Pilot Air Line
PAL036便
君はビーケーさんを知っているか?
(その2)






この記事を読む前に、
下記のページを読むことをお薦めする!


DateBook系ソフトの劇的な進化で嬉しい悲鳴!

君はビーケーさんを知っているか?(その1)






4

暗算が苦手な人向け機能


新機能はまだある!

続いては「Duration」ボタン。
直訳すると「所要時間」ボタン。

なんのこっちゃ?と思うでしょ?
でも、これがまた使い道によっては
めちゃくちゃ便利だったりする。

これまでのDateBookの基本!
時間設定では必ず「開始時間」と「終了時間」を
設定する必要があった。
ところが、この「Duration」ボタンを使えば、
「開始時間」と「所要時間」の組み合わせで
時間設定を行うことが出来る。
つまりこういうことだ。
「14:15」から始まるイベントで
「2時間40分後」に終わるイベントなんかも設定できるわけだ。

これまでなら開始時間を「14:15」に設定してから、
暗算で「14:15の2時間40分後はえ〜っと・・・」と悩んでいたのが、
開始時間を設定した後で
この「Duration」ボタンを押せば、
一発で「14:15」開始の「16:55」終了のイベントとして
設定してくれる!





もともと暗算の得意な人には
意味のない機能かもしれないが、
機長のように暗算が苦手な人間にとっては
とっても便利な機能だ。



5

無駄なスペース節約機能


もう十分だろう!と言ってもまだ許してくれない。
まだまだあるぞ、新機能。

続いては「無駄なスペースは節約しましょう機能」。
これは簡単。

これまでなら「14:00〜14:00」という
開始時間と終了時間が同じイベントでも、
必ず2行分のスペースをとっていたはずだが、
このバージョンからは「開始時間」と「終了時間」が
同じイベントに関しては特例として、1行表示をしてくれる!
つまり、14:00開始14:00終了のイベントはこうなる。



無駄がない!地球に優しい!(本当か?)



6

0時間でもいいじゃん機能


おいおい、まだあるのかよ!

上の機能とも関係のある機能なのが
「デフォルトは0時間でもいいじゃん!機能」だ。

これはどういうことかというと、
これまでの所要時間のデフォルトは必ず1時間だった。
だから、
「14:00」開始のイベントは終了時間を設定しないでおくと
「15:00」終了になるようになっていた。
これはDatebk3というよりも標準Datebook自体の仕様だった。

でも、これだと「14:00〜14:00」という
開始時間と終了時間が同じイベントの場合、
いちいち終了時間の「15:00」を「14:00」に直さなければならない。

そこで、こんな使い方が多い人のために、
デフォルト時間がこれまでの1時間固定システムから、
0時間か1時間か選べるという柔軟性のある設定に変更された。

機長の場合、
ちょうど1時間で終わるイベントというのは普段あんまりないために、
どうせ終了時間を毎回設定しなければならず、
そのわりには「開始時間=終了時間」というイベントはたまにあるので、
迷わずデフォルト所要時間を0時間に設定している。



【設定の方法】
「Option」メニューから「Preferences」サブメニューを選ぶ。
で、「Preferences」ダイアログの中の
「Default Duration is 0:00」をチェックすると所要時間が0時間になる。
逆にチェックしなけりゃ標準Datebookと同じ1時間になる。



7

終わったらもういいって!機能

まだまだ続くよ、どこまでも。

「Preferences」画面が出たついでに説明すると、
チェックボックスの3行目に「Hide Done Items」というのがある。
これをチェックしておくと、「Done」属性を持った項目、
つまり終了してしまった「Todo」項目を画面から消しますよ、という
機能だ。終わった仕事はさっさと忘れてしまいたい!
そんな人向けの、人に優しい機能だ。本当か?





8

Todo絶対主義機能

同じく「Preferences」画面から。
チェックボックスの4行目にある
「New button inserts Todo」ボタン。
これが意外と便利だ。

どういうことかというと、普通はデイリー画面の最下段にある
「New」ボタンを押すと、Recordメニューの
「New Event」コマンドと同じで新規イベントが登場する。



続いて時間設定ダイアログが出る!というのが普通だが、
これにチェックしておくと、「New」ボタンを押すと新規のTodo項目が
登場する。つまり空白のチェックボックスのついたスケジュール項目が
登場して、あとはテキストを記入するだけになる。
(当然、時間設定画面は出ない。)ちょうどRecordメニューで
「New Todo」コマンドを選んだのと同じ状態になる。



これが何の役に立つのか?というと、作者も細かく書いているが、
皆さんは標準Datebook(Palm OSのバージョン2.0以上)が持っている
秘密の機能ってのを知ってるだろうか?
つまり、普通のデイリー画面でなんにも選択しない状態で
graffitiで「1400」と4桁の数字を入力すると、
いきなり新規イベントが生成されて時間設定画面に飛んでくれる。
しかもそこには開始時間「14:00」がすでに記入されていて、
あとは続けて「1630」とgraffiti入力すれば終了時間が
「16:30」に設定される。これは覚えておくととても便利だ。

Datebk3も1.4bからこの機能に対応した。
その結果、メニューコマンドを使わなくてもデイリー画面から
時間付きの新規イベントを挿入することが出来る。
そこでこの「New button inserts Todo」が活きてくる!
これにチェックを入れておけば、「New」ボタンを押せば
新規Todo項目が挿入できるわけだから、合わせて使えば
時間付き新規イベントも(時間なし)新規Todo項目も
メニューコマンドを使うことなく挿入できる訳だ。



非常に細かい配慮だが、実際に使ってみると便利だ。
これのチェックはお薦めだ。



9

やばいぞ消えちゃうぞ!機能

初登場でパージの対象を、標準Datebookよりも
細かい設定で決められるようになった
Datebk3だが、更に進化した。

※【パージって何?】


期間を決めてスケジュール項目を
母艦のPilot Desktopアプリに移して、
Pilotからは削除してしまう機能。



もしもDatebk3のデータベースがバックアップ対象に
なっていない場合、ちゃんと警告が出るようになった、らしい。

らしい、と書いたのは、機長んちではDatebookのHotSyncでの失敗が
多いため、怖くてこのパージ機能が使えないからだ。

でも、その通りなら、非常に親切な機能だ。
この警告が出ないと、万一の場合、パージしたスケジュール項目は
永遠の闇の中に消えてしまうから。
痒いところに手が届くPimlico社!



10

こいつだけは許してあげて!機能

これもまたパージ絡みの機能だが、
添付ノートの中に<NP>と書いておくと、
そのスケジュール項目はパージ対象の期間のものであっても、
例外とみなされてパージされない、らしい。



またまた「らしい」と書いたのは、機長はパージが怖くて
出来ないから確認したことがない。



11

しっかりソートしまっせ!機能

Todo項目が加わったことで、
時間未設定の項目の種類が明らかに増えた。
ユーザも大量に時間未設定項目を増やすようになる。

すると、時間がちゃんと設定された項目と違って、
時間未設定項目は増えれば増えるほど、
ごちゃごちゃ並んで見づらくなってしまう。

そこで、時間未設定項目のソート機能がしっかりと充実した。
優先順位は、

1

Todo項目

未了

2

Done項目

完了

3

時間未設定のAppt項目

Todoじゃない時間未設定項目



この順番に並ぶ。
だから、空白のチェックボックスをタップして
チェックを入れた瞬間にその項目は、
その他のTodo項目よりも下に移動する。

さらに、それぞれの中身も
しっかりとアルファベット順にソートされる
ので、作者はTodo項目のテキストの頭に1〜9の数字をつけると、
Todo項目内の優先順位が設定できて便利だよ、と書いている。
これも確かに便利だ。





12

登録コードも遅ればせながら
進化したよ!機能


これだけ配慮の多いソフトだが、
登録コードに関することだけは
ずっとほったらかしだったりしたのも事実で、
バージョンアップのたびに登録コードを
書きこまなければならなかったり、
その書き込む欄が
なぜかデイリー画面のメニューにはなかったり、
どうも納得できないことが多かった。

でも、バージョン1.5bからは
完全に整備されて、登録コードはバージョンアップのたびに
失われることはなく、初期設定ファイルも自動的に更新されるようになった。
また、デイリー画面のメニューから登録コードを記入することも
出来るようになった。さらに、バージョン1.5cからはバージョンアップの
たびに、古いバージョンを削除する必要さえもなくなった。
この機能はとっても助かる!




・・・と、いったいいつまで続くんだよ?
というDatebk3の新機能説明だが、
デイリー画面に関するバージョン1.4〜1.5までの、
おもな新機能はこんなものだ。

ところが、
ご存知のようにこのソフトにはデイリー画面だけではなく、
2つの週間画面と1つの月間画面がある。
とくに月間画面には、
とんでもない新機能が加わっているのだが、
その話はまた今度!

じゃ。

その3に続く




98年3月27日




追伸:Retrospectを買いました。
(Macのバックアップソフト)
なかなかいいソフトみたいだけど、
解説書を熟読しないとちょっと完全理解は難しいかも。
今のところ、ごく普通のバックアップだけは成功した。
なかなか高速。

追伸2:ところで、林さんも苦労したんだな。
「Palm Pilotのページ」(98年3月22日号)

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