特別機PAL-S09

What's Palm/Pilot?

Palm/Pilotを買おうかどうしようか悩んでる人のために・・・
   






Palm/Pilotって何だよ?

Palm/Pilotとは、
3Com(スリーコム)社が発売してる
手のひらサイズの電子手帳だ。

こんなのだ。



こいつの名前はPalm III!(1998年発売)

で、こいつの兄貴がこんな奴。



名前は初代がPilot(1996年)
二代目がPalm Pilot(1997年)

これらを総称して「Palm/Pilot」と呼んでいる。

(上の画像だと、えらく色が違うように見えるが
これは画像の問題だけで、本物はどちらもグレー色だ)


さて、こいつがどれくらいのサイズなのか?
というと、
こんな感じ。



世の中には「手のひらサイズ」と言いながら、
背広の腰ポケットからもはみ出しちゃう電子手帳が多いが、
Palm/Pilotの場合はワイシャツのポケットにも簡単に入る。




こんなちっぽけなサイズだが、
その辺のノートパソコンに負けないだけの
機能がついてたりする。

買ったその場から使えるソフトに

Datebook(スケジュール)
Address(住所録)
ToDo List(備忘録)
MemoPad(メモ帳)
Calculator(計算機)

Palm IIIならさらに・・・
Expence(出納帳)
Mail(メーラー)

・・・なんてものまで入っている。

これだけで驚くのはまだ早い。
この程度のソフトその辺の電子手帳にだって入っている。

Palm/Pilotが凄いのは、
ここにさらに
いろんなソフトをどんどん追加出来る点だ!

これはPalm/Pilotが世界中の人々から
ちょっと異常なくらいに愛され、
世界中のプログラマたちに優しい設計と
世界中のプログラマがいつでも
好きなソフトを作れる環境が整備されているおかげだが、
ほんとにものすごい数のソフトがすでに存在している。
他の電子手帳ではそうはいかない。

買ったその日についてたソフトを
永久に使い続けるしかない。
どんなに気にくわないソフトだったとしても、
そいつが亡霊のようにしがみついてくる。

その点、Palm/Pilotには
それこそありとあらゆる種類のソフトが
ネット上に転がっているし、
たとえば、万一、備え付けのソフトが不満だったとしても、
その替りに使うことが出来る代替えソフトとか、
備え付けソフトをより便利に使えるソフトなんて
ものまであったりする。しかも何種類も!
というわけで、
とにかく至れり尽くせり、
気分次第でいろんなソフトを
使ったり試したり、遊んだり出来る。
それがPalm/Pilotだ。

さて、いろんなソフトを使える、
と書いたが、そこらの電子手帳を
使ったことのある人間にとって、
デスクトップコンピュータからソフトを
電子手帳に移したり、
それ以前にデスクトップコンピュータと
電子手帳の間でスケジュールや住所録のデータを
シンクロナイズさせることは
ちょっとわずらわしい作業だったりするはずだ。

その点、Palm/Pilotは簡単だ。

クレードル(日本語だと「ゆりかご」)という名前の、
ちょうど、携帯電話の充電器のようなものが
買ったその日からPalm/Pilotにはついている。
こんなの。


このクレードルの上にPalm/Pilotをポンと無造作に置いて、
クレードルについてるただひとつのボタンをポンと押すだけで
あなたのデスクトップコンピュータがWindowsだろうが
Macintoshだろうが、ノートブックパソコンだろうが、
一発で、Palm/Pilotとの間でデータが
シンクロされ、ソフトがダウンロードされる。




ほんと、Palm/Pilotを置いて、ボタンを押す。
これだけでいい。

(ただし、Macintoshユーザだけはそのために
Palm/Pilotと一緒にMacPacというパッケージを
買っておこう。接続プラグとMac専用ソフトが入っている)


とにかく簡単だ。
このシステムはあまりにも便利なので
最近では、他の電子手帳もマネし始めたが、
ここまで簡単にはいかない。

さらに、Palm/Pilotのいいところ、
とくに日本人にとって!は、
Palm/Pilotそのものはもともと英語専用に出来ているのだが
「J-OS III」というソフトを追加するだけで
Palm/Pilotで日本語を簡単に使えるようになる。



(なお、噂ではスリーコムジャパンから、
まもなく純正の日本語版が発売されるらしい)


そして、ここでもう一点、
日本人ユーザにとってPalm/Pilotはお薦めだぞ!
という点がもう一点ある!

Palm/Pilotは、
スタイラスと呼ばれる付属のペンで
Palm/Pilot本体の入力エリアに
文字を書き込んで入力するのだが、
その際の日本語の入力方法が
ローマ字入力になっている点だ。

つまり、
「tumari」と書いて「つまり」。

これが日本語ユーザにとっては
とくにお薦めな点だ!

なんで?
日本語入力の方がいいじゃん?
「つまり」と書いて「つまり」の方が絶対良くない?
・・・という疑問はよくわかる。

でも、実際に日本語入力の電子手帳を
使ったことのある人ならよくわかると思うが、
日本語って、漢字も含めて
あまりにも数が多い上に複雑な文字が多いので、
日本語入力ってやたらと入力ミスが多くなってしまう。
「僕は電子手帳を買う」と書いたつもりが、
は電市ま帳を買」なんて入力されて
イライラすることがとにかく多い!

その点、ローマ字入力なら、
アルファベットが26文字しかなく、
おまけに簡単な記号ばかりなので
入力ミスが格段に少ない。
さらにPalm/Pilotでは
「Graffiti」と呼ばれるアルファベットを
一筆書き風に簡略化した入力用の文字があるので、
この通りに書くと誤入力はほとんどなくなる。
実際、いまどきコンピュータを使っている人なら
ローマ字入力は慣れっこのはずだし、
この「Graffiti」はよく出来ていて、
ほとんど実際のアルファベットにそっくりだから、
ローマ字さえ知っていれば
ちょっと触っているうちにすぐに覚えてしまう!

とにかく、これらのおかげで
Palm/Pilotの場合、入力ミスがほとんどない。

あまり触れられることはないが、
この点が日本語ユーザにとって
意外な長所だったりする。

さらにPalm IIIには
赤外線通信機能なんてものまでついている。



これを使えば、Palm III同士で
いろんなデータを瞬時に交換したりも出来る。
とくに「名刺交換」機能は便利だ。
一瞬で相手の住所録に自分の住所を
送り込むことが出来る。
これ、やってみると、ほんとに簡単だし面白い。

さらにさらに!
オプションの専用モデムを買って
Palm/Pilotの下にくっつければ
Palm/Pilotが携帯通信マシンにもなってしまう。



さらに、日本国内向けの携帯電話用のモデム
「SnapConnect」もすでに発売されている。

これさえあれば、
電社の中で電子メールを読んだり、
ウェブブラウザを開いて朝日新聞を読んだり
なんてことも出来る訳だ。

というわけで、
私は「一部の例外的な人間」以外のすべての人間に
このPalm/Pilotをお薦めする。

ここで言う「一部の例外的な人間」とは
「インターネット環境にない人間」のことだ。

Palm/Pilotに関する情報やソフトは、
インターネット上にそれこそ無数に転がっていて、
これを使ってこそのPalm/Pilotだから、
インターネット環境にいない人間には
あんまりお薦めしない。
使えなくはないが、あんまり楽しくないはずだ。

そういう人は、そこいらのごく普通の電子手帳を
ごく普通の使い方で使い続けた方が幸せだと思う。
その電子手帳が気に入ろうが気に入るまいが、
備え付けのゲームに飽きてしまおうがどうなろうが、
とにかくその電子手帳を買ったままの姿で
使い続けるのも、まあ、悪くはない。

ただし、Palm/Pilotを買えば、
電子手帳のもう一つの使い方を楽しむことが出来る。

つまり、あなたの使いやすいようなソフトを入れたり、
あなたが遊びたいゲームを入れたり、
あなたが待ち望んだ最新機能のソフトを入れたり、
いつも新鮮な気持ちで、
この手のひらサイズの電子手帳をつきあっていける。

だからこそ、Palm/Pilotは世界中から愛されている。

ところで、最後によくこんな言葉を書いておく。

「Palm/Pilotってカラーじゃないの?」

この言葉はしばしば聞く。

だが、Palm/Pilotを使っている人間で
Palm/Pilotがカラー液晶画面でないことに
失望する人間はいない。

カラー電子手帳を使ったことのある人なら
すでによく知っていることだと思うが、
カラー液晶はとにかく電池を食う。
そのために1週間に何度も何度も電池を交換する羽目に
なってしまう。
酷いマシンだとちょっと使っただけで
すぐに電池交換の必要が!

ところがPalm/Pilotはモノクロ画面のおかげで
電池の交換は1ヶ月〜2ヶ月に一度でいい。

少なくとも一日に何度も電池を交換する必要があるなら
私は普通のシステム手帳の方が楽でいい。
もしも大事なスケジュールの直前に電池が切れたら・・・
なんて思うと安心して使ってられない。

あ、あともう一点!
Palm/Pilotがいかに凄いかを示す宣伝文句がある。

あの、素敵なものはなんでもマネしてしまう
Microsoft社がPalm/Pilotそっくりのマシンを
各社に作らせている。
Palm-sized PCマシンと呼ばれているマシンだ。
ほんとにそっくりだ!
おまけにマシンはピカピカしてるし、
いいことづくめだ!

じゃあ、そっちを買ったほうがいいじゃん?

確かにそうだ。
いくつかの一点を除けば、
それは真理だ。
では、Palm-sized PCマシンにはどんな欠点があるのか?
というと、
まず第一に、WindowsCEという備え付けの
OSがもともとこんな小さなマシン用に出来ていないので
とにかく使いづらくてしょうがない!
おまけに、あんまり愛されていないのか、
ソフトの数がPalm/Pilotに比べて圧倒的に少ない。

Palm/Pilotだと、プログラマが喜んで
どんどんソフトを作るのに
Palm-sized PCマシンの場合、とにかくソフト数が少ない。
とうとうMicrosoft社は
Palm/Pilot用に無料でソフトを作っているプログラマに
メールを送って、お金を払うからPalm-sized PC用のソフトを
作ってくれと頼みこんでいる。
それぐらいにPalm/Pilotは世界中から愛されている。

おまけに、98年には2つのコンピュータ会社から
Palm/Pilotの権利をまるごと売ってくれませんか?
というプロポーズを受けた。
ひとつはBill GatesさんのMicrosoft社であり、
もうひとつはSteve JobsのApple社だった。

が、Palm/Pilotを発売する3Com社はこれをあっさり断った。

そりゃアメリカのPDA市場で
80%近いシェアを誇るPalm/Pilotを簡単には手放せない。

どう?

少しは買う気になった?








【おまけ】

もっと詳しくPalm/Pilotのことを知りたいって人は
「PalmFan」ってページに行って、
一番上のメニューの「BASIC」ってボタンを押して
「Pilot Basic」のページを読もう!

Palm/Pilot用のソフトがネットにはたくさんあるって
言ってたけどどんなソフトがあるの?って人は
ココを覗いてみよう。
英語でも大丈夫って人ならココを!

じゃ。






98年2月1日

【注意】
なお、このページで使った画像はすべて
3Com社およびスリーコムジャパン社の
ホームページから流用させてもらった。
ま、いいでしょ?宣伝してるんだから。








99年2月3日

【追伸】
1999年2月3日、スリーコムジャパン社は
日本語版Palmを発表した。
詳しくは、
パーム航空の時刻表過去記事か、
スリーコムジャパン社のサイトを参照のこと。
発売は2月中と思われる。(推測)






99年3月5日

【追伸】
新発売のWorkPad日本語版に
ついての情報は
下記のサイトを覗こう!

■特集・IBM WorkPad日本語版
(Macで行きますぜぃ!)

■初心者のための日本語版WorkPad講座
(パームをポッケにつめこんで)

■パーム航空非公認・WorkPad日本語版Speed Review!
(パーム航空)








99年4月11日

よく、初めてパームを買おうと思うのですが、
どんなマシンがいいですか?と質問されることが多い。
そんな時の機長の答えはただひとつ。

初めて買うならWorkPad日本語版しかない!

これから買うのが、
2台目、3台目のPalmならその他のマシンも
奨めるのだが、
最初に買うならWorkPad日本語版
これしかない!
理由?・・・それは買えばわかる。

■WorkPad日本語版公式サイト
(日本IBM)

■WorkPad日本語版に関するQ&A
(日本IBM)







99年5月25日

そんなことを言ってるうちに
こんなものが出てしまった!



WorkPadc3日本語版

これはもう買うしかない!というか
機長はすでに買ってしまった。

というわけで、
我慢する勇気とお金のない人は
絶対に読んではいけない
こんなページもある。

どうするよ?!








99年6月5日

WorkPad日本語版c3のサイズってどれぐらい




2000年2月7日

あなたがPalmを買う6つの理由

これ以降、カラー版も出たり・・・
そんな最新情報はこの辺でも覗いてみよう。



じゃ。