iPAL-NEXT/LONG COLUMNS
020



N600の話
【総集編】




iPAL1429 N600Cの話(1)見た目について


  Date: 2001-07-27 (Fri)


 ところで、さっそく話題のマシン「PEG-N600C」が、発売前にも関わらず某所より我が家に届いた。ま、一人で楽しんでいてもしょうがないので、気晴らしにその感想を書いてみる。


 まず外観。パープルな筐体はいかにもSONYっぽいというか、でも、明らかにVAIOカラーよりも濃い目の色鮮やかな「メタリック藤紫」だ。(藤間紫じゃなく!)続いて印象的なのは音楽機能がなくなったせいで、ずいぶんとスッキリした筐体向かって左側の側面。PEG-N700Cから新登場したばかりの「イヤホンジャック端子」と「HOLDボタン」が消えて、「ジョグダイヤル」と「BACKボタン」だけになった。これはずいぶんとスッキリした。
 
 なお、ジョグダイヤルは「イヤホンジャック端子」がなくなった分だけ上昇した訳ではなく、ちょうどPEG-N700Cにおけるジョグダイヤルの上端が、PEG-N600Cにおけるジョグダイヤルの中心線のあたりに来ている。つまり、約5mmだけ上昇したにすぎない。つまりPEG-N600Cでは、「イヤホンジャック端子」がなくなった空きスペース、およそ10mmほどを完全に使いきっている訳ではない。


 ちなみに、初代CLIEであるPEG-S500CやPEG-S300においては、筐体上端より8mm程度下からジョグダイヤルが見えていた。これと比較するとPEG-N600Cの場合は筐体上端より約20mm下の地点からジョグダイヤルが見えており、PEG-N700Cの場合は筐体上端より約25mm下の地点からジョグダイヤルが見えている。
 
 ではなぜ、こんな風になっているのか?
 
 手のひらや指のサイズ、筐体の持ち方もいろいろあるだろうし、かなり異論もあるだろうが、機長の手のひらのサイズで考えるかぎり、PEG-S500CやPEG-S300におけるジョグダイヤルの位置は、左手の腹に筐体の角を載せた状態で左手の親指がジョグダイヤルにパッツンパッツンで届いていた。つまり、ギリギリの長さだった。確かに指は届くし、操作も可能だったが親指に余裕がなかった。(長時間使っていると、ちょっとつりそうなくらいだった)その点、PEG-N700Cのジョグダイヤルでは「イヤホンジャック端子」のせいであまりにも位置が下がりすぎたため、初代とは逆に、わずかながら親指が余ってしまっていた。そういうい意味で、今回のPEG-N600Cにおいては、必要以上にジョグダイヤルの位置を上げなかったのでは?と思う。つまり、PEG-S500CやPEG-S300よりも位置を下げつつ、PEG-N700Cよりも位置を上げて、そのちょうど中庸を選んでいる。
 
 ちなみに機長の手のひらのサイズは日本人としてはかなり小さめのサイズだ。要するに、女性の手のひらサイズに限りなく近い。PEG-N600Cにおけるジョグダイヤルの位置は、女性ユーザーにもゆとりをもった設計、と考えるのは考え過ぎだろうか?(もしかしたら、PEG-N700Cの設計変更を最小限にしたかっただけかもしれないが…)


 ところで、うちに到着した「PEG-N600C」にはカバーもついていた。PEG-N700Cのデフォルトカバーの色が紺色だったのに対して、今度のそれは銀色だ。さらに気になったのは、筐体最下部のパワーボタン周囲に貼り付いているシールだ!


 よく電化製品などに見られるシールがパワーボタンの周囲に貼り付いている。機長の記憶が正しければ、こんなものはPEG-N700Cにはついていなかった。このシールにはいくつかの情報が書いてある。左から「Palm poweredのブランドロゴ」「High Resolutionのマーク」「乾電池は使わないよってマーク」そして「MEMORY STICKのブランドロゴ」と、以上の4つだ。ではなぜ、こんなシールが貼られたのか?…理由は複数考えられる。まず単純に考えると、今回のPEG-N600Cは新色の「ラベンダーパープル」と、PEG-N700Cと同じ「サテンシルバー」の2色だ。つまり、「サテンシルバー」のPEG-N600Cは、同色のPEG-N700Cとの見分けが、見た目だけではなかなかつきにくいのだ。もちろん、ヘビーユーザーなら筐体左側面の「イヤホンジャック端子」と「HOLDボタン」の有無で判別は可能だが、初心者にとってそれはヒヨコの雄雌を見分けるのに近い難事だ。そういう意味で、「High Resolutionのマーク」などのシールが貼ってあることは店頭での視認性に大いに役立つだろう。と、同時に、PEG-N700Cが初めて市場に出てきた時に思ったことだが、これまでのPalmOSデバイスのデザインに比べると、PEG-N700Cは4つのハードウェアボタンと上下ボタンの下のあたりにマヌケなスペースが残っている。そこにはパワーボタンという重要なボタンも存在するのだが、これまでのPalmOSデバイスの印象が強すぎて、どうにも間抜けに見える瞬間があった。ま、考え過ぎかもしれないが…。


 これまでに書いてきた以外は、少なくとも見た目において、PEG-N600CとPEG-N700Cの違いはない。例によって上下ボタンは「オッサンの鼻の下」を横位置で置いたような形をしており、薄すぎる。初代CLIEよりは使いやすいのは事実だし、三角形の彫り込みのおかげでスタイラスによる操作はまずまずなのだが、指先で操作するには不自由すぎる。これはやっぱり「CLIEの場合、上下ボタンよりもジョグダイヤルを使ってちょうだい!」という無言の誘導なのではないかと思う。ジョグダイヤルの位置や固さに関してもここまで気を使う同社が、上下ボタンだけいい加減にしているとはどうしても思えない。4つのハードウェアボタンについても、他機種に比べて押しづらいという意見も聞くことがたまにあるが、機長はこっちはそんなに不自由を感じたことはない。ただ、ある種の、具体的には激しくボタン操作を要求されるゲーム系ソフトの場合、ハードウェアボタンのデザインはともかく、上下ボタンの彫りの浅さはかなり不自由感を産んでしまうに違いない。が、これはPEG-N600Cに限ったことじゃなく、PEG-N700Cでもまったく同じだった。そして、機長の場合、少なくともこれらの理由であまり苦しんだことはない。あとはこのマシンをどう使うか次第だ。
 
 続く、かも。



iPAL1434 N600Cの話(2)
ハイレゾ&16bitカラー液晶について
【かなり改訂版】


Date: 2001-07-29 (Sun)

●以下の理由で改訂版

 実は、最初の記事では以下のように書いていた。

「残念ながら、機長の手元には、この「ハイレゾ&16bitカラー液晶」を写し取るためのスクリーンショットアプリが存在しない(カラーはもちろん、バイザー・プリズムなどの65,536色カラー表示、あるいはHandera 330やPEG-N700Cの高解像度にも対応している
「ScreenShot」でもダメだった。普通のハイレゾまでは撮れるのだが、ハイレゾ&16bitカラー液晶の画面では「ScreenShotError」という表示が出るばかりだった)」

 …のだが、その後、プログラマの福本修仁さんからわざわざメールを貰って、彼の作品である
「iPaint」シリーズを使えば、PEG-N600Cの「ハイレゾ&16bitカラー液晶」でさえも、そのキャプチャ映像を撮れることがわかった。だもんで、画像を中心に書き直した改訂版を以下に、書く。

【改訂版】


 PEG-N600Cリポート第二弾は、電源ボタンをONにしてから!


 まず何と言っても印象的なのは、PEG-N600Cから採用されたハイレゾ&16bitカラー液晶(6万5千色表示のカラー液晶)だ。が、デフォルト状態のPEG-N600Cでは、この16bitカラーについても「とても色鮮やかでメリハリの効いた表示だよ」という言い方ぐらいしか出来ない。というのも、デフォルト状態のままではグラフィックソフトである「PGPocket」が入っていないからだ。カラー画像でも見ないかぎりは、16bitカラー&ハイレゾ液晶の素晴らしさを享受することはまだ出来ない。確かに液晶画面はとてもキレイになった。だが、PEG-N700Cにおいてすでに「ハイレゾ&256色カラー液晶」までは体験しているだけに、それほどの凄い体感差は感じられない。



↑ 例えば、ILINX社の「Xiino」のスクリーンショット。
これだけでは普通のハイレゾカラーと変わらない。そりゃそうだ。

 
 ところが、このPEG-N600Cに「PGPocket」をインストールして、PC本体にインストールした「PocketGEAR」から画像をCLIEにインストールすると、とたんにPEG-N600Cの「ハイレゾ&16bitカラー液晶」の威力が発揮される。こりゃもう、確かにキレイだ!キレイすぎる画像がそこには表示される。



↑ 本当に美しい!美しすぎる!

 
 その美しさをあえて表現するとすれば、「ハイレゾ&16bitカラー液晶」はほぼPCやMac環境におけるJpeg画像並の美しさだと言っても過言じゃない。正確には違うのかもしれないけど、その詳細で色鮮やかな映像にはほとんど隙がないと言っても過言じゃない。

 

 


↑ 下段右の画像は「PGPocket」のメニュー画面。
その隣りの「機長」の画像はスクリーンショットをちっちゃくしすぎたので、
ちょっと滲んだイメージになっちゃってるど、現物はとても美しく表示されている!


 では、機長はこの「ハイレゾ&16bitカラー液晶」をどのように評価しているかというと、さすがSONYだ、凄いな、SONYとは思うけど、日常のPalm使用でこれをどう使うか?と言われても、とくに思いつかない。ま、子供でも出来たらその画像を入れたら嬉しいだろうな、とは思うが…。そんなことは百も承知なのかSONYはこのPEG-N600Cに「PhotoStand」なる最新アプリを入れている。これは、インストールしてある画像を使って、いわゆるスライドショーが出来るソフトだ。



 

↑ 左上端から「デジタル時計」「アナログ時計」「タイルめくり時計」
…下段右のものは、文字の背景にある黒いタイルが秒ごとにめくれていく。
一歩間違うと温泉地の土産物屋さんでたまに売ってる傾けると
だんだん裸体が露出していく「ポルノボールペン」向きの
効果と言えるかもしれない。
もちろん、天下のSONYがそんな目的で作ったとは思えないが…。

 また、設定によって画像を背景とした「アナログ時計」や「デジタル時計」「タイルめくり時計」にも出来る。(他にも時計抜きで、いくつかの演出効果が選べる普通のスライドショーにも設定できる)クレードルに置いた状態で、こうして「ハイレゾ&16bitカラー液晶」の魅力を楽しんで欲しい、というSONYらしいメッセージだと受け取った。

 

↑ ところで、左画像のランチャーで
「PhotoStand」と書いてあるのが同ソフトのアイコンだが、
「PhotoStand」で自分なりの画像を選んで自分なりの演出効果をつけると、
右画像のランチャーで「実験」という名前がついているアイコンのように、
疑似アプリのような状態になる。次回からは当然、これを押すだけで立ち上がる。


 う〜ん、途中で「ポルノボールペン」なんていう意味不明の単語も登場したが、SONYさんのおかげで、こうしてだんだんと画像方面が充実してくると、そのうち「クリエ・プラザ!」に対抗した「裏クリエ・ プラザ!」とか「裏イメージステーション」なんてものが出来る日も、そう遠くないかもしれない。(う〜ん、「電化製品の黄金律」から考えると、それが出来るとハードウェアまで大流行するかもしれない!あ、もちろん、しないかもしれないけどネ…)

 さて、ずいぶん下ネタに走ってしまったけど、続く、かな?



iPAL1438 N600Cの話(3)
ソフトウェア的なこといろいろ


Date: 2001-07-31 (Tue)

 今回で3回目となるPEG-N600Cリポート。
 
 さて、時間もないので、さっさと行こう!


【切り替え速度】

 PEG-N700Cデビュー時に何度も指摘されたように、そのデフォルト時のアプリケーション間の切り替え速度はやや遅かった。これはおもに、同マシンが採用したハイレゾ液晶画面の処理をアプリケーションの特性に応じていちいち切り替えていたために起こっていたタイムロスのせいだったのだが、そのタイムロスをソフトウェア的に解消してくれる今関弘明さん「SwtichDash」というソフトが当時は大ヒットしたほどだった。その後、この「SwtichDash」と同等のことを果たしてくれるアップデータがSONY社から供給されたりして、アプリケーションの切り替え速度はずいぶんとキビキビするようになったが、PEG-N600Cにおいては体感上、それらがデフォルト状態から感じられる。とてもキビキビと切り替わってくれているように思える。
 
【ハイレゾアシスト機能】

 上記切り替え速度とも深い関係にあるのがこの「環境設定」にあるパネルだ。つまり、PEG-N700Cのデフォルト状態ではOSレベルで判断していた「ハイレゾ液晶にそのまま対応できるソフトなのかどうか?」を、あらかじめユーザーがマニュアルで設定しておくことによって、アプリケーション間の切り替え速度を高速化し、しかも、それほど複雑じゃないソフトの場合は、自動的にハイレゾ表示に切り替えてくれるのがこれだ。具体的には、いわゆるゲーム系や画像ソフト系の複雑な描画を行うために、ハイレゾモードではちゃんと表示されないソフトだけをあらかじめ指定しておくと、その指定されたソフトの処理だけはハイレゾモードじゃない普通の表示方式で表示してくれる。

 


【ジョグアシスト機能】

 これもまた、PEG-N700C時代のアップデートにより強化されたもので、それまでは山田達司さんのソフト「PowerJOG」なしには、ほとんど使い物にならなかった機能が、PEG-N600Cではデフォルト状態からまずまず使い物になっている。操作性としては、本来は軽くタッチすることでその名前の通りにひとつ前の機能に戻ることを目的とした「BACKボタン」に、これまで以上の大きな役割をオプション的に与えている。


 つまり、「環境設定」にあるパネル(ジョグ)において「BACKボタン」の役割を設定してあげることができるのだ。

(1)これはデフォルト状態のPEG-N700Cにもついていたが、電源が切れている状態で「BACKボタン」を長く押していると電源がONになるという機能を使うか使わないか?

(2)そしてこれが、PEG-N700Cのデフォルト状態には存在しなかった機能だが、電源がONになっている状態で「BACKボタン」を長く押していると、画面内のメニューやボタンなどが選択されて、そこからジョグダイヤルを上下に動かすことで、それを動かすことが出来るようにする。

 この機能が嫌いな人は、PEG-N700Cのデフォルト状態にあったように「BACK」ボタンを長く押すことで電源自体をOFFにすることも出来る。このどっちを選ぶのかはユーザーの自由だ。

 ところで、この「BACKボタン」の長押しによるメニューやボタンの切替操作は、結構好き嫌いをよぶところかもしれない。というのも、山田達司さんの「PowerJOG」は最初に「ジョグダイヤル」を長押しすることでこのソフトを呼びだすと、それ以降の操作は「ジョグダイヤル」ひとつだけを使ってきわめてシンプルな操作だけでグイグイと先に進むことが出来たが、PEG-N600Cデフォルトの「BACKボタン」の長押しによるメニューやボタンの切替操作の場合、「BACKボタン」と「ジョグダイヤル」という2つのボタンを操作する必定がある以上に、かなり複雑な動きを指先に強要することになる。

 つまり、画面右上に登場するいわゆる「カテゴリメニュー」や「画面にあるボタン」が画面内に存在する場合は、「BACKボタン」の長押しによって選択されるのはそれらであり、この画面でいわゆる「メニュー操作」を選ぶためにはもう一度「BACKボタン」の長押しを行わなければならない。この、二度の長押しという操作は結構イラつく作業ではある。たかがメニューに長押し2回かよ、と思ってしまう。ひとつのボタンに2つの機能を与える場合に「長押し」というのは、そんなに悪くない選択肢ではあるが、それを続けざまに2度も使うというのはあまり懸命な選択肢とは言えない。おまけに左の親指に2つのボタン操作を要求するのは、あまり誰にでも勧められる方法とは言えない。以上の理由から、機長はこの「BACKボタン」の長押しによるメニューやボタンの切替操作よりは「PowerJOG」の利用をお奨めする。(ま、この辺は好みもたぶんに影響するはずだ。普段から1ボタンマウスに慣れているMacintoshユーザーと、2ボタンマウスに慣れているWindowsユーザーの違いぐらい、「慣れ」によってその答は違ってくるだろう)
 
 ただ、「環境設定」にあるパネル(ジョグ)についている「追加メニュー」についてはなかなか好感触を持っている。(実は機長はこの機能の存在に今回初めて気づいた!遅すぎるって!)これは「ジョグダイヤル」を使いこなすかどうか以前に、全アプリケーションのメニュー内にいくつかの選択肢の中から好きな項目を使い出来る機能で、「電源オフ」「アプリケーション」「キーボード」「電卓」「検索」「フロントライト」「明るさ」…という7つの機能のうちから最大3つを選べる。ちょっとだけ「DAL」(あ、これも山田達司さんの作品だ!)にも似ているというか、いろんなアプリケーション上からこれらの機能をメニュー選択で選べるというのは、なかなかいいアイデアだ。プラグインで、もっといろいろ選べたら面白いのに、とも思うが、それじゃ、本当に「DAL」になっちゃうかも。(正確には、ちょっと違うけど…)

【予定表】

 これはもう、先に謝っておいた方がいいかもしれない。「iPAL1402 -100の魅力。」で機長は、「「予定表で色文字表示が可能に」がちょっと気になる。機長はこれがやりたいためにDatebk3をいち早くDatebk4にアップさせた経緯がある」と書いた。これは、文脈通り、「予定表で色文字表示が可能に」という一文をDatebk4のようにテキストに色をつけられる機能だと解釈したのだが、実際にPEG-N600Cのそれを開いてみてもそれらしい機能が見つからない。
 



↑ これがDatebk4の色つきテキスト

 
 そのかわりに見つかったのがコレ!

 


 わかった?…そう、「予定表で色文字表示が可能に」とは、どうやら「土曜」「日曜」の色つきらしいのだ。う〜ん。これはこれで視認性としてとっても便利だけど、どうせなら、普通のテキストまで色つきにしてくれても良かったのに〜!すまない。
 
【ATOK】

 これが意外と進化してくれている!最新バージョンのATOK Pocket for Palm!


 ご覧のように、ちょびっと文字を入力した時点で、過去の履歴からそれにふさわしい単語を選び出してきてくれるのだ。一時言われたように増井俊之さん「POBox」のようなAIぶりはなかったかれど、これはこれで便利かも。ちなみに、もうちょっと詳しめに説明すると、上の画像のように「機長」「金閣寺」「きっと」と3種類の単語を覚えさせた上で、もう一度「機長」と書こうとすると、「k」を入れた段階で新登場の四角いボックスに「金閣寺」が表示され、ボックス内の▼マークを押すと、そこからメニューが開いて「きっと/金閣寺/機長」の順番で表示される。つまり履歴の逆登りだ。で、続いて「i」を入力して「ki(き)まで来てもやはり同じ状況。次に「c」(kichoの3文字目)を入力した瞬間にボックス内に「機長」が表示される。この状態では▼マークからメニューを開いても、その他には何も出てこない。
ただし、「c」の替わりに「t」(kityouの3文字目)を入力した時には「きっと/機長」の二つが表示される。そういうシステムだ。(たぶん!)わかった〜?

 長い文章はもちろん、予定表にいつも書いてるような短いテキスト(「会議」とか「出張」など)を入力するような時には、モバイルらしい強力な武器となってくれそうだ。
 
【WebClipping】

あ、OSがPalmOS 4.0になったんで、「環境設定」内にこのパネルが入っている。でもまだ、未試用。早く試したい。


 続くかな?



iPAL1439 N600の話(4)
いきなりまとめ


Date: 2001-08-01 (Wed)

 ひょんなことから、人様より早くN600を入手できたもので、(1)〜(3)と書いてきた「N600の話」シリーズだが、残りの話題(とくに「MS Export/MS Import」の話、とか)とか書こうと思ってたら、すでに下記のような優秀なレビューが出たので、断念する。

 

 


■Palm OS 4.0搭載のCLIE〜PEG-N600C(ZDNet/PalmOS)

■ハマダのCLIEな日々 #10 PalmDesktop 2.6.2とPEG-N600C(ZDNet/PalmOS)

 とくに後者の記事は、「MacPeople」誌の宣伝にもなっている。感謝だ!


【最後に…】

 上の濱田さんの記事にも書いてあるように、N600では、デフォルトでMacとの基本的な連携ができる(SONYがCLIEのために用意してくれている数々のソフトウェアは未対応のままだけど…)のは、とっても嬉しい。ただ、機長のようにすでに「CLINGO」を持っているいる人間にとってはそれほどの意味はない。

 そして、N600最大の売りである「ハイレゾ&16bitカラー液晶」についてだが、前にも書いたように、コイツは本当に凄い。信じられないぐらいに美しいカラー画像を表示してくれる!でも、機長には今のところ、とくに必要がない。そりゃあ、将来はわからない。これに対応した素晴らしいゲームが出るとか、そーゆーことがあれば別だが、今のところ機長は、「ハイレゾ&16bitカラー液晶」には感動こそすれ是非使いたいとは思わない。

 それに、N700にはあってN600にはない「音楽」という機能が、今のところ機長の胸に引っ掛かっている。「ハイレゾ&16bitカラー液晶」は「ハイレゾ&256色カラー」で全然我慢できるのだが、「音楽が聴ける」のを「無音」で我慢することは出来ない。もちろん、N600だってシステムレベルの音は出るのだが、N700で覚えてしまった音楽再生機能だけは、一度癖になってしまうと手放せない。

 機長の場合、普段は携帯電話とPalmOSデバイスの2つを持ち歩くのが、最小モバイル環境だが、ここにウォークマンとかMP3プレイヤーを追加する勇気はない。やっぱり「モバイル機器は1個が理想、2個が限界」だ。そう、それは人間の手のひらの数に一致する。というわけで、今のところ機長は、いくつかのハンディキャップも持ちながら、やっぱりN600よりもN700を自分は常用するだろうと思っている。


 ただし、これから初めてCLIEを買うって人にN600は超お薦めだ!Palm純正のm505とともに、どっちを買うべきか、死ぬほど悩むがいい!








じゃ。










2001年8月5日


iPAL-NEXT/LONG COLUMNS
020




back to
MENU
back to
iPAL-NEXT