その他の詩人たち




written by ルシフェルの恋人たち


少年



少年が走る
春の野原を



少年が走る
天使のような笑顔で



少年が走る
追いかける私に



少年が走る
薄衣(うすごろも)たなびかせて



もう少しで届きそう
でも届かない 私の指先



つかまえたと思ったら
スルリと身をかわすしなやかさ



あはは いひひ うふふ えへへ



少年が笑う
天使のようにほがらかに



少年が笑う
私の心を奪った大泥棒



だけど私は捕まえる
いつか ぜったい きっと、かならず



ルシフェルの恋人さん
♀・自称詩人(東京都)

ライフワークである「少年」をテーマに、彼女はすでに400作以上ものポエムを作ってらっしゃるそうです。私は50作ほど拝見しました。

comment
「なぜこの作品を選んだのか私には理解できません」


選者のコメント

紙一重で困った世界に飛び込んでいるというか、
「あはは いひひ うふふ えへへ」という笑い声に選者はやられてしまった。

どうしたらこんな笑い声が聞こえてくるのだろう?とても
「天使のようにほがらか」な笑いには聞こえない。ポエムを読むと美少年らしいが、少し頭が弱いのか?それとも?

あと、
「薄衣(うすごろも)たなびかせて」という一節も気になる。「薄衣」って何?なんだかわからないけど、とてもいやらしい衣装のような気がするのは選者だけだろうか?