@ Palm社は再び ハンドヘルド市場を 支配し始めた!
by Ian Fiedさん(CNET News.comの編集者) 2001年6月29日
m505が売れまくったおかげで、 Palm社は5月の小売り市場で70%近いシェアを掴んだ。 同社にとってこの数字は昨年9月以来の最高シェアだ。
Palm社自身のブランドのデバイスは5月期に 全米の小売店の販売台数で ハンドヘルド市場全体の69.4%のシェアを獲得した。 これは4月の62.1%よりも上昇している。 …と、NPD
Intelectの市場調査員による最新のレポートは報告している。
NPD社のアナリスト、Stephen
Bakerが金曜日に語ったところによると、 「5月はPalm社にとって最高の月だった」 「その原因となったはm505の驚異的なセールスだった」
しかし、Bakerはこうも語っている。 「m500はそれほど強力な商品だった訳じゃない。 つまり、モノクロ液晶を持つm500の兄弟製品とも言える カラー液晶を持ったm505の売上げは断トツだったのだ」
一方、Handspring社は、 小売り市場のシェアで 4月期の19.2%から5月には15.3%と その数字を落としたが、 ハンドヘルド業界第2位の地位は守りきった。
ところで、Hewlett-Packard社は 4月期の5.4%のシェアを6.1%にまで上げて、 Casio社から業界第3位の地位をもぎ取った。
さて、そのCasio社は4月期の5.6%から 5月期のシェアを4.1%に落としている。
そして業界ベスト5のどん尻には 4月期の3.6%から5月には2.9%に落とした Compaq社がいる。
実は、これらNPD社のデータは、 全米の小売り市場だけの調査結果だ。 だから、これがハンドヘルド市場のすべてを 表現しているとは言い難い。
たとえば、Compaq社のiPaqの多くは、 企業顧客に向けて販売されたり、 直接販売によって売りだされている。 それに、5月期には デジタル音楽演奏機能を持つ初めてのPalmOS搭載機である Sony社のCLIEが広く行き渡る可能性がまだ 開花していない時期でもある。
冒頭でも紹介したBakerは語っている。 「Sony社の新しいハンドヘルドマシン(CLIE)は 5月期にはその本領を発揮していない。 まだまだ売りだし当初の雰囲気ぐらいしか反映されておらず、 その実力が発揮されるのは6月になってからだ」
ところで、昨年5月期と比べると、 その販売台数で、 すべてのハンドヘルドデバイスは78%上昇している。 ただし、売上げ金額となると、 55%の上昇に留まっている。
その原因としては、 過激な価格競争の影響が見られる。 その証拠に、 ハンドヘルド全体の平均価格も、 昨年5月期の303ドルから 今年の5月期には264ドルに値下がりしている。
さて、 全米の小売店レベルでの販売台数シェアで、 Palm社、Handspring社、Sony社のマシンを含む、 PalmOS搭載マシンは86%も占めている。 PalmOS互換機だけに絞って言えば、 昨年5月期の平均価格298ドルは、 今年の5月期には252ドルまで値下がりしている。
今週の始めに、 Palm社は最新四半期の損失が、 5月期のセールスの伸びに助けられて、 予想値よりも少なめになったことを発表している。 さらに、Palm社の重役は、 3〜4月期の急激な落ち込みの後で、 5月になれば2月のレベルまでは戻るだろうと 語っていた。
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