ミニ定期便 Back Number
倉庫005

ミニ定期便081 ま、いろいろ
  Date: 2000-07-14 (Fri)

 と、PEG(ソニー製Palm)を中心にいろいろ書いちゃった。本当は昨日中に書いてアップしたかったけど、すまぬ。2日ほど寝てなかったもので帰宅したら寝ちゃった。期待してアクセスしてくれた人には陳謝。未明に目を覚ましたら、「機長、感想を!」というメールがメールポストに。SPAさんのサイトに機長が会場に行ってた証拠がでていたからな〜)

 そう言えば、同発表会でも久しぶりに会ったPalmfanM.Hiroseさんも、先日のMuchy's Palmware Review!に続いて500万アクセスを達成した。両サイトともにどんどんアクセス数が伸びているので、今年中には1000万アクセスも夢じゃない!是非、今年はYahoo Web of the Year 2000で昨年の恨みを晴らしてもらいたいものだ。本当に連日お疲れ様。

 それにしても、SONYの皆さん、ありがと。あまりにも気を使って貰えたので、昨日は気持ち良く帰らせてもらった。「私ら、ほんと、好きで作ってるだけですから」というPalm魂を忘れずにこれからも素敵な手のひらサイズの夢を見せ続けて欲しい。(なお、発表会の帰りに、山田・みのたん・M.Hirose・Muchy・yashimac・SPAの先生方と一緒に「ふふふ」の今後の処分について話しあったのはヒ・ミ・ツ)

 あと、PEGとは関係ないけど、ある読者からの投書によると、J-PHONEについてる簡易web表示機能では「箇条書き」が表示されない機種(J-K02とか)があるらしい!これは困ったことだ!この「iPAL」では更新の簡略化のために箇条書きタグを使いまくってるからな〜。
 J-PHONEさんよ、箇条書きも表示できないで「簡易web表示機能」とは何事だ〜?!ま、だから「簡易」なのかもしれないが。機長は更新の手間を増やしたくないのでJ-PHONEに合わせることは出来ない。投書をくれた読者さん、すまぬ。しばらくは普通のブラウザで我慢してくれ。
 ところで、J-PHONEさんよ、藤原紀香を雇う暇があったら、それぐらいの表示機能はつけなさい。あるいは、そんなチンケな簡易web表示機能をつけるぐらいだったら、替わりに藤原紀香をつけなさい。出来れば「生」で。


※追伸
げ!・・・とSPAさんのサイトの写真を見ていて驚く。PEGの会場で配っていた銀色の紙ケース入りの資料!うちのは「白黒のプレスリリース」数枚と「オマケのストラップ」しか入ってなかったけど、SPAさんのには「カラーのカタログ」が入ってる〜!!う〜ん、うちのサイト名がPalmだとそういう差別をされるのか〜!と悔しがる機長だが、ま、これは単なるイベント業者のミスだろう。(でも、ちょっと悔しいぞ)

ミニ定期便082 あの頃、君は強かった
  Date: 2000-07-14 (Fri)

 今日、7月14日には、昨年6月20日にアメリカTNTテレビで放送され、その後「パーム航空」時代の機長が、読者のおかげで入手した英語版のままのビデオを食い入るようにして見た2時間ドラマ「Pirates of Silicon Valley」のビデオがとうとう日本でも発売される。邦題は「バトル・オブ・シリコンバレー」。 そう、マイクロソフト総帥であるBill Gatesとアップル社のカリスマであるSteve Jobs、という二人の人間の青春時代を描いたドラマだ。

 この作品、作品としては大したことない。というか、かなり安っぽい所詮はテレビドラマだ。コンピュータに興味のない人が見たら「なんだ、この映画?何が言いたい?」とキレること受けあいだし、逆にコンピュータに興味のある人が見たら「映画だからって何をしてもいいのか?もっと忠実に書け〜!」と、それぞれBillそしてSteveそれぞれの立場からキレてしまいそうな…、そんな可愛そうな作品でもある。

 機長が面白がったのは、この作品にドラマとしての完成度を期待したからでも、また、歴史的な忠実度を期待したからでもなく、単に、自分がまだコンピュータに興味すら持っていなかった当時の空気を映像化したらどんな感じになるんだろう?ドラマ化したBillはどんな奴がどんな風に演じるんだろう?同じくJobsは?とか、そういった安易な興味本位からだ。そういう目線で見ると、このドラマ、結構楽しめる。涙とも笑いとも無縁な、コンピュータ関連の有名な歴史的事件を面白おかしく再現したドラマだと思って、気楽な気持ちでお暇な方は是非!

 とろこで、原題にあって日本語版から抜け落ちている「Pirates」(海賊)という単語にはちゃんと意味がある。「だっちゅーの」とは関係ない。作品の中でもちゃんと描かれているが、Billが、MacOSもどきのGUIをパクったWindowsというOSを作ったことに対して、Steveが「お前は泥棒猫だ!」と叫ぶと、Billも敗けじと叫ぶ。「お前だって(パロアルト研究所から)盗んだじゃないか?!」と。そう、ことの是非とはともかく、先日なぜかPalm社のGraffiti技術までも「パクリだ〜!」と訴えていたゼロックスのパロアルト研究所は、GUIコンピュータを世界で初めて作った研究所でもあり、SteveもBillも、この研究所の見学コースを歩くうちに、そのあまりにも衝撃的なGUI技術の先進性を気づき、そしてそれぞれ黙ってパクった。その日からコンピュータはパソコンへの道を歩むことになる。(記憶が間違ってたらゴメンね)
 他にも、BillがMacOSを売ってもらおうとしてSteveの事務所を訪ねる場面とか、印象深いシーン(素敵なシーンとまでは言えないが)は多い。ま、全体的には、オタクのBill、性格破綻者のSteveという描き方をしている。

ミニ定期便083 嬉しくて思わず
  Date: 2000-07-14 (Fri)

 今日はすでに大量更新しているくせに、夕方になって、「パムポケ」「てのひらを太陽に」に素敵なニュースが出ていたので、思わずまたまた更新だ。CNETに山田達司さんへのロングインタビューが!なんか、たまんね〜ので、リンクだ、リンク!


CNET JAPAN ・Newsmakers
「『J-OS』が目指したもの。これから目指すもの」by 山田達司さん
■i-mode専用のリンク
■通常のリンク

※パーム航空のトップページに「勝手にバナー」を置いたので欲しい方はご自由に!
 で、このバナーをアップロードしたついでにカウンタを見たら、いつの間にか
 170万を越えていた。ほとんど更新してないサイトに、いつもアリガト!

※あ、そうそう、まもなく書店に出る「MacPeople」8/1号の「パーム諸島で抱きしめてッ!」のタイトルは「自慢するだけならザウルスを買おう!」だ。・・・うん?

ミニ定期便084 いいパーム
  Date: 2000-07-15 (Sat)

 昨日書いた、一連のPEGネタのテーマをひとことで言うと、SONYの社員はなんでああもPalmマニアなんだろう?熱いんだろう?ってことだったが、その理由はなんともはや単純な理由だった。今日リリースされた「Making of SONY PDA Vol.01」(http://www.jp.sonypdadev.com/magazine/20000713/index.html)によると、PEGの開発チームである「E-Palm」は、社内公募で集まったPalmマニア100名がそのメンバーだったというのだ。

 新製品の開発チームがたびたび社内公募で行われるという噂やニュースはAIBOの頃から囁かれていたが、本当だったらしい。それにしてもこの風通しの良さ、というか吹きッ晒しの路上みたいな軽快さこそがSONYなんだな、とやっぱ感心してしまった。

 そして、一昨日のPEG発表会で社員達が語っていた「ずっと喋りたいのを我慢してきたんです。だから今日は喋りますよ〜!」とか「あ、M.Hiroseさんですか?あのPalmfanの?!」って言葉の数々の理由はすべてここにあったらしい。それにしても羨ましい会社だな〜。

 もしかしたら、PEGの開発チームである「E-Palm」は、社内組織というよりも、技術と責任感を持ったユーザグループみたいなものと解釈した方がいいのかもしれない。そりゃあ楽しいマシンが出来るはずだ。


ミニ定期便085 隙間ソフト〜Hack篇
  Date: 2000-07-16 (Sun)

 機長が「隙間ソフト」と呼んでいる一連のソフト群がある。機能自体は大したことないのだが、これがあると、妙に助かる、意外と効率が上がる、そんなソフト群だ。

これらはいずれも、「Muchy's Palmware Review!」(http://muchy.com)からダウンロードできる。


ミニ定期便086 MONOマガジン
  Date: 2000-07-16 (Sun)

 現在発売中の「MONOマガジン」8月2日号(株式会社ワールドフォトプレス刊)に「ごちそうだらけのモバイル情報」という特集が!携帯やMP3と並んでパームがトップ扱いで出ている。時代も変わったな〜、と思いつつ、「パーム座談会」なるユーザ対談に出ている馬鹿ップルはもしかして・・・?!

ミニ定期便087 SONY神話
  Date: 2000-07-16 (Sun)

 SONYのPEG発表にもっとも大きな反応を示したのは、ユーザやコンシューマよりも、ナスダック市場だった。アメリカのITバブル崩壊と連動するように、最悪時には19ドルまで落ちていたPalm株だったが、夏が近づいてずいぶん安定してだいたい30ドル前後に落ちついていたのだが、日本でPEGが発表された7月12日には35ドルに急騰、そして週末の7月14日には40ドル、さらには45ドルを突破した。わずか72時間で15ドルの急騰だ。SONYのブランド力、恐るべし!

ミニ定期便088 偽造指紋
  Date: 2000-07-16 (Sun)

 今、認証に関する分野でのトレンドと言えば「指紋」らしい。Palmなどコンピュータ機器はもちろん、つい先日は三菱電機が集合マンションのオートロックとして指紋を使うシステムを発表した。この「指紋認証」という奴、鍵とかカードのような特殊なアイテムを必要としない分だけ、すっごく便利な反面、機長はとっても「こわ〜い認証システム」なのでは?と心配している。

 というのも、我々は「ハンコ」や「鍵」をそこらに置きっぱなしにすることはないが、「指紋」なんてものは何にも考えずに、そこら中に捨てっぱなしにしている。たとえば喫茶店で飲んだアイスコーヒーのグラスの表面、便所のトイレットペーパー入れの蓋・・・等々、我々はとんでもない数の「指紋」をそこら中に捨てっぱなしにしている。もちろん、こうした指紋だって、そのままでは再利用することは難しそうだが、頭のいい人が考えれば「指紋リーダー」とか、すぐに作ってしまいそうで怖いのだ。

 機長の考える「指紋リーダー」とは、スキャナー的に他人が残していった指紋を読み取って電気信号に置き換えて、それを元に電磁シールとか作っちゃう奴。こうして出来た薄っぺらな電磁シールを指の先とかに貼りつけて「認証システム」にあてがえば、ほ〜ら、こんなにも簡単にドアが開く〜!とかいう奴。秋葉原で最安値9800円ぐらいで売ってしまいそうだ。

 機長は理科系の知識が皆無に等しいので、以上のような想像が夢物語なのか、それともすごくリアルなことなのかはよくわからんが、考え始めると最近流行りの「カード偽造」なんかと同じぐらいに手軽そうで、とても怖い。ま、頭のいい人たちが作っているシステムだから、こんな安易な方法で裏をかけるとは思わないけど・・・ほんとに思わなくていい?

ミニ定期便089 SONYのライバル!
  Date: 2000-07-17 (Mon)

 これもSONYネタ・・・なんだろうか?日曜日の日刊スポーツ9面に出ていた山梨県にある通販業者○○○ーの通販広告に、ものすごい商品が出ていたので紹介する。

 まずは、キャッチコピーに「感情豊かな新感覚電子ロボドッグ・愛らしい動作に心がなごむ『テクノ』」と書いてある。どうやら犬型のペットロボットらしい。

 キャッチコピーの下には、商品の写真が出ている。両目にあたる部分が1つの黒いミラー状のもので覆われた斬新なデザイン、メカニカルな印象の犬型ロボットだ。パッと見た感じ、種類的には「土佐犬」っぽい、やや骨太なカラダつきだ。その写真の、犬の口にあたる部分には「ワンワン」と、ご丁寧に吹き出しもついている。この写真の他にも、「激しく振っている尾」と「激しく前後に振っている耳(?)」の部分写真も2枚並んでいる。

 この広告には、とにかくたくさんのコピーが並んでいる。

「リモコン不要の全自動」「目覚まし機能付き」・・・「全自動」ってのがどういう意味だか不明だが、どうやら「リモコン不要」らしい。「目覚まし機能」が付いているのも、とても便利だ。てゆーか、上のコピーは上下2行になっているのだが、「全自動」はもしかして「目覚まし機能」にかかっているんだろうか?そして「目覚まし機能」とは、「犬」が目覚めるのか?はたまた文字通り「人間」の目を覚まさせるのか?

「歩く・眠る〜耳・しっぽを振る」・・・前後に耳を振るという機能はAIBOにもなかった斬新なアイデアだ。

「光る目で感情表現」・・・これはAIBOにもあったが、きっとAIBO以上に「感情豊か」な表情が出せるんだろう。別の文章には「頭をなでると、しっぽでうれしさを・楽しさを表現」とある。かなり高度な回路が使われている、ようだ。

「吠え方で気分を表す」・・・これもAIBOと同じ機能だが、別の文章では「明るさをセンサーがキャッチし、暗くなると眠くなったり」と書いてある。これも凄そうだ。

 これだけの高性能ロボットなのに、なんと!電源は「単三電池4本」のみ!そして「中国製」で、しかも値段は驚きの「12,800円」!AIBOのおよそ20分の1だ!申込番号は「1164」番、商品名は「電子ロボドッグテクノ」!これだけの商品がこの値段で手に入れられるとは?!

ミニ定期便090 日本で山田、米でJEFF
  Date: 2000-07-17 (Mon)

 うををを!Palmfanによると、雑誌「Pen Computing Magazine」(http://www.pencomputing.com/)の最新号が「Jeff Hawkins」特集らしい。サイトにある最新号の表紙の画像を見ると、「Palm Creator - Jeff Hawkins Sroty(手のひらの創造者〜ジェフ・ホーキンス物語〜)」のキャッチコピーが!そして、Blue Visorを片手にJeffが爽やかな笑顔で笑ってる!(Jeffってば、老けないな〜)う〜ん、欲しいぞ、「Pen Computing Magazine」!日本で入手できるかな〜?

 ところで、先日作った山田さんインタビューの「勝手にバナー」「ミニ定期便083 嬉しくて思わず」を参照)を、いくつかのサイトで貼ってもらいました。感謝!

ミニ定期便091 掌力
  Date: 2000-07-18 (Tue)

 「パーム航空」のトップページに貼ったCNETさんの「山田達司ロングインタビュー」(http://japan.cnet.com/Newsmakers/JOS-Yamada/index.html)に導く「勝手にバナー」(http://palm.org/f_pal/g_999_banner/ban_cnet_yamada.gif)は、もともと機長がその名前の通り勝手に作ってしまったものであり、同社の許可さえなしにロゴマークを使うという禁を冒してしまい「マジでヤベ〜!」と思っていたら、CNETさんの粋な計らいで、特例措置として「公式バナー」として認めてもらったという、曰くつきのものだった。

 そんな曰くつきのバナーだが、たくさんのPalm系サイトで貼ってもらった。ありがたいことだ。・・・と思っていたら、CNETさんからお礼のメールが届いた!・・・ロゴ泥棒にお礼も何もないだろう、と思っていたら、なんでもあの山田達司ロングインタビューがNEWSMAKERSのアクセス数で過去最高を記録したのだという!

 ところで、「NEWSMAKERSのアクセス数で過去最高」と言われてもよくわからないよね?という訳で、過去の登場者リスト(http://japan.cnet.com/Newsmakers/newsmakers_archive.html)を見ると驚く!孫さん(大泉逸郎とは関係ない方の孫さん)もいれば、ラリー・エリソンもいる!こりゃ凄えや!

 で、CNETさんからのお礼というのも、機長の泥棒バナーへじゃなく、Palmユーザ全体へのお礼だった。Palmパワー恐るべし!確かにJ-OSという現在のデフォルトじゃないソフトウェアへの興味という意味では、現在急上昇中のユーザ予備軍ばかりが殺到したとも考えられない。すでにPalmもしくはPalm文化に慣れ親しんだ人々のアクセスが殺到した、と考えるのが適当だろうと思う。

 最後に山田さんへ。あなたの言葉をみんな待っていました。これからもよろしくね!

ミニ定期便092 仲人の進化
  Date: 2000-07-18 (Wed)

 きわめてマニアックなネタだが、「アレがバージョンアップした」おかげで、MacintoshユーザとWindowsユーザの距離が少しだけ近くなりそう、というお話だ。

 というのも、Windows上でメジャーな圧縮方法のひとつである「.lzh」圧縮形式。これは、Macintosh上のファイルを圧縮してWindows上に持ってくる際のもっとも定番の圧縮方法でもある。

 ところが、この作業がちょっいとばかり面倒だった。というのも、Macintosh上のファイルは「MacBinary」という、Windowsにとってはちょっと扱いづらいリソースを持っていて、これを持ったままWindows上に持ってくると、トラブルが起こって、ちゃんと解凍が出来なかった。そのため、これまではMacintosh上で圧縮の前にこの「MacBinary」というリソースをファイルから削除しておく必要があった。

 Macintosh上で「.lzh」圧縮を行なうための定番ソフト「MacLHA」(http://hp.vector.co.jp/authors/VA008909/)を使ってMacintosh上のファイルを圧縮する場合、毎度「表示」メニューから「ファイル情報を表示」というコマンドを選択して、書庫ダイアログ下部に登場する「MacBinary」というチェックボックスを外す必要があった。この作業を忘れずに行なった後で圧縮した場合にのみ、Macintosh上の圧縮ファイルをWindowsは正しく解凍してくれた。

 ところが、「MacLHA」の久しぶりのバージョンアップ(Ver.2.23)のおかげで、「ファイル」メニューに「新規書庫(non-mac)」というコマンドが加わった。このため、Windows用の「.lzh」圧縮の作業が少しばかり楽になった。少なくとも「MacBinary」のチェックを外す作業を忘れることだけはなくなりそうだ。この一点だけで、これまでインターネット上でたびたび起こっていたMacintoshからWindowsへの圧縮ファイル受け渡しの際のトラブルがずいぶん減ってくれるはずだ。

ミニ定期便093 機長のエゴサーフ
  Date: 2000-07-18 (Wed)

 PDAに限らず、意外なニュースまで紹介してくれる、そしてきわめて更新頻度のきわめて高いサイトである「PDA JAPAN」(http://www.pdajapan.com/)で、「エゴサーフ」(7/17)という言葉を見つけた。元ネタはCNNの「自分の名前をネット検索、『エゴ・サーフ』がブーム? 」という記事(7/17)だ。(http://cnn.co.jp/2000/TECH/07/17/egosurf.reut/index.html)

 機長も過去に、検索サイトで「同姓同名さん」を探して楽しんだりしたことは何度かある。自分と同姓同名の人間が日本中でそれぞれいろいろな人生を送っているのを実感するのは、なかなか楽しいものだ。なんか、パラレルワールドのような不思議な快感を味わうことが出来る。いつか日本中にいる同姓同名さんを集めてパーティを開いたら楽しそうだが、会場内はお互いをどうやって識別するかで混乱することは間違いない。受付の混乱ぶりも目に見えている。

 そしてこれも、ある種の「エゴサーフ」だと思うが、ネット上で自分のサイト名「パーム航空」を探してみて、意外なところで発見して感動することも多い。これは年に1度の、機長の密かな楽しみだったりもする。老後にはこれを毎日行なう予定。

 ただし、そんな時に一点だけ障害になるのが「Palm航空」だ。そう、「パーム航空」の表記は本当は「パーム航空」なのだが、それはしばしば「Palm航空」と表記されてししまう。「ぱーむ航空」とか「把亜夢航空」とか間違う人間はいないのだ、「Palm航空」という間違いは後を絶たない。

 「Palm航空」でも別に間違っちゃいないし、だいたい意味も通じるのだが、「エゴサーフ」に限らずインターネットでは重要な要素である「検索」という一点に関する限り、「Palm航空」と「パーム航空」の違いはとても大きい。だもんで、もしもこれを読んでるアナタのサイトに「Palm航空」という表記があったら、出来ればこっそりと「パーム航空」という表記に統一してもらいたいと思う。

 実は、この訴えはずいぶん長い間続けているのだが、これまでに何度か有名雑誌や書籍でも「Palm航空」とか書かれちゃったりしたものだから、そっちの方が正しいと思われている可能性もある。ま、何よりも、一番最初に、そんな紛らわしいサイト名にした機長が一番悪いのだが・・・。(確かに、「PalmFan」の表記は間違われることは少ないだろうな。たまには「PalmFun」もあるだろうが・・・)

 ごくごくたまにだが、「パーム航空」の間違いサイト名として「パーム空港」というのはある!・・・惜しい。

ミニ定期便094 post.com
  Date: 2000-07-19 (Wed)

 御存知のように「パーム航空」はpalm.orgというドメインだ。これはある日、機長がたまたま、このものすごいドメイン名が空き室であることに気づいてこれを入手したものだ。「org」というのは「com」「net」と並んで、伝統があり、世界的に有名なトップレベルドメインだ。

 ところが、こういうページで調べてみればわかることだが、世界3大ドメインの資源は世界的なネットブームの中、どんどん失われつつある。先日も気まぐれに調べてみたら「z.com」「zz.com」「zzz.com」〜「zzzzzzzzzz.com」までがすでに取得されていたりする。日本人の商売人なら誰もが欲しがりそうな「uri.com(売り込む)」「tobi.com(飛び込む)」なんてのも当然のように取得されているし、まさか?!と思って調べてみたら「atsui.net(熱い熱湯)」なんてのもすでに誰かに取得されていた。すでに利用されているものから、投機目的で購入したものまで、いろいろだが、とにかく世界3大ドメイン資源の枯渇は大変深刻な問題になっている。

 また、世界3大ドメイン以外のドメインも商品価値は上がりつつある。有名なところでは、「Tuvalu」という小さな島国は、同国のドメインである「tv」をある海外の企業に国家予算よりも大きな金額ですべて売り払ってしまった。もちろんこれを買った某企業は、「fuji.tv」や「nippon.tv」などを勝手に生産して、セールスを始めている。実際にURLを入力してみるとその企業のページにたどり着く。で、試しに「nippon.tv」なんてのを検索してみると、その某企業が考えた「商品ドメイン」の値段リストが出てくる。なぜだか「nippon.tv」はすでに誰かに買われているが、「tokyo.tv」は $25,000。「edo.tv」は$5,000で売りに出されている。ちなみに「japan.tv」は$30,000なので、ちょっとお買い得か?

 そんな、国際的なドメイン資源の枯渇をテーマにした討議が、7月16日に日本で開かれたトップレベルドメイン管理組織、『インターネット・コーポレーション・フォー・アサインド・ネームズ・アンド・ナンバーズ』(ICANN)の会議の席上で行われたらしい。(http://news.yahoo.co.jp/headlines/hwj/000718/cpt/15490800_wircpt001.html)ここでは、新しいトップレベルドメインとして「shop」「tel」「news」などを新たに作ろう!という話合いがなされたらしい。だが、その管理方法は今まで通りでいいのか?という具体的な問題についてはまだ結論は出ていないらしい。

ミニ定期便095 敵から塩
  Date: 2000-07-20 (Thu)

 Palm OS Platformにとって嬉しい、歓迎すべきニュースが、同業敵(ライバル)とも言えるMicrosoft社の幹部によって発表された。BizTechの記事「最後に笑うPocketPC--米MS副社長がPalm追撃に自信」(http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/pc/107652)によると、Microsoft社でPocketPCの開発を担当するディック・ブラス技術開発副社長の「PDAといえども、その使い方はどんどん複雑になっていく。だからこそ、技術の進歩を見こした、高機能な製品が必要になる」というコメントを伝えている。

 嬉しいな、これは!このコメントには素晴らしいキーワードが含まれている。「どんどん複雑に」・・・まさにこの言葉はPalmの基本テーマである「Simply」の真逆を訴えている。実際、PDAをあくまで趣味のマシンとして買い替えていくようなヘビーユーザ層にとって「複雑」というのは、とても魅力的なメッセージだが、ごくごく普通にシステム手帳とPDAとどっちを使うかな?と考えているようなコンシューマ層にとって、「複雑」というキーワードは不快の象徴でしかない。

 それは複雑なシステム手帳や携帯電話がこの世に存在しない、というか、存在しても一部のマニアックな層にしか売れないのと同じ理由だ。しかも、「複雑」さは、「筐体のサイズ」や「値段」、「バッテリの持続時間」を妨害する。少なくともMS社が目指している「複雑」さはそうなっているようだ。

 その証拠と言ってはなんだが、Microsoft社自身が行なっている「PocketPC」と「PalmOSマシン」の比較表(http://www.microsoft.com/japan/mobile/pocketpc/compare.asp)を見ると、「バッテリ」の項目がない!!そりゃあないでしょ?!とツッコみたいが、それはそれで「PocketPC」の真実だったりするのが可愛い。(この比較表自体にもいろいろ問題があると思われるのだが、それはまた別の機会に触れる)

 ま、何はともあれ、企業パワー的にこれからは最大の敵とも言える「PocketPC」勢が「複雑」さに向ってくれること、つまり狭いユーザにターゲットを絞ってくれることは、嬉しいかぎりだ。トップシェアを握りつつあるPalmOS Platform(http://www.computernews.com/marketview/20000714.htm)にとって朗報と言える。

 てゆーか、「PalmPC」に始まって「Palm-size PC」〜「WIndows Powered」、そして今回の「PocketPC」!・・・名前、変えすぎ!落ちつこうぜ、もうちょっと。つーか、もしかして、これが「複雑」の正体?

ミニ定期便096 JM5盗用問題
  Date: 2000-07-20 (Thu)

 PalmOSマシン以外に妙な厳しさを見せる機長だが、今回の「JM5問題」に関しては、OSやハードを越えて注目している。正直、機長の能力ではこっちが正しい!とかこっちが間違ってる!とか断定することは出来ない。だが、こういう問題はかつてPalmでも起こったことだし、もしも疑われている内容が真実ならば、由々しき問題なので、とても注目している。

 実は、そもそも「フリーウェア」の価値については、その議論だけでも膨大な時間を要するほど、複雑な問題が眠っている。これについては過去に二度ほど「パーム航空」でも触れた(1度目2度目)。なのにだ!なのに、もしも今回、疑われているようにフリーウェアを盗作した上に市販しようとした!となると、これはもう、大変なことだ。権利もへったくれもあったもんじゃない。それはもう泥棒の類だ!道義的には「シェアウェア」から盗む以上の許せない行為だと思っている。

 ただし、事の真偽はよくわからないので、その判断はこれからの歴史および誰か有識者による解説を待ちたいのだが、とにかく疑問に思うのは、「疑われている側」が交渉の席につかない、という点だ。もしもやましいことがないのなら、早く交渉の席について欲しい。問題解決はそこからしか始まらないのだから。

※参照ページ

■さらに、オマケとして、以前にも話題になった「過去にPalmの世界でも起こったパクリ疑惑」についての「パーム航空」内の資料をまとめておく。

「地球村騒動 in PAL〜JM5盗用問題の参考資料〜」

パーム航空時刻表より■98/12/08-02 地球村の陰謀その1

機長と一緒に「山DA神社」を作ったEndoさんのサイトにも出ていたので、ちょっと気になっていた「EVplugBase」について、名古屋CPUGの宴会部長ことはじめさんから以下のような報告を貰った。

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EVSoftというソフト会社から「EVplugBase」というHackMasterの上位版のようなソフトが出ています。それも、なんとフリーです。
HackMasterと完全に置き換えられるようです。今までのHackもとりあえずは動いているみたいです。
Hackの管理画面も、GUIっぽくてかっちょいいです。Hackの削除も設定もその画面でできます。(中略)
EVEditというPlug-in(Hackソフト)も出ています。これがなんと、MenuHackとTickHackとDrag&DropHackとMultiClipHackを足したようなソフトです。16$のシェアウェア(試用30日)ですが、とりあえず、レジストしてみました。(中略)
このソフトハウスですが、どうやら中国のソフトハウスのようなんです。妖しい…
アバウト画面で地球村とかいうロゴが出てきたりします。
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Endoさんのページでは、トラブルが起きたみたいだが、ちょっと気になるソフトだ。とくに、たった今ちょうど盛り上がっている「DAを国際化しよう!」というプロジェクトともモロ対立するかもしれない。なんだんだろう、このソフト?!そして地球村って!

※最初、機長の環境でもトラブルが起きたが、もしや!といったんHackMaster内のチェックを全て外してから、「EVplugBase」内のチェックをしたら、問題なく使えた。す、凄い!

あ、あと、「EVEdit」ってのも気になるな〜。
ココに、このプラグインの衝撃の機能解説が出ているが、これってまさか、パクリまくりだったりはしないよね?あまりに突然なんで、ちょっと恐いという感じ。だいたい、地球村っていったい?!

※なお、例によってMuchyさんの「Palmware Review!」が詳しい解説を日本語でしてくれている。

パーム航空時刻表より■98/12/08-03 地球村の陰謀その2

さて、そんな怪しい地球村について、「山DA神社」の共同制作者Endoさんからこんな情報を貰った。

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Palm Computingがやってるデベロッパ向けMLでは、TextEditHackの作者と、BugMeの作者が「コードだけじゃなくReadmeまでパクってる」といってマジ切れしてました。TextEditHack + Drag&Drop + TealEcho + MenuHack + MultiClip ってのはやりすぎかなと、個人的には思いますけど。ユーザの立場たつと正直うれしいと思います。一本で3つ4つ分の機能が安く手に入るし、不安定さもなくなるだろうし。私なんか遊びでソフト作ってるので他にどんなすごいモノが出てきても、驚いたり感心してるだけですんじゃいますけど、商売にしている人にはキツイですね。競争社会は厳しい。
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うぬぬぬ。機長の胸騒ぎはどうやら当たっていたらしい。これからどうなるのか、目が放せない!もしもこの通りなら、かなりヤバイぞ、地球村!それにしても、地球村って「チロリン村」より凄い村なのか?

パーム航空時刻表より■98/12/09-08 地球村騒動

Endoさんサイトでも、PalmPilot-MLでも盛り上がっている地球村(EVSoft)の「EVplugBase」と「EVEdit」の問題。
前者の「HackMaster」との互換性問題が、後者のパクリ疑惑問題と、どうやら世界規模で話題になっているらしい。そんなさ中、PalmPilot-MLに出た岩間さん情報!Palm-dev-forumにこんな情報が出ていたそうだ。

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Ed Keyes spoke at WWDC and will be introducing HM 2.0 soon, and it'sgreat.
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「HM」とはHanaeMoriではなく、もちろん「HackMaster」のこと。
「Palm/Pilotナビゲーションブック2」の神様×Keyesさんの対談にも登場する、幻の「HackMaster 2.0」がいよいよ登場するらしい。そんなKeyesさんのサイト「DaggerWare」を久しぶりに開こうとしたら移動していた。動くつもりか?!

@According to PalmPilot-ML

パーム航空時刻表より■98/12/13-02 地球村の新作

話題の地球村の新作「EVPopupInfo 1.0」が登場した。

これがまた、何かにそっくりとは言わないまでも、いろいろ混じってるな〜って感じの作品。う〜ん、あんまり他人を色眼鏡で見るのもなんだが、少なくとも悪びれた様子はないらしい、とは言える。それがいいことなんだか悪いことなんだかはともかく!(なお、同ソフトは地球村HPの方にはまだ出てなかった)

そして、疑惑のソフト「EVEdit hack」もVer.1.7にアップデート。う〜ん、これもまた微妙。

@According to PalmPilot Gear H.Q.

パーム航空時刻表より■99/12/12 中国派楽用戸協会、始動!

有名な香港のHKPUGはかなり古い時期からその活動が確認されていたが、とうとう、中国全土を対象としたUser Groupが登場した。その名も「中国派楽用戸協会(China Palm Pilot User Group:CNPUG)」

広い中国大陸に対応して「簡体中文」から「繁(骨豊)中文」、そして「English」などのページを用意している。例によって中国語ページのテキストは読めないが、GIF画像の漢字だけは読める。これが毎回、この手の中国語サイトでは楽しい。
「賛助商」は「Sponsors」、「最新消息」は「News」、おなじみ「Palm介紹」は「About palm」つまり「Palm紹介」、「本会資料」は「About Us」、「用戸心得」は「Promotions」、「応用軟件」もおなじみ「Softwares」てな感じだ。

ちょっと面白いのは「用戸心得」のページだ。(もちろん中国語ページは読めないので英語ページの「Promotions」を読んだ。)静かな図書館で隣に座った好みの女性の名前や電話番号を聞き出そうとする主人公(男性)がいきなり登場する。お!これぞ中国版赤外線ビームナンパかと思い気や、いきなり始まったのは、彼女へのPalmの説明。そうこうしているうちに主人公は彼女の名前や電話番号の聞き出しに成功するのだが、意外な展開には驚いた。

かなりの割合でEVSoftさんの肝入り団体と思われるが、中国大陸を対象にした始めてのUser Groupだけにこれからの活動には大いに期待したい!

お知らせをいただいた同UG代表(と思われる)Johnさんに感謝!

PAL-NEWSより■00/06/14 Re^4: 最近の注目(Psionでのソースコード盗用疑惑)

【「Psionでのソースコード盗用疑惑」について書いたkawaguchi@ 山形空港さんの書き込みに答えて・・・】

あ、ほんとだ!
問題の「EVEdit」のディベロッパーだった「EVSoft(地球村)」がサイトごと、消えてる!(http://www.evscl.com/)さらに、この会社の肝煎りで誕生した中華人民共和国初のPalmユーザグループだった「中国派楽用戸協会(China Palm Pilot User Group [CNPUG])」のサイトも姿を消している!(http://www.cnpug.org

※同UG発足当時の話はPAL「時刻表033」の12/12の記事に出ている。(http://palm.org/f_pal/f_pal_timetable/pal_tt_old_33.html

やっぱり、かなりの問題があったようだ・・・。
日本の問題でも、賢明なる解決方法が図られることを希望する。

PAL-NEWSより■00/07/01 Re^5: 最近の注目(Psionでのソースコード盗用疑惑)

【自分で書いた「Re^4: 最近の注目(Psionでのソースコード盗用疑惑)」にリプライして・・・】

・・・と先日書いたばかりだが、その消失したソフト会社から我が家にメールが届いた。ここには、「A」というURLからEvEditの、そして「B」というURLからEVEditHackのそれぞれ最新版がDLできることが書かれており、実際、それは可能だ。もちろんそのサーバは、消えたはずの「http://www.evscl.com/」内だ。
さらに、「上記以外の我が社製のソフトはココ!」と書かれたURL「C」は、同サーバ内からPalmGearの該当ページ(EVソフト検索の結果ページ)にジャンプするようになっている。そして最後に、会社そのもののURLとして、「http://www.evscl.com/」が書いてあるが、ここは依然として開けない。

う〜ん、これをどう見るべきか?・・・相変わらず怪しい行動が続く。

なお、機長が登録ユーザだったおかげで、このメールは届いたが、このソフトをかつてしっかりと登録したが、ことの真相がわかってからは一切未使用だ。いい加減な自己申告だが、いちおう書いておく。


ミニ定期便097 20K
  Date: 2000-07-20 (Thu)

 おかげさまで2万アクセスを達成した。こんな、ほとんど文字だけの地味ィなサイトへのアクセス、ありがとー。それを記念して、「Palm<<>>NM502i」のBrianさんが送ってきてくれた2万アクセスのスクリーンショットを公開する。たぶんi-modeサイトでスクリーンショットを公開するのは人類史上初めて!だと思う。たぶん。おそらく。きっと。→コレ

 なお、そんなBrianさんからNM502i絡みのいくつか素敵な情報を貰った。

1)NM502i用の豊富な着メロサイト(J-POP中心だけど本当に豊富!)・・・「iメロディー」
2)「iモード」の強制切断・・・YOBEBAボタンを押す
3)「音声コマンド」というものがあるらしい。(これについてはまた別の機会に!)

ミニ定期便098 音声コマンド
  Date: 2000-07-20 (Thu)

【鰯でもわかるNM502i講座】
 前回、人類史上初めてi-mode専用サイトにスクリーンショットを送ってくれたBrianさんから教えてもらったNM502iの「音声コマンド」という機能はかなり不思議な機能だった。

 これはつまり、音声でNM502iの各種機能を操作できるというのだ。例えば、設定さえちゃんとすれば「例のやつ!」と言うだけで「着信履歴」画面になったり「赤外線設定をONにしたり」出来る、というのだ。これはなんとも便利というかなんというか、不思議な機能だ。

 前述のBrianさんはこれをどう使ったものか?と悩んでいるそうで、「赤外線設定、オーバー!」と、無線機風にしてみたりもしたが、実際に外で使う気にはなれなかったという。確かにそうだ。屋外でそんなことしたらカッコいいというより、アホかスパイと間違えられて、昨今のサミット警備中の日本では逮捕される可能性が高い。誰も、エンタープライズ号の船員だとは思ってくれないだろう。

 「何かいい使い方はありますか?」と逆に質問されて機長が考えた使い方。

 携帯電話に向ってぶっきらぼうに喋るのも気持ち悪いので「あの〜、お願いがあるんですけど、出来ましたら赤外線設定をONにしていただけますでしょうか?」と、丁寧にお願いしてみるように設定する。

 Brianさんは実際にこれを試してくれた。が、設定し終える前に切れちゃったそうだ。長すぎたらしい。(2秒間が上限)

 他にも機長は「舌打ち」を音声タグにする、などの提案をしてみた。実際に「舌打ち」は認識してくれたらしいが、「携帯電話に向って舌打ちばかりしていたら友達が減りそうです」とBrianさんに指摘されて、この作戦はやめることにした。

 そんな時、機長は素晴らしいアイデアを思いついた。「抜け出したい会議中に『せき払い』をしたら、電話のベルが鳴る」という設定だ。これは便利だ〜!会議だけじゃなく、いろんな場面で使えるぞ!と二人で盛り上がったが、NM502iの取扱説明書(P.258)を見たら、音声コマンドで操作できる機能は20個もあるのに、「ベルを鳴らす」という肝心の機能が存在しなかった。残念!(無理に、と言えば「音声メモ」にベルを吹き込んで置くという方法もあるが、たぶん音質でバレるだろう)
 
※音声コマンドの登録は「メニュー〜3〜3〜1〜3」!

ミニ定期便099 攻めのジョブス
  Date: 2000-07-20 (Thu)

 日本時間で昨夜22時から行われた「MACWORLD Expo/NY」におけるスティーブ・ジョブスさんの基調講演は、ストリーミング放送を見逃したが、かなりものすごい内容の講演だったようだ。すでにたくさんの情報が出ていると思うので詳細は書かないが、中でも、新型のデスクトップ機の形と大きさには、かなり驚かされた。

 ※同基調講演の詳細については、たくさんのサイトで紹介されていると思うが、たとえば、「MACお宝鑑定団」の専用ページのリポートなどを参照のこと。

 先代の「灯油ポリタンク」から、「未来型の米ビツ」みたくなった「Power Mac G4 Cube」のスタイリングは斬新だ。その小さすぎるサイズまで合わせて「灯油ポリタンク型」が登場した時以上の驚きだった。 スペック表を見ると高さ24.8センチ、幅19.5センチ、奥行き19.5センチで、重さは6.6キロ。とにかくチッコイのだ。

※ポリタンク型PowerMacと新型Cubeの大きさの比較はココ!(i-mode対応画像)

 もちろん、上げ底的な透明部分を除いた「正方形」の部分だけを取りだせば、いくつかの先行する先輩デザインは個の世の中に存在した訳だが、これを正方形のままに売りださないところが、なかなかいいセンスをしていると思う。正方形は美しいが扱いづらそうだもん。偏見かもしれないが・・・。

 いまだにPC業界ではiMacもどきがまだまだ作られ続けているが、Appleはその上を行くデザインを出してきた。こういう攻めの姿勢がジョブスだよな〜と感心しつつ、こういうところはPalm陣営にもマネしてもらいたいところだ。

 今回、Apple社が出した美しい作品群は、是非、Apple社のサイト(http://www.apple.com/)の美しい画像で、その目で実際に確認して欲しい。コンピュータにデザインなんて関係ないじゃんというのも真理だが、そうではないもうひとつの真理についても多少は共感して貰えるはずだ。

ミニ定期便100 弐千円札
  Date: 2000-07-21 (Fri)

 というわけで、一昨日リリースされたばかりの弐千円札の話題だ。小渕さん亡き今、あえて誰も文句は言わないが、果たしてこの弐千円札に意味があったのか?首相官邸の森さん(首相?)が思わず「沖縄万博」と失言してしまった「沖縄サミット」に比べても、かなり危なっかしい存在の弐千円札だ。

 機長の手元にも、「一説には経済効果=ゼロ」と呼ばれるそれはやってきた。おまけにとても不思議な作品だ。表が守礼の門、裏が紫式部というのも「ハワイアンデライト」と「ネギベエ」のハーフ&ハーフみたいでアンバランスなのだが、注目は裏面の紫式部sideだ。表の守礼の門sideはそれなりのバンラス感覚でエスニックな仕上がりになっているのだが、裏面にはとにかく疑問点が多い。

 全体構成としては、左半分に「源氏物語絵巻」からの抜粋と思われる平安貴族男性二人の密談風景の絵があって、そこに「すすむし(鈴虫)」で始まる「源氏物語」の一説らしき文章がかぶさっている。不思議な感じがする。お札というより「源氏の里」とかって名前のお土産物みたいなチープなバランスのデザインだ。でも、ここまでならまだデザインミスだけで許される。問題は画面の右半分だ。

 画面右半分の、左側には丸い透かしボックスがあって、ここに表面とは角度を変えた守礼の門の透かしが入っている。そして残る右側に不思議な画像がある。やや楕円気味の飾り枠の中には、平安チックな障子の端から顔を覗かせた下膨れの女性の顔。その顔はやや悪意に満ちたように不可思議な笑みを漂わせている。そして、その女性の下には御丁寧にも、というか、これがないとわからない!という感じで「紫式部」という文字が並んでいる。そう、このお札全体のおおよそ1/24ほどしか映っていない、しかもお札の本当に右下隅っこで障子の影から顔を覗かせている人物が、この裏面の主人公なのである。

 これは不思議なお札だ。平安時代の美意識が現代社会のそれと違っていることは私も知っている。下膨れが美しい女性の象徴だったことは、くどいほどにこれまで教わってきたような気がする。それにしても!・・・である。お札の主人公は古今東西英雄だったり、天才だったり・・・に決まっている!という古い常識に機長が縛られすぎているのかもしれないが、それにしても!・・・である。

 その顔は吉田戦車「伝染するんです!」のかわうそ君や、川崎のぼる「巨人の星」の左門豊作、山上たつひこ「がきデカ」のこまわり君に似ている。しかも、ロンゲである。おまけに、障子(?)らしきものからこっそりを顔を出しつつ、意味不明に笑っている。たぶん、この絵には由緒正しい原典(原作者覗くの図?)があることも想像にかたくない。それにしても!・・・である。まるで、お札全体のオチのように怪しげな笑顔を見せる紫式部はあまりにも変だ。確かにこんなお札の偽札作りたくないぞ、って気持ちにさせるって意味では成功かもしれないが、その紫式部嬢の顔をじぃっと見ていると笑ってしまうのは機長だけではないはずだ。もしかしてこの弐千円札は人類史上初の笑えるお札を目指しているのだろうか?それにしても!・・・である。

 小渕さんったら、優子だけじゃなく、とんでもないものを残してしまったらしい。ある意味、日本人の不思議な特性のひとつである「節操のない妥協」を具現化したのが、この弐千円札のデザインだ。夏目漱石の千円札よりもしばらく慣れるのに時間がかかりそうだ、つーか、街中で使える自販機が少ないということだけは言える。

■弐千円札の画像(http://www.pb-mof.go.jp/ja/banknote/2000.html)

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