PAL074便
わが闘争





 
ザ・修理




これまでTopPageのTimeTableで何度も書いてきたように、
機長の初代Palm III大名Palmの兄貴)
購入後2ヶ月ほどで、突然トラブルに見舞われた。



今回はその、Palm IIIトラブルの詳細について
書こうと思う。
何かの役には立つだろう。


ただし、その後、機長のメインマシンである
PowerMac8100/80AVの内蔵HD事故のために
メーラーのデータが全部消えてしまい、
手元に正確な資料がなくなってしまったので、
やや不正確な記述も多くなるとは思う。
それは許して欲しい。


前回も書いたが、
Palm IIIを初めて手にした
機長はいきなりその魅力にハマって
抜け出せなくなっていた。

デザインもいい。
カバーがついてるのもいい。
スタイラスの重さもいい。
でも、もっとも機長の心をつかんだのは
その液晶画面の感度の良さだった。

とくにGraffitiの理解力は
飛躍的に進化したように感じた。
もしかしたらPalmOSのバージョン差も
混じってるのかもしれないが。

一番感動したのは
機長が苦手な「,」(日本語なら「、」)の入力だ。

機長の場合、この「コンマ」や「読点」だけは
どんなにGraffitiに収熟しても
PalmPilot Proにおける認識率は10%未満。
他のアルファベットや記号の認識率が
80〜100%なのに比べると
異常な低さだった。
(めったに使わない特殊記号を除く)

「、」と書いたつもりが、
なぜか「。」になったり、
予想外な英文字を書きだしたり・・・。

個人差&個体差もあるんだろうが、
機長はこの液晶画面の中でもGraffitiエリアの
感度の目覚ましい進化に大喜びしていた。

め、ちゃ、く、ちゃ、嬉、し、い。

・・・と無駄に読点を打ちたくなるほど
Palm III液晶画面の感度の良さに惚れ抜いていた。

ところがだ。

工事魔王死。

もとい、

好事魔多し!

ある日、そんな機長が愛して病まない
Palm IIIの液晶画面にトラブルが起こったのだ。
最初は気のせいかと思った。

そのうち、Hack系あたりのコンフリクトかと思った。

たとえば、ある長文を入力していたとしよう。

「機長は浦和レッズの熱烈なファンd

・・・と「da(=だ)」を入力しようとして、
d」を打ち「a」を入力したつもりが
反応がない。

あれ?

っと思って、もう一度続きを入力する。

d」を削除してから

「だとは言え、そんなにサッカーにくわs

・・・あれれ?

今度は「si」と入力したつもりが「i」の反応がない。

慌ててもう一度「i」を入力する。

反応がない。

もう一度。

反応がない。

もう一度。

「し」と出た。どうやらやっと「i」が入力されたらしい。

あれれれれ?

その後、いろんな実験をする。

どうやらGraffiti入力だけでなく、
その他の画面全域を触っている最中にも
液晶感度は突然気を失ってしまう。

たとえば、Datebk3画面の右上にある曜日ボタンを
左から順番に「月」「火」「水」「木」「金」「土」「日」と
順にタップしてから、今度は
「金」「木」「水」とリバースしていると、
「火」をタップしようとしたところで
液晶画面が機長のタップにシカトをかましてくる。

繰り返してみた。

やはり、何度やっても
正確な入力の後に突然液晶画面は
機長のタップをすっかりシカトして、
その直後に、ふっと思い出したように
再び心を開いてくれる。

Graffitiに関しては
この文字でなければ大丈夫!とか
この文字だけはダメ!ってことはなくて、
どうやら時間的な繰り返しで
液晶画面に原因不明の瞬間不感症現象が起こるらしい。
そして、数秒後にはすっかり回復する。

どういうことだ?!

やっぱり何かのコンフリクトか?

すべてのHackを外してから
実験を繰り返してみた。

同じ結果だった。

とにかく、いろんな場所で急いで入力することの多い
PDAマシンにとって
瞬間的とは言え、
マシンの液晶画面が不感症になってしまうのは
かなり致命的な問題だ。
とくに機長にとっては痛い!

そこで、機長はかなり思い切った策に出た。

その名も、
ハードリセット!!!

この、もっとも忌まわしい儀式に
機長はとうとう手を染めた。

新スタイラスの仕込み針を使って
Palm IIIの背骨やや右にあるレセット穴を
突き刺す。
こうして、Palm IIIを生まれたままの状態にしてから
いくつかの実験を繰り返してみた。

結果は同じだった。

ここで導きだされた結論はただひとつ。

たぶん・・・

ソフト的な問題ではなく
ハード的な問題で、
機長のPalm IIIは病んでいる!



理由はわからないが、
このまま放置しておいて
勝手に完治してくれるとはとても思えなかった。

この状況で考えられる選択肢は以下の通り:

(1)
このまま役立たずのPDAマシンとして使い続ける。

(2)
故障したPalm IIIを窓から投げ捨てて
読点の快適入力を諦めてPalm Pilot時代に逆戻りする。

(3)
秘密の趣味に手を染めてストレスを解消する。




これらの選択肢の中から、
機長はどれも選ぶことが出来なかった。

だとすれば残る手段はただひとつ!

修理に出す!

こいつを修理している間は、
「読点の快適入力」を諦めて
隠居中のPalm Pilot Proを代替マシンとして
使うことにしよう。

さて、ここまで決意してから、
機長が最初にしたことは
過去のPalmPilot-MLデータで見つけた
「リペアセンター」の電話番号に電話をすることだった。



電話してみた。
その答えは以下の通り。

「うちはPilotの修理は受け付けていますが、
Palm IIIの修理はまだ手を出してないんですよ。
これから3Comの電話番号を教えますんで、
そっちの方に電話してみてください」
・・・とのことだった。

この時点ではまだ、
日本版Palm IIIは発売されていなかった。
だから、わりとうなづける返事だった。

そこで、機長はリペアセンターで教えてもらった
3Com-Japanの電話番号にかけてみた。

ここで、
ちょっとした悲劇

が起こった。

普段からそうなのか、
このとき、たまたまそうだったのかは、
今となっては調べるすべもないが、
なぜかこの日の3Com-Japanの電話状況は最悪だった。

代表電話からPilotの担当部門に
自動的に繋ぎ変わる際に
機長は「只今、電話が込み合っています。
このままの状態でしばらくお待ち下さい」というメッセージを
20分以上も繰り返し聞かされることになったのだ。

機長はたまたま移動中だったため、
携帯電話からかけていたため、
かなり出費の多い「しばらく」になってしまった。

何度も諦めかけたが、
読点を気軽に打つためにも
出来るだけ早くPalm IIIに復帰したい!
そんな機長は怨念を持っていたので、
その20分以上も
その退屈な携帯電話テープを
聞いていた。

メッセージの間に挟まる待機メロディを聞きながら、
もしかして、このまま永遠に繋がらないのでは?
と機長が思い始めたころ、
ようやく担当者が電話口に出てきた。
「大変お待たせしました」

確かに「大変!お待たせ、させられた」

でも、とにもかくにも繋がったのだ。
何よりもハッピーだ!
機長はスキップを踏みながら、
その担当者に用件を伝えた。

まずは、
「アメリカのINTERNETショップで買った商品を
日本の3Comで修理して貰えるのか?」

それに対する返事は
とっても嬉しいものだった。

「構いませんよ!」
と、担当者は明るい声で答えてくれた。
20分以上待った甲斐があったというものだ!

続いて機長は
彼に向かって肝心の用件を伝えた。

「Palm IIIの故障具合」
そして
「一刻も早い修理を望んでいること」

だが、今度の返事はあまり楽しいものではなかった。

20分以上も待たされた揚げ句にやっと話せた担当者によると、
「現在、3Com-Japanでは日本版Palm IIIを発売する
と約束した期日を過ぎても
いまだ発売できていない状況なんです。
というのも、3Com-JapanにPalm IIIが手に入らない
状況だからなんです」。

販売するためのPalm IIIさえ手に入っていない以上、
修理するためのパーツだけが手に入っているはずもなく、
「というわけで、現在、当社では
Palm IIIの修理を受け付けていません」

「修理の予約だけなら、受け付けていますよ」
とも言ってくれたが、
販売するPalm IIIさえ手に入っていない状態の
同社に修理の予約をするほど、
機長は気長な人間ではなかった。
一刻も早い修理を望んでいた機長は
他に方法はありませんか?!
・・・と、しつこく迫った。
それに対して担当者は「そうは言われましても、」
という前置きとともに何かを言おうとしていた。
ちょうどその時、受信状態が悪かったせいなのか、
20分以上も待たされた末にようやく繋がってくれた「命の電話」が、
プツリとデジタルに途切れてしまった。

あ・・・。

これからまた20分以上も待って
「そうは言われましても、」に続く、
たぶんあまり楽しくはない
担当者の返事を聞く勇気がなかった機長は、
同社への電話をここで潔く諦めることにした。

もっとも、
ついさっきまで20分以上もかかって繋がった電話が
今度もまた20分以上機長を待たせるかどうかは
不明だったのだが。
今から考えると・・・。

というわけで、機長の
「国内で直そう!」という夢の高速修理プランは
もろくも崩れてしまった。

こうなったら残る手段は
アメリカ本国に修理を頼むしかない!

そこで機長はさっそく
Palm Comuputing社のHPの探検に出かけた。

ここで機長が見つけたのは、
「Contact Palm」というページ。
ここの問いあわせアドレスにさっそくメールを送ることにしたのだが、
ここにメールを送るには作法がある!

タイトルが「0000」でないといけないそうだ。
このタイトルで送れば出来るだけ素早く連絡をくれるらしい。

言われた通りに機長は「support@palm.com」宛に状況説明と修理依頼の
メールを送った。



機長が送ったメールの要旨
【日本語訳】


(1)
自分は日本に住んでいるが、
アメリカ籍のInternetショップで買った者だ。

(2)
登録済みだ。

(3)
ソフトリセット、ハードリセット、
Upボタン+リセットはすでに試してみた。

・・・というわけで、修理を希望する。



(1)と(2)は当然だが、
(3)がちょっと不思議に思われるかもしれない。

実はこれ、以前誰かに教えてもらったのが、
これを書いておかないといちいち
メールで
「ソフトリセットは試しか?」
「試した!」
「ハードリセットは試しか?」
「試した!」
「Upボタン+ソフトリセットは試しか?」
「試した!」
と何度もサポート係と
無駄な文通のやり取りをすることになるから
あらかじめ書いておくように!
とアドバイスされたことがあったからだ。

これはちょうど
Macintoshなんかで
「他の機能拡張が邪魔しているはずです。
すべての機能拡張を外してから試して下さい」
なんて決まり文句のように言われるようなものだ。

もちろん、嘘ついてもしょうがないので、
機長は3つのリセットについて、
実際に試した上でこのメールを送った。
しかも今回はかなり長期間のトラブルだったので、
それぞれ何度も試した後だった。

これだけ書いておけば大丈夫。

指定された宛先にメールを送って、しばらく待った。

まずは数時間後に
「あなたのメールは受け取った。48時間以内に返事が届く」
というロボットメールが送られてきて、



その通りに48時間以内に
返事のメールが届いた。

サポート係からのメール要旨
【日本語訳】


ディジタイザを調節したか?



う〜む!
そんなことは何度もやった後だったのだが、
確かに機長は前回のメールにそれを書かなかった。
それはその通りだ。

機長はすぐさま次のようなメールを送った。

機長が送ったメールの要旨・2
【日本語訳】


ディジタイザの調整も何度か試した後だ。
それでもPalm IIIの液晶画面は
何度も健忘症にかかってしまう!



同じように「0000」のタイトルで送った。
すると、前回と同じくロボットメールがまず届いて、



予告通り48時間以内にこんなメールが届いた。

サポート係からのメール要旨・2
【日本語訳】


Palm OS 3.0.1にアップデートに
アップデートしなさい。



う〜む、敵もさるもの、お前は鬼姑か!

実は、トラブルが起こったのは
この、まさに「Palm OS 3.0.1」をインストールした
直後であった。
だから、最初は真っ先にこいつを疑ったほどで。
しかも、こいつを削除しようにも
いろんなことやったけど、
いったんインストールしたコイツって
何をやっても削除できないんだ!

機長はすぐさまメールを送った。

機長が送ったメールの要旨・3
【日本語訳】


Palm OS 3.0.1にアップデートしても
治るとは思えない。

というのも、
現在Palm OS 3.0.1をインストールした状態で
故障が起こっており、
コレを外そうにも外せない状態にある。
実際、
Palm OS 3.0.1をインストールする前には
このような故障は認められなかった。



どうだ、ここまで書けば!
またまた予告のロボットメールに続いて、



サポート係からの返事が届いた。

サポート係からのメール要旨・3
【日本語訳】


どうやらそれはハード的な故障らしい。



あ〜、もう!
それを何度も言ってるだろう!
・・・と
言いたいところだが
ここはグッとこらえた。

なぜなら、上の文章に続いて、
今後、機長が取るべき行動が明記されていたからだ。

サポート係からのメール要旨・3の続き
【日本語訳】


修理に関しては、
以下の、アジアサポート地区センターに
連絡されたし。



そしてアジア地区のサポートセンターのメールアドレスと
日本を3ブロックほどに分割した電話連絡先が書いてある。

あれ、これってまさか、
最初の最初に問いあわせた3Com-Japanじゃないだろうな?
それだったら身も蓋もないぞ。
が、電話番号を見ると全然違う番号が書かれている。
大丈夫だ。

どうやら3Comもアジア地区には
力を入れ初めて、こんな新設機関を設けたらしい。
とにかくメールだ!
と、メールを送った。

送ってから、あれ、もしかして・・・
と、機長の頭に「とある記憶」が蘇ってきた。

初めて3Com-Japanに電話した時、
電話番号が変わったという電話案内を受けたような・・・。

まさか!

さっそくアメリカのサポートセンターから
貰ったメールにあった
「関東地区の問い合わせ先?」
という電話番号にかけてみた。

すると、
・・・・・・・・・ビンゴ!
予感は当たった。
そこは、最初に電話した3Com-Japanの窓口だった。

フリダシに戻ってしまった!

今現在はともかく、
当時の3Com-Japanには
販売するためのPalm IIIすら存在しない状況で
修理どころじゃない。
修理の予約だけとってるという状況だった。

機長は慌てて
送ったばかりのアジアサポート地区センターに
「先程のメールは無効にしてくれ」という旨のメールを送って、
続いて、再びアメリカのサポートセンターに
「0000」というタイトルでメールを送った。

機長が送ったメールの要旨・4
【日本語訳】


教えてもらった3Com-Japanには
Palm IIIは在庫すらない状況であり、
修理は不可能だ、と言われている。
だからアメリカでなんとか修理をして欲しい。



再び、ロボットメールが届いて、
続いてこんなメールが届いた。

サポート係からのメール要旨・4
【日本語訳】


これまでのメール交換のすべてを
貼り付けて、
「???(忘れた!)」というタイトルで
リペアセンターにメールを送って欲しい。
すると、あなたの今後の作業について
連絡します。



だいたいこんな内容のメールが届いた。

機長は言われるがままに
指定されたアドレス宛で
「???(忘れた!)」というタイトルのメールを送った。
これまでのメール交換の内容を貼り付けて。

機長が送ったメールの要旨・5
【日本語訳】


状況は○○○○。
これまでのメール交換は下記の通り。

(メール交換の内容コピー)



で、待った。
今度はロボットメールなしにすぐさま返事が届いた。

サポート係からのメール要旨・5
【日本語訳】


あなたの修理番号は○○○○。
で、まもなく○○○○という運送会社から
「返送用の箱」が届くから、
そしたら以下のような手順を踏んで
故障マシンを送り返して欲しい。

ただし、Palm IIIの修理は現在
3〜4週間かかる。
さらにこれに往復の搬送時間と
税関の通過に1日程度かかるから
覚悟しておくように。



どうやら修理して手元に戻ってくるまでに
おおよそ1ヶ月は覚悟する必要がありそうだ。
でも、とにもかくにも
ようやく
修理への第一歩を踏み出した。
あとは運送会社からの「返送用の箱」を待つだけだ。



こうして機長は
お休み中だったPalm Pilot Proを代替マシンとして使いながら
待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

待った。

・・・・

が、待てど暮せど
運送会社から「返送用の箱」が届かない。

最後のメールを貰ってから
はや一ヶ月以上が経過している。

いくらなんでも遅すぎるだろう。

この頃だったか、
機長の英語の師匠である人物に
最後のメールを見せてみた。

機長の訳であってる?

その返事は
「だいたい正解。
でも、その運送会社ってアメリカの会社でしょ?
アメリカからどうやって電話してくるんだろうね?」

ここで機長は思った。

「あれ・・・・」

その後、その英語の師匠は
わざわざ調べてくれて、
「その運送会社、
どうやら日本にも一箇所だけ支社があるらしい」
とのこと。

ここで機長は思った。

「な〜んだ。でも遅すぎるぞ」

その後、仕事が忙しかったりして、
気がついたら最後のメールから
一ヶ月以上が経過していた。

さすがの機長もとうとう思った。

「これはおかしすぎる!」

機長は今更ながらに慌ててメールを送った。
最後のメールをくれたリペアセンターに。

機長が送ったメールの要旨・6
【日本語訳】


これまでの状況は○○○○。

とにかく一ヶ月半以上も
待ち続けているが、
なんの連絡もない。
どういうこと?



返事はすぐに届いた。

サポート係からのメール要旨・6
【日本語訳】


大変申し訳ない!

説明しなかったこちらが悪いのだが、
あの「運送会社から箱」云々は北米在住者だけの話で
それ以外の地域の人は
自分の手で、自分のリスクで送ってもらうしかない。
その際の手順はカクカクシカジカ。

なお、Palm IIIの修理は現在
3〜4週間かかる。
さらにこれに往復の搬送時間と
税関の通過に1日程度かかるから
覚悟しておくように。



くそ〜〜〜〜!

早く言えよ!って、
その前に早く気付よ、俺も!

とにかく、さんざっぱら待たされた上に
結局は自分で郵送することになった。

ただ、返送の際の条件として
「これまでのメール交換のすべてを添付するように」
というのがあったのだが、
困ったことに、
この頃ちょうど、機長のデスクトップマシンのHDが
飛んでしまうという最悪の事故があったばかりで
「これまでのメール交換のすべて」は失われてしまった。

そこで機長は返送するマシンに添えた手紙に
その旨を説明した。

さらに、こう書いた。

機長が送った故障品に添えた手紙要旨・7
【日本語訳】


カクカクシカジカの理由で
今回の返送に関しては
そちらの責任でおよそ7週間をロスしてしまった。

ところが、そちらからのメールには
Palm IIIの修理は3〜4週間かかると書いてある。
こうなると結局、修理のために
合計11〜12週間あまりを要することになる。

もしもそんなに時間がかかるなら
そんなには待てないので、
修理品の替わりに
(MicroSoft社の)Palm-size PCのパンフレットを
送り付けてもらっても構わない。



ちょっと大人げないことを書いてしまった。

失われてしまった「これまでのメール交換内容」の
替わりに「出来るだけ詳しい故障の状況説明」を添えて、
修理番号やらこちらの情報を添えて、
オリジナルで作った厳重な返送用の箱にいれて、
郵便局から速達で送った。

この頃に機長はマヌケな判断ミスを犯している。

すでにPalm IIIの軽快な書き味を覚えてしまい、
代替マシンであるPalm Pilot ProのGraffitiタッチに
満足できていなかった機長は、
どうせ修理品が帰ってくるのは一ヶ月以上先だし、
それまではもう我慢できないので、
・・・という半ばやけくそな理由で
IKESHOPで大名Palmを予約してしまった。

そしたら、脅し文句が効いたのか、
それともPalm IIIの修理工程に変化があったのか、
送り返したばかりの故障マシンは
一週間ほどで
スルッと帰ってきた。


おいおい、これって新品と変えられたのでは?
と思ったがシリアル番号は同じだ。
シールを張り替えでもしないかぎり
間違いなくこれは機長が送り返したPalm IIIだ。

そして、同時に春先に予約したまま
予約したことさえすっかり忘れつつあった
カラーカバーのセットも届いた。
まるで誰かが申し合わせたように。

さらには、その翌日は
J-OS IIIの発売日。
そして同時に予約していた大名Palm IIIの
受け取り開始日であった。

というわけで、
現在機長の手元には
3台のPalm/Pilotがいる。

Palm Pilot Pro
標準Palm III
大名Palm III
(SuperPilot II XL+J-OS III)

なんだろう、このオチ?



【注意】


現在では、Palm IIIは
3Com-Japanでも十分に入手出来ており、
上記のようなトラブルは
起こりえないはずだ。

・・・たぶん。



じゃ。





1998年8月27日



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