PAL077便
林檎爺さん物語(前)
〜ジーさんと仲よく 〜







 

Macintoshユーザ特別企画その1


G3マックでHotSync




機長が「Datebk3」のことを「ビーケーさん」と
呼んでいる論法でいくと、
Macintoshの最新マシン「G3」は「ジーさん」という
かなりマヌケな呼び名になってしまう。
でも、呼びやすいのそう呼んでしまおう。
親しみを込めて「ジーさん」と。



という訳で、
今回は前にも予告したように
この「パーム航空」が「マックで機長」という
名前だった頃に戻って、
Macユーザ、しかもG3ユーザのための
特別篇だ。

とは言っても、
USBとかいう新しいポートを使ってる
「iMac」は除く。
どうやら、「iMac」はその他のG3マシンとは
ちょっと毛色が違うようだから。
また、「PowerBook G3」マシンも
ちょっとばっかし
ミニタワー型やデスクトップ型とは違ってるかもしれない。
シリアルポートが一個しかないPowerBookでは
歴代のPalm/Pilotは苦しんでるからな〜。

そんな訳で、
「iMac」や「PowerBook G3」については
そのユーザからの報告を待つ。

さて、
機長が買ったPowerMac G3は
「MT300標準コンフュギレーションタイプ」という奴だ。

コイツを買うまで、
G3とPalm/Pilotの連携はあんまり良くないよ、
という噂は何度か聞いたことはあった。

でも、当時、
先代のデスクトップマシンである
PowerMac8100/80AVのトラブルで大変な目にあったばかり
だった機長は、同マシンの2倍速CD-ROMの遅さとにも
キレかけていたせいもあって、
なかば衝動的にG3を買った。

買ってから帰宅後にセットアップ。

先代と繋がっていた周辺機器類を次々と
接続して、最後にCradleを
シリアル分配器を挟んで接続、
HotSyncをしようとして気づいた。

HotSyncが・・・出来ない。

そして思い出した。

そうだ!G3のHotSyncは大変だ、って
どこかで読んだことがあったぞ!

そうだ!
PalmPilot-MLだ!

が、Eudra Pro(Macのメーラー)で
コマンド+Fの検索を始めてから気づいた。

そうだ、先日の8100/80AV内蔵HDの事故で、
過去のメールはすべて消えてしまったんだ!

う〜〜〜〜〜ん。

お手上げだ。

G3自体は8100/80からのグレードアップということで、
笑っちゃうくらいにスピーディーだ。
OS 8.1との相性もいいのかトラブルもまったくない。
そりゃMacintoshが売れ始めるはずだ、
と妙な感心をしつつも、
HotSyncだけはなんとも出来ない。

これまでのトラブルなら
シリアルポートの混乱を避けるために「AppleTalk」をOFFにするか、
「AppleTalk」はONのままでも「Ethernet」に変更することで
シリアルポートのトラブルから逃げることが出来た。
機長がかつては愛用していたPort Jugglerを外して
シリアル分配器に切り替えて成功したこともあった。
つまり、どんなことがあっても、
なんとかHotSyncにだけは成功していた。
だが、今度はそうはいかない。



「AppleTalk」をOFFにしてもダメ!

「AppleTalk」をONのまま「Ethernet」に切り替えてもダメ!

「AppleTalk」はもちろん「Ethernet」までOFFにしてもダメ!

Port Jugglerはもちろん、シリアル分配器を取り外して、
シリアルポートから直接Cradleに繋いでもダメ!



さらには機能拡張書類の中のクセモノである
FAXstf関連の機能拡張書類を捨ててもダメ!

ついでに、普段使ってるプリンタポートから
モデムポートに繋ぎ変えてもダメ!

HotSyncが何かの理由でダメな時でも
たまには助けてくれたPalmBuddyによる接続にも挑戦したが
やっぱりダメ!

まあ、Macで無理なのに、
どうせダメだろうなと思いつつも
SoftWindowsからのHotSyncにも挑戦したが、
思った通りにまったくダメ!

・・・

というわけで、順列組み合わせで
いろんなことをやってみたが、
何をやってもダメ!ダメ!ダメ!

・・・とダメダメ地獄にハマってしまった。

いかん!

このままでは、ジーさん(G3)をとるか?
HotSyncをとるか?
という複雑化した二世帯家族の老人問題と
同じような状況だ。

そこで、機長は
パーム航空の「TimeTable(時刻表)」に
こんなSOS文を打電した。

98年8月21日


   
SOS
   機長のPalm IIIが孤立無援状態に!

   昨日(8/20)更新した直後に気づいた!
   デスクトップマシンをG3にしてから初めてのHotSyncを
   しようとしたら・・・HotSyncがまったく出来ない!
   ウンともスンとも!
   もちろんPalmBuddyもダメ!で、機長のPalm IIIは孤立無援状態に。
   おまけにDatebk3を日本語版に更新しようとして
   英語版を削除したばかりなので、Datebk3も入ってない!
   さあ、困った!
   機長の記憶が確かならば、G3 MacのHotSyncには問題があった、はず。
   すっかり忘れていた!・・・というよりそろそろ解消しているはず、
   と、勝手に思い込んでた。
   こうなったら過去のPalmPilot-MLを調べるしかない!
   だが、先日のHD事故で過去のPalmPilot-MLも手元にない!
   確かG3トラブルの際のTIPSも出てたように記憶するのだが・・・。
   G3 MacでのHotSyncトラブルの解消をご存知の方、至急連絡を!


そう、この記事にも書いたように、
悲惨だったのは、
HotSyncの直前に
「Datebk3英語版+Datebk3日本語ローカライザー」の環境から
「Datebk3日本語版」に変更しようとした機長は、
最近PalmPilot-MLで見かけた
「Datebk3日本語版への変更時にはあらかじめ英語版を
削除しておかないと重複インストール状態になって
大変なことになる場合がある!」
という警告文を思い出して、
G3マシンでのHotSync前に
「Datebk3英語版」を削除した直後であった。

新しい環境でのHotSync前に
こんな大手術をしようとする機長も機長だが、
とにかくDatebk3をこれほど愛用している機長にとって
Datebk3の存在しない環境なんて想像も出来ない。
そして、目の前のG3マシンでのHotSyncに
成功しないかぎり、
機長のPalm IIIにDatebk3は永遠に帰ってこない!

機長はかなり焦っていた。

そして、そんな焦った機長のSOSに対して、
実にたくさんの解答を貰った。
タイタニック号よりも幸せな機長である。

いろんな解答を貰ったが、
それらの中から代表的なものをあげると、

代表的意見その1


とにかくSerialDMAをアップデート!

SerialDMA Update 2.1をインストールして、
SeialDMAをアップデートする。




◆SerialDMA Update 2.1

英語版MacOS7.6.1、8.0、8.1用の機能拡張です。
PowerMac4400、5500、6500、
Twentieth AniversaryMacintosh, PowerMac7220,
PowerMacG3, PowerBook 2400、3400、
G3、及びPowerBook G3シリーズの
シリアル接続機器の初期同期の問題に
対処する機能拡張です。



という、廣瀬さん「palmfan.com.」などの転載記事を
もとに同アップデータを勧めてくれた。

SIMPLE COMの秀司郎さん
ボストン空港のNozaki管制官
hypercube空港の荒川管制官


実際に、これでG3マシンでのHotSyncに成功した人もいた。

大阪空港の田中管制官
nkansai空港の西原管制官
raidway空港の長嶺管制官



代表的意見その2


とにかくCradleのボタンを先に押せ!

CradleのHotSyncボタンを押してから、
母艦側のHotSyncをスタートさせる。
(つまり、通常のHotSync手順の逆!)



これで成功したという人もいた。
母艦側のHotSyncは「HotSync CSM」や
「HotSync」コントロールパネルの「Start」ボタンで切り替える。

神様
ボストン空港のNozaki管制官
台場空港の藤原管制官


これでうまくいかない時は
とにかく母艦側でON/OFFを繰り返してるうちに
なんとか成功する!
(フリーズする場合もあるので注意!)

Olympus空港の小川管制官


代表的意見その3


とにかくEthernetには要注意!

Ethernetを使っている場合、
HotSyncの時には
AppleTalkを反対側のポートに設定する。
HotSyncを行わない時には
Cradleのケーブルを抜く。

なお、HotSyncの際には
やっぱりCradleのHotSyncボタンを
母艦操作に先駆けて押しておく。



これは、かつてPalmPilot-MLで紹介された方法で、
その根拠として、G3マシンに添付されているReadMeの
以下の文章が出ていた。


LocalTalk と Ethernet の両方を接続する
“AppleTalk”コントロールパネルで
“Ethernet”を選択している場合には、
LocalTalk ケーブルは接続しないでください。
“AppleTalk”コントロールパネルで“モデムポート”
もしくは“プリンタポート”が設定されていない場合に、
コンピュータに LocalTalk ケーブルを
接続すると問題が生じます。
“Ethernet”と“LocalTalk”を
切り替えて使用したい場合には、
“Ethernet”に切り替える時には
LocalTalk ケーブルを必ず外してください。



う〜む、G3マシンのシリアルポートは
PowerBookシリーズの両性具有ポートのように、
やっぱり癖が強いらしい。

こんなPalmPilot-MLを紹介してくれた。

FPILOTのみのたんさん
raidway空港の長嶺管制官


・・・と、皆さんからもらったメールの内容は、
だいたい以上の3要素に絞られる。

さっそく機長は
SerialDMA Update 2.1
ダウンロードして
インストールしてみた。




おまけにHotSyncボタンを押してから
母艦側のHotSync-CSMをONにしてみた。

そしたら、



・・・聞きなれたピロリ〜が聞えてきた。

HotSyncに成功した!


その後、今度はCradleのHotSyncボタンを先に押さないで
HotSync-CSMを真っ先にONにしてから
CradleのHotSyncボタンを押してみる。
つまり、普通の順番だ。
これでも成功した!

どうやら、G3のシリアルポートは
「シリアルポートを常時モニターして(できて)おらず、
先にG3側のHotSyncを起動しても、
Palm/Pilot側からのHotSyncのトリガーを検出出来ない」

(藤原管制官の分析)
らしいので、
通常は母艦の操作に先駆けて
CradleのHotSyncボタンを押して、
コンコンとノックしてからHotSyncしないとダメらしいが、
SerialDMA Update 2.1をインストールすることで
SerialDMAって野郎がナマけないで
しっかりとシリアルポートを見張ってくれるらしく、
Cradleがノックしなくても(=HotSyncボタンを押さなくても)、
自動ドアのように、
HotSyncの到来を勝手に関知して
シリアルポートを開けてくれるらしい。

その後、機長はシリアル分配器を使って
その他の周辺機器との共存も行っているが、
通常の手順で問題なく出来ている。

さらにその後、
ISDNの導入とともに
これまで使っていたAppleTalkをやめて
Ethernet一本槍にした。
それでもSerialDMA2.1環境下では
問題なく通常の方法でHotSyncが出来ている!

・・・という訳で結論は以下の通り。

結論


ジーさん(G3)でHotSyncをするなら
SerialDMA 2.1で必ずアップデート!




なお、この魔法の
SerialDMA Update 2.1をインストール後、
それまではジーさんとは相性が悪かった
Palm Buddyまでがいちおう使えるようにはなった。
使い方は通常のMacintoshと同じ手順。
Palm OS側でPalmBuddyアプリを実行してから
母艦上でPalmBuddyアプリを立ち上げるだけ。
ただし、接続の途中で止まってしまう癖があって、
ただ、これは機長のPalm IIIが内蔵メモリ8MBの
大名Palmであるせいかもしれない。
まだ未確認。
通常のPalm/PilotとG3+SerialDMA2.1で
Palm Buddyの使用に成功した人がいたらご一報を。


じゃ。


林檎爺さん物語
つづく








98年9月5日




〆切迫る!9月10日




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