LONG COLUMN 004

年末特別企画

Palm of the Year 2000








賞金も賞品もない表彰


昨年の
「Palm of the Year 1999」から、
ちょうど1年たった。

今年もまたやってね、という声は
いくつか聞いてはいたが、
今年はたぶん無理だろうと思っていた。

が、なんとか急ぎ足ながら完成を見たので発表することにした。

例によって、

審査委員=機長のみ。

・・・というかなり独断と偏見に満ちたものだから
あんまり信用しないように。

実際、昨年以上に日本のPalm界は活発になり、
巨大化した。
機長一人ですべてのPalmマシンやソフト、
周辺機器、あるいはウェブサイトを見て回れるような
そんな生半可な量じゃない。

とにかく、こんな見方もあるよ、
という参考程度の気持ちで読んで欲しい。

そして、
例によってここで表彰されたとしても、
賞状もなければ賞品もない。
しかもノミネートの告知も
受賞の告知もない。

そんな勝手な表彰だ。

さて、さっそく行ってみよう。





ハード部門



まずはハードウェア部門から。
とにかく、PalmOSマシンも、周辺機器も
今年は大量にリリースされたので、
その選考はソフトウェア以上に困難を極めた!

Palm Platform マシン



今年は、本当にたくさんのマシンがリリースされた。
昨年、たった2台しかない日本語版マシンで
最優秀賞と次点を分け合っていたのとは
訳が違う。
そんな状況の中、どうやって選ぼうか?
もちろん独断だ!


最優秀賞:

Palm Vx日本語版
(パーム コンピューティングさん)



…と、おおかたの予想に反して
Palm Vx日本語版が一位になった。
機能的なことなら、その後に登場した
VisorPrismやCLIEの方が勝っているとも言える。
だが、軽くて小さくて素早くて美しい!という
Palm本来の魅力を追求すると、
どうしてもこのマシンにたどり着いてしまう。

次点:

PEG-S500C
(ソニーさん)



次点には「カラクリ」こと、
カラー版CLIEがランクインした。
このマシンの評価は難しい。
それこそ、物凄いマイナスポイント(おもに液晶!)だって
あるのだが、それを補って余りある
アドバンテージがハード&ソフトにあった。
さらに、世間が今年Palmを認識したのは
このマシンだったという意味でも
第2位ランクインは外せなかった。


周辺機器



最優秀賞:

Palm Computingポータブルキーボード
(パーム コンピューティングさん)



このキーボードは、
Palm用じゃなかったとしても
十分に画期的な製品だった。
フルサイズのキーボードでありながら、
ほぼPDAサイズに折り畳めてしまうという
ギミックは実用性とともにガジェット好きの心を
揺さぶった。
そして、何より使用感も素晴らしくて、
良いことづくめのキーボードだった。

次点:

IrGEAR for KEITAI
(リンク・エボリューションさん)



秋になってからの滑り込みだが、
今年大量にリリースされた各種周辺機器の中でも、
Palmとの間でワイヤレス通信を
ノキア以外の携帯でも行なえるようにした、
という意味でとても大きな衝撃を我々に与えた製品だ。
でも、機長はまだ試していない。

その他、となると、
Visorをカメラに変える
「eyemodule」(Blocksさん)や
TRGproをワイヤレスマシンに変える
「P-in Comp@ct」(ドコモさん)などが
印象的だった。


スタイラス



最優秀賞:

STAQ
(SIMPLE COMさん)



昨年度はぺんとぴあの前に次点に泣いた
「STAQ」こと「すたぼQ」だが、
今年は熟成が進んで、海外でも高い評価を受けるほどの
美しさと機能性を獲得してきた。

次点:

ぺんとぴあ
(パイロットさん)




クロスバー
(掌極道さん)




「ぺんとぴあ」は昨年の最優秀賞から次点に落ちたが、
質的な低下があった訳ではない。
カラーバリエーションや対応マシンも増えて、
ますます人気を獲得しているのだが、
逆に言うと安定期に入ったということで
2000年は次点に収まってもらった。
一緒にランクインした「クロスバー」は
Palmが新しいメジャーの領域に入ったことで生まれた
オトナの遊び心溢れる余裕の製品。
ちなみに、その書き味は本当に素晴らしい!


ケース



最優秀賞:

Palm V Case
(Louis Vuittonさん)



とにかく今年はあまりにも大量のケースが発売された上に、
そのすべてを使ってみた訳じゃない機長は、
ここの選考には頭を悩ませた。
その結果、上記の製品を選んだのは
自分自身が実際に使って気に入っていたからだ。
このLouis Vuittonに限らず、
COACH、GUCCI、Hermesなど、
一流ブランドの進出は留まるところを知らない。

次点:

Y.Sahashiさんの作品群
(YSFactoryさん)



林裕峰さんの作品群
(くりすたるあーとさん)

最優秀賞の解説で書いたように、
あまりにも膨大な数のケースが市場にあるため、
次点については、かなり特殊な選び方をさせてもらった。

そう、市販品とは言い難い二人の作家による作品群を
今年のPalmケースの象徴として選ばせてもらった。
Y.Sahashiさんは昨年度の最優秀賞受賞でもわかるように、
市販品のデザインも多数行なっている。
どれも素晴らしい作品ばかりだ。
国産では最高級品の部類に入るといっても過言じゃない。
だが、それに留まらず、創作意欲のおもむくままに
市販品以外の作品を次々と作りだしている。
どれも定価がつけられないようなものばかりだ。
著名な日本画家でもある林さんによるモバイルアートもまた、
準市販品だったりするのだが、
彼もまた創作意欲のおもむくままに
大量の芸術作品をPalmの上に残している。
とにかく、どちらもお金に換算するのが難しい作品ばかりだ。
そういう意味で、今年の二人の活躍は、
Palmユーザーの幅広い拡大を象徴している。



ソフト部門



場所をとらない分だけ、
そして、PalmOSマシンの多くが
巨大メモリを搭載するようになったおかげで、
ハードウェアよりは試用することが
簡単だった。

とは言え、あまりにも
膨大な数のソフトが登場したため、
日本最大のPalmwareレビューサイトである
Muchy's Palmware Review!でさえ、
そのすべてを把握できていない状況だ。
そんな中での選考だということを
忘れないで読んでもらいたい。

置き換えアプリ



最優秀賞:

Datebk4
(Pimlico Softwareさん)



Action Names
(iambicさん)



機長がbkシリーズの熱烈な愛好者であることは
ご存知の方も多いと思うが、
ずっと独壇場だった「予定表置き換えソフト」の世界で
昨年後半あたりから「Acrion Names」の追い上げが激しい。
一方の「Datebk」シリーズはバージョン3が
Visorの標準ソフトにも採用されているほどの完成度を持つ。
という訳で、来年もまたかなりのデッドヒートを繰り広げるだろう
この2ソフトが同率一位となった。

次点:

Snap!Memo立薗理彦さん)



ものすごい数の機能追加をする上記の2ソフトに比べると、
こちらのソフトの機能追加はきわめて謙虚だ。
その最大の追加機能は、
新規Memoやたった今編集したばかりのMemoを
「メモ帳」そっくりのソフトの中で
最上段にリストアップしてくれるということだ。
これがとっても便利だ。


DOCビューワ



最優秀賞:

Crs-MeDoc
(高橋大樹さん)



ログ閲覧に最適化したDOCビューワである
「MeDOC」
最初に作ったのは吉田裕一さんだったが、
これに独自の操作性を加えた
「Haut-MeDoc」穴澤映夫さんが作り、
これにさらに、縦書き表示やブックマーク機能などを付加したのが、
この「Crs-MeDoc」であり、しかも未だに作者による熟成は進んでいる。
代々のプログラマが遺産をより素晴らしい形に
育て上げていくというPalm世界の素晴らしい伝統を
象徴した作品。(前回の次点からジャンプアップ!)

次点:

iSilo
DC & Coさん.



J-DOC Reader
山田達司さん



「iSilo」は、
専用のコンバータを使うことによって、
HTML書類をPalm上で閲覧できるという、
独自性の高いDOCビューワ。
「J-DOC Reader」は、
ご存知山田さんが作った古典的DOCビューワだが、
今年に入って、
メモリースティック内のテキストファイルも
読めるという画期的改良がなされた。


お絵書き手書きメモ



最優秀賞:

m100 手書きメモ
(パーム コンピューティングさん)


今年の夏にPalm社よりリリースされたm100では、
ついに「手書きソフト」が標準ソフトとして
追加された。そんな記念碑的ソフトであると同時に、
手書きメモ専用のこのソフトの書き味は
とても素晴らしい!
他のマシンでも使いたいぐらいだ。

次点:

PicChat
(ぱむpamu?さん)



「手書きメモ」ソフトは、
カラー対応の具合を除けば、
差別化が難しい。
そんな中、このソフトはあまりにも
画期的だ!
何がって、赤外線通信で結んだ
2台のPalmの中で、
このソフトはそれぞれの白紙画面を
リアルタイムで共有できるのだ。
つまり、まるで一枚の白紙画面のように
二人のユーザーがここに書き込みを出来るのだ。
これは凄い!

※ごめんなさい>あらいぐまさん
最初の公開で、急ぎすぎて
「PicChat」と間違えて
あらいぐまさんの「PicMemoIR」を
スクリーンショットごと紹介してしまった。
大反省!穴があったら入りたい。




画像ビューワ



最優秀賞:

FireViewer
(Firepadさん)



今年の春、日本でパーム社純正の初カラーマシンである
Palm IIIcがリリースされた時、
同時に「Album to Go」というソフトが標準搭載され、
長年Palmの世界で標準画像フォーマットの座を
守り続けてきた「FireViewer」(旧名=ImageViewer)は
大ピンチにあったと言える。
が、2000年の後半になって
ダウンロード機能などを追加するなど、
攻撃的な姿勢に出て
再びPalm界のメジャー画像フォーマットの座を
守ったかに見える。

次点:

ComicTime
(ロイドさん)

画像ビューワと呼ぶには
やや特殊だが、
これまで他のPDAマシンでも活躍してきた
コミック専用ビューワがついに
Palmの世界にも乗り込んできた。
実際に使ってみるとわかるが、
Palmの液晶画面サイズで
コミックというのは、
とても心地よいメディアだったりする。
「CLIE Plaza!」などで始まっている
コンテンツの量が今後を左右するだろう。

その他の作品としては
CLIEに標準搭載された
「PictureGear Pocket」(SONYさん)と、
その「PictureGrear Pocket」ととの
互換性も確保した
「iPaint」シリーズ(福本修仁さん)などがある。


動画ビューワ



最優秀賞:

Teal Movie
(Teal Point Softwareさん)



年末になって、途端にPalm界で
動画ビューワの開発競争が始まった。
そんな中、最初に「音」まで出したことで
強烈な印象を残したのがこのソフトだった。

次点:

「gMedia」
(generic mediaさん)



QuickTimeの作者がCLIEのために
作った動画ビューワソフトがこれ。
これからの熟成が楽しみ!

他に、下記のようなソフトが
動画戦争に参加している。
「PaMovie」は唯一の国産動画ソフトだ。

「PaMovie」(ru0さん)
「FireViewer 5」(Firepadさん)
「ActiveSky Media Player」(ActiveSkyさん)


環境設定



最優秀賞:

DAL 環境設定版
(山田達司さん)



DALはもともと、
「DA」を起動するためのHackソフトだったのだが、
作者の山田さんは、
Palm新時代となり膨大な数のビギナーユーザーが
流入してきたという現状を受けて、
初心者には敷居の高いHackMasterを使わなくても
DAの起動が可能な
環境設定版のDALをリリースした。

次点:

PalmThemePro
(FocV Projectさん)



カラー時代&高速CPU時代になって、
ますます需要が高まりそうな
GUI変更ソフト。


Hack



最優秀賞:

POBox Inline
(増井俊之さん)



携帯電話や「エアボード」などのSONY製品にも搭載されて、
最近ますます注目を集めている、
画期的な日本語入力システム「POBox」が、
今年「Inline版」をリリースして、
久しぶりに注目されるようになった。
このソフトの、あまりにも画期的な
日本語入力システムは一度使ってみないと
その便利さがわからない。
そして、使えば使うほど入力が高速化するという
ものすごい特徴を持っている。

次点:

LaunchAnim Hack
(sucharakerz & YOUCHAN さん)



実用性はとっても薄いが、
あなたのPalmをとっても楽しいものにしてくれる
そんなソフトだ。
多くのモジュールがリリースされていて、
どれも楽しいものばかりだ。


DA



最優秀賞:

KDIC DA
(川島浩さん)



純正日本語版の辞書がますます進化してきて、
これまでのKDIC圧勝の時代は終わりに
さしかかっているかにも見えるが、
ところがどっこい、
とても使いやすいインターフェースと言える、
この「KDIC DA」の存在が
本家「KDIC」の価値をますます向上させている。

次点:

P-in Stat
(今関弘明さん)



今のところ、「TRGpro」という
ややマイナーなマシンでしか使えないが、
同マシンで「P-in Comp@ct」を
使うなら手放せないソフトになるはずだ。

DAのリリースブームで、海外でも高い評価を受けた昨年だったが、
今年は、超ビギナー層が増えたためか、
やや低調だったように思えるのは気のせいか?


通信系



最優秀賞:

Palmscape
(イリンクスさん)



昨年、劇的な復活劇とソフトの改良を進めた
奥一穂さんとイリンクスの伝家の宝刀!
Palm史上最強のブラウザ「Palmscape」が
今年もますます進歩した。
「カラー」はもちろん「フレーム」にも対応、
そして何より「チャネル」という概念が
とっても面白いし、便利だ。

次点:

PocketBBS
(今関弘明さん)



NIFTYの会議室やウェブの掲示板(BBS)を
閲覧するための専用ソフト。
ユーザーインタフェースをカラフルに
変更できるところも素晴らしい!


デスクトップ連携



最優秀賞:

Palm Desktop日本語版 for Macintosh
(パーム コンピューティングさん)



ずっと、Windowsユーザーに憧れてきた
Palm×Macintoshなユーザーだったが、
このソフトの登場により、
ほとんどの点でWindowsユーザーに追いついたどころか、
GUI方面ではMacintosh独自の優越性を獲得した、
記念すべきソフト。

次点:

CLIEのデスクトップ環境
(SONYさん)



CLINGO〜Mac USB Driver for CLIE
(CLIE User CLUBさん)



「CLIEのデスクトップ環境」については、
PalmDesktop単体としてのパワーは
それほどでもないのだが、
オリジナル・コンジットによる
母艦ソフトとの連携機能が素晴らしく、
ウェブコンテンツや画像などを
初心者でも簡単にPalmマシンへと
転送できる。とにかく素晴らしいの一語だ。
ただし、CLIE×Windowsユーザーしか使えない。

一方の「CLINGO」は、
Macintoshユーザでも
CLIEとの最低限の連携HotSyncを
実現してくれるソフト。
ちなみに、愛称の「CLINGO」は
機長の命名だ。


データベース



最優秀賞:

JFile4
(Land-J Technologiesさん)



定番データベースソフト「JFile」が
今年もメジャーバージョンアップを果たした。
前回とは違って、
Palm内部で下位互換(旧バージョンのデータを
自動的に最新版に変換してくれる)してくれた
ために、再び同ソフトの
Palm世界における優位性は高まったと言える。
「JFile3」に続いて、2年連続受賞。

次点:

Quicksheet
(Cutting Edge Softwareさん)



「JFile」があくまで独自のフォーマットを
守っているうちに、
こちらのソフトは
Microsoft社のExcelとの連携をますます
高めてきている。


情報ソフト



最優秀賞:

Abroad! 日本語版
(Yoshimitsu Kanaiさん)



スーパーモデル、クラウディア・シファーさんも
愛用するというこのソフト、
仕事などで海外旅行が多いという人には
手放せないソフトだ。

次点:

秋葉マップX
(トラミンさん&安く買おう会)



このソフトの進化として
もっとも注目すべきは、
モジュールさえ用意すれば、
秋葉原のみならず、
さまざま地図ビューワとして
使えるということだ。
まだまだその数はすくないが、
このアドバンテージは魅力だ!


辞書ソフト



最優秀賞:

辞書 日本語版
(パーム コンピューティングさん)



サードパーティ製品である
「KDIC」の出来があまりにも
素晴らしかったために、
なかなか使えって貰えなかったこのソフトだが、
だんだんと成長していきており、
その辞書バリエーションや
標準アプリとの連携では
かなりのところまで来た印象を持つ。

次点:

KDIC
(川島浩)



標準の「辞書 日本語版」の猛追と戦う、
日本Palm界でもっとも信頼と人気の高い辞書ソフトだ。
多くの辞書バリエーションがリリースされれば、
まだまだ最前線で戦える潜在能力を持っている。

その他の辞書モノとしては、
下記の2つが印象深い。

「Palm辞スパ」(スリー・エー・システムズさん)
「PB-tk ME」(Focus of Internetさん)


JFileデータ



最優秀賞:

JOYSOUND他、カラオケシリーズ
(Ohtaniさん)



Palmというマシンの使用シチュエーションに
ピッタリの着眼点と、
カラオケ会社からちゃんと許可を貰ってしまったところが素晴らしい!

次点:

「JFile互助会」(仮)
(ふふふPalm、UpUp Palm Load!、Economics on the Palm、
DaiyaHP、大阪マグマパーム)



上記のohtaniさんを始め、
JFileデータをリリースする5つのサイトが協力して
素晴らしいデータ群をリリースしている。

前回、最優秀賞の「Sports on the Palm」や
次点の「Palm競馬」は、
今年も安定した活躍を見せてくれた!

「Stabaucks Coffee Store List」(Licaさん)
「青山、原宿、表参道Cafeリスト」(えりえりさん)
「Sports on the Palm」の一連のデータ(Sports on the Palmさん)
「Palm競馬」の一連のデータ(Hiroo Hayashiさん)


DOCデータ



最優秀賞:

青空文庫パーム本の部屋
(青空文庫さん/Pal Macさん/他)



今年も、この部門の最優秀賞は、
このPal Macさんが作った、
「青空文庫パーム本の部屋」しかない!
このページは、有名な
「青空文庫」
Palmユーザ用ページであり、
Pal Macさんが同文庫の作品群を
Palm/WPJ用フォーマットに変換して
これを並べている。
(※「青空文庫」についてはコチラを参照のこと)
(※他に、iSilo形式の「パーム本文庫」もある)


次点:

難波貴美子・哲夫さんの一連の作品
(難波貴美子・哲夫さん)

次点も最優秀賞と同様、お二人が獲得!
全部読んだ訳じゃないけど、
Muchy's Palmware Review!さんとこの
更新ぶりを観てると凄いんだもん!


その他のデータ



最優秀賞:

「CLIE Plaza!」の各種データ
(SONYさん)



SONYがPalmの世界にやってきたことの
象徴的な事件のひとつが
この「CLIE Plaza!」のオープンだった。
さまざまな種類のデータを
ひとつの世界観とともにネット上で
公開してくれたのはお見事!

次点:

東京地下鉄マップ
(難波茂広さん)

東京地下鉄乗換路線図
(坪崎徹さん)

機長の個人的な願望でもあるのだが、
東京の地下鉄マップはどうしても
欲しかった!
この二つはとても優れた完成度を持っている。


ゲーム・エンタメ



最優秀賞:

Billiard
(Megasoftさん)

今年は国産で「PalmPoolQ」というソフトもあるが、
ビリヤードゲームが次々とリリースされた。
そんな中でももっとも高い完成度を持っているのが
このソフトだ。

次点:

RaceFever
(Digital Fictionさん)



このゲームは、
とにかく桁違いだった。
モノクロという制約が気にならないほど
このゲームの完成度は高い。
Palmでよくぞここまで実現した!という
スピード感とスタイラスを使った独自の操作性が魅力。
赤外線通信を使って2台同時プレーも可能!
とにかく桁違いのソフトだ。

他にも素晴らしいソフトは多かった。

「Pocket将棋」(Takemae's Palm Softwareさん)
「PalmPoolQ」(床下収納庫さん)
「たっちでうひ!」(仕事人さん)
「Animal Punch」(StudioPimeHeadさん)
「NetWalk」(Beiks LLCさん)
「TapStepMusicカラー版」(しゃあみんさん)
「PalmGunMan」(ぱむpamu?さん)


脱力系



最脱力賞:

ひらがなぱぁむ
(ru0さん)



脱力系ソフト最脱力賞は
昨年度の「Palm君1号」に続いて
2年連続ru0さんが受賞した。
理由は、ただの脱力じゃないところ!

やや脱力賞:

Kinko
(d-katsuさん)



この作品もただの脱力系と呼ぶのは
もったいないソフトだ。
でも、脱力系であることに変わりはないのだが…。

他にも脱力系ソフトは多いのだが、
そのすべてを試せた訳じゃないことだけは
断っておく。
実用性ソフトに比べると、どうしても
試用本数は少なくなってしまう。
これも脱力系の宿命か…。

そんな中、意外なベテランプログラマの
意外な一本を紹介しておく。

「華那壊麗泥寿」(岩間直純さん)


機長賞



ここまでのジャンル分類から
漏れているがどうしても機長が表彰したい
ソフトをアトランダムに表彰する。

優秀賞:

LadyMate
(福本修仁さん)



どんどん増えている女性ユーザーを対象とし、
実際に、女性ユーザーがPalmを使う上で有効なソフトだと思える
女性専用ソフトだ。
どんなソフトかは、スクリーンショットから
想像してもらうしかない。

ATOK Pocket for Palm
(ジャストシステムさん)



Palmが日本で天下を盗った証左のように
登場した日本語入力ソフト。
とても素晴らしい出来で、
おまけに手書き入力というオプションまでついている。
惜しむらくはサイズが大きすぎること!

NCさくら
(北村珠一さん)



このソフトも、Palmというマシンの特性を活かしたソフト。
そう!人名判断ソフトだ。

PowerJOG
(山田達司さん)



CLIEについてきたジョグダイヤルは
素晴らしい機能だが、
ソフトウェア的な熟成が甘くて
使い勝手が必ずしもいいとは言えなかった。
すると山田さんが…。

各種Drag&Drop対応ジュール
(eimonさん)



「J-OS」が「日本語OSの日本語IM」よりも
優れていたのは、急ぎで入力する時は
「ひらがな」だけで入力しておいて、
後から漢字変換をする(=遅変換)ことだったが、
これと同じことを「日本語OS」マシンでも
実現するためのソフトがこれだ。
ちなみに「ATOK」もバージョンアップで
つい最近、この遅変換に対応した。

Symantec AntiVirus for Palm OS
(Symantecさん)



Palm用の本格的ワクチンソフト。
まだ、とんでもないウイルスが出回っている訳じゃないので
即必要な訳じゃないが、
史上初のPalmウイルスが出回った年を象徴するソフトではある。


特別表彰



ILINX
(株式会社イリンクス)



今年のILINXの活躍ぶりには
目覚ましいものがあった。

同社チーフアーキテクト・奥一穂さんの処女作でもある
Palm用ウェブブラウザ「Palmscape」そのものの
機能的進化だけでも、前述の通り凄まじい。

そして、このブラウザは、
今年日本で発売されたすべてのPalmマシンにおいて
同社が買い取ったメーラー「MultiMail」とともに、
標準または推奨ブラウザとなっており、
同メーラーの権利をPalm社に移管後は、
新作メーラー「PalmscapeMail」をリリース(11/20)して、
このコンビで、
いまだにすべての日本語版PalmOSマシンにおける
標準ブラウザとしての地位を不動のものにしている。

また、CLIEリリース時には
HotSync時に母艦を通してネット接続を実現する
「Palmscap Cruiser」をリリース、
オリジナル機能である「チャンネル」を作るための
「Palmscape ChannelMaker」もこの頃にリリースした他、
「CLIE Plaza!」からは大量の商業チャンネルが
デビューしている。

また、Palmscape用にウェブコンテンツを加工してくれる
「Palmscape DataSerber」もすでにリリースしている。

さらに、暗号化処理の分野では
128bitSSLを搭載した世界初のPalmOS用ウェブブラウザを作って、
日経新聞の1面を飾った(10/8)のも記憶に新しい。

年末にはSymbol社と共同でバーコードスキャニング機能を
備えたブラウザの開発にも成功(12/11)。

続いて、
Oracle社と携帯端末向けソリューションに関して
共同展開していくことを発表(12/14)…と、
とにかく八面六臂の活躍ぶりだ。

果たして来年のILINXはどこまで行くのか?
日本でもっとも優秀な
PalmEconomyの斬り込み隊長として大いに期待している!


Migさん
(pilotの部屋さん)



「ソフトウエア部門〜デスクトップ連携」で
「Palm Desktop日本語版 for Macintosh」を最優秀賞に取り上げたが、
この素晴らしいソフトがリリースされたおかげで、
これまで日本のMacを母艦とするPalmユーザーのほとんどすべてが
お世話になった「MacPac 2 日本語化キット」の作者Migさんの
お役目は基本的に終了した。
もともと、プログラマでもなんでもなくて
自分が欲しい!と思ったから頑張って同キットを作ってみたという
Migさんの場合、これからもPalmwareを量産する、
という可能性は少ないだろう。

どのバージョンだったか、
リリースしたまま正月休暇から帰ってきたら
ちょっとしたバグのために
膨大なメールが自分のメールボックスに入っていて
腰を抜かしそうになった、なんて話を
ご本人から聞いたことがある。

長い間、本当にご苦労様でした!



サイト部門



そして今度はサイト部門だ。

ニュース系



最優秀賞:

Palmfan
(M.Hirose)



結局、2年連続の最優秀賞は
「Palmfan」だった。
これはもういたしかたないだろう。
今年になってPalm関連の情報は爆発的に増大した。
そうなると、去年までのように
すべての情報を載せていればOKというような
状況ではなくなって、
「選ぶ」という目が必要になってくる。
そういう面でのM.Hiroseさんの切れ味はさすがだった。
タイミングのよい企画や特設掲示板、
「PALM・JUNGLE」なども素晴らしかった。
そして何より、機長もファンの一人だが、
「ひとりごと」からほの見える
M.Hiroseさんの人格がとっても魅力的で、
ただの情報サイトに終わっていなかった。
(今年、前人未到の700万アクセスを記録!)

次点:

WorP@holic
(yashimacさん)



昨年に続いて、惜しくも次点になったのは
「研修医」あらため「ドクター」の称号を持つ男、
yashimacさんの「WorP@holic」だった。
テクニカルや製品情報に強い「Palmfan」と違って、
オフ会や新設サイトや新人プログラマにも
めっぽう熱い筆を走らせる熱血漢なサイト更新は
時として読者の胸を打つものがあった。
ところで、yashimacさんは「パクスポ2000!」で
実行委員長という大役を務めていたため、
晩夏〜秋口にかけて更新量が減ってしまったために、
機長などはとても寂しい思いをした。
今年、ミリオンサイトの仲間入りを果たした。

PDA Japan
(PDA Japanさん)



驚くべきことだが、
今や泣く子も黙るミリオンサイトであり、
ついせんだってはYahoo!主催のWeb of the Year 2000の
コンピュータ部門にノミネートされたサイト「PDA Japan」が
本格的な更新を始めたのは、
今年になってからだ。
それで年内に百万アクセスを達成してしまうのだから
凄いの一語に尽きる。
とにかくその守備範囲は広く、
もともとPDAから携帯電話まで幅広く扱っている上に、
その情報源たるや、信じられない量だ!
しかも更新回数も凄まじいものがある。
最近始まった「コラム」も魅力的。

情報系のサイトで
今年活躍が目立ったところとしては
下記の5サイト!

「Tp535&Palm3」(ひらぱーさん)
「AD-Visor」(AD-Visorさん)
「Visor-Japan.com」(O-Yanさん)
「palm@az-style」(palm@az-styleさん)
「Palm Pilotのページ」(Hayashiさん)


レビュー系



最優秀賞:

Muchy's Palmware Review!
(Muchyさん)



「情報系」のPalmfanさん同様、
1000万アクセスに届きそうな
凄まじい人気ぶりを相変わらず見せている、
日本最大のPalmwareレビューサイトは
今年も膨大な数のソフトを
レビューし続けている。
さらに、最近、機長が注目しているのは、
拡大する同サイトの人材吸収力、
ウェブ上で活躍する有能な人材を
次々とハンティングしていく腕前はお見事!
当然、2年連続の受賞!

次点:

パームをポッケにつめこんで
(ポチさん)



大阪Palm III「ゲームカタログ」
(NAS芹沢さん)



ポチさんの更新ぶりは
相変わらず凄い!
この「パムポケ」を更新しながら
本も書き、ニュースサイトの記事も書く。
おまけに本職でもバリバリと働く。
この人の底知れぬエネルギーは舌を巻くばかりだ。
おまけに、
レビュー関係も画像が豊富でわかりやすい!

そして、NAS芹沢さんの「大阪Palm III」の
「ゲームカタログ」はとても役に立つ。
さすがにPalmwareの本数が全世界的に増えてきたので、
Muchy's Palmware Review!だけではフォローしきれなくなってきた。
そんな時に、ここの「ゲームカタログ」や
後で紹介する白石さんの「palm-music」のような
専門サイトはとっても便利!

そして、惜しくも次点には
入れなかったが、
どれも素敵なレビューを載せてくれるサイトだ。

「palm-music」(白石知雄さん)
「PalmClip」(Icchyさん)
「Visor Concerto」(ももたろさん)


コラム/企画系



最優秀賞:

CLIE User CLUB!
(SPAさん)



サイトの初登場は6月19日。
つまり、登場以来、まだ半年とちょっとのサイトで
なんと50万アクセスを越えてしまった!
そんな新人王のようなサイト、それがこの「クリクラ」だ。
機長がこのサイトをとくに最優秀賞に推した最大の理由は、
CLIEというまったく新しいマシンをテーマとしたために、
これまでのPalmワールドとは異色のユーザーが大量に流入して、
アクセス数も増えたが、同時に大量のトラブルも抱え込みながら
ここまでやってきたそのサイトコントロール力への評価が高い。
おまけに、年末には「CLINGO」というサイト初の
ソフト(Macintosh用CLIEドライバ)までリリースしてしまった。
文句なしの新人王だ。

次点:

ふふふPalm
(ふふふさん)



昨年、いきなり「バカ系」部門の最優秀賞を獲得してしまった
このサイトはその後、いっけんフザケながらも
着実な成長を遂げているように見える。
National Palm計画などの企画力も確かで、
現在では新世代Palmユーザーの旗頭的存在の一人になった。

現場でぱ〜む
(RUFさん)



このサイトを一言で言うなら、
非常に中身が濃いサイトだ。
「現場」という言葉はいろいろな意味に
解釈されるだろうが、
機長は「Palmを職場などで実践的に使う」と言った意味に
解釈している。
とにかく、筆力や情報性の安定感もあるし、素晴らしいサイトだ。

Economic on the Palm
(ドテさん)



かなり異色のサイトだ。
正直言って、Palmの、というよりも
経済問題をわかりやすく、
独自の腕力でぶった切るという点で、
かなりの力量を感じる。
Palmのネタもたまには登場する。

Focus of Internet
(桂川さん)



更新頻度はきわめて低い。
今回受賞した作品の中ではもっとも更新回数の
少ないサイトではないか?
だが、そのコラムのパワーはいつも強烈だ。
切れ味も鋭い。

今宵Palmであいましょう。。。
(えりえりさん)



秋のリニューアルによって、
さらに充実した感のあるPalmをテーマにした
バラエティサイト。
かなりマニアックなことから、
超ビギナーでも入れるような間口の広いテーマまで
中身の豊かさが魅力のサイトだ。

Tips for Palm
(ZDNet Helpdesk)



まだ歴史が浅いので、
やや時期尚早かと思いつつも選んでしまった。
その最大の理由は、
PalmユーザーのためのFAQサイトという
待ち望まれた企画を確実にものにしようと
しているからだ。
このまま頑張って続けてもらいたい。


バカ系



最優秀賞:

PAG-J
(PAG-Jの皆さん)



たくさんの批難とたくさんの支持を受けながらデビューした
このサイトは文句なしに2000年で一番の「バカ系」サイトだろう。
もっとも「バカ系」なところは、
試行錯誤を重ねながら、
しっかりとステップを登ろうとしているところだ。
そういうバカ正直なところも魅力!

次点:

掌極道
(はるやん組長さん)



彼のクロスバーにかける意気込みと真摯さは
「バカ系」と呼ぶことさえはばかられるほどだが、
彼のサイトは真性の「バカ系」サイトだと思う。
下ネタを書いてもあまりいやらしくならないのは
彼の人徳のなせる技か…。

「大阪マグマパーム」(Licaさん)
「俺とお前とc3」(百鬼丸さん)
「UpUp Palm Load!」(UpUpさん)
「あたいのぱ!」(ぷぺぱさn)

改造系



最優秀賞:

Palm de COOL!
(モーリーさん他)



「改造」部門はまったくの無風になってしまった。
そう、日本のみならず世界中にKAIZOブームを
まき散らした張本人サイトのココが連続受賞した。
とは言え、同サイトの外部に当たる風が無風だっただけで
内部を吹き荒れる風は毎度猛烈で、
そんな強烈な個性とKAIZO魂が、
ついに本まで出してしまった。

次点:

Daiya HP
(ohtaniさん)



次点の「Daiya HP」も安泰だった。
というか、彼が再びクリアボタンを引っさげて
デビューしたことは
日本中のみならず世界中の注目の的となっている。


特別表彰



The Palm/Pilot Webring[Japan]
(Ozakiさん)



奇しくも、昨年度の同賞で
「Palm/Pilot Club」(BBSサイト)の長年の運営を
表彰させてもらったOzakiさんが連続受賞してしまった。
今回は、機長も長年お世話になり続けた
「The Palm/Pilot Webring[Japan]」の長年の運営を
表彰させてもらうことになった。
本当に長い間、ありがとうございました!
このWebringのおかげで、
Palm系サイトに出会ったユーザーと、
このWebringのおかげで、
ユーザーを招き入れることが出来たPalm系サイトの
いかに多かったことか!
Ozakiさんは現在、
こちらのサイトを運営中。


カムバック賞



WorkPadでござる!
(ilovemacさん)



いろいろすったもんだがあった末に
ilovemacさんが昔の名前で復活した。
復活した途端に
Palm界の話題の中心になってしまうところが、
ilovemacさんらしい!
おかえりなさい。


ビジネス系



最優秀賞:

PDA工房
(PDA工房さん)



最近は、ハード方面の改造商品と言えば、
必ずこの「PDA工房」が
最初に手を付けているように思う。
現在もVisorPrismの6MB増設サービスを
国内で最初に手を付けた。
神をも恐れぬ、おそるべきショップだ!

次点:

PDA style!
(SONYさん)



これまたSONYがPalm界に持ち込んだ
新しい文化のひとつだ。
いわゆるネットショップとして、
というよりも、次々と打ちだす企画力が
新しい風を吹き起こしてくれている。
SONY製のハードウェアのみならず、
すべてのPalm製品にまで手を広げてきそうな
爽やかな野心も楽しみだ。


その他



ここでは
これまでのジャンル分類に入らなかったが、
機長としては特別に表彰したいサイトを
アトランダムに表彰。

優秀賞:

Enjoy CLIE〜Developerサイト
(SONYさん)



「ソフトウェア部門〜その他のデータ」で
最優秀賞を受賞した
「CLIE Plaza!」の各種データ
「サイト部門〜ビジネス系」で次点を獲得した
PDA style!とともに、
SONYが運んできた3つの目の新しい風、
それがこのサイトだ。
Palmは基本的にこれまでもディベロッパーを
大切にしてきたはずだが、
どちらかというと「忍ぶ恋」のような静かな愛情だった。
その点、このサイトはちゃんと「告白」している。
おまけに「プログラミングコンテスト」まで
開催してしまった!



ユーザグループ部門



今年はユーザー数が爆発的に増えたため、
ユーザーグループの活動は
一筋縄では行かないはずだったが、
予想に反して、
全国的に大いに盛り上がりを見せた。
とくにパクスポ2000!の成功は
特筆すべき大事件だった。

功労賞



最優秀賞:

瓜生良治さん
PUG-JPUGO代表)






昨年までは行きがかり上、
機長が世話役を勤めていた
全国のユーザーグループだが、
今年の2月にスタートした新組織
「PUG-J」によって、
きわめて円滑な運営がなされている。
その成功の大きな部分を
「瓜生」という人の人格が〆ているというのは
彼に一度でも会ったことのある人間なら、
機長の誇張ではないと納得して貰えるはずだ。
彼は「PUG-J」のみならず「幕2K」イベントも
成功させている。

次点:

yashimacさん
パクスポ2000!事務局長)



幕2Kおよびパクスポのために

働いたすべての皆さん



夏のパクスポ実行委員長には
WorP@holicのyashimacさんが
就任した。
彼ほどの人気サイトの主宰者が
大イベントの中心人物になるというのは
初めての試みだったが、
彼はそれを成し遂げた。
瓜生さんが人格で勝負するタイプなら、
yashimacさんは人徳で勝負するタイプかもしれない。
別に、瓜生さんに「徳」がないって
言ってる訳じゃないよ。

そして、今回のパクスポでも
多くの実行委員達が
信じられないほどの活躍をして、
同イベントを成功させた。
イベント自体が恒例になることで忘れがちだが、
恐るべきパワーだ。



特別表彰



SHIGEさん
彩パーム代表)



そして最後は、
日本のユーザーグループ活動で
中心的な活躍をしてきた
彩パームの代表SHIGEさんの
引退について触れておかねばなるまい。
UG活動で馬車馬のように働く人ほど、
実は本職でも馬車馬のように働いている!
…という諺(?)を実践するような人だった。
そして、埼玉県に
独自のユーザーグループ王国を作り上げた。
でも、あまりにも仕事が多忙なため、
その他の理由もあって
第一線からの休業を決意された。
お疲れさまでした!



出版部門



今年の特徴でもあるのだが、
Palmに関する
実にたくさんの出版物がリリースされた。

そこで今回初めて
出版部門を設けさせてもらった。

功労賞



最優秀賞:

まるごとPalm
(牟田 嘉寿 さん他)

PalmBook
(井上真花さん)

Palmの達人さん
CHEEBOWさん&しゃあみんさん他

モバイル犬ポチのMac de Palm!
(ポチさん)

Palm秘密工作マニュアル
(モーリーさん&SANAIさん)

Visorスタートガイド
(アスキームック)

PalmMagazine
(アスキー刊行)


とくに順位はつけなかったが、
逆に、友達の書いた本だから、
自分も手伝った本だから、
という色眼鏡はかけてないつもりだ。
お奨めしたい本ばかりを並べてみた。

これからの注目は、
日本初のPalm専門誌「PalmMagazine」が
いつ定期刊行物になるのか?!というところだ。






審査後記

・・・と、以上の皆さんには
勝手に表彰させてもらったが、
冒頭に書いておいたように賞品も賞金も出ない。

あしからず!

また、あくまで
機長の独断だから
漏れた皆さんは気にしないでね。

とくに、
機長宛に白紙メールとか送らないように。

では。






LONG COLUMN 004








2000年度Palm界
10大ニュース



さて、最後は、
年の瀬らしく
2000年Palm界の10大ニュースで
しめくくろう!

1位 シェア1位を獲得!

正確な日付は不明だが、
ザウルス王国と言われた我が国で
今年初めてその牙城が崩れた。
これは日本のPDA史を語る上で、
あまりにも大きな事件だった!
(つい最近、そんなザウルスがシェアで
久しぶりに逆転したのは記憶に新しい)

2位 SONYが仲間に加わる!

SONYが作ったマシンがどうか?といよりも、
SONYがPalm陣営からマシンを出したことが
たぶん最大の事件だった。
そして、SONYは強烈な愛情を憎悪を同時に受けながらも
革新的なマシンと母艦との連携、
さらには独自のコミュニティを作り、
プログラマの育成までも始めた。


3位 続々日本法人誕生!

春にPalm社がようやく日本法人を作り、
続いてHandspring社が続いた。
最大の変化は小売店への熱心な普及活動と
膨大な広告宣伝量だった。
そのあまりにも桁違いな勢いが
今年のPalmの勢いを決定づけたと言っても過言ではない。


4位 パクスポ2000開催!


複数のメーカーからPalmOSマシンが市販され、
爆発的に増大したPalmユーザーだったが、
今年もユーザーのお祭り「パクスポ」は
そんなPalmのパワーを越えるような力で実行され、
世間にPalmユーザーの不思議な連帯感を強烈に印象づけた。


5位 Jeff Hawkins来日!

Palmが日本に上陸して4年、
ついに「Palmの父」が日本に初上陸した。
しかも16bitカラー液晶の
VisorPrismというマシンを引っさげて。

6位 低価格競争激化!

真夏の日本のPDA市場は、
最低価格マシンだったVisorの一人勝ち状態だった。
ここにSONYから新型マシンが出てくると、
もはやパーム社の出番がなくなる!
…というところで、超低価格マシンm100が投入された。
再び、Palmプラットフォーム内の争いは激化した。


7位 パーム社がドコモと提携!

2001年度からパーム社が開始するワイヤレス通信サービスの
パートナーとしてドコモ社が発表された。
このインパクトは、世間的にはSONY社の参戦と
同じくらいに衝撃的だった。

8位 初のウイルス発見!

PalmOSで史上初めてウイルスが見つかり、
それと相前後するように抗ウイルスソフトが
発表された年だった。
これはまさに、
Palmが市場的な価値を十分に持った証拠でもある。


9位 Palm専門誌が創刊!

Palmが日本のPDA市場でナンバー1を獲得した頃から、
書店の本棚にPalm関連本が次々と登場した。
昨年までの出版界における冷遇が嘘のように
雑誌等での扱いも大きくなった。
そうこうするうちに、Palm専門誌「PalmMagazine」が
不定期刊ながら秋に創刊された。

10位 周辺経済の活発化!

今年に入ってからより顕著になった
Palmの特徴のひとつである「拡張性」を象徴するように
「ポータブルキーボード」や各種「Springboardモジュール」などの
周辺機器、さらには一流ブランドから続々ケースが発売されるなど、
Palmの周辺経済が突然活発になった。
中でもジャストシステムがPalm用ATOKをリリースしたのは
あまりにも衝撃的だった。




…と、まあ、ここまでが公式のベスト10だ。
個人的には
「パーム航空」の無期限休航と
「iPAL-NEXT」としての復活は大きなニュースだったし、
他にも、アレとか…いろいろある。

さて、来年はどんな年になるのか?

昨年の今頃に、
わずか半年でPalmがZaurusをシェアで抜くなんて
考えることも出来なかった。
それが今や、ZaurusがPalmを抜いたって大騒ぎしてる。
未来なんてそんなもんだ。
誰にも読めない。

だから白い!










じゃ。


2000年12月30日



LONG COLUMN 004





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