PAL059-A便
ポリシー
(前篇)



98/6/5追加版


追加版へジャンプ




palmfan.comの思い





ちょっと遅くなったけど、
今月1日(6/1)に正式にグランドオープンした
廣瀬さんの「palmfan.com.」について。



まずはおめでとうございます!

もう1ヶ月近くもプレオープンしていたから
グランドオープンと言っても今更アレなんだけど、
「Pilot/PalmPilot Fan」の過去記事を見ると、
デビューしたのが昨年の5月の中頃だったから
通算歴史もちょうど1年。
いい機会だと思う。

さて、「palmfan.com.」とは、
ご存知、日本のPalm/Pilotワールド
最大のメジャー情報サイトだ。

そして、
その膨大なアクセス数速報性に隠れて
ついつい忘れられがちだが、
このサイトにはもうひとつ、素晴らしい重要な柱がある。

それは、同サイトが
ニュースサイトとしての役割以前に、
「日本のPalm/Pilot界をより充実したものにしたい!」という、
深い理念に基づいたポリシーを持っているという点だ。

今ではすっごく小さなリンクからしか
辿れないが、ココを見ると
それがよくわかる。

廣瀬さんはこれを説明するために「ShareSite」という
コンセプトを使っている。


今後は「ShareSite(シェアサイト)」として、
継続運営していきます。

まず、誤解の無いように説明しますと、
基本的な運営の仕方(ニュースやレビュー記事の更新、
メールの御紹介)は今までとなんら変りはありませんし、
見ている方に、シェア・フィーを払っていただく
ということでも、決してありません。
また、現在の「Pilotユーザーの皆さんとの共有の場」
というテーマも含まれています。

「バナースポンサーについて〜概要」より



続いて・・・

同記事の概要


いわゆるSharewareが、
「作者」と「ユーザ」のバランスで
お互いにフィードバックしながら
「ソフト」を成長させていくように、

このShareSiteでは、
「ご覧になっている方」
「広告スポンサー」
「運営者」
の三者が
お互いにフィードバックしながら
「このサイト」を成長させていきたい。



・・・と語っている。

この問題に関しては
以前、廣瀬さんご本人とも
直接メール交換をしたことがある。

その際に感じたことだが、
廣瀬さんは「建前」じゃなく「本気」(と書いてマジ)で
以上のようなポリシーを貫いている。

そして、このように
ShareSiteとして運営していくことが
日本のPalm/Pilotワールドの発展になるはずだ、
というポリシー。

そんなポリシーの延長線上の考え方として、
現在はいわゆる「企業」からのスポンサーバナーばかりだが、
「Palmware作家」が気軽に参加出来る環境
Shareware作家優遇処置)も整えられている。

また、同サイト主宰でPilotwareのコンテストを開こうとしたり、
「情報の送り手と受け手が互いに情報を共有しあう」
という現実社会のマスメディアが本来持っているべき
潔い信念を持ってサイト運営をしているのが心地よい。
しかも、情報がいつも新鮮で役に立つんだから文句はない。

そんな「palmfan.com.」
機長はこれからも
陰ながら応援していきたいと思う。

※【palmfan.comのグランドオープン】


グランドオープンにともなって、
「PalmFan's Chat」というチャットページが
誕生したり、あと投稿フォームも登場したり、
「palmfan.com.」
はますます
日本Palm/Pilot界の「情報広場」に
進化しつつある。




 

神様三世





神様の仕事ぶりの凄いところは、
いつも「美味しいゴハン」作りに徹している点である、
と機長は考えている。

「美味しいゴハン」とはもちろん
J-OSシリーズのことである。

彼の能力を持ってすれば
「美味しいオカズ」だって作れない訳はないのだが、
ひたすら「美味しいゴハン」作りに精を出してきた。



そのおかげで、
日本のPalm/Pilotワールドは確実に
成長を続けてきた。

※【神様のオカズ】


ちなみに
神様が作った、もっとも「オカズ」的な
ソフトはPalm/Pilotワールド初のInternetブラウザ
「World Finder」であったと思うが、
同時期にリリースされた
奥さんの「PalmScape」と
それに続いた各種ブラウザの登場を見て
彼はすぐさま「World Finder」の開発発展を
放棄したように見える。

初期にはそれこそ通信ソフト「AccessIt!」や
「DateBook+」のようなオカズ的ソフトも
作っているのだが、
後進ソフトが育つにつれて
これまたその開発をやめている。

で、結局、J-OSシリーズや
「DALauncher」や「PiloKey」のような
「ゴハン」ソフトが神様の
ライフワークとなっている。



本来なら発売元である
3Com-Japanが行うべき
Palm/Pilotの日本語化という作業を
彼はひたすら追及してきた
神様最大のライフワークであるJ-OSシリーズに
またまた新しいバージョンが登場した。

「J-OS Pro」の第3世代
アップデート版である
「J-OS III b1」だ。

Palm IIIに徳化しながらも
OS2.0でもちゃんと使える新OSだが、
「b1」と書いてある通り、
β版だ。

機長はまだちゃんと試していないが、
内蔵ソフトのすべてが
日本語化されたり、
日本語フォントをボールドで使えたり、
Flash ROMにインストールできたり、
と、細かいようでいて
ちっとも細かくない、
名前の通りのメジャーアップデートに
仕上がっている。
(ほらほら、J-OS Pro3.0じゃなく
J-OS IIIって、名前も変わってる!)

でも、最大の変化は
J-OSがようやく独り立ちした!ということだろう。

これまではあくまで
HackMasterのHackとして
英語システム(Palm OS)にパッチを当てていた
J-OSだが、
今回のバージョンでは単独アプリとして
しかも、Palm OSをこれまで以上に
乗っ取っとることに成功している。

これまでも代表的内蔵ソフトである
DatebookやTodoList、MemoPad、Addressなどを
日本語化してきたJ-OSだが、
今回はなんと
Prefsアプリまでもが日本語化されている。
DIgitizerとかButtonsとかNetworkなんかの
設定画面まですべて日本語化されちゃってる!
(Ownerまで日本語化されてるのには流石に驚いた!)

なんか凄いことになっちゃってる。

今回のバージョンアップは、
ある意味、
神様から3Com-Japan社への最後通告的な意味がある。

たとえば、この神様のOSをFlash ROMに焼き付けた
Palm III JapaneseEditionを
オリジナル版とは別にリリースした場合、
これはもう完璧なPalm/Pilot日本語版と言ってもいい。
これが登場すれば、
セールス的にも他のハンドヘルドマシンに対して
かなりのアドバンテージを持てるはずだ。

ここまで来ても
3Com-Japan社が沈黙を守るとしたら、
どんな意図があるんだろう?
神様のJ-OSよりも素晴らしいソフトがすでに
どこかで作られているのか?
日本で商売する気はあるのだろうか?
と逆に心配になってしまう。

・・・とまあそれぐらいによく出来た
J-OS IIIである。

ただしまだβ版。

ここで、難点をひとつだけ書いておく。
ローカライザーがな、な、なんと18個もある。

日本語化が進んだことによる
過渡的な措置だとは思うが、
これを的確にインストールするのは
ちょっと大変そうである。
(もちろん、全部まとめて!というなら
悩む必要はない。全部ぶちこんでしまえば
いいんだから)

なお、この「J-OS III b1」は
「IKESHOP(Palm Pilotページ)」「NIFTY-Serve FPILOTから
ダウンロード可能だ。

※【ローカライザー】


J-OSシリーズで
Palm/Pilotの内蔵ソフトを
日本語化するためのソフト。

「adrs-loc.prc」は「Address」を
「memo-loc.prc」は「MemoPad」を、と
各ソフトに対応して1つづつの書類に
なっている。

もちろん手っ取り早さからすれば
全部ひとつにまとめてしまった方が
スマートだと思うのだが、
メモリに余裕のないユーザ(機長も)に
とってはインストール選択の自由は
必要だから、そうもいかない。






ビーケーさんの怨念





機長にとっては、J-OSシリーズの次に
delete(削除)出来ないソフトのひとつである
「Datebk3」がまたまたメジャーアップデートした。

PAL056便「ビーケーさん2号・その2」の
「機長のぼそ×ぼそ」
機長が「ある人気ソフトが
数日中にまたまたアップデート?」
と書いたのは、
実はコレのことだった。

その名も「Datebk3 v.2.1i
(「i」って何だよ?「愛」?)

今回の目玉は3つ。

(1)スヌーズ機能

目覚し時計なんかについてる
「二度寝機能」的なアラームのこと。
一度切っても、また何回か鳴りだしてくれるアラーム。
それがスヌーズ機能だ。

(2)Todoデータベースとの完全統合


作者の長年の夢である「Todoデータベースとの完全統合」
前回のバージョン2.0jで第1次完成を見たが、
今回のバージョンで第2次完成を見たと言ってもいい。

前回(2.0j)は、機長が「越境入学」と書いたように
まだまだ「便宜的な措置」だった統合だったが
今回(2.1i)はさらに進んで、
本来は内蔵Todoアプリのために存在したはずの
Todoデータベースが、

まるで最初っからこのDatebk3のために
あったかのように進化
した。

そのかわり、Datebk3が独自に開発していた
Todo項目は約半年ぶりに名前を変えた。
その名も「float項目」。

そう、この名前は
Todo項目と名前を変える前の名称であり、
Todoデータベースに登録された項目との
差別化を図るために、
チェックボックスのデザインまで変更された。



詳しいことはまたそのうち。

(3)Icon選びはIconで

デイリー画面で月間画面用のIconを貼り付ける
「Attach Icon」メニューから呼びだす
アイコン選びのダイアログが、
これまでのテキスト表示(しかもスクロールが必要!)から、
テキスト&アイコン画像
(しかもスクロールいらず!)になった。
これは便利だ。
(でも、機長のところでは日本語がやや文字化けした)


実は他にも変更点は多い。
バージョン2.0からの変更点だけでも19個もある。
相変わらず痒いところに手が届き、
痒くなりそうなところにウナコーワを塗る、
そんな作者だ。

このソフトはとうとう
便利なPIMソフトから
「Palm/Pilot内蔵ソフトの再構築」という
とんでもない領域に進もうとしている。




愛からJへ





・・・と書いたばかりのDatebk3だが、
マイナーバグ解消のための
「v.2.1j」がすぐさまリリースされた。

機長は気づいてなかったのだが、
「v.2.1i」にはとんでもないバグがあった。

デイリー画面で「Up/Downボタン」を押すと
なぜか「2日分進んでしまう」のだ。
「明日」に進むべきところで「明後日」に、
「昨日」に進むべきところで「一昨日」に進んでしまう。

このバグを解消したのが「v.2.1j」だ。

それにしても最近さっぱりわからないのが
バージョン名の後ろについてるアルファベット。

前回は「日本語対応」の「j」かとも
思われていたが今回は「i」で始まって
「j」に進んだ。
なんなんだ、これ?

後編に続く!







Click the following icon to back to
Palm Air Line Top Page!