…さすが大阪会場、ちゃんとオチまで付いている。ロボフェスタにオチが必要かどうかはともかく…。
■ iPAL1369 時代はゆっくりと… |
Date: 2001-07-09 (Mon) |
女性Palmユーザーのためのグループ「L-Palm」の掲示板で、「L-Palm KAIZOチーム」結成の話が…。時代はずいぶんと変わったものだな〜…と、しみじみ縁側でお茶を飲んでみたいのだが、我が家に縁側はないので諦める。ま、そんなことはともかく、同サイトの「私のケース自慢」の方も久々に更新されている。
← L-Palm「私のケース自慢」より
ゆっくりと、本当にゆっくりとだが、時代は動いているな〜…と、しみじみ縁側でお茶を【以下、繰り返す】
■ iPAL1370 空の旅がちょっとだけ楽しくなる |
Date: 2001-07-09 (Mon) |
■<サッチモ>空港名にルイ・アームストロング ニューオーリンズ(毎日新聞)
ま、記事タイトルでだいたいのことはわかるが、米国のニューオーリンズ市議会がこのほど、ニューオーリンズ国際空港を「ルイ・アームストロング・ニューオーリンズ国際空港」に改名することを全会一致で決め、8月2日から改名されるというニュースだ。
実は一週間ほど前にはこんなニュースもあった。
■<リバプール空港>ジョン・レノン空港に改名 人名空港は英国初(毎日新聞)
こちらは英国のリバプール空港の話。こちらの新名称は「リバプール・ジョン・レノン空港」。
…なんか、いいよね、こーゆーの。ちょっとばかし、旅が楽しくなる。空港に降り立ったら関連曲が流れるってのも楽しい。でも、リバプールに到着した途端に「Starting Over」とかかかったら、せわしないけど。
さて、日本だとどうなるんだろう?小樽空港が出来たら確実に「石原裕次郎空港」になりそうだ。でも、エアのチケットに「羽田〜石原」とか書いてあるのもわかりづらいな〜。アメリカみたく「JFK」とか略してもらわないと恰好がつかない。あと、神戸に空港が出来て「ランディ・バース空港」とかになるのもちょっと困る。どこの国の空港だかわからなくなる!
■ iPAL1371 蓼食うPalm |
Date: 2001-07-09 (Mon) |
■ライブハウスでパーム?(前編)2001年7月7日(土)
■ライブハウスでパーム?(後編)2001年7月9日(月)
…というわけで、この2つの記事で紹介されているのは、(どうやら)「ライヴハウス等での PA のセッティングで使用する」ソフトらしい「ToneGen」というPalmwareの話だ。正直、機長は音楽方面に明るくないので、詳細は不明なのだが、面白いな〜と思ったのは、このソフトウェアがとても狭いユース目的に作られていることだ。
何よりも、PalmOSの魅力のひとつは、プログラムを作ることが簡単だ、ということなのだが、このソフトはまさにその代表例と言ってもいい。ひとつのソフトを作るための予算や時間、学習、手間などが余りにもかかったら、このような狭いユース向けのソフトが生まれる余地などない。その点、Palmの世界では開発環境が揃っており、比較的手軽にソフトを開発出来るおかげで、実にさまざまなソフトが世界中で日々誕生している。
PalmGear.comなんかを調べてみればわかるはずだが、これまでにも、(機長の記憶が確かならば、)特殊な宗教の人たちが使うためのソフトであるとか、特殊な化学式を解くためのソフト、特殊な健康法を守るためのソフトなど、特殊なスポーツでのみ使えるソフト、特殊な楽器のためだけに役立つソフトなど、…各種職業や技能、趣味、生活スタイルに対応した、実にさまざまな種類のPalmwareが存在している。
ちなみに機長がひそかに期待しているソフトは、体型や靴、指輪のサイズなど、さまざまな体格情報を数パターン蓄積できて、ボタン一発でそれらを海外の単位やサイズ表示に置き換えてくれるソフト。果してこのソフトに、どれだけの需要があるかはわからないが、海外旅行でお土産を買う時にはかなり役立ってくれそうだ。ただし、パスワード保護機能がついていないと家庭やカップル不和の原因になるかもしれないので、注意が必要だ。
■ iPAL1372 洞ヶ峠を越えて。 |
Date: 2001-07-10 (Tue) |
ハンドヘルドデバイス参入は決めたものの、採用するOSに関してはずいぶん悩んでいたらしいNECだが、ついにデモ機を発表した。(@According to Palmfan)
悩んでいた頃のNECについては、以下の記事を参照…「ミニ定期便844 どっちのОSショー」「ミニ定期便851 PDA新時代【改訂】」「ミニ定期便866 PDA新時代3」「ミニ定期便873 iPAL-BBSヘッドライン05」
そして、とうとう発表された同社のハンドヘルドマシンはズバリ、「WindowsCE」搭載機らしい。
■NEC、CEベースのPDAを公開。年内に発売予定(PC Watch)
PalmfanのM.Hiroseさんも書いているが、ほんと、見た目は「PalmOSデバイス」っぽいよね。ただ、「PocketPC」を採用するかどうかを明言していないことから、なんとなく自社OSの匂いがプンプンする。NECが最終的にどんな答を出すのかは不明だが、これから、この種の「WindowsCE」は買うけど、「PocketPC」は買わないという企業が増えてくるかもしれない。(参照→「iPAL1367 Microsoftのしたたかさ。」)
「iPAL1003 今度はNECまで!」でも書いたが、NEC系のモバイルコンテンツサイトである「PDA BIGLOBE」のサイト名称を「Palm BIGLOBE」じゃなく「PDA BIGLOBE」にした、というのは、マジで両てんびんかけていたのかもしれない。
なお、下記の記事ではもうちょっと「PocketPC」寄りの記事が出ている。
■NECの新PDAが示すものは?(ZDNet)
簡単にまとめると「1台数万円で,百数十万台といわれる個人用のPDA市場は,国内大手の電機メーカーにとってはニッチ商品でしかない。それゆえ,大手電機メーカーはこうした製品にさほど関心を示してこなかった」が、「システムソリューション用のクライアントという位置付けになると,こうした製品の売れる売れないより,そうした品揃えが「ない」ことの方が問題になってくる」というのが、最近の日本企業のハンドヘルド業界進出の本音だろうと書いている。でもって、この記事ではPalmOSよりもWindowsCEベースのマシンが日本では増えてくるだろう、とまとめている。
だが、「売れる売れない」に関わらず作ったマシンよりも、「売れる」あるいは「使える」ように作ってくれたマシンの方に、機長はやっぱり興味を持ってしまう。だって、自分が自分のために使いたいマシンだから。ま、後は、国内ハンドヘルド業界における戦略の問題だ。
■ iPAL1373 亜細亜太平洋的掌主義 |
Date: 2001-07-10 (Tue) |
●追加情報アリ
パームコンピューティング社からのプレス発表によると、米調査会社IDCが、アジア太平洋市場でPalmOS搭載デバイスの2000年中の販売台数が前年度比237%と大きく伸びたらしい。なお、今回の調査には、日本および、パーム社が販売代理店を持たない中国は含まれていないらしい。つまり、日本および中国を抜いたアジア太平洋市場のデータだそうだ。
さて、そんなIDCの今回の調査結果からいくつか主要データを抜粋すると…
●アジア太平洋市場のPalmOS搭載機の現状
PalmOS搭載機のパーソナルコンパニオン市場でのシェアは62.5%だった。
(1999年末には51.7%だった)
また、同デバイス出荷台数ベースの伸びは、237%だった。
●アジア太平洋市場のPalm社ブランドのデバイスの現状
オーストラリア、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、台湾、タイなど、パーム社が販売代理店を持つアジア太平洋地域では、Palm社のブランドの製品は台数ベースで前年比192%の伸びを示し、パーソナルコンパニオン市場でのシェアは52.7%だった。
とくに優れた伸び率を見せた国
オーストラリア… 67.6%(←前年度は57.7%)
香港 … 61.9%(←前年度は56.5%)
シンガポール … 68.3%(←前年度は59.4%)
●世界主要地域でのPalmOS搭載機の現状
ちなみに、世界主要地域でのPalmOS搭載機のシェアは以下の通り(IDC調べ):
アメリカ …81.6%
西ヨーロッパ …80.4%
日本 …45.6%
●PalmOSプラットフォームの現状
全世界で登録されている開発者…16万人以上
(うち、日本を含めたアジア太平洋地域だけだと、17,500人)
PalmエコノミーやPalmOSプラットフォーム用に開発された
ソフトウェアアプリケーションの数…10,000本以上
※ちなみに、IDC調査にたびたび登場する「パーソナルコンパニオン」という単語は、同社において「ペンで入力するタイプのメカニズムを持つハンドヘルドデバイス」のことであると定義されている。
以上は、パームコンピューティング社からのプレスリリースからの転載だが、まもなく同社サイトでも発表されるだろう。
ところで、パームコンピューティング社と言えば、NECからWindowsCEベースのPDAが発表されたのに対応するかのように、下記のような発表もしている。
■パーム,モバイルビジネスソリューションセミナーを8月2日に開催(ZDNet/PalmOS)
※iPAL-NEXTが本日、89万アクセスを達成。いつもいつもすまないね〜、本当に!
【追加情報】
あ、とうとうプレスリリースが出たようだ。
■米パーム社、アジア太平洋市場でシェアを拡大(パームコンピューティング社)
■大塚商会協賛 パーム コンピューティング モバイルビジネスソリューションセミナー開催(パームコンピューティング社)
上記はプレスリリース、下記は申込用紙。でも、最近同社のプレスリリースが素早くなって嬉しい!ま、当然といえば当然なんだけどネ。
■ iPAL1374 BBSヘッドライン01/07/10 |
Date: 2001-07-10 (Tue) |
■私だけじゃなかった 投稿者:mill 投稿日: 7月 5日(木)15時28分38秒
…「iPAL1362 BBSヘッドライン01/07/05」を参照のこと。
■7/15 Joe-Palm うなぎオフ 投稿者:はせがわ(あ) 投稿日: 7月 9日(月)22時13分48秒
…うなぎか…、いいよね〜。
■7/22 L-Palm オフ 名古屋編 投稿者:あい♪ 投稿日: 7月10日(火)00時16分27秒
…「iPAL1369 時代はゆっくりと…」でも、最近元気だよと紹介した女性PalmユーザーのためのグループL-Palmが、名古屋地区で初めてのオフ会を開くらしい。全国展開を始めたL-Palmに注目!もちろん、女性限定だ。
■MLBオールスターをPalmで記録に残しませんか? 投稿者:くろっち 投稿日: 7月10日(火)01時35分59秒
…そうか、いよいよMLBオールスターゲームだよね。今年は、野茂の時以上に、日本でもみんなが見ちゃいそう。
【注意】上のiPAL-BBSのリンクを開いたのに該当記事が見つからない!…という場合は、下の方にある「次のページ」ボタンをクリックだ!
■ iPAL1375 So-netとソニスタがCLIEで… |
Date: 2001-07-11 (Wed) |
■So-netとソニースタイルが連携、共同でオリジナルCLIEグッズ販売など(PC WEB)
はたから見ていると、メモリースティックを中心に商品同士が見事な連携プレーを見せながらも、その実、それぞれの利害のもとに意外と独自性の強い動きをしているようにも見えたSONY各社だが、珍しく、かなり濃い目の連動企画をするらしい。なかなか面白い動きとして注目したい。
ところで、上記の記事中には「"モモ"カラーのCLIEなどの登場も期待できるかもしれない」なんて一文も見えるが、もしも「モモのいないモモカラーCLIE」だと寂しいな。どうせなら、「中身アリ!」でお願いしたいところだ。ま、先日は米国でVAIOカラーのCLIEも登場したことだし、CLIEのカラーバリエーションにはちょっと期待したいところではある。
■ iPAL1376 ネットと政治。 |
Date: 2001-07-11 (Wed) |
■自分にぴったりの参院選候補者がわかる!? 東工大が実験(INTERNET Watch)
政治家たちが口々にIT!IT!と叫ぶ中、実は日本ではまだまだ、政治とインターネットについての真剣な議論がまだまだ足りないと思われる中、上記のような記事が出た。該当サイトは「インターネット有権者支援エージェント」(東京工業大学電子投票研究グループ)で、あくまで実験的な試みのひとつらしい。それにしても、投票までも検索システムで答を出すとは…、とちょっとビックリ。アテズッポウや情実、候補者の見た目だけで決めるよりは、まあ、ましかもしれないが…。
さて、政治とインターネットの関係については、とくに選挙期間中のネットでの活動をどのように扱うべきか?が昨今の争点だと思うが、その問題をモロに見据えたこんな記事もあった。
■政党ホームページへのアクセス1位は自民党、政治家では小泉首相がダントツ(INTERNET Watch)
この記事の元ネタとなったのは「政党のプロモーションに関する調査結果」(株式会社マクロミル・ドット・コム)。この調査で「アクセス経験者にホームページのコンテンツ(情報の量、新鮮さ、おもしろさなど)とデザインについて聞いてみたところ」、そこで1位に輝いたのはココだったという。そんな第1位のココでさえ「コンテンツ評価が29.7%、デザインが22.3%」と、あんまり高くなかった。結局、もっと頑張りなさい、的なまとめ方をしている。
ところで、新人候補はともかく、自分が選んだ参議院議員たちがこの6年間にどんな仕事をしてきたか?というデータを調べられる下記のようなページは、なかなかポイントが高い。
■あなたが選んだ議員、6年間の働きぶりは?(asahi.com)
ここには、「議員立法の発議」「主な役職」「当選時からの所属政党」「本会議・委員会での発言回数」「主な法案への投票行動」「首相指名」の過去データが集まっている。出来れば、もうちょっと「前回選挙時の公約要旨」や「国会への出席率」などのデータがあってもいいと思うのだが…。
■ iPAL1377 安ければいいのか? |
Date: 2001-07-11 (Wed) |
「iPAL1367 Microsoftのしたたかさ。」でも紹介したように、つい先日まで「Palmはハイエンドじゃないから売れない!」と絶叫し続けてきたMicrosoft社が、ついにこれまで堅持してきた「ハンドヘルドデバイス用のOSパッケージとしては、互換機メーカーに「PocketPC」だけを売る!」という一元的戦略を放棄して、複雑な機能と高いライセンシー料金がセットになった「PocketPC」以外の選択肢として、よりシンプルな機能と安いライセンシー料金が魅力の「WindowsCE」ベースのライセンシーも、ハンドヘルド機器メーカーに対して販売し始めたというニュースが、ニュース系サイトでもしばしば見受けられるようになった。
そして、現実に「iPAL1372 洞ヶ峠を越えて。」でも紹介したように、このMicrosoft社からの新しい商品である「WindowsCEベースのハンドヘルドデバイスのライセンシー」を、どこよりも先に発売したCasio社に続いて、どうやらNEC社も同じようなマシンを発表しそうだ。
たとえば、ここにも、そんなMicrosoft社の新戦略が、紹介されている。
■マイクロソフト Windows CE単体のOEMでポケットPC低価格化(BCN)2001年7月11日13時10分更新
パッと聞いただけでは理解しにくいこの新戦略を説明するために、この記事ではまず「PocketPC」というものの説明から始めている。PocketPCとは「Windows CEをOSとし、標準的なGUIとインターネットエクスプローラ、ワード、エクセルなどのアプリケーションを搭載したうえで、特定のチップセットと表示デバイスの上にセットアップされた規格」のことだ、と。
続いて、現在劇的に起こっているMicrosoft社の新しい戦略についての解説が続く。「(PocketPC)規格に基づくデバイスの各社からのOEM販売を促す」ことを基本戦略としてきたMicrosoft社の方針が、ここにきて「市場からの圧力によりその様相が徐々に変わってきているようだ」と説明してる。
そして、この新戦略に初めて乗った企業であるCasio社がなぜこの方式を採用したのかを説明している。まずは、そのトップバッターとしてCasio社が発売した「Cassiopeia BE-300」について、「Windows CE 3.0のみを採用しその他のアプリケーションは自前で揃えることで、通常は500ドル前後となるマイクロソフトベースの携帯情報端末を300ドルで実現」しており、それが同社がこの戦略に乗った、もしくはこの新しい販売スタイルをMicrosoft社に要求した理由だ、と説明している。
そしてこの記事は最後に、「HP、コンパックなどが販売している500ドル前後のポケットPCデバイスと、今後各社から300ドル以下の価格帯で投入されるであろうWindows CE単体OEMベースの携帯情報端末との間の市場調整に、マイクロソフトがどのように対処していくのかに注目」しているというまとめで終わっている。
ところで…
これは、これまでPocketPC戦略を鉄の法則として守ってきたMicrosoft社としては、かなり思い切った戦略であると言える。こうした同社の新戦略について、機長は「iPAL1367 Microsoftのしたたかさ。」において、同社は「OSの一貫性を失ってでも少しでもシェアを取りたいという意味では、かなり焦っている」が、逆に言えば「現状のままMicrosoft陣営が高機能&高価格のマシンを売り続けてくれるかぎり、それほど怖くはないのだが、快適なインターフェースを持つ低価格のマシンを次々と売りだしてきたら、Palm社はかなり警戒する必要があるだろう」と結論づけた。
ところで、こうしたMicrosoft社の新戦略について、PalmOS贔屓のとある人物に「WindowsCEベースで、Palmなみにシンプルで値段の安いマシンがどんどん登場してきたら、PalmOS陣営は困らないの?」と質問してみたところ、彼からこんな答が返ってきた。
「WindowsCEベースのハンドヘルドマシンが各社から出てくるってことは、その互換機メーカー各社が自由にOSを改造し、そのソフトウェアの構成を変える権利を持つということを意味するよね。これはPalmOS陣営にとっては、ちっとも脅威じゃない。なぜなら、彼らは各社ごとに独自の進化を始めることで、バラバラに進化しながら互換性を失っていくはずだ。その点、PalmOSプラットフォームにおいては、OSは一元的に管理されながら進化をしている。また、OS内部で、互換機メーカーの裁量において自由に進化させられた部分についても、ちゃんとOSレベルでその進化を吸収するよう一元的にしっかりと管理されている。バラバラに進化し続けるマシンと、しっかりと管理されつつ進化するマシンと、どちらが幅広い可能性を持ち、どちらが多くのベンダーから支持され、結果としてどちらがエンタープライズユースに適しているかは、歴史が証明するんじゃないかな?」…と。
あくまでPalmOS陣営寄りの意見ではあるが、とても整合性のある考え方だ。「値段が安く出来るから」という理由だけで、基本戦略を放棄するMicrosoft社の今回の選択よりはよっぽど納得できるが、どうだろう?
■ iPAL1378 価格破壊 |
Date: 2001-07-11 (Wed) |
たった今、Microsoft社が値段と引き換えに、自社ハンドヘルド戦略の根本的な原則を失いつつある、ということを書いたばかりだが、PalmOS陣営のハンドスプリング社(日本法人)では、とくに基本戦略を失うことなく、ただただ値段を下げるという過激な一手を市場に対して打ってきた。
■ハンドスプリング 「バイザー」全機種を値下げ(BCN)2001年7月11日16時05分更新
この記事によると、ハンドスプリング社は7月11日付けで、自社ブランド製品であるVisor全機種を5000〜7000円水準で値下げすると発表した。目的としては「ハンドヘルドコンピュータ市場の成長にあわせて、さらに多くの新規購入者を獲得」することと「Visorの拡販」を上げている。
■Visor Edge … 37,800円(←旧価格44,800円)
■Visor Prism … 39,800円(←旧価格44,800円)
■Visor Platinum … 24,800円(←旧価格29,800円)
■Visor Deluxe … 19,800円(←旧価格24,800円)。
たとえば、Visor PrismやVisor Platinumなどは、6月1日にそれぞれ5,000円値下げしたばかり(Prismは44,800円←49,800円、Paltinumは29,800円←34,800円)なので、わずか40日ほどで、それぞれ10,000円も値下げしたことになる。これは、どう考えても、かなり過激な値下げだ。
正直、ライバルOS企業はもちろん、同じOSブランド内の企業にもかなり脅威の価格ではないかと思う。
■ iPAL1379 PSION撤退?! |
Date: 2001-07-12 (Thu) |
タイトルロゴも爽やかに衣替えしたWith Palm Tonightに、衝撃的なニュースが載っていた。
■PSION撤退(With Palm Tonight)
Palmが進攻するまで、欧州PDA界の雄として君臨してきた「PSION」が撤退するらしい、というニュースだ。詳しくは、上記記事を読んで欲しい。なお、元記事はこちら。
■Psion pulls out of handheld market(BBC NEWS)
かつてPalmComputing社が、欧州のPSION王朝と、日本のシャープ帝国の打破を目標に、米国外に派兵していった歴史を知る者としては、感慨深い事件だ。
あ、PDABuzzにも記事が出てる!
■Psion withdraws from the handheld market (PDA Buzz)
■ iPAL1380 山田さんだから言える。 |
Date: 2001-07-12 (Thu) |
まずはこのコラムを読んで欲しい。すべてはココから始まる。
■It's a Simple-Palm〜第17回 嬉しさと不安と感心(PalmOS@nifty)
おなじみ、PalmOSユーザーなら必ず読むべし、と機長が勝手に思っている山田達司さんのコラム最新版が登場した。今回のコラムタイトルとなっている「嬉しさと不安と感心」をそれぞれ分析すると…
「嬉しさ」…J-OSがこの世に誕生して初めて正式に標準バンドル販売されることになった、というニュース。対応機種は「HandEra 330」だ。ASK経由で販売される日本市場向けパッケージには、「J-OS for HandEra」がバンドルされることになったそうだ。…長年、J-OSの開発とサポートに情熱と信じられない努力を傾けてきた山田さんには、新しいエポックとして、素直におめでとう!と言いたい。
「不安」…山田さんがとても心配しているのは、PalmOS日本語版がリリースされる前で、PalmOSデバイスで日本語を使うならJ-OSを使うしかなかった時代ならいざ知らず、すでにPalmOS日本語版がリリースされ、それと連関しながらPalmOSが独自に着々と進化している現在、本職の合間に山田さんがチョロチョロと弄りながらサポートしているJ-OSは、「できるかぎり完成度を高くしているつもりですが、標準の日本語OSに比較すると不完全なところが多々ありますし、日本語入力の方法なども独特です。また、日本語OS上で動作するアプリケーションが全て動作するわけ」でもない。J-OSを使うユーザーには、その辺のことをちゃんと理解した上で使って欲しい!…という、山田さんのJ-OSユーザーに対する配慮から来る不安を解消したいための、彼からPalmコミュニティへのリクエストと言える。
「感心」…J-OSが開発されていく過程においてもそうだったが、ソフトウェアが開発され、そして検証された末に正式リリースされ、その後も継続的にサポートし続けるエネルギーというものは、ハンパなもんじゃない。そんな中、「J-OS for HandEra」開発時にHandEra社が果たしてくれた応援と情熱はとても魅力的だったし、現在、そうしたOSの総元締めをしているPalm社の水面下での開発&フィードバック、そしてサポート作業は、生半可なものじゃないだろう。…という山田さんだからこそ言える真摯な感嘆の台詞だ。