PAL066便
どうやら機長は
ゴリラを救ってしまったらしい?!
その1







怪しい小包み





ワールドカップでおおわらわの機長の元に
一通の小包みが届いた。
(参照=上の画像)

AIR MAIL」と書いてあるから
おそらくは海外からの郵便物だ。

左下に「MILD SEVEN SuperLights」の箱が
置いてあるが、これは小包みの大きさを示すために
機長が置いたものだ。
別に最初から張り付いていたものではない。

さて、この小包み、
いきなり届いたわけじゃない。
実はちゃんとした伏線があって、
その末に届いたものだ。

どこから?
誰から?

小包みの差出人の欄をようく見ると、
ある見慣れたマークに気づくのだが、
それは後でわかればいい。

ところで、怪しいといえば
左上にボールペンの走り書きがある。

拡大するとこうなる。



「Small Packet」と読める。
「Small Pachet」とも読めるが、これだと意味が通じない。
「Small Packet」を直訳すると「小さな小包み」。

「大きな大脳」みたいに
ちょっぴり違和感のある日本語になってしまうが、
まあ、意味はわかる。
これは「小さな小包み」らしい。
まあ、見りゃわかるが。


ところで、この小包みはいったい何なのか?

話は今からおよそ一ヶ月前に戻る。
5月の中頃、
この「パーム航空」の読者の一人、
鹿児島空港の内山管制官
Datebk3の製造販売会社であるPimlico社に
1通のメールを送ってくれた。

内山管制官がPimlico社に送ったメールの概要


Datebk3の日本での登録ユーザが
異常に増えていませんか?
だとしたら、それには理由があります。
それは、ある一人のevangelistのせいです。



以上のメールをPimlico社に勝手に送ってしまいました
というお知らせメールを内山管制官が機長に知らせてくれた翌日、
さっそくPimlico社のC. E. Steuart Dewarさんから
「パーム航空」のPostBox宛にメールが届いた。

Dewarさんからメールの概要


日本からの登録ユーザの異常な増加には気づいていた。
あなたの「regular mailing address」を教えてくれたら
「a small token of appreciation which I know you will enjoy」を
あなたに送りたいと思う。



「a small token of appreciation which I know you will enjoy」とは
直訳すれば「あなたが喜ぶだろう、ちっぽけな感謝の印」。

そこで機長はDewarさんに返信メールを送った。
こうすれば「パーム航空」のPostBox宛ではない
「regular mailing address」
自動的にDewarさんに伝わるはずだから。

あとはDewarさんから送ってくるであろう
「a small token of appreciation which I know you will enjoy」を
待つだけだ。

ところが、それ以来、
待てど暮せど連絡がない。
メールの中でDewarさん、忙しいとか言ってたからな〜、
なんて思いつつ6月も半ばにさしかかろうとしていた。

さすがにこれはDewarさん、忘れちゃったな?
と思って、かと言って催促のメールを出すのもなんだし、
別の理由でメールを送って、その追伸に
「例のsmall tokenは気長に待ってます」と書いたら、
翌日、早速返事のメールが届いた。

そこには
「あなたはどうやら前のメールを理解していないようだ」
と書いてある。

え?え?え?

そしてこう解説してくれた。

Dewarさんからメールより


In order to send you my "small token of appreciation",
I need your mailing/postal address

「small token of appreciation」をあなたに送るためには
あなたの「住所」が必要なんだ。



あ、そうか!
「regular mailing address」って「postal」の方だったんだ?!
「regular mailing address」を
「いつものメーリングアドレス」と訳してしまった機長は
てっきり電子メールの宛先のことだと思っていた。

機長は慌ててPimlico社宛に機長の「住所」を書き送った。

「今、仕事で自宅を留守にしてるが、
帰宅したらすぐに『small token of appreciation』を送るよ」
というメールがすぐに届いた。

なお、この返信として機長が
「郵便で送るって、まさかあなたの会社の
トレードマークの中の生き物じゃないでしょうね?」

冗談で書いたら、
それに対する返信の中でDewarさんは
「う〜ん、実は当たってる、ある意味でね。
・・・とにかく、もうすぐ見られるよ」

と書いてきた。

機長はDewarさんから届く「small token of appreciation」が
ますます楽しみになってしまった。

それからおよそ2週間。
とうとうPimlico社から小包みが届いた。
それが冒頭で触れた「small packet」と書かれた小包みだ。

差出人欄には見慣れたPimlico社のトレードマークも
ついている。



さて、あのDatebk3を世に放ったPimlico社から届いた
「small token of appreciation」がどんなものなのか?
機長はとっても興味をもって、
その小包みを開いた。

あ、先に断っておくけど、
「俺は別に興味はないよ」って人は
これ以降、読まないように。

さて、機長はカッターナイフで
周囲のビニールテープを切ってから
その小包みをゆっくりと開けた。

するとこんなものがいきなり出てきた。



背後に見えているパスタみたいなのは
海外からの通信販売でおなじみの
内容物が壊れないための発泡スチロールだ。
そして、正面に見えるのは
透明ケースに入った「賞状のようなもの」。
中央の「Certificate of Achievement」は
どうやら「表彰状」って意味感じらしい。
その横にはなぜかゴリラの絵が・・・。

???

で、この透明ケース入りの賞状を取りだすと、
こんなものが!



どうやら新聞か雑誌のコピーらしい。
しかもほとんど英語なのに
一部(左上の題字など)に日本語も見える。
「ゴリラがどうの・・・」って書いてある。

んんん???

読んでみたい!という興味もそこそこに
このコピーも取りだした。

すると、



な、な、な、なんだ、これは?!

セブンイレブンのおでんの箱を真上から
見下ろしたような画像だが、
そうではない。
くどいようだがPimlico社からの
「small token of appreciation」の中身である。

では、その中身をひとつづつ
調べてみよう!

まずは右上に見える名刺のようなもの。



これはまさにDewarさんの名刺だった。

次に、中央左にある黒っぽいものを取りだしてみた。



これはチョコだ!
しかもゴリラの!
ゴリラのチョコ??!!
(一部割れてた)

な、な、なぜだ?

続いて、白っぽくて丸い奴を取りだしてみる。



一瞬、石鹸にも見えるが
どうやらホワイトチョコらしい。

そしてこの写真ではちょっとわかりにくいが
ここにもゴリラの絵が彫ってある。
ゴリラのホワイトチョコ!

なぜゴリラなんだ?!

そして最後のアイテムを取りだす。
これはパッと見た通り、



バッジだ!
そしてここにもゴリラが!
そして「Gorilla Haven」と書いてある。

「ゴリラ天国」???

なぜだ?
なぜにゴリラが?!
Dewarさんからの「small token of appreciation」は
ゴリラ尽くしなんだ?!

こうなったらここまですっ飛ばしてきた
2つの書類を読まねばなるまい!

まずはこれ!
表彰状から!



中央トップの文字は
「Certificate of Achievement」と書いてある。

訳すと「偉業の証明書」。
ま、要するに日本語の「ひょ〜しょ〜じょ〜(表彰状)」って
ニュアンスだと思う。

で、それ以下にはこう書いてある。


Certificate of Achievement
This certifies that

機長の本名
has been of true assistance to
The Gorilla Haven Project
by helping promote Datebk3



直訳するとこうなる。

「表彰状・・・この賞状は機長が
Datebk3のプロモート活動を助けたことで
The Gorilla Haven Projectを援助してくれたことを
証明します」

んんん???

確かに機長はDatebk3を結果的に宣伝してきたかもしれないが、
「The Gorilla Haven Project」なんか助けた覚はないぞ!

だいたい「The Gorilla Haven Project」って何だよ?
「ゴリラ天国計画」?

な、な、なんなんだ?

なお、この表彰状には
右下にDewarさんの署名と日付が、
左下には「Special Merit Award」(特別功労賞?)と
書いてある。

あ!・・・と、ここで機長はもう一度辞書を引いてみた。

もしかしたら「Haven」には別の意味があるかもしれない。

で、機長は気づいた。

「天国」は「Heaven」だった。
「Haven」は「天国」じゃない。

辞書にはこうある。


Haven【名詞】
1 避難所、安息所
2、港、停泊所  



さらにわからなくなった!

「ゴリラ避難所」?
「ゴリラ安息所」?
「ゴリラ港」?

いくらうちが「パーム航空」とは言っても
まさか「ゴリラ港」があるなんて?!

こうなると、最後の手掛かりはただひとつ!

これだ!



この日本語交じりの新聞コピー!

ここにすべての鍵がある。

まず、なんの新聞なのか?
トップにこうある。
「ASAHI WEEKLY」
朝日新聞社が出している英字新聞の名前だ。

そして日付は「FEB. 22, 1998」。
今年の2月22日。

そして左上の日本語題字にはこうある。


「絶滅種・ゴリラを救う法」に賛否両論



日本語なのに、謎の多い文章だ。
少なくとも、やはり「ゴリラ」がキーワードであることだけは
間違いなさそうだ。

ちなみに、右上には「お祭りは「痛い!」」という
日本語タイトルの写真が出ているが、
これは本文とは関係ないようだ。
そしてその下(右下)には
左の本文の英文解説が日本語で出ている。

要するに、右下の解説を参考にしながら
左の本文を読んでいくという形式になっているらしい。

さて、左の本文!
どんなことが書いてあるかというと、









次回に続く





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