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その点、Palm/Pilotは簡単だ。
クレードル(日本語だと「ゆりかご」)という名前の、
ちょうど、携帯電話の充電器のようなものが
買ったその日からPalm/Pilotにはついている。
こんなの。
このクレードルの上にPalm/Pilotをポンと無造作に置いて、
クレードルについてるただひとつのボタンをポンと押すだけで
あなたのデスクトップコンピュータがWindowsだろうが
Macintoshだろうが、ノートブックパソコンだろうが、
一発で、Palm/Pilotとの間でデータが
シンクロされ、ソフトがダウンロードされる。
ほんと、Palm/Pilotを置いて、ボタンを押す。
これだけでいい。
(ただし、Macintoshユーザだけはそのために
Palm/Pilotと一緒にMacPacというパッケージを
買っておこう。接続プラグとMac専用ソフトが入っている)
とにかく簡単だ。
このシステムはあまりにも便利なので
最近では、他の電子手帳もマネし始めたが、
ここまで簡単にはいかない。
さらに、Palm/Pilotのいいところ、
とくに日本人にとって!は、
Palm/Pilotそのものはもともと英語専用に出来ているのだが
「J-OS III」というソフトを追加するだけで
Palm/Pilotで日本語を簡単に使えるようになる。
(なお、噂ではスリーコムジャパンから、
まもなく純正の日本語版が発売されるらしい)
そして、ここでもう一点、
日本人ユーザにとってPalm/Pilotはお薦めだぞ!
という点がもう一点ある!
Palm/Pilotは、
スタイラスと呼ばれる付属のペンで
Palm/Pilot本体の入力エリアに
文字を書き込んで入力するのだが、
その際の日本語の入力方法が
ローマ字入力になっている点だ。
つまり、
「tumari」と書いて「つまり」。
これが日本語ユーザにとっては
とくにお薦めな点だ!
なんで?
日本語入力の方がいいじゃん?
「つまり」と書いて「つまり」の方が絶対良くない?
・・・という疑問はよくわかる。
でも、実際に日本語入力の電子手帳を
使ったことのある人ならよくわかると思うが、
日本語って、漢字も含めて
あまりにも数が多い上に複雑な文字が多いので、
日本語入力ってやたらと入力ミスが多くなってしまう。
「僕は電子手帳を買う」と書いたつもりが、
「撲は電市ま帳を買ウ」なんて入力されて
イライラすることがとにかく多い!
その点、ローマ字入力なら、
アルファベットが26文字しかなく、
おまけに簡単な記号ばかりなので
入力ミスが格段に少ない。
さらにPalm/Pilotでは
「Graffiti」と呼ばれるアルファベットを
一筆書き風に簡略化した入力用の文字があるので、
この通りに書くと誤入力はほとんどなくなる。
実際、いまどきコンピュータを使っている人なら
ローマ字入力は慣れっこのはずだし、
この「Graffiti」はよく出来ていて、
ほとんど実際のアルファベットにそっくりだから、
ローマ字さえ知っていれば
ちょっと触っているうちにすぐに覚えてしまう!
とにかく、これらのおかげで
Palm/Pilotの場合、入力ミスがほとんどない。
あまり触れられることはないが、
この点が日本語ユーザにとって
意外な長所だったりする。
さらにPalm IIIには
赤外線通信機能なんてものまでついている。
これを使えば、Palm III同士で
いろんなデータを瞬時に交換したりも出来る。
とくに「名刺交換」機能は便利だ。
一瞬で相手の住所録に自分の住所を
送り込むことが出来る。
これ、やってみると、ほんとに簡単だし面白い。
さらにさらに!
オプションの専用モデムを買って
Palm/Pilotの下にくっつければ
Palm/Pilotが携帯通信マシンにもなってしまう。
さらに、日本国内向けの携帯電話用のモデム
「SnapConnect」もすでに発売されている。
これさえあれば、
電社の中で電子メールを読んだり、
ウェブブラウザを開いて朝日新聞を読んだり
なんてことも出来る訳だ。
というわけで、
私は「一部の例外的な人間」以外のすべての人間に
このPalm/Pilotをお薦めする。
ここで言う「一部の例外的な人間」とは
「インターネット環境にない人間」のことだ。
Palm/Pilotに関する情報やソフトは、
インターネット上にそれこそ無数に転がっていて、
これを使ってこそのPalm/Pilotだから、
インターネット環境にいない人間には
あんまりお薦めしない。
使えなくはないが、あんまり楽しくないはずだ。
そういう人は、そこいらのごく普通の電子手帳を
ごく普通の使い方で使い続けた方が幸せだと思う。
その電子手帳が気に入ろうが気に入るまいが、
備え付けのゲームに飽きてしまおうがどうなろうが、
とにかくその電子手帳を買ったままの姿で
使い続けるのも、まあ、悪くはない。
ただし、Palm/Pilotを買えば、
電子手帳のもう一つの使い方を楽しむことが出来る。
つまり、あなたの使いやすいようなソフトを入れたり、
あなたが遊びたいゲームを入れたり、
あなたが待ち望んだ最新機能のソフトを入れたり、
いつも新鮮な気持ちで、
この手のひらサイズの電子手帳をつきあっていける。
だからこそ、Palm/Pilotは世界中から愛されている。
ところで、最後によくこんな言葉を書いておく。
「Palm/Pilotってカラーじゃないの?」
この言葉はしばしば聞く。
だが、Palm/Pilotを使っている人間で
Palm/Pilotがカラー液晶画面でないことに
失望する人間はいない。
カラー電子手帳を使ったことのある人なら
すでによく知っていることだと思うが、
カラー液晶はとにかく電池を食う。
そのために1週間に何度も何度も電池を交換する羽目に
なってしまう。
酷いマシンだとちょっと使っただけで
すぐに電池交換の必要が!
ところがPalm/Pilotはモノクロ画面のおかげで
電池の交換は1ヶ月〜2ヶ月に一度でいい。
少なくとも一日に何度も電池を交換する必要があるなら
私は普通のシステム手帳の方が楽でいい。
もしも大事なスケジュールの直前に電池が切れたら・・・
なんて思うと安心して使ってられない。
あ、あともう一点!
Palm/Pilotがいかに凄いかを示す宣伝文句がある。
あの、素敵なものはなんでもマネしてしまう
Microsoft社がPalm/Pilotそっくりのマシンを
各社に作らせている。
Palm-sized PCマシンと呼ばれているマシンだ。
ほんとにそっくりだ!
おまけにマシンはピカピカしてるし、
いいことづくめだ!
じゃあ、そっちを買ったほうがいいじゃん?
確かにそうだ。
いくつかの一点を除けば、
それは真理だ。
では、Palm-sized PCマシンにはどんな欠点があるのか?
というと、
まず第一に、WindowsCEという備え付けの
OSがもともとこんな小さなマシン用に出来ていないので
とにかく使いづらくてしょうがない!
おまけに、あんまり愛されていないのか、
ソフトの数がPalm/Pilotに比べて圧倒的に少ない。
Palm/Pilotだと、プログラマが喜んで
どんどんソフトを作るのに
Palm-sized PCマシンの場合、とにかくソフト数が少ない。
とうとうMicrosoft社は
Palm/Pilot用に無料でソフトを作っているプログラマに
メールを送って、お金を払うからPalm-sized PC用のソフトを
作ってくれと頼みこんでいる。
それぐらいにPalm/Pilotは世界中から愛されている。
おまけに、98年には2つのコンピュータ会社から
Palm/Pilotの権利をまるごと売ってくれませんか?
というプロポーズを受けた。
ひとつはBill GatesさんのMicrosoft社であり、
もうひとつはSteve JobsのApple社だった。
が、Palm/Pilotを発売する3Com社はこれをあっさり断った。
そりゃアメリカのPDA市場で
80%近いシェアを誇るPalm/Pilotを簡単には手放せない。
どう?
少しは買う気になった?
【おまけ】
もっと詳しくPalm/Pilotのことを知りたいって人は
「PalmFan」ってページに行って、
一番上のメニューの「BASIC」ってボタンを押して
「Pilot Basic」のページを読もう!
Palm/Pilot用のソフトがネットにはたくさんあるって
言ってたけどどんなソフトがあるの?って人は
ココを覗いてみよう。
英語でも大丈夫って人ならココを!
じゃ。
98年2月1日
【注意】
なお、このページで使った画像はすべて
3Com社およびスリーコムジャパン社の
ホームページから流用させてもらった。
ま、いいでしょ?宣伝してるんだから。
99年2月3日
【追伸】
1999年2月3日、スリーコムジャパン社は
日本語版Palmを発表した。
詳しくは、パーム航空の時刻表過去記事か、
スリーコムジャパン社のサイトを参照のこと。
発売は2月中と思われる。(推測)
99年3月5日
【追伸】
新発売のWorkPad日本語版に
ついての情報は
下記のサイトを覗こう!
■特集・IBM
WorkPad日本語版
(Macで行きますぜぃ!)
■初心者のための日本語版WorkPad講座
(パームをポッケにつめこんで)
■パーム航空非公認・WorkPad日本語版Speed
Review!
(パーム航空)
99年4月11日
よく、初めてパームを買おうと思うのですが、
どんなマシンがいいですか?と質問されることが多い。
そんな時の機長の答えはただひとつ。
初めて買うならWorkPad日本語版しかない!
これから買うのが、
2台目、3台目のPalmならその他のマシンも
奨めるのだが、
最初に買うならWorkPad日本語版、
これしかない!
理由?・・・それは買えばわかる。
■WorkPad日本語版公式サイト
(日本IBM)
■WorkPad日本語版に関するQ&A
(日本IBM)
99年5月25日
そんなことを言ってるうちに
こんなものが出てしまった!
WorkPadc3日本語版
これはもう買うしかない!というか
機長はすでに買ってしまった。
というわけで、
我慢する勇気とお金のない人は
絶対に読んではいけない
こんなページもある。
どうするよ?!
99年6月5日
WorkPad日本語版c3のサイズってどれぐらい?
2000年2月7日
あなたがPalmを買う6つの理由。
これ以降、カラー版も出たり・・・
そんな最新情報はこの辺でも覗いてみよう。
じゃ。