PAL090 大名危篤！

98/11/14追加版

98/11/14再追加版

さっきまで
元気だったのに




11月12日、
機長の愛機「大名Palm III」に
突然異変が起こった。



いつものように上着のポケットに
入れっぱなしだったPalm IIIを取りだすと、
なぜか
「dizitizer」画面に
なっている！

「×　←Tap center of target」

なぜだ〜？！

機長のTapを催促する「Dizitizer」に、
訳もわからずスタイラスを押し付ける機長。

３度のTapももどかしい。
何が起こったんだ？！

Tap（左上）, Tap（右下）, Tap（ど真ん中）

・・・と指定された場所をタップする。

すると、そこに現れたのは
見慣れた「Preference」の
「General」画面が！

まさか！

そんなはずはないよな〜。

いや〜な予感を振り払うように、
機長はことさら明るく振る舞ってみた。

そして、

こういう場合、
つまり状況が怪しい時の機長の定番動作を行ってみた！

つまり、
「Datebook」ボタンを押した。

すると・・・

そこには生まれたままの
まっさらなDatebookがいた。

日付は今日なのに
データは真っ白。
いつもなら短縮版に設定してある画面が
デフォルトの伸び伸び状態！

やっちゃったよ！

ハードリセット！
しかも、自動的に！
なんじゃこりゃ？！

なんでだよ〜？！
なんでハードリセットなんだよ！
機長は何にもしてないのに！

まあまあ落ち着け、俺！
ようく考えろ、俺！

上着のポケットの中に
入れっぱなしだったPalm IIIが
なぜ勝手にハードリセットしているのか？

機長の記憶を辿ると、
それは数十分前！
機長は仕事場で
スケジュール項目をbk3に書き込んでいた。

ところが、ちょうど携帯電話が鳴って
慌てて機長はその電話に出た。

あ・・・！
あの時、画面がJ-OS IIIの
日本語入力ダイアログ状態のままなのに、
慌てた機長はPalm IIIをそのまんまの状態で
ポケットにしまってしまった！

しまってしまった！
２回も「しま」が！

どうやらあれが原因らしい。
いや、違うかもしれない。

でも、待てよ、俺！

あれから数十分もたってから
ハードリセットってのは
どう考えてもおかしいだろ？

そんなことより、
透明カバーだけつけて、
いつも裸で上着のポケットに
無造作にPalm IIIを入れてる
機長の荒っぽい使い方に問題が
あったんじゃないのか？！

どうなんだ、俺？！

う〜ん、わからん！

でも、「日本語入力ダイアログ」のまま
ポケットに入れてしまったのは臭いぞ！
たとえばそのあと、上着のポケットの中で
何らかの誤動作のため、
もしくは余分な付加がかかったために、
「Fatal Error」が起きて、
そのままPalm IIIがポケットの中で終了。

その数十分後に
ポケットから再び取りだす際に
無意識に押したボタンのせいで
パワーON！
（機長ぐらいのパワーユーザなると、
無意識のうちのボタン押しという
状況は十分に考えられる！）

そしてPalm IIIは、凍りついたまま電源OFFになっていた
ハードリセットを再び開始した！！

以上は、機長の勝手な想像だが、
とにもかくにも機長のPalm IIIは
最終章のアルジャーノンと化してしまった。

（参考＝小説「アルジャーノンに花束を」）

つまり、真っ白けのPalm III。

ただし、FlashBuilderによって
J-OS IIIと真辞書だけはフラッシュメモリに
残っていてくれた。

サンキュー、FlashBuilder！

でも、問題はここからだ!

最近のパーム航空で
何度も触れてきたように、
つい最近MacOS 8.5に
アップグレードしたばかりの機長は、
ここ１ヶ月以上もMacintoshでのHotSyncをしていない！

げげげ！

ということは！

でも、待て、俺！
ようく考えろ、俺！

記憶の糸を辿ってみると
Macintosh上にインストールしてある
エミュレータソフト「SoftWindows95」上では
10日ほど前に
HotSyncを行っている・・・・はずだ。

確認した。

あった〜！

あの日のデータだ！

日付を正確に調べてみると、
結構古い。
たっぷり10日分ぐらいなので、
すでにこの時点で
10日分のデータがハードリセットの闇に
消えたことになる！

何はともあれ、
まずはこの「SoftWindows95」上の
「Pilot Desktop 2.0」の「HotSync」メニューの
「Custom」項目で、すべての属性を
「Desktop overwrites Pilot」に設定する。

※
これで、次回のHotSyncの際に、
すべてのデータはデスクトップマシンから
Palm III側に逆流してくれる、はずだ。

この状態で
とにかくHotSyncだ！

これで機長のPalm IIIは
少なくとも標準アプリに関するかぎり
10日前の状態に戻った。

※
ここでSystemのHotSync設定をを普段から
「Pilot overwrites Desktop」にしている人なら、
Backupしてある数多くのアプリやデータがここで
救出されるところだが、
機長の場合は、HotSync時間を短縮化するために
ほとんどのアプリに
Backup設定をしていない！

しかも機長の場合、
「大名Palm III」だ。

内蔵メモリ容量＝8MB。

最近の機長は、
「大名Palm III」の気違いじみた8MBの
ほとんど６割ぐらいを
使っているので、
さきほどのHotSyncで戻ったデータは
まだまだ全体の２割にも満たない。

どうしよう？！

ここで機長は「あ！」と声を出した。

今から１ヶ月前に
Macintoshソフトの「Palm Buddy」を使って
フルバックアップをとった記憶があるぞ！

もしもの時のために、と！

あれだ！

まずは、さきほどの「SoftWindows95」環境のHotSyncで、
「Palm Buddy」最新版であるバージョン1.1の
Palmware版アプリ（Palm Buddy.prc）を
Palm IIIにインストールした。

続いて、Macintosh環境に戻ると、
「Palm Buddy」のアイコンをダブルクリック！

これでPalm III内の様子を示すウィンドウが開いた。

ここに、さきほど発見した
１ヶ月ほど前のデータを次々と
放り込んでいった。

これで、機長のPalm IIIは
ほぼ10日前と１ヶ月前の中間ぐらいの完成度で、
一度は死にかけた機長の
大名Palm IIIは復活した！

いや〜、良かった。

でも、これから
この10日間に入力したデータを
思い出しつつ入力しないと！

※
それにしても今回助かったのは
Palm Buddyがバージョンアップして
「115,200 bps」に対応してくれていたこと。
これのおかげで
ずいぶん高速なインストールが可能になった。

とにかく、
HotSyncやバックアップは
忘れちゃダメだ！

ハードリセットは
忘れた頃にやってくる！

もう二度と来るなよ！！
・・・と思ってもやってくる。




改造透明蓋

改訂して コチラに移動！ ＠

（時刻表11/12より転載）



じゃ。






1998年11月13日