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パーム社、復活!



 「iPAL1346 5月期のシェアでPalm社、思いっきり復活!」
「iPAL1360 なぜだろう?」で紹介した
下記のCNET記事は、
今世界的に話題のPalm社という会社の、
とってもホットなニュースを扱っているにも関わらず、
なぜか日本語訳の記事が登場することはなかった。
これではあまりにも哀しすぎるので、
機長訳という中途半端なものながら、
その日本語訳をここに掲載する。

そんな肝心の元記事はこちら!

■Palm regains grip on handheld market(CNET)



Palm社は再び
ハンドヘルド市場を
支配し始めた!


by Ian Fiedさん(CNET News.comの編集者)
2001年6月29日


m505が売れまくったおかげで、
Palm社は5月の小売り市場で70%近いシェアを掴んだ。
同社にとってこの数字は昨年9月以来の最高シェアだ。


Palm社自身のブランドのデバイスは5月期に
全米の小売店の販売台数で
ハンドヘルド市場全体の69.4%のシェアを獲得した。
これは4月の62.1%よりも上昇している。
…と、NPD Intelectの市場調査員による最新のレポートは報告している。

NPD社のアナリスト、Stephen Bakerが金曜日に語ったところによると、
「5月はPalm社にとって最高の月だった」
「その原因となったはm505の驚異的なセールスだった」

しかし、Bakerはこうも語っている。
「m500はそれほど強力な商品だった訳じゃない。
つまり、モノクロ液晶を持つm500の兄弟製品とも言える
カラー液晶を持ったm505の売上げは断トツだったのだ」

一方、Handspring社は、
小売り市場のシェアで
4月期の19.2%から5月には15.3%と
その数字を落としたが、
ハンドヘルド業界第2位の地位は守りきった。

ところで、Hewlett-Packard社は
4月期の5.4%のシェアを6.1%にまで上げて、
Casio社から業界第3位の地位をもぎ取った。

さて、そのCasio社は4月期の5.6%から
5月期のシェアを4.1%に落としている。

そして業界ベスト5のどん尻には
4月期の3.6%から5月には2.9%に落とした
Compaq社がいる。

実は、これらNPD社のデータは、
全米の小売り市場だけの調査結果だ。
だから、これがハンドヘルド市場のすべてを
表現しているとは言い難い。

たとえば、Compaq社のiPaqの多くは、
企業顧客に向けて販売されたり、
直接販売によって売りだされている。
それに、5月期には
デジタル音楽演奏機能を持つ初めてのPalmOS搭載機である
Sony社のCLIEが広く行き渡る可能性がまだ
開花していない時期でもある。

冒頭でも紹介したBakerは語っている。
「Sony社の新しいハンドヘルドマシン(CLIE)は
5月期にはその本領を発揮していない。
まだまだ売りだし当初の雰囲気ぐらいしか反映されておらず、
その実力が発揮されるのは6月になってからだ」

ところで、昨年5月期と比べると、
その販売台数で、
すべてのハンドヘルドデバイスは78%上昇している。
ただし、売上げ金額となると、
55%の上昇に留まっている。

その原因としては、
過激な価格競争の影響が見られる。
その証拠に、
ハンドヘルド全体の平均価格も、
昨年5月期の303ドルから
今年の5月期には264ドルに値下がりしている。

さて、
全米の小売店レベルでの販売台数シェアで、
Palm社、Handspring社、Sony社のマシンを含む、
PalmOS搭載マシンは86%も占めている。
PalmOS互換機だけに絞って言えば、
昨年5月期の平均価格298ドルは、
今年の5月期には252ドルまで値下がりしている。

今週の始めに、
Palm社は最新四半期の損失が、
5月期のセールスの伸びに助けられて、
予想値よりも少なめになったことを発表している。
さらに、Palm社の重役は、
3〜4月期の急激な落ち込みの後で、
5月になれば2月のレベルまでは戻るだろうと
語っていた。









じゃ。




2001年7月8日


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