ミニ定期便 Back Number
倉庫052

iPAL1021 酒と緑と勢いと…
  Date: 2001-04-05 (Thu)

 最初はどちらも、わりと普通の「JFileデータ系のアーカイブサイト」だと思ってたのに〜。最近めっぽう勢いが感じられる2つのサイトがある。いやマジで元気いっぱい!

■Palm Tea Room

 その爽やかなGreenの配色とは裏腹に、とっても楽しいサイトだ。マジな話題から、スッとぼけた企画まで、サイトの隅々にいろいろ遊び心が感じられるりょうさんのサイト。「for Tea Break」内はとくにエンターテインメント一色!

 ためしに「あなたのPalm汚染度チェック」を試してみたら「175.15%」。4択では意外と低めに収まりそうだと思ってたのに…。%の解説を読むと、最後の用語全問正解が得点をあげてしまったらしい。残念、というか。

 とにかくこのサイト、オープンと同時に爆裂してる。なのに配色&デザインはなぜか癒し系!


■Young Palm&Wine

 最初はワインと、それに絡んだJFileデータの専門サイトだと思ってたのに…。気がついたら、というか、運命のエイプリルフールの前後から爆発的な更新量になり、爆発的にPalmハマり度が上昇しているYoungさんのサイト。ここまできたら、Wineがメインなのか、Palmがメインなのかわからないほど!

 「Palm Tea Room」も魅力の落差の激しいサイトだったが、こちらの「Young Palm&Wine」も、高貴さと熱気と猥雑さが同居しているその落差が魅力かもしれない。とにかくどちらのサイトにも猛烈な勢いを感じる。

 

iPAL1022 Donna様には逢えなかったけど…
  Date: 2001-04-05 (Thu)

 昨日、VisorEdge日本語版の発表(4/6発売)のために(たぶん)初来日した、Handspring社の経営部門のボス・Donna Dubinskyさんはどうやら昨日か今日あたりに日本を離れたらしい。残念ながら機長は逢えなかった。

 各種メディアの第一報については「iPAL1017 愛しのDonna様」でも紹介したが、あれから第二報が到着している。

 もっともDonna様に迫った記事といえばこれか?



■HandspringのCEO,Donna Dubinsky氏が語るVisorの未来(ZDNet)

 そのスピーチの概要を読むだけで、彼女特有のカリスマティックな言葉が耳元で聞えてきそうだ。さらに、同記事にはZDNet/Japan後藤記者によるミニインタビューのコメントも掲載されている。そうか、VisorEdgeの「メタリックレッドは日本からのリクエストによって採用した色」だったのか!まさか、浦和広島地区からのリクエストではないと思うが…。

■Visor関連の周辺機器,発表会で続々と登場(ZDNet)

 続くこの記事では、発表会に続くレセプション会場で披露されたという、数々のSpringboardモジュールが画像つきで紹介されている。

 2001年第二四半期にリリース予定の「Baby Cube」(ケンウッド社)ってやっぱりBluetoothなのか? そして、発売日未定の「CF-Adapter」(ロイド社)は久々に話題を聞いたな〜。どうなるんだろう?

 向かって右がロイド社の製品
 
 同じZDNet系では、おなじみ濱田宏貴さんのファーストインプレッション記事も出ている。
 
■ライター,濱田宏貴のVisor Edgeファーストインプレッション(ZDNet)

 ちょっぴり辛口ではあるが、我々日本人の気持ちとしてはなかなか鋭いところを突いていると思う。いまだにザウルスMI-E1が売れている国・日本では、まだまだ本当の意味でのPDA時代は来ていないとも言える。PDAは「必要」なのではなくまだまだ「娯楽」の粋を出ていないのだ。もちろん、言語の壁という問題もあるが、そういう意味でVisorEdgeを見つめると、アメリカでの受け取り方とは別の見方も出来る、というお話。だからと言って、この名機の魅力がこれっぽっちも失われるとも思わない。純粋なPDA思想の正当なる後継者としては正しく、そして美しいマシンだと思う。
 
 そして、こうしたメジャーなネットプレスであるZDNet/Japanと互角に張り合うように、個人サイトとしてHandspring社方面のニュースでは日本一の緻密さを誇るVisor-Japan.comは、相変わらず詳細記事&膨大画像で、ZDNetとはまた別の視点から、昨日のVisorEdge日本語版発表会の模様を伝えてくれている。
 
■日本語版Visor Edge発表![01]〜[04](Visor-Japan.com)

 個人的には、Donna様による「Handspring社の歴史(Palm Computing社の設立〜US Roboticsによる買収〜3Comによる買収〜スピンアウト〜Handspring社を設立〜ライセンス取得〜IPO〜100万台販売突破)」なんかは是非聴いてみたかったな〜!
 
 ところで、「日本語版Visor Edge発表![04]〜発表会(ドナ・ダビンスキー編)」の中で、サイト主催者・O-Yanさんも触れているし、さっきの濱田さんの記事にも繋がることだけど、薄型カラーマシンの前にVisorPhoneが発表されているアメリカの現状と、その真逆の状態にある日本の現状って、やっぱり同次元では語りづらいのは事実だ。これは昨秋のJeff Hawkinsの講演でも感じたことだけど、会社規模から考えても、当面は世界モバイル水準の最小公倍数でしか進めない同社の、日本展開における絶対矛盾のひとつではある。
 
 ※ところで、壇上にHandspring社の幹部だちが並んだ写真で、左から、ハンドスプリング社の小見山社長、Donna Dubinskyと並んだ3人目、4人目って誰だっけ?
 
 ちなみに、「MOBILE CHANNEL-PalmOS-」をグランドオープンしたばかりで、今回のVisorEdge日本語版について、熱い記事を連発しているZDNetに比べると、CNET/JAPANの記事は、実にあっさりしている。ポイントだけはちゃんと抑えていると思うが…。
 
■ハンドスプリング、アルミボディの薄型Palm PDA『Visor Edge』を国内発売(CNET/JAPAN)

   

iPAL1023 BBSヘッドライン01/04/05
  Date: 2001-04-05 (Thu)



■hp 投稿者:oooo  投稿日: 4月 4日(水)

 …う〜ん、こんなところにhp社宛のリクエストを書かれても…。でも期待してる!hp社の関係者がたまたま読んでたら、ooooさんのリクエストにも答えてあげてネ!
 
 
■パームとエッヂ 投稿者:みちえる  投稿日: 4月 4日(水)

 …あはは、上の書き込みに刺激されたか、うちは神社でも駆け込み寺でもないってばさ!たぶん御利益はなんにもないよ。でも、たまたま関係者が読んでたら、みちえるさんのページも読んでみよう。
 

■ZAGAT SURVEYのデータを持ち歩く 投稿者:のんた@はわいあんぱーむ  投稿日: 4月 5日(木)

 …ハワイに特化したのんたさんのこのサイトも最近とても元気だ。機長がとくに注目しているのは、Muchy's Palmware Review!にも出ていた「成田-ハワイ 2001年下期正規割引運賃・比較表」「成田-ハワイ 航空会社別 2001年下期正規割引運賃表」の2つのデータ。かなりの労作と見た。GWにお休みがとれそうにない機長には無用の長物だが、欲しい人にはたまらないデータのはず。そして、iPAL-BBSにも書き込みのある「ZAGAT SURVEY」にも注目だ!
 
 
■DOCエディタを公開しています 投稿者:入交  投稿日: 4月 5日(木)

 …「DOCビューワ」はすでに多数使用しているので、仕様が遅くなってしまったが、うん、作者・入交さんの言う通り、とても軽快で簡便なインターフェースに徹している。確かにアイコンも可愛い。
 
 なぜに鬼?!

 で、サイトの解説を読んで、アッ!と思い出した。そうか、ベースは「Z-DOC」だったのか〜!「Z-DOC」と言われても、なんのこっちゃ?と思う人は多いだろうが、Palm界の標準テキストフォーマットとも言える「DOC書式」のためのビューワが次々とメジャー会社からリリースされ初めて、フリーウェアのDOCビューワは存在しなくなってしまうのか?!という空気が世界のPalm界に溢れ始めてきた頃(もちろん、すべてのDOCビューワがシェアウェアになった訳ではないが、次々とメジャーディベロッパがそういう計画を発表しつつある頃だった。いつ頃だっけ?)に、日本の「J-DOC Reader」(山田達司さん作)とともに、いち早くフリーウェア化を宣言したDOCビューワとして、その荒野を彷徨う狼のサイト画像とともに、機長の脳裏には記憶されている。あの「Z-DOC」の進化系なら、由緒は正しい(ちゃんとしている)はずだ。とにかく、Palmの思想をそのままソフトウェアに持ち込んだような注目のソフトだ。
 

iPAL1024 6ドルを切る!
  Date: 2001-04-05 (Thu)

 このシリーズはもはや乗りかかった船みたいなもんで、落ちるところまでフォローし続けようと思っている。

 そう!Palm株はついに6ドルを切った



参考=■ナスダック続落、2年半ぶりの安値更新=ダウは小反発−米株式(時事通信)

Palmfanで見つけた参考=■モーバイルも失速,厳しい時代の影響を免れられない携帯電話機/ハンドヘルドメーカー(eWEEK)…かなりシビアなニュース。

  

iPAL1025 人工頭脳らしいのだ
  Date: 2001-04-05 (Thu)

■ネット情報検索お任せを 人工知能ソフト(asahi.com)

 なんでも、「「新宿でおいしいラーメン屋に行きたい」といった簡単な文章を入力すれば、端末の種類を問わず、インターネット上で欲しい情報を探してくれる人工知能ソフト」らしい。

 しかも、PCはもちろん、iモード携帯電話、はては「米パーム社のPDA」からも使えるというのだ。これはチェックせねばならない。

 で、問題のページがココだ!

■モバイルインターネット時代のパーソナル検索エージェントMobeet



 まだ未使用だが、かなり変わり者の、解説通りに機能するならとっても便利な奴らしい。


iPAL1026 一番凄いよ。
  Date: 2001-04-05 (Thu)

 いまやイチローだ、新庄だ、佐々木だ…と、そんな時代なのは知ってるし、彼らはたしかに凄い。

 でも、野茂はもっと凄い。さきほど、asahi.comのニュースフラッシュによると、野茂がノーヒットノーランを達成したらしい。凄えよ、あんた!

 ※ようやく記事が出てきた。

■野茂、ノーヒットノーラン達成(asahi.com)



 ボルティモアでのオリオールズ戦だったらしい。大リーグでは自身2度目の快挙。



iPAL1027 美しい宝石箱
  Date: 2001-04-05 (Thu)

 たまにはゲームの話題も。機長のニュースにあまりゲーム系のものが少ない、と言われる。そんな機長だってたまにはゲームにハマることもある。

■Bejeweled(Astraware Partners)

  

↑ とにかく、シンプルな画面構成だが、配色が絶妙だ!

 そんなにド派手なゲームじゃないが、とてもとても美しいゲームだ。制作したのは「ZAP!」シリーズや「Biplane-Ace」など、やはり高度で美しいゲームに定評のあるASTRAWARE社!むべなるかな、と思う。

 

↑ ASTRAWARE社のソフトはどれも美しい!

 システム的にはCOLUMNS系の宝石を3つ以上並べるとその固まりが消える、というパターンだが、COLUMNSと違うのは斜めに並べても意味がないこと。そのかわり、COLUMNSやTETRISのように画面が埋ったらアウトなんてしみったれたことはない。最初ッから画面は宝石で埋まっていて、宝石を消し続けていないと、タイムアウトが待っているというルールだ。

 とにかく、カラーマシンじゃないと意味がないのでは?というぐらいに美しいゲームだ。

 ※ところで、「iPAL1001 Sharming主義」で紹介したPDA styleの企画「CLIE工房「No.1「しゃぁみんの屋根裏部屋」と作ろう!オリジナルソフトウェア」の投票は無事終了。どうやら、Palm用野球盤「野球Bang!」が1位に輝き、さっそくしゃぁみんさんはその制作に入ったようだ。とっても期待!

iPAL1028 嵐の週末に向けて
  Date: 2001-04-05 (Thu)

 まだまだVisorEdge日本語版に絡んだ情報が続々とウェブ上に登場している。いよいよ明日6日(金)には「VisorEdge」が、7日(土)には「PEG-N700C」の発売が迫り、ますます日本のPalm界はPalm,Inc.の落ちきった株価とは裏腹に加熱しそうだ。

 ※今回の「VisorEdge日本語版発売」のスケジュール(PEG-N700C発売の前日)により、「ミニ定期便994 ハンドヘルド三国志〜三月戦争を振り返る」で触れた、VisorEdge英語版発表のスケジュール(PEG-N700C発売の前日)が、間違いない区、PEG-N700Cを意識したものだったことが、かなり確信できるようになった。今のところ日本語版しか発売されていないPEG-N700Cを発表&発売の2回に渡って意識するところを見ると、「メタリックレッド」という配色が日本でのリサーチ結果から生まれたという昨日のDonna Dubinskyのコメントまで含めて、同社は予想以上に日本市場を意識してくれているともとれる!

 さて、Edgeレビューに関しては、もはや定番のひとつになりそうな、PalmOS@niftyにもレビューが登場している。

■[新製品レビュー]Visor Edge(PalmOS@nifty)

 機長は、このレビューの最後のページに登場する「手帳への回帰」という言葉が気になった。同レビューのオリジナル用語なのかどうか、確認する術を機長はもたないが、この言葉、VisorEdgeというマシンの特長をもっとも端的に示す素晴らしい言葉だと思う。あえてPEG-N700Cを同じ文法で表現しようとすると、「手帳からの飛躍」か?…「回帰」と「飛躍」、この幅こそがPalmOS Platformの魅力でもある。

 また、Visor-Japan.comからは「日本語版Visor Edge発表!」シリーズの第五弾が登場している。

■日本語版Visor Edge発表![05]〜発表会(日本市場編)(Visor-Japan.com)

 プレゼン中のスライド画像まで丁寧に写真で押さえてくれている同サイトの詳細ルポは本当に助かる。場合によっては、現場に行った時よりも詳しく状況を把握できることがあるほどだ。

 そして、Edgeとは直接関係ないが、コイツってばもう発売されてたのね!ハードウェアリリースの嵐に呆然として、マジで忘れてた!

■review「ファイルメーカーMobile」(ZDNet/PalmOS)



  

iPAL1029 Palmいろいろ正誤表
  Date: 2001-04-06 (Fri)

 Hacker Dude-san's Web BBSに、下記のような書き込みがあった。

■素朴な疑問です 投稿者:はたんきょさん 投稿日:2001/04/03 (火) 20:22

>素朴な疑問ですが。。。
>MeDocって「みーどっく」とよむのでしょうか
>「めどっく」とよむのでしょうか。
>あと、DateBK3の会社って
>「Pimlico」は「ぴむらいこ」と発音するんでしょうかね。。。


 だもんで、思いつきでこんなページを作ってみた。

■Palmいろいろ正誤表(iPAL LONG CONUMN 014)

 これらは、あくまで機長のおぼろげな記憶を頼りに書いただけなので、間違いを見つけたら機長までご一報を!また、新たに加えて欲しい項目についても、ご一報いただければ気が向いた場合にのみ追加させてもらう。



※その後、「正誤表」のくせに複数の間違いが発見されたので、「O-Yan」さんの読み方と「Pal Mac」さんの読み方他を訂正した。(感謝>マサ村上さん

iPAL1030 しろクリに対する2つの呼びかけ
  Date: 2001-04-06 (Fri)

 発売数十時間前に迫ったSONY社の第2世代CLIE「PEG-N700C」(しろクリ)に関する話題2題。

■We need portable Keyboard for Sonipa!(Pal Mac2001!)

…と、声高々と叫んでいるのは、Pal Mac 2001!Pal Macさん。ま、そんなに難しい英語じゃないので、だいたい意味はわかってもらえると思うが、下記のバナーを見ると、もっと意味がよくわかる。



 つまりこうだ。SONY製CLIEのためのPortable Palm Keyboardを発売してくれるよう運動しよう!という呼びかけだ。確かに、いろいろオプションが豊富なCLIEだが、意外や意外キーボードの選択肢だけは限られている。確かに、外付けキーボードの名作「Portable Palm Keyboard」があれば鬼に金棒、CLIEにキーボードだ!(←最後だけ意味不明)
 
 そして、すでにクリクラ!などで、SPAさん直々には「たぶん大丈夫でしょう!」と語られていた例のアイツが正式に「PEG-N700C」対応となったらしい。
 
■CLIE用Mac対応USBドライバがPEG-N700Cに正式対応へ(MacWIRE online)

 これで、「Mac USB Driver for CLIE (1.0) 」(愛称=「CLINGO」)は、まもなく発売される「PEG-N700C」も含め、PEG-N700C、PEG-S500C、S500C/D、PEG-S300、S300/D…と、市販されるCLIE全機種をサポートするしていることになった。ただし、同ソフトが対応しているのは、「予定表」や「アドレス」、「メモ帳」などのPalm標準ソフトとアプリケーションのインストールなど、HotSyncの基本機能だけで、PEG-N700C自慢の、音楽やビデオなどの各種機能はサポートされていないので、それだけはご注意を!
 
 
 
  

iPAL1031 まさか?!
  Date: 2001-04-07 (Sat)

 WorP@holicに並んだ膨大な最新NEWSのリンクを見ながら、ををを!と思った。
 
■インプレスTV、IT情報などをPocket PC向けに配信(ケータイWatch)

 なるほど〜!それぐらいするだろうな、と思いながら、WorP@holicの別のNEWSリンクを眺めていると…
 
■インプレスTV、「ハンドスプリング(株)新製品発表会」4月5日(木)放送分(impress TV)

 …なんて記事が出てきた。該当ページを開くと、「IT Channel〜今日の発表会」のトップニュースが「VisorEdge発表会の動画ニュース」!

 てことは、ちょっと待てよ〜!PocketPCに配信される動画ニュースのトップバッターがVisorEdgeではシャレにもなるまい!…と心配になった。が、どうやら、ImpressTVも、PC用(こちらに「VisorEdge発表会」のコンテンツがある)と、「ImpressTV for PocketPC」では別のコンテンツを用意している。ま、当然と言えば当然だが。
 
  PC用のImpressTV

  PocketPC用のImpessTV

※ところで、うちの環境(Mac9.1×IE5)では、肝心の「VisorEdge発表会の動画ニュース」が観られなかったよ〜。番組宣伝集みたいのを観れたんだけど。なんでだろ?

iPAL1032 この人の生きざま。
  Date: 2001-04-07 (Sat)

 Simple-Palmが久しぶりに更新された。そう、あの、山田達司さんのサイトだ。

 前回の更新は2001年3月24日。その時のテーマは「Visor Edge(メタリックレッド)が到着し、J-OS IVが正常に動作することを確認しました」だった(もちろん、ここで言うVisorEdgeとは英語版のこと!)のだが、昨日(2001年4月6日)の更新ではそれが「SONY様から試験用のCLIE N700Cを提供していただき」「一通りの動作確認をしましたので、ハイレゾ画面未対応のソフトでも強制的にハイレゾ画面に切り替えるDefault Hiresを公開」するという内容だった。

 この人ったら本当に、相変わらずというか、性懲りもなく、というか、なんてボランティアな人なんだ〜!ありがとー!

(とは言え、前者のVisorEdge英語版の購入は単なる趣味かもしれないが…。だってメタリックレッドってのが彼のミーハーな趣味っぽいんだもん)



※「Default Hires」については、彼は「DefaultColorを用いて画面をモノクロにするとアプリケーションの切り替え速度もかなり高速化される」とも書いている。こんな気遣いも、いかにも彼らしい。

iPAL1033 BBSヘッドライン01/04/07
  Date: 2001-04-07 (Sat)



■カシオ万歳 投稿者:しゃりあ@宮崎  投稿日: 4月 5日(木)

 …CASIO WRIST CAMERAについては、あたいのぱ!でも紹介されてたよね。ただし、いくら便利でも悪用だけはしないようにね。前に、発売と同時に盗撮で捕まったのもいたよね?

■左から3人目と4人目 投稿者:しげ/難波  投稿日: 4月 6日(金)

 Special thanks to Visor-Japan.com

 …左から、ハンドスプリング株式会社・代表取締役の小見山茂樹さん、Handspring, Inc.の創設者兼CEOのDonna Dubinskyさん、…まではすぐにわかったのだが、他の二人がわからないと書いたら、さっそく、雑誌「MacPeople」の連載「しげの太鼓判」でもおなじみのしげ/難波さんから情報が届いた。
 
 それによると、左から3人目が「ウィリアム・ホルツマン氏(役職はメモ忘れ)」で、4人目が「製品のプレゼンテーションを行った中山氏」だということだ。
 
 で、機長なりにさらに調べてみると、4人目の「中山氏」とは、ハンドスプリング株式会社のプロダクトマーケティングマネージャーである中山嘉貴さんVisor-Japan.com「日本語版Visor Edge発表![06]〜発表会(新製品デモ編)」)で、VisorEdge日本語版のデモを行った人だ。
 
 ちょっと意外だったのは、左から3人目の「ホルツマン氏」。さっそくHandspring, Inc.「重役リスト」で調べてみると、彼の役職は「Vice President, International」(国際部の副社長って感じか?)で、英語の綴りは「William Holtzman」であることがわかった。でも、一番驚いたのは…
 


 ヒゲ剃っちゃったんだ〜!ずいぶんイメチェン!ま、だからどうした?と言われても困るが、しげさんのおかげで、謎の二人が判明してホッ。

 
 

※なお、同発表会に関して、とにかく素晴らしすぎる写真&ルポを続々と発表してくれている、O-YanさんVisor-Japan.comでは、前述の「日本語版Visor Edge発表![06]〜発表会(新製品デモ編)」の他、素晴らしいの一語に尽きる「日本語版Visor Edge発表![07]〜発表会(Q&A編)」、さらに「日本語版Visor Edge発表![08]〜レセプション詳細レポート」と、素晴らしい写真&詳細ルポが続いている。これは本当に素晴らしい労作だ!同イベントには行けなかった(というか、招待すら受けていないのだが…)機長としては、ひたすら大感謝!!

iPAL1034 正誤表の正誤表
  Date: 2001-04-07 (Sat)

 「iPAL1029 Palmいろいろ正誤表」で紹介した「Palmいろいろ正誤表」には、その後、「訂正」やら「情報追加」やら「リクエスト」やらが届いたので、気が向いた時だけ更新したりした更新項目がずいぶんたまったので、思い切ってバージョンアップしてみた。

■Palmいろいろ正誤表 Ver.1.2(iPAL LONG CONUMN 014)

 さすがに、いただいたメールのすべてをフォローすることは出来ないが、気が向いたら今後も更新することがあるかも。でも、「間違い」だけは早めに訂正しておくつもりだ。

 それにしても、「正誤表」のくせに、やたらと「訂正」が多いってのも問題だ。そのうち、「正誤表の正誤表」を書く必要があるかもしれない。

※iPAL-NEXT、58万アクセス、感謝!

iPAL1035 PEG-N700C到着記念!フォントに喜び、メモリに悩む。
  Date: 2001-04-09 (Mon)

●追加情報アリ

 そんな訳で、PEG-N700Cが我が家にもやってきた。改めて実機を握りしめて、いろいろ触ってみて思ったことは、ハイレゾ液晶以前に、ハイレゾ液晶によって表示される視認性の高い美しいフォントにまずは感動する。それをもっとも強烈に感じたのは、山田達司さんが実機もなしに開発したソフト「Default Hires」(ハイレゾ画面未対応のソフトでも強制的にハイレゾ画面に切り替えるソフト)をいったん有効にして、ほぼすべてのソフトが美しい新フォントによって生まれ変わった姿を見てから、改めて同ソフトを「OFF」にして、これまでのフォントによる画面を見て実感した。もちろん、これまで以上にハイレゾな液晶のせいもあるが、今までごくごく普通に使ってきたフォントが見づらく感じた。う〜ん、人間の慣れとは恐ろしいものだ。ほんの数分間の新フォント体験だったのに〜!

 

 正直、機長の環境ではまだ「音楽」や「動画」をそれほど楽しみまくりたいとは思っていない。近い将来的にセットアップが済んだらわからないが、そんなことよりも、新フォントによって描かれた新画面に惚れ惚れした、というのは事実だ。液晶の照度自体の明るさもあって、それこそVisorPrismがPalmOSデバイス初の16ビットカラーを実現した以上の感動があった。これは機長が、PalmOSデバイスにまだ、音楽や動画での使用をあまり求めていないせいもある。さっきも書いたように、将来まではわからないが、今のところ、それらのために必要な環境とどうしても使いたいモチベーションがないのだから、必然的に、その新フォント画面が気になって仕方ない。ほんと、愛用する「Datebk4」(予定表の置き換えソフト)に新フォントが並んだ姿は、文字に色なんかつけてあると余計に、惚れ惚れするほどに美しい!(ただし、同ソフトはまだハイレゾ対応ではない。前に自分でも書いてたけど、、作者のDewarさんにハイレゾ対応をお願いするしかないかな〜!)
 


 ただし、新フォントにも悩みはある。新フォントのおかげで、山田達司さんの名作快速ランチャーである「QuickLauncher」を新フォント画面で使うと、画面左半分の文字がいきなり乱れて、ほとんど解読不可能になってしまうのだ。もちろん、ランチャーを使うケースは、ほとんどがアプリの切換なので、次のアプリに切り替わると、この画面乱れの影響は切換前アプリだけに残って次のアプリではまったくその影響が出ないのだが、このランチャーのもうひとつの機能である「DA」を使いたい場合には、とんでもないことになる。一番最悪だったのは、福本修仁さんがMacintoshユーザーでも新CLIEのキャプチャー画像を撮れるようにと開発してくれた「iCaptureDA」(機長のようなウェブサイト運営者でもない限り、普通のユーザーはあまり必要がないソフトではあるが…)を使いたい場合だ。これを呼び出すために「QuickLauncher」を使うと、画面の左半分が崩れてしまう。そうすると、画面を忠実に写し取ってくれる「iCaputreDA」は、その画面の左半分が崩れた画像をそのまま撮ってしまうのだ。意味がない。(この場合、「iCaputreDA」を使わずに、その親ソフトとでも言うべき、同じ福本修仁さん作の「iPaint」についてる「Capture」機能を使って、数十秒後にシャッターを切るようにして、その間に撮りたい画面まで移動すれば大丈夫ですよ、…と機長に教えてくれたのは、クリクラ!SPAさんだった。)



 「iCaptureDA」の使い方についてはパムポケ!(2001.04.07 追加「CLIE PEG-N700C、MacでHotSync」)を参照のこと。
 
 さて、話を少し戻そう。今のところ「音楽」や「動画」のCLIEでの使用について、日常での欲求をあまり感じていない機長だが、「静止画」となると、100%使いたい!とは言わないまでも、50%ぐらいは使いたいと思っている。というのも、機長は自分のPalmに愛する家族の写真を持ち歩きたい!と思うタイプの人間ではないが、「地図」だけはいつも持ち歩いていたい!と思っている。それはもしかしたら機長が、方向音痴ということもあるかもしれないが、何度行っても行き方が覚えられない場所や、ごくごくたまにしか行かないためにまったくもって記憶できない場所の地図を、現状でもFireViewerなどの画像ソフトにぶちこんで、まるで地図帳のように使っている。だから、4月下旬リリース予定の「Navin' You Pocket」については、多いに期待している。それこそ、このソフト専用にメモリースティックを一枚持ち歩いてもいいかと思っているほどだ。


 
 そんなことも含めて、まだまだメモリについてはいくら余裕を持たせても足りないということはないのだが、ところが、つい最近まで他機種を使っていた機長の場合、デフォルトでいくつかのソフトがインストールされているPEG-N700Cのメモリ不足は深刻だ。おまけに、Springboardモジュールの外部メモリをほとんど内部メモリ同様に使ってきた人間としては、PEG-N700Cにとっての外部メモリである「メモリースティック」の硬直的なルールはとっても不便だったりする。つまり、ここに置いたアプリやデータは、いったんCLIE本体に持ってこない限り、それを使うことが出来ない!おまけに、このコピー作業を行うためには、本体に必要メモリの2.5倍ほどのメモリが必要、というなんだかわからない条件までついている。困ったものだ。



 
 ところが、ここ数ヶ月の間に、CLIEのメモリースティックについては大きな進化がすでにあって、これらの問題は、かなりの面でクリアされつつあるようだ。たとえば、山田達司さん「PowerLauncher Lite」を使えば、メモリースティック上のアプリケーションを、そのままランチャーから実行することが出来る。同ソフトについている「Run」ボタンを押せば、選択したアプリケーションを単独実行することが出来るし、「Reload MS」ボタンを押せば、メモリースティックをリロードして、メモリースティックないにあるアプリケーションを標準「ランチャー」に表示(アプリケーション名の頭に「*」マークがつく!)して、そこから希望するアプリケーションを立ち上げることが出来る。その際には「Now Loading...」という待機マークが画面に表示されて、しばらく待たされることになるのだが、メモリ不足解消のためにはこれもやむない。てゆーか、「Now Loading...」してられないような至急のソフトはメモリースティックになんか置いちゃダメで、必ずCLIE本体に置いておくべきだ。たとえば機長にとっての「Datebk4」のような日常しょっちゅう使っているようなソフトの場合は特別そうだ。


 
 なお、メモリースティックに置いてあるアプリケーションについては「PowerLauncher Lite」だけでなく、PalmTechさん「RonDo annesso」でも、対応してくれている。これは、あの美しいランチャーソフト「RonDo」のCLIE専用バージョンで、ランチャーからアプリケーションを呼びだした際に、それがメモリースティック内にあると、内部的にメモリースティック内のアプリケーションを本体に呼び出すことで、まるで本体にあるソフトのように、これを立ち上げているように見せてくれる。機長はまだ未使用なので、詳しくは、Muchy's Palmware Review!のココを参照。少なくとも他の同種のソフトとの違いとして、メモリースティック内に置くアプリケーションは、「/palm/programs/rondo/」というディレクトリに置く必要があり、「MS Gate」(CLIE標準のファイル管理ソフト)でアプリケーションを本体からメモリースティックに移動しただけではダメなようだ。


 
 ところで、メモリースティック内のアプリケーションについては、ここまでに紹介した「PowerLauncher Lite」や「RonDo annesso」が対応してくれているのだが、これらはメモリースティック内の(いわゆるアプリケーション以外の)データには対応してくれていない。ところが、辞書データなど、CLIEの内部にはアプリケーションよりも巨大なデータが数多くある。これらを使えないことには、PEG-N700Cの抜本的なメモリ不足解消にはならない。


 
 きわめて特殊な解消法としては以下の二つがある。
 
 いちはやく「ハイレゾ対応」してくれた山田達司さん「J-DOC Reader」最新版では、メモリースティック内部に置いた「テキスト書類」を、PEG-N700Cで読むことが出来る。(画面右上のメニューで「カード」を選ぶと、それらのテキスト書類のタイトルがリストに表示される!)これは、メモリースティックリーダーを持っている人にしか使えない技だが、「テキスト書類」(.txt)をいちいちDOC変換することなしに読めるというのはかなりのアドバンテージだ。とくに、普段から大量のテキスト書類を持ち歩きたい人にとっては福音過ぎる福音だ。メモリースティック内部の「/palm/programs/text/」のフォルダにテキスト書類を無造作にぶち込んでおけば、簡単にこれが出来る。



※ハイレゾ対応後の画面を見るにはココの下の方の画像を参照のこと。本当に美しくて読みやすい画面だ!
 
 これとはまったく別のアプローチだが、標準の「MS Gate」よりも高速で自由度の高い、今関弘明さんのCLIE専用ファイル管理ソフトである「McFile」には、テキスト書類を直接開けるという便利なオマケ機能もついている。そしてこのソフトについて触れるなら、こんなオマケ機能だけじゃなく、もっと本質的な、そのファイル管理機能についても触れておかなければならない。つまり、このソフトは、メモリースティック内のソフトを自由自在に、つまり、本体にだけでなく、メモリースティック内で移動やコピー(もちろん削除も!)したりも出来る素晴らしいソフトだ。非常に軽快な使い心地と、ちゃんとディレクトリの場所が表示されたりするきめ細やかさが嬉しい。おまけにこのソフトは、つい昨日、同じ作者による「daMemoPad」「TRAIN」「DATrainTime」などともにハイレゾ対応した。つまり、新フォントによる表示が可能になった。


 
 さて、テキスト書類を読めるのも嬉しいが、やっぱりPalmと言えば「DOC書類」でしょ?という意見は当然のようにあるだろう。機長もまた、これまでに獲得&作成した膨大なDOC書類をメモリースティックに置いたまま、本体から読み出せることは、どうしても欲しい機能のひとつであった。ところが、これに関しては、高橋大樹さんの高機能DOCビューワ「Crs-MeDoc」最新版がすでに対応してくれている。すでにジョグダイヤルにも対応しているこのソフトを使えば、画面右上のメニューを「RAM」から「MS」に切り替えるだけで、メモリースティック上のDOCファイルをしっかりと表示してくれる。ただし、条件がひとつ、この場合はメモリースティック内の「/palm/programs/Docs/」というディレクトリにDOCファイルを入れておく必要がある。というわけで、この機能を使うためには、PCの方にメモリースティックリーダーが必要になる。ところで、大阪Palm III によると、このソフトも現在ハイレゾ対応に向けて作業中だという。多いに期待したい。

  まだ、ハイレゾ未対応の画面。
 
 これだけテキスト書類やDOCファイルが読めれば十分じゃないか?…機長はまだ不満だった。残る問題は、「辞書」だった!メモリ不足最大の敵とも言える「辞書」データがメモリースティック内に収まってくれないかぎり、PEG-N700C本体のメモリはいくらあっても足りなすぎる。でも、方法が見つからない!…と、途方にくれていたら、CLIEに詳しい方が、素晴らしい情報をくれた。
 
 なぜ「MSマウント」を使わないのか?
 
 彼の言う「MSマウント」とは、ながまつたつおさんが作った、いまだβ版のソフトだが、これが凄い!なんと、メモリースティック内のアプリケーションやデータを、まるで本体のDRAM上にあるかのように見せかけるソフトだ。そう、「PowerLauncher Lite」ではアプリケーションにしか対応していなかったのだが、このソフトは(いわゆるアプリケーションじゃない)データにも対応してくれている!ただし、まだβ版ということもあって制限は多い。その最大の制限は何よりも、マウント可能なファイルが限られているのだ。まだまだ検証中というそのリストには「KDIC v1.24」「PG Pocket v1.0」「gMedia v1.0/s」「辞スパ」「TRAIN」「秋葉マップ5.05」「J-info v.3.6」「JFile 4.1b2」などの、巨大なデータを持つことにかけては悪名高き(逆に言えば、「すげー便利!」なんだが…)ソフトたちの名前が並んでいる。とくに「KDIC v1.24」や「JFile 4.1b2」の名前に喜ぶ人は多いのではないか?実は、同じ辞書ソフトであるPalm標準の「辞書 v.3.5」もリストアップされているにはされているのだが、「 データベースへのアクセス方法がタコな為、時間がかかります」という注釈がついている。実際に試してみたが、機長の環境ではタコがタコすぎたのか、時間がかかるどころか、ちゃんと使えていない。困ったものだ。という訳で、この「MSマウント」を使って、メモリースティックに大容量の辞書データを持ち歩きたいなら、「KDIC」から「辞スパ」がお薦めだ。また、「JFile 4.1b2」については「旧フォーマットからの変更は DBへの書き込みを行うため出来ません」との注釈がついている。つまり、旧バージョン「JFile」データは新ファイルに変更してからメモリースティックに移動する必要があるようだ。ま、どっちにしても書き換えの必要なJFileデータは置くべきではない。…とか、条件付きでは、いいことづくめの同ソフトだが、その条件が厳しすぎることと、まだβ版であることだけは気をつけておくべき必要があるだろう。このソフトの解説には「問題のあるアプリケーションの利用するデータベースをマウントフォルダに置かないようにしてください」という注意書きがあるのだが、機長は最初、このソフトを使う際に初めに設定するメモリースティック内のディレクトリをデフォルトのままの「/palm/programs/MsFILES/」に設定して、ここにすべてのデータを入れたのだが、ここにはもともと、標準の「MS Gate」の「移動」で自動的に入れられたデータ類が入っており、これらのどれかと「MSマウント」の相性が悪かったのか、いくつかのトラブルを経験した。どれもソフトリセットでクリアーできるものではあったが、標準「MS Gate」までが固まったりして、かなりビビる体験をした。結果的に機長は、この「/palm/programs/MsFILES/」とは別に、「/palm/programs/MsMount/」というディレクトリを作って、ここに「KDIC」用データなどをぶち込んで事無きを得たのだが、「MSマウント」の作者であるながまつさんも断っているように、このソフトはまだβであり、対応ソフトもまだ未確認のものが多い状況なので、いくら便利だからといっても初心者は手を出さない方が身のためだろう。上級者で逆に興味を持った人間なら、このβ版の熟成に協力するのも手だとは思うが、とにかく初心者(とくに、メモリースティックリーダーさえ持たない初心者ユーザー)が手を出すにはまだまだ敷居が高いソフトかもしれない。とにかく自己責任で対応して欲しい。機長がなんとか成功したやり方が、どんなケースでも当てはまるとは限らないし、実際、明日あたりには悲鳴を上げて、PEG-N700Cがぶっ壊れているかもしれない。その保証は誰にもできない。…と、やや脅しめに書いたりもしたが、バージョンアップが進めば、本当に便利な夢のソフトになる。ブリタニカ百科辞典をここに積める日を夢見ながら、ながまつさんの「メモリ解放運動」を応援したいと思う。(あ、そうそう、うちの環境=Mac9.1×CLINGOでは、日本語化ソフトと思われる「MSMount_jpJP.prc」だけがなぜかインストールできなかった。とくに使用には問題ないのだが…)


 
 …と、PEG-N700C発売を記念して、いくつかのCLIE対応ソフト(とくにメモリースティック周辺)を紹介したが、WorP@holicさんの「第127歩  忘れじのむらさき棒」には、他にもいくつかのサードパーティ製のメモリースティック対応ソフトが紹介されている。
 
■MS Finder(一瀬克彦さん)…「MS Gate」的なファイル管理ソフト



■PG Viewer(福本修仁さん)…CLIE以外でも使える「PictureGear Pocket」互換ソフト



■AutoInstall(福本修仁さん)…メモリースティックの特定のフォルダーにあるPRCおよびPDBを起動する(または起動しておいてメモリースティックを挿入する)だけで本体にインストールしてくれるソフト

■DataPro(TRG) …???

 とまあ、PEG-N700Cが到着した記念に、PEG-N700C絡みの話題をいくつか書いてみた。正直、発売前に話題になっていたアプリ切換のタイムラグはそれほど気にならなかった。アプリによって、誤差も大きいが、互いに裸状態(Hack等を除く)同士なら、VisorPrsimのそれよりも、PEG-N700Cの場合、おおよそのソフトで0.2〜0.3秒ほど遅い程度だった。ま、許せるギリギリと言ったところだろう。それよりも、メモリースティックにアプリやデータを詰め込んで、それらをサードパーティ製のソフトで強引に引きだすために起きるタイムラグの方が大きい!だが、ハイレゾ画面で表示される新フォントの素晴らしさを考えると、これはなんとか我慢しようと思ってしまう。そのかわりに、とにかく急ぎで使うソフトだけはメモリースティックには入れずに、CLIE本体に入れておこうと思っている。急いで立ち上げる必要のあるアプリケーションなど、機長の場合は限られているから。
 
 また、記事中にも書いたが、今後もSONY自身や、サードパーティによって、このCLIEをますます便利に使えるようにしてくれるソフトが登場したり、ますますバージョンアップしたりしてくれそうで、それが楽しみだ。ところで、機長がPEG-N700Cで音楽や動画を楽しむ日はいったいいつになるのだろうか?とうぶんは、ハイレゾ液晶×新フォントの美しさだけで幸福な日々を過ごせそうだ。
 
     

【追加情報】

 その後、iPAL-NEXT非専属諜報員アノニマス大佐から、「QuickLauncher」と同系統のHackMasterランチャーである、ほしたかのりさん「App/DALauncher」というランチャーの場合は、ハイレゾ画面の新フォントでも画面が崩れることがないという報告を貰った。機長も確認。FocV Projectからは同ソフトの日本語版もリリースされている。




iPAL1036 yamada's works
  Date: 2001-04-09 (Mon)

●追加情報アリ

 前回のコラム「iPAL1035 PEG-N700C到着記念!フォントに喜び、メモリに悩む。」の最後の行を覚えているだろうか?…追伸のアノニマス大佐のことではない。…機長はコラムの〆めに「サードパーティによって、このCLIEをますます便利に使えるようにしてくれるソフトが登場したり、ますますバージョンアップしたりしてくれそうで、それが楽しみだ」と書いたばかりなのだが、週が開けたらさっそくそんな嬉しい予言が的中していた。しかも、それを実現してくれたのは、やっぱりこの人だった。
 
 山田達司さん。今回のPEG-N700Cのみならず、PalmOSデバイスに新型機種が登場するたびに、そんな企業体の隙間を埋めるようなソフトをリリースし続ける男が、我々とほぼ同時の先週末にPEG-N700Cを獲得したばかりなのに、週明けにはさっそく次の一手を打ってきた。
 
■DA Launcher 4.0b2(Simple-Palm)

   左が環境設定版で、右がHackMaste版の、それぞれ設定画面。
 
 つい数時間前に機長が「新フォント画面で使うと、画面左半分の文字がいきなり乱れて、ほとんど解読不可能になってしまう」と書いたばかりの同アプリケーションが、さっそくバージョンアップして、PEG-N700C対応版になっている。このバージョンではすでに「ハイレゾ画面からDAを起動すると画面が乱れる問題をFIX」されているらしく、おまけに「環境設定版」「HackMaster版」が同時に、またそれぞれの「英語版」が同時リリースされている。この、彼の執念とでも呼びたくなる速度は何だろう?…恐るべしだ。
 
 これだけでも彼の週末が露と消えたことは想像に難くないが、彼は同時に、先週末にアプリケーションのみを慌ててリリースしたばかりの「DefaultHires 0.1」専用ページを用意してもいる。

■DefaultHires 0.1(Simple-Palm)

 本ソフトについての説明は、このページにある下記の文章に集約されている。
 
>本ソフトはハイレゾ未対応ソフトを強制的にハイレゾモードで起動するだけで、
>ソフトがハイレゾ画面で正常に動作するかどうかは分かりません。
>問題が出た場合は必ずDefaultHiresをOFFにしてから再度試してください。
>また、問題が発生した場合もソフトの問題ではありませんので、ご注意下さい。


 そう、このソフトはすべてのアプリケーションをハイレゾモードで表示してくれるが、すべてのソフトがハイレゾモードに耐えられる訳ではないので、一部ソフトでは、表示が乱れてしまう。機長が最近気に入っているゲームソフトの「Bejeweled!」なんかもそうで、この手のビジュアル系ソフトの場合、ハイレゾモードにしただけでは画面が無茶苦茶に表示されてしまう。これは「DefaultHires 0.1」のせいではない。実際に機長もそうだが、ここでは一つの決断を迫られる。「DefaultHires 0.1」を「ON」にしてハイレゾモードによる新フォントの美しい世界を満喫するのか?それとも、一部ソフトの犠牲を避けるために「DefaultHires 0.1」を「OFF」りっぱなしにするのか?(または、「ON/OFF」切換のために再起動を繰り返すのか?)

 
 「DefaultHires 0.1」OFF状態の画面と、ON状態の画面。これまで通りの160×160に縮小してしまうとわかりづらいが、コチラを見ればその差は明らか!
 
 機長の場合、PalmOSデバイスの使用目的は、おもにPIMなので同ソフトを「ON」にしたままにして、たまにゲームでもしたくなったらいちいち「OFF」ってから「再起動」というステップを踏んでいる。もちろん再びもとの状態に戻すためには「ON」&「再起動」の必要がある。
 
 そのうち、ハイレゾモードに対応していないソフトは「例外」扱いにするような新しい機能が、山田さんやその他のサードパーティから登場するかもしれないが、機長の場合、PEG-N700C最大の収穫は新フォントによる美しく視認性の高い画面なので、ゲームなどのビジュアル系は犠牲にさせてもらっているが、そのうち「Navin' You Pocket」とかがリリースされたら悩むかも。
 
 ま、とにかく、機長などは、PalmOSデバイスやその他周辺機器をリリースする企業は、この人に足を向けて眠れないと思うのだが、どうだろう?
 
 ところで、開発と言えば、こんなのもタイミングよく出るらしいし、こんなのも始まった。
 
 

【追伸】 最後に一点だけ言っておきたいことがある。
 
 前回コラムでも書いたが、大阪Palm III によると、このソフトも現在ハイレゾ対応に向けて作業中」で、しかもその作業は「結構大変みたい」らしいのだが、こういうサポートって、ちゃんとSONYさんはしているんだろうか?していない訳はないと思うが、今後、たとえば、機長がアメリカ人のプログラマ(たとえばDatebk4の作者・Dewarさんとか…)「ハイレゾに対応して欲しい!」とお願いしたい時に、もしも向こうから逆に「それ、どうやんねん?」とか聞かれたら、どういう風に答えたらいいんだろう?それこそ、SONYさんの方で、少なくとも世界の主要ソフトには対応をお願いしたり、そのメソッドを一般公開するぐらいのことをしてもらいたいのだが…。もちろん、そんなこと、とっくにしているなら、機長の余計なお世話として忘れて欲しい。

 
【追加情報】

 すまぬ、この記事、冒頭でいきなり間違えてた。「つい数時間前に機長が「新フォント画面で使うと、画面左半分の文字がいきなり乱れて、ほとんど解読不可能になってしまう」と書いたばかりの同アプリケーション」「DA Launcher」じゃなくて「Quick Launcher」だった。ちょっと機能が似てるから間違えた、というのが真相だ。許して!
 
 ま、簡単に言うと、どちらも山田達司さんの作品で、前者は、またまた彼が作ったアプリケーションジャンルのひとつである「DA」を立ち上げるためのランチャーであり、後者は、そんな「DA」のみならず、「アプリケーション」「環境設定ソフト」を立ち上げることが出来るソフトだ。で、機長が前回のコラム「iPAL1035 PEG-N700C到着記念!フォントに喜び、メモリに悩む。」で紹介したのは、後者の「QuickLauncher」の方だった。
 
 そんな機長の間違いを、逆に山田さん自身が直してくれるように、昨日の夜には、「DA Launcher」に続いて、「QuickLauncher」の方もバージョンアップした。
 
■QuickLauncher 1.5(Simple-Palm)

 こちらも「DA Launcher」と同様、最新版では「CLIE N700Cで使った場合、ハイレゾ画面からDA等を起動すると画面が乱れる問題をFIX」している。つまり、機長の間違いは、作者自身のおかげで、なんとか十数時間後に待ちがじゃなくなった。ありがとう>山田さん!それにしても、あなたはいったいいつ寝ているのか?( (c)WorP@holic
 


 

iPAL1037 分数よりは小数点。
  Date: 2001-04-09 (Mon)

 すげーちっちゃなことなんだけど、ようやく改良してくれて嬉しい、という話題。

 このiPAL-NEXTでもたびたび、Palm社の株などを紹介してきたが、その際に使わせてもらっている「Yahoo Finance!」の株価表記が、これまでの「分数」から「小数点」表記に変わった。ほんと数日前からだ。

■ほら!

 これまでなら、6 31/32」とか6 8/13」とか、実にわかりにくい!とくにフォントサイズを変更できない文章で書くと、勘違いさえしてしまいそうな表記(「6 31/32」とか「6 8/13」)だったのだが、小数点表記になってくれて、本当に助かる!

 でも、なんでいきなり変わったんだろう?アメリカ人の数学能力が落ちた?ナスダック指数が落ちた?…理由はよくわからんが、とにかく嬉しい。

 でも、Palm社の株価は、相変わらず苦闘中。



 話題の新シリーズ「m50X」が予定通りかそれ以前に発売されれば10ドル台に復帰、その発売が予定を大きく遅れると5ドルを再び切るだろう、というのが機長の予測。でも、ハードウェアだけ先にリリースされてもSDカードがあまりにも揃わないと、小吉。

 がんばれ!>Palm社


iPAL1038 BBSヘッドライン01/04/10
  Date: 2001-04-10 (Tue)



 「iPAL1037 分数よりは小数点。」で「なぜなんだろ?」と呟いた機長の疑問に対して、さっそくiPAL-BBSの方にリプライを貰った!
 
■iPAL1037についてちと 投稿者:IWA  投稿日: 4月 9日(月)

 …いや!承知していなかった!…つーか、あの分数は「いい加減」じゃなかったんだ〜?!と今更ながらに驚いた。IWAさんの指摘があるまで、そんなこと、これっぽっちも知らなかった機長だが、たった今調べてみたところ、どうやらアメリカの株価は「16分の1刻みで表示されます(32分の1刻みで表示される場合も)」あるということがわかった。なるほど!16分の1刻みとか32分の1刻みとか言いながら、ちゃんと約分はしてたのか〜?!そりゃあ気がつかないって!

 それにしても、こんな七面倒臭いことをよくもまあ、長いことやってきたものだ。つーか、実は慣れさえすれば、わずか32通りですむ「分数」の組みあわせの方が覚えやすかったのか? 表記のことまで含めると、機長はやっぱり小数点表記の方が好きだ。

 
■iPAL1037について 投稿者:いけぞ  投稿日: 4月10日(火)

 …続く、いけぞさんの指摘については、関連記事を見つけた。

  ■ナスダック、全銘柄に株価小数点表示開始(NIKKEI NET)

 この記事によると、4月9日から「ナスダック」は、全銘柄の株価をこれまでの分数表示から小数点表示に切り替えたそうだ。実は今年の3月から一部銘柄を小数点表示に切り替えつつ、この日で約4700の全銘柄にまでこの措置を拡大したそうだ。なお、株価の小数点表示そのものについては、米証券取引委員会(SEC)が昨年7月に決定を下しており、ニューヨーク証券取引所やアメリカン証券取引所は今年1月末から全銘柄でそれを始めていたが、コンピュータシステムの移行に手間取ったナスダックがようやっと追いついた、というのが真相らしい。
 
 それにしても、コンピュータ系に強いはずの「ナスダック」がコンピュータシステムの移行作業で一番遅れる、というのもなんなんだろう?

 
 さて、今朝のPalm社の株価は、6.48ドル。まだまだ苦闘中ながら、前日の終値よりも0.5ドルほど上昇中。(やっぱり、小数点はわかりやすい!)
 
 ところで、Tp535&Palmには、「m50X」の出荷に関する推測(GEEK.com)と、Skywalkerというコードネームを持つマシン「m700」の噂(PalmStation)がリンクされている。(4月9日 くもり)…信じる信じないは自由だ。
 
     

iPAL1039 200万は伊達じゃない。もちろん粋狂でもない。
  Date: 2001-04-10 (Tue)

 PDA Japanが、ついに200万アクセスを達成した!
 
 PDAというマシンは、とっても個人的なもので、愛着が湧くと、それこそ肌身離さず持ち歩いてしまうアイテムだけに、そのユーザーのマシンに対する愛情も生半可なものじゃない。
 
 そんな中、ひとつのマシンブランドやOSに偏ることなく、しかも深く広い情報収拾活動を休みなく続け、さらに更新作業もほとんどさぼることなく、休日にはコラムを書き、時間が余れば各種オフ会に顔を出すばかりか、異種マシンの合同OFF会も実現してしまう。
 
 本当に、尊敬に値する作業を黙々とこなしている庄司さんコイケさん、他の皆さん、お疲れさま!そしてこれからも頑張ってね!他機種に厳しい機長だけに、貴サイトの活躍は本当に眩いばかりだ。
 

iPAL1040 4年目の歯車
  Date: 2001-04-10 (Tue)

 日本でPalmwareサイトの王様と言えば、「Muchy's Palmware Review!」だが、世界に数あるPalmwareサイトの中の王様と言えば、「Palm Gear.com」であるという意見に異論がある人はたぶん少ないと思う。
 
 機長のおぼろげな記憶を頼りに言えば、同サイトがこの世に誕生したのは1997年の夏だった。なぜ覚えているか?それはちょうど機長が初めてのPalmOSデバイスであるPalmPilot Professionalを購入したのとほぼ同時の頃だったから。
 
 その頃、世界のPalm界はまだ生まれたばかり。2年目の夏だったから、まだまだアメリカを中心としたローカルエリアの人気デバイスに過ぎなかった。Palm誕生とともに誕生した、世界で最初にこの世に名を知られたPalmwareサイト、「Adam's PalmPilot Software Archive」がサイト運営者Adam Deavesさんの個人的な理由により、1年余の歴史に幕を下ろした後、果してどこが世界のトップサイトに登りつめるのか?「Stinger Software」「Ray's PalmPilot Software Archive」などがその後、「Palm Gear.com」とともにデビューしたが、最終的に残ったのは、当時比較的後発だった「Palm Gear.com」だった。
 
 同サイトはPalmwareの紹介のみならず、NEWS情報の発信、果てはシェアウェアの登録窓口、Palm関連の周辺機器やアクセサリーの販売まで、手広くその活動領域を広げていき、世界Palm文化の中心地として未だに大きな影響力を持ち続けており、1997年当時のPalm黎明期から活躍し続けているサイトとしては、かなり貴重な存在だと言える。ところで、同サイトと同じく、Palm黎明期から活躍した国際的FAQ界の伝説的なビッグネーム「Calvin's FAQ」も、吸収され、今ではこのサイトの1コンテンツとなっている。

 
 デビュー当時のサイト名は確か、「Pilot Gear H.Q」だったように思う。(たぶん)「Gear」とはマークにもなっているように「ギア」のことだと思われる。「パイロットの小物」ぐらいの意味か?「H.Q.」とは「headquarters」つまり「本部」の意味だった。この頃からPalm世界での上昇志向が強かったのかもしれない。やがて「PalmPilot Gear H.Q.」となり「Palm Gear H.Q.」 となった。

 そして、今回、同サイトはサイト名もシンプルに「PalmGear.com」となって、久しぶりのリニューアルを果たした。長年、世界のPalm界に親しまれたイエローを基調としたサイトデザインから、ブルーをベースにイエローをあしらった新しいデザインに生まれ変わった同サイトは、名前から「H.Q.」の文字は消えたが、これからもPalm世界の中心本部として活躍してくれることだろう。
 
 ところで、コイツ、知ってる?
 
 

 古くからのGearファンならご存知のPalmie君だ。今回のリニューアルのために消えそうにある彼を守ろうという声が多かったらしく、「Palmie Needs a New Pair of Shoes!」という、新デザイン・コンテストもやっている。なんか、大きくなってもこんなセンスを失わない同サイトって可愛いな。



※コラム中の「gear」の解説について、福本修仁さんの助言、ありがとうございました!

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