PAL113便
時刻表99まとめ
[電池の寿命]





 
Palm/Pilotの電池は
どれぐらいもつのか?


 
旧「時刻表」で短時間ながら盛り上った
PDAマシンにおける電池の寿命に
ついての
記事をまとめた。

 
990320-01 ゼロワン対決
最近Palm/PilotやWorkPad情報が各種雑誌で目立つようになってきたが、「日経ゼロワン」(4月号)では、「ウィンCE、IBMワークパッド発売で今年はパームPCから目が離せない」という、カシオペアE-55 vsWorkPad日本語版の比較記事が出ている。すでにWindowsCEマシンを買ってしまった人への配慮なのか、極めて控えめな表現ながら(カシオペアE-55は)しかし、その分、どうしてもスピードが遅く、電池寿命が短いという問題がある」とか「ワークパッドにはウィンドウズの『砂時計』がない」「というきびきび感が最大のウリだ」というかなり正直なコメントも書いてあり、IBM竹村さんの「ウィンドウズを自動車にたとえるならCEパームは同じエンジンを使ったバイク。それに対してワークパッドは自転車」なんてコメントも引用されている(説明が省略されすぎて、これだけだとマイナス意味にとられたりして・・・)。でも、細かい文章読まずに写真中心に見ていくと、グレースケール4階調のカシオペアE-55の方が遥かに購買意欲をそそりそうだ。ただ、比較スペックなどもようく見ると、恐るべき数字が書いてある。


【電池寿命】

IBM・ワークパッド=約2ヶ月
カシオ・カシオペアE-55=約25時間
 

25時間ってことは・・・一日に一回は電池交換が必要???!信じられない!でももし、ユーザの実家が電池屋さんならカシオペアE-55も悪くないかも。

なお、同特集のコラムにはワークパッドvsウィンドウズCEvsザウルスの三大PDAのためのウェブサイト対決みたいな記事(「ウェブだからできる!こだわりサイト紹介」)も出ている。で、パーム航空がここでワークパッド代表として出ている。(お知らせはいただいていたものの、いつものように他サイトとの併記だと思っていたので、申し訳ない!)。いろいろ好意的に解説して貰った上に「これから買おうという人よりも、すでに持っている人におすすめのサイトだ」というコメントを編集者の人が書いている。うん、確かにそれは機長も自覚している。という訳で、「Palm/Pilotを買おうかどうしようか悩んでいる人へ!」というページも作ってみたのだが、そっちを更新している時間もなかったりする。う〜む。

なお、ついでなんで他の2サイトを見せてもらった。

ウィンドウズCE代表の「Windows CE FAN」は、これだけの情報量とサイト構成力はどう見たってどっかの企業の後ろ盾なしには無理だろう、ってほどの充実ぶり!雰囲気としては名前の通り「Palmfan」に似ているが、どっかの企業のヒモつきじゃないの?っと疑った機長が悪かった。同サイト内にある「このサイトについて」のページを見ると、「Windows CE FANの運営者は、WindowsCE FANチーム(複数の個人)です。WindowsCEが好きな個人の仲間のあつまりです。WindowsCE関係の仕事をしている人はいませんが、。ネットワークに精通している人はいます。みんなWindowsCEが好きで集まった仲間です。」と書いてある。ちょっと不思議な文章(機長以外にも疑った人がいるんだろうか?)だが、機長の疑惑は間違いだったようだ。申し訳ない!謹んでお詫びする。それにしても、どんな人たちがこんなにも凄いサイトを作っているんだろう?とにかく、その中身の充実度や完成度が高いので、一度情報交換してみたいものだ。「OSを憎んで人を憎まず」が機長のポリシーなので。(いや、別にOSを憎んでる訳でもないか・・・)ちなみに、同サイトは「WebMaster」も募集している。機長も参加してみようかな、と思ったが、よく考えたらウィンドウズCEマシンを持ってなかった。ダメだ、こりゃ。

というか、「日経ゼロワン」の編集者も心配してくれているが、機長が「パーム航空」を一人で運営していることの方が異常なのかもしれない。普段はページ概念のないHTMLエディタに書きなぐっているので、あんまり気づかなかったが、同誌のコラム内に載っている「1999年2月18日(木曜日)」の時刻表を縦にズラーっと並べた写真を見て、自分で引いてしまった。しかも、確認したら、写真に写っているのは実際にこの日の時刻表のわずか半分ほどだった。おいおい、大丈夫か、俺?!(ちょっと大丈夫じゃなかったりもする)

ザウルス代表は「PDA情報局倉庫」となっているが、先日のベンチマークテストでもおなじみになった「まるとのPDA情報局」だ。(このリンクの不整合はどうやら「日経ゼロワン」の編集者のミスらしい)こちらの方は「Windows CE FAN」と違って、パーム航空と同じく、建て増しに建て増しを重ねた九龍城のような構造からして、企業体の匂いはまったくない。なんかとってもザウルスらしさ溢れるページだ!
990326-10 寿命と引き換えに
昨日の時刻表990325-11「寿命×寿命」で触れた、WindowsCEマシンの通常使用におけるバッテリのもち具合について、さっそく報告が届いた。


 今日は、E-55とWPJの電池寿命に関して少々述べさせていただきたいとおもいます。

>990325-11 寿命×寿命

の件ですが、私がE-55を使っていた時は、電池
(いわゆる金パナ)寿命が平均5時間というところでした。学生ですので、実習中(一日中)ひんぱんに手書きメモを取ってたのですが、持って1週間でした。買った当初はうれしがってさわりまくっていたので、3日(実質4時間)で切れてしまったこともあり、愕然としたものです。

 E-55に限らず多くのCE機では、公称時間というのは、電源を連続して入れている時間の内、9を画面表示
(静止状態)、1を文字入力に充てた場合をもとに測定された数字であります。PDAですから、実際の運用に於ては電源が入っている時間の多くが入力作業にあてられているわけで、公称時間持たないのは当然と言えます。しかしながら多くの人はカタログ値を信じて購入するわけですから、このような表記法には問題があると思います。やはり実際の運用結果をもとに表示してほしいですね。それにしてもカタログ値の1/5というのはあんまりでしたので、E-55は現在NetNews並びにNIFTYにてFor Sale中であります(^^;)
で、E-55の代わりにWPJを買いました。こちらも2ヶ月は到底持ちそうにありませんが、数週間のレベルで維持できそうで、安心しております。

 さて、いよいよカラーのPalm-size PCが発売されます。カシオの物は電池寿命が公称6時間
(コンパックのマシンは10時間)だそうですが、おそらくもたないことでしょう。もっとも、E-55と違いE-500はリチウムイオン充電池ですから、1/5ということはないと思いますが。
MP3連続再生時間が公称2時間という恐ろしい話もありますから、E-500はあくまでマニアのおもちゃとして使うべきであり、PDAとして仕事や学校でばりばり使用するには無理があるというのが元E-55使用者の素直な感想です。
 MP3や動画など目を引く機能をつけるのもいいですが、もっと腰を据えて、じっくり実用的につかえるオトナのPDA開発をCE陣営各社には期待したいものです。
 

まあ、具体的データというものは取りにくいものだが、その誕生の理由が「システム手帳の代替品」(=Palm/Pilot)「マニアのオモチャ」(WindowsCEマシン)では、もともと比較するのが問題あるんだろうな。見せびらかしてしばらくして飽きるだけなら、MP3や動画機能は素敵だけど、それはほとんどインターネットつき冷蔵庫の発想だからな〜。PIM機能付きのMP3プレイヤーもあるというMP3機能はまだしも、動画なんて、本来持ち歩くのに必要だとは思えないもんな。まあ、リアルタイムでテレビが見れるならともかく、そんな重装備のために電池が頻繁に切れるんじゃ、主客逆転って気がする。
990327-03 転向組の告白
連日お伝えしている、Palm/PilotとWindowsCEの電池寿命の違いについて、つい最近E-55ユーザからWPJユーザに転向したばかりという横浜空港のWAIZ管制官から貴重なリポートを貰った。


WPJを購入してちょうど1ヶ月経ちました。WPJが発売されて、あっさり E-55から WPJにトランジットしてしまいました。実に、E-55購入2ヶ月と10日の出来事でした。

まだ持ってますけど、WPJ買って一度も触っていない。>E-55

実は、タイムリーなことに昨日、WPJのバッテリーアラームが出まして、電池を交換しました。昨日まで使っていた電池は、WPJ付属のDURACELLでした。約1ヶ月持ちました。

E-55は、1ヶ月で2〜3セットは変更したと思います。金パナも使いました。E-55には、 32MBのコンパクトフラッシュを挿入しっぱなしだったのが悪い結果に繋がっている可能性はあります。E-55は、スマートメディアを入れた状態で電池駆動(ACアダプター不使用)だと、リセット後の最初の立ち上がり時に、「バッテリー食いますよ」って内容の警告が出ます。

自分の使用した印象や機長さんのPalm/Pilotの感想からして、PIM中心の使用でWPJの方が 2〜 4倍、ハードな使用でも2倍は持つんじゃないでしょうか。

さらに電池の持ちの比較をするならば、WPJは、その前に使っていたザウルスPI-6000に近いですね。

私も日経ゼロワンを読みましたが、それぞれのカタログに書いている電池寿命の測り方の尺度が違うのに、それを横並びで表記するとかなり誤解を受けますね。WPJの方が電池の持ちがよいのは、明らかなのですが。
 

なるほど。感覚的には2〜4倍か。それにしても「バッテリ食いますよ」って脅迫は言われたくないな〜。これもある種の親切なのか?
990328-06 電池の寿命
Palm/PilotとE-55(などのWindowsCEマシン)の電池の寿命について最近書いているのだが、これについて、またまたE-55ユーザからの報告が入ってきた。

まずは、pep空港のいのうえ管制官からの報告。


ここ数日話題になっている電池寿命のお話ですが、今日届いた
"Palm Programming"なる本の前書き(Foreword)にも

the PalmPilot is truly shirt-pocketable, inexpensive, fast, and simple, and a pair of AAA batteries drive it for two or three months (compare with 15 to 20 hours on a WIndows CE gadget).

と書かれています。ご参考まで。

## この人も使用条件を誤解して書いているのかもしれませんが、
## 姑息な比較に基づいてWinCEに対する優位を喧伝しているよう
## でちょっと気になります。
## 正々堂々勝負しても勝てるだろうに...

なお上記の本は
"Palm Programming The Developer's Guide"
Neil Rhodes and Julie McKeehan
O'REILLY
です。

また、Forewardを書いているのは、
David Pogue
Author, O'Reilly & Associates' "PalmPilot: The Ultimate Guide"
http://www.davidpogue.com
という人です。
 

ふむふむ、「通常使用の場合の電池寿命」と「連続使用時間」との比較を同じ電池寿命として比較しているのは機長だけではなかったらしい。でも、他に比較のしようがないというのも現実だったりするからな〜。

では、実際にE-55を触っている人たちの意見を聞いてみよう。

続いては、弟さんがE-55ユーザだというsphere空港のくあどり@浦和レッドダイアモンズ・オフィシャル・サポーターズクラブquadrifoglio代表兼管制官からの報告。


ところで、我が愚弟がE55もっておりヤして...
彼が言うには、1ヶ月くらいはもつそうです>電池
ただ、自宅でACコードを接続してモバイルする姿は......(-_-;)
ちなみに、チョイトイジッタ感じではPalm/Pilotを知らなければ、これはこれで良いのでしょうけど、
いちどPalm/Pilotを知ってしまった人間には、とても耐えられるものではありませんでした(^^;;;;
 

なるほど。リアルな話だ。それにしても小野が消えた途端に大敗してしまうレッズってば!

そして、今度はPalm IIIとE-55を併用しているというemail空港の宗像管制官からの報告。これはちょっと衝撃的だった。


カシオのE-55とPalmの電池の持ちの件ですが、私の場合はE-55で毎日3,4回の電子メールチェックと1時間ほどのメールや文書のブラウズとメール作成で1週間は使えています。E-55には電池交換からの累積稼働時間の表示があるのですが、リセットすると時間がクリアされてしまいますので、正確な稼働時間はいまだわかっておりません。(暴走するわけではないのですが、動作が重たくなってくるとリセット以外に元に
戻す方法がないのです)

ただ、驚くのはE-55で電池交換の警告が出たアルカリ乾電池をPalm IIIで使ってみると、そのまま1週間以上使えたりすることです。ですのでE-55で使えなくなった電池は再利用しております。

私の場合、WAIZ管制官のように転向はせず、

・素早い入力や確認は Palm III
・大量のデータのブラウズとメールの送受信は E-55

という具合に使いわけております。

ところで、今月の日経モバイルの「モバイルマシン総チェック」という特集のPDAでは、WorkPadがザウルスやWinCEのPalm Size PCを退けて「私ならこれを買う」で総合1位を獲得しています。もちろん私自身も人に勧めるのはWorkPadです(^_^)(この記事も電池の持ち時間の表記は2ヶ月と25時間)
 

両方を使い分けているという宗像管制官の報告は説得力がある。「素早い入力」にはPalm IIIを、「大量データのブラウズやメールの送受信」にはE-55か!なるほど。機長の場合、「大量データのブラウズやメールの送受信」はデスクトップマシンやラップトップマシン(PowerBook2400)で処理するので、必然的に「素早い入力」が可能なPalm/Pilot(WorkPad日本語版)ってことになる。

それにしても「E-55で電池交換の警告が出たアルカリ乾電池をPalm IIIで使ってみると、そのまま1週間以上使えたりする」というのは驚きだな。これだけでも、Palm/Pilotの優位性がわかるような。

そして「日経モバイル」のPDAナンバー1は嬉しいな。でも、やっぱり電池寿命の持ちは混同してる。これは何とかしないといかんな!でも、WindowsCE陣営としては誤魔化したいところだろうな。とくに機能が増えれば増えるほど!
990330-02 電池の寿命、再び
時刻表990328-06「電池の寿命」などで、たびたびお伝えしているPDAマシンの電池の寿命について、また新しいデータが報告された。3web大阪空港のと〜る管制官より。


本日発売の「モバイルPC 月号」で今話題の「カシオペアE-55」と「WPJ」+「ザウルスMI-310」の連続使用のバッテリベンチマークをしています。

各機の測定時の使用方法は、省略しますがE-55は約8時間、MI-310は10時間で、それぞれ使用不可になったそうです。それに対してWPJは11時間で約85%で、12時間20分で(計測者がギブアップでして)計測を中止したそうです。

私が気になったのは、WPJの使用方法は、HotSyncなどは一切なく、インターネットにアクセスをするだけという部分でしょうか・・・
#12時間以上アクセスし続ける奴はおらんやろう!!
 

なんと、WPJ(WorkPad日本語版)は計測者がギブアップして計測中止らしい。しかもインターネットに接続し続けた状態(確かに異常だ!もちろんその他のマシンも同じ条件だよね?)でだ。

やっぱり圧勝だったらしい。そうか、ザウルスでもそんなものなのか・・・。

ところで、ここんとこWPJのライバルということで、モノクロマシンばかりに注目してきたが、カラーPDAの電池寿命に関する報告も届いた。宮崎空港の田野江@Palm-Q管制官からの報告だ。


今日は、E-500(カラー版Palm-size PC)の電池寿命について書きたいと
思います。

反射型でないTFT液晶と強力なCPUを搭載したE-500は、さぞ電池の持ちも悪かろうと思っていたのですが、そうでもないようです。Windows CE Users Mailinglist(PsPC Talk)によれば、内蔵ソフトによるMP3連続再生時間は、実働4〜5時間を実現できているとのことです。全体の電池持続時間が公称6時間ですから、かなり正確な動作時間だといえるでしょう。動作中にバックライトを消しておけるようになっていることと、電圧降下が少なくパワーのあるリチウムイオン蓄電池のおかげだと思います。これでPIMとして使える時間も長ければ、けっこう面白いかもしれません。

#でも、ならどうしてモノクロのE-55はあんなに電池が持たないのでしょう・・・(;_;)

今後他社より発売予定の反射型TFT搭載機はさらなる長時間持続が予想されます。この電池容量と技術をPalm/Pilotに応用すれば、とんでもなく長時間動作するマシンができるような気がします。PalmVの動作時間はどうなのでしょうか。
 

・・・というわけで、やっぱりWPJ、つまりPalm/Pilotシリーズの電池の持ちは格段に良さそうだ。でも、将来はわからんぞ、ということらしい。がんばれ、Palm/Pilotの技術陣!
 



じゃ。




1999年4月12日

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