PAL049-B便
GWスペシャル〜春の新入生たち〜
追加版







Pocketの天才





前回紹介したPocketNoteの作者
福本さんから丁寧なメールをもらった。

それによると、
発表当時、あまりにリアクションがなかったので、
福本さんはこのソフト、失敗しっちゃったかな?
と思っていたそうだ。

こういうこともあるので、
作者へのリアクションが確実に伝わるシェアウェアはともかく
フリーウェアやデモ版の場合も、
使ってみて気に入ったら一言ぐらいメールを送ってあげよう。

機長も気持ちはわかる。
確かに、一生懸命書いた記事の翌日、
誰からもリアクションがないと、
ちょっと寂しかったりもする。
別にメールを貰おうと思って書いてるページじゃないのに。

というわけで、
ヤバイかも?と思っていたソフトの解説が
このページに出たんで、
福本さん、ホッとしたらしい。

機長もたまにはいいことをする。
ソフト作家の人に喜んで貰えると機長はとても嬉しい。
とくにシェアウェアじゃない場合、
素敵なソフトを作ってくれたことに対して、
これぐらいしかお返し出来ることがないから。

なお、機長が気に入っていた
aboutやSetting画面のアニメーションについては、


この機能は、本当に遊びです(^^)。
製品版では、外そうかと思っていたのですが
イケの人からも「残しておいて」と言われたので、
製品にも残っています。
当初は、PocketNoteで絵をドラッグする
ルーチンのテスト用に表示させていた物です。
絵心の全く無い私には、あの絵が精一杯でした。(^^;



ということなのだそうだが、
製品版でも消さないでくれて良かった。

標準メモリも2MB時代に突入したことだし、
ああいうちょっとした遊び心は失って欲しくない。
なんかああいうところに、Palm/Pilotワールドの「文化」を
機長は見てしまうのだが、皆さんはどうだろうか?

さて、そんな福本さんから
お礼ということでちょっとした「お土産」をもらった。

まずは、福本さんが現在作成追い込み中だという
「あるプログラム」についての情報。

なんでも、「Macユーザ用の何か」・・・らしい。
まもなくベータ版が出せるはず!
・・・ということだ。


何だろう?

さらに、オマケとして
こんなものをもらった。



何だ、こりゃ?

これはただの画像ではなく、
いちおうソフトの体裁をとっている。

だが、厳密にはソフトではなく、
福本さんが将来「あるソフト」
(上に書いたMac用のそれとは全然別のものらしい)
・・・を作るために仮に作ってみた
練習用の「習作のようなもの」らしい。

画像内の「妙な生き物」だとか「太陽」だとかが勝手に動いたり、
逆にこっちで自由に配置を替えたりできるようになっている。
が、習作なので別に特別なことは起きない。

ベータ版とか以前の怪しげなものだ。

希望者があれば送ることも可能だが、
(福本さんの許可も貰っている)
福本さんの説明によると、
これは「あくまで習作みたいなもの」なので、
実行しているだけで
恐ろしいほどのバッテリを食うそうだ。
それでも見てみたいという人は
機長までご連絡を。

バッテリさえ異常に食わなければ
ずっとPalm/Pilotの中に忍ばせておきたい
可愛い奴(妙な生き物)だ。

※【 福本修仁さん】


福本さんがこれまでいったい
どれくらいのソフトを出しているか?

ResetBackupFlag
PocketCD
PocketNote
PocketAlbum
FlipFive
PalmError
AlbumMaker
PocketGammon
FKEY HACK
GoDutch
PocketRace
DailyMoney
DigiPet
PD-Patcher

実用性のあるものからゲームソフトまで
なんて豊富!
あ、持ってるよ!って人も多いと思う。

機長にも
PocketRaceにハマってた時代がある。

それぞれのソフトの内容については
福本さんのページで調べよう。






走れ!走り書きソフト
HandMemo




さて、

実は機長は、
福本さんの「PocketNote」とともに期待している
「とあるソフト」がある。

それは通称「HandMemo」
正式名称が「Hand Writing & Memo Pad」、
日本語だと「手書きめも」ってことになるらしい。

漆原さん作のシェアウェアだ。



左下をタップするとページがめくれる

名前の通り、「PocketNote」と機能面でかぶってる
ソフトだが、厳密には指向性がちょっと違っている。

「PocketNote」が「走り書き〜清書〜MemoPad化」
というステップの合理化を目指しながら進化しているのに対して、
「HandMemo」は「日本語による走り書き」の、
より機能的な進化を目指して進化しつつ、
最新バージョンでは「清書」機能の充実も目指している。



まさに、走り書きとGraffitiが共存してる

これが基本的な画面。
もともとが「走り書き」の機能的な進化を
目指していたので、清書以前の機能として
「走り書き」と「Graffiti」の共存という
不思議な機能を持っている。

漢字やひらがなは「走り書き」向きだが、
数字やアルファベットは
「Graffiti」の方が速いし正確だもんな、
という思いは機長にも確かにあった。

さらに、画面上に並ぶ設定アイコンにも
「走り書き」のための機能が充実している。
左端の3つは「煙を出す煙草」じゃなく「鉛筆」。
左から順番に「細い〜中ぐらい〜太い」。
隣が消しゴム。
「M」マークは現在Graffitiの「A」になっているが、
要するにGraffiti入力の編集画面へのスイッチ。

隣の二つの「A」はGraffitiの文字サイズ。
書類は「新規」、ゴミ箱は「削除」
ダイナマイトは「画面クリア」、
ワイパーは「画面再描画」、
時計は「タイムスタンプ」になっている。

まさに走り書きの総合デパートだ。

で、これに加わったのが清書機能。



FairCopy(清書機能)の画面

「PocketNote」にも似た清書画面。
惜しむらくは「PocketNote」のように
MemoPadに転送するシステムがないので
同じことをするには
いちいち全コピー&ペーストをする必要がある。

このあたりにも、
「走り書き〜清書〜MemoPad化」というシステマチックな
「PocketNote」と、
「走り書き機能の充実」という世界観からスタートした
この「HandMemo」の違いが出ている。

これは機長の独断だが、
漢字文化を持つ日本人にとって
仕事現場でのスピーディな速記使用を考えると、
「手書き入力/走り書き」というソフトは
なくてはならないソフトのひとつだと言える。

(アメリカ人はどうだろう?)

そう言った意味で、
これらソフトの今後の進化は楽しみだ。
無責任な言い方だが、
それぞれの世界観でよりよい機能充実を
計ってもらいたいと機長は思う。

こうした「手書き入力/走り書き」ソフトの進化と、
例えば「HiraPa」のような日本語Graffiti(?)ソフトが
日本語Palm/Pilotワールドの新しい未来を作ってくれそうな
気もするのだが・・・。



機長はあれからHiraPaも試してみた!





廣瀬さんの挑戦





日本Palm/Pilotワールド初の
シェアサイト化
(詳しくは廣瀬さんのサイトでチェック!)
を目指している「Pilot/Palm Pilot Fan」の廣瀬さんだが、
とうとう新しいサイト「palmfan.com」がプレオープンした。

グランドオープンまではもう少しお待ちを!
ということだが、完成が楽しみだ。



発表!HotSync音楽大賞!





Top Pageにもバナーをつけておいたが、
とうとうHotSync音楽大賞が決定した。

詳しくはココへ。




続・パーム航空国際線





ここのところ気になってるこのHPの
アクセス解析だが、
この「I's HOMEPAGE」グループで唯一国際化している(?)
「I's Icons」の「I's Palm III Icons」リリース後の、
5月2日24:00までにアクセスしてくれた人の
アドレス末尾を表にしてみた。

順位

access

%

団体分類

末尾

1

222

30%

日本

.jp

2

205

28%

米国商用

.com

3

135

18%

米国ネットワーク関係

.net

4

90

12%

不明

?

5

44

6%

米国教育機関

.edu

6

8

1%

カナダ

.ca

7

6

*

ドイツ

.de

7

6

*

オーストラリア

.au

9

5

*

イギリス

.uk

9

5

*

シンガポール

.sg

11

4

*

米国非営利団体

.org

12

3

*

香港

.hk

13

2

*

米軍関係

.mil

13

2

*

UnitedStates

.us

13

2

*

スイス

.ch

13

2

*

イタリア

.it

13

2

*

ベルギー

.be



まあ、日本の30%は当然としても
さすが「PalmPilot Gear H.Q.」に告知した効果か?!
アメリカ関連が52%を超えた。
でも、興味があるのは下位のランク。
まさかベルギーまで出てくるとは!
楽しいな、こういうの。
この調子で
ジンバブエとか頑張ってくれないかな?

それと米軍関係の.milもちょっと気になる。
上官に怒られない?
そういう問題じゃないとも思うが・・・。




森英恵ではなく、






ところで、
「Palm/Pilot宣言と日本語環境の新時代到来」で触れた
岩間さんからもメールをいただいた。

機長の疑問にもいくつか答えていただいているので、
紹介したい。

まずはこの質問から。


機長:

公募の末に名前も現行の「kana I」
(読み方ってどうでしたっけ?「カナワン」?)


岩間さん:

作者としては
特に読み方を指定しておりませんが、
応募頂いた "kana one" を基に
決めたもので御座います。
ml にも書きましたが "kana I" に決めるまでにも
少々問題がありました。
当初は応募頂いた "e-kana" という
名称にしようと思って居りましたが、
Web で調べたところ Newton 用に
"E仮名", "E漢字" という
インライン入力システムが御座いまして
断念した次第です。
商標/名称にはなかなか苦労させられます。
(実は Windows 用のテキストエディタにも
SPad というものがあるようですが...)



Pilot法廷闘争やPalm法廷闘争じゃないが、
名前というものは難しい。
それはともかくKana Iは「カナワン」と読むのが
まあ無難な方法らしい。
「カナイ」だと、別の人のソフトみたいだし。

ところで、機長の以下のような文章に対しては
岩間さんから意外なお答えをいただいた。


機長:

彼独自の日本語の完全インライン入力という
こだわりが生んだ同ソフトは、


岩間さん:

実は私は日本語のインライン入力には
それ程拘りは御座いません。
どちらかと申しますと、
ユーザの方からの要望が多く実装している次第です。
私が拘った点は SKK 入力方式のペン環境での
有効性の実証ということで御座います。
インライン入力につきましては
SKK がインライン入力なので、
それに倣ったまでで御座います。



・・・だそうです。
「日本語インライン入力にこだわったから」
というよりも「こだわったSKK入力方式が
たまたまインラインだったから」ということらしい。

Palm/Pilotユーザとしては、
岩間さんのこの「たまたま」はいい「たまたま」だった。

前回の記事を書いた時には
まだ未使用だった「manae」だが、
あれから機長も試用してみた。



ちょっとわかりにくいが、
機長がmanaeを試しているところ。

(Graffitiで直接「パーム」と入力後、
同じく「こうくう」と入力、
上図の「▼航空」のところで
変換漢字を選んでる。わかるかな?)



ダイアログ的なものなしに、
インラインでどんどん入力する様は
まさに通常のデスクトップマシンにおける
IMのようだ。

なかなかいい感じだ。
まだ慣れてないのでアレなんだが、
少なくともひらがな入力だけなら
すぐにでも実践で使える。
とっても素敵なソフトである。
今後に期待したい、と
今更ながらに思った。

ところで、SSKってスポーツ用品会社と
SKKはたぶん関係ないが、機長はちょっと思い出した。


機長:

「manaemori」もリリースしている。
(機長はこのソフトの名前、
遊び心のあるとってもいい名前だと思う)


岩間さん:

お褒め戴き有り難く存じます。
私と致しましても、この点理解して戴ける方が少なく、
少々寂しい思いをしておりました。



理解の助けになるキーワードが
このページのどこかに隠れています。


機長:

もちろん、そのバックボーンには
神様・山田達司さんが作った、
日本のPalm/Pilotワールド特有の
「進化のために拒まず」という
寛容な精神があるんだろうが、
なんか嬉しくなってしまう。


岩間さん:

確かにこの点は、
山田さんに負う所が大きいと思います。
彼の ML でトラブルが起きかけた時の
対処の仕方等には教えられることも多いので御座います。
正直申しまして、私、山田さんのファンで御座います。



やっぱり神様は誰に対しても神様だ。

ところで、岩間さんは機長の「Palm/Pilot宣言」に関して
興味深い提案をして下さった。


機長

○統一用語「Palm/Pilot」


岩間さん

この点はなかなか悩ましい問題と私も思慮致します。
Palm/Pilot はなかなか奥深い良い用語とは思いましたが、
私は主に WorkPad を使用して居りますので、
この用語にもしっくり来ない点が御座います。
とりあえず私は "Palm OS 機" と呼ぶことに
致しましたが、
"Palm OS" という言葉の知名度と
その堅い印象が悩ましい所で御座います。



確かに。

これを読んで
岩間さんだけじゃなく、
機長の「Palm/Pilot宣言」に複雑な思いを抱かれた
WorkPadユーザは少なくないのでは?
と思ってしまった。

実はこの問題に関して機長は、
「Palm/Pilot/WorkPad」という代案も持ってはいたのですが、
第1に名称が長すぎること、
第2にこれまでも自分自身が
純正ユーザの傲慢さで一度も
「Palm PilotおよびWorkPadは・・・」という表現を使ったことがなく、
互換機(WorkPad)の人は当然の判断で
「Palm Pilotは・・・」という表現を
「Palm PilotおよびWorkPadは・・・」と読み替えているんだろうな、
と思い込んで、無視してきた。

だから、「Palm/Pilot」でいいんだと思っていた。

でも、実際にWorkPadユーザである岩間さんの複雑な心境を
読むと、う〜むとなってしまう。

その意味で「Palm OS機」という表現は公平でいいですね。
字数は増えるけど音声的には
「Palm OSマシン」という表現でもいい。
(Macintoshでも互換機が増えた時に
「MacOSマシン」という表現がありましたよね?)

ただ、機長が「Palm/Pilot」とあえて呼んでいる心情的な背景には、
PilotおよびPalm Pilotが背負った名前の悲劇的歴史と
それによってPilotという名称が消えたことへの
個人的な思い入れが含まれています。

多分に心情的なものです。
どっかで「Pilot」と言う名前を使い続けていたい
というか・・・。
父が新しく連れてきた後妻をすぐには
「お母さん「と呼べないように、
Palm IIIを「パーム」とだけ呼んでしまうことへの
微かな抵抗感が・・・。

でも、WorkPadユーザにはもともと
Pilotという言葉への思い入れはそんなにないだろうし、
この辺、心情をとるか、厳密さをとるか、
複雑な気持ちです。

そこで、非常にアバウトな形なんですが、
厳密な意味では「Palm OS機」や「Palm OSマシン」と呼び、
あくまで俗称として「Palm/Pilot」と呼ぶこともある。
ぐらいの解釈でいいのではないでしょうか?

機長自身もあれから専用機を
「Palm Pilot」から「Palm III」に変えました。
そのうち、「Pilot」への思い入れも
薄くなっていくことでしょう。
時代もどんどん「Palm IV」とか「Palm 5」とかに
なっていく(予想)でしょう。

それまでは
そんなグレーな解釈のままに
「Palm III」のことも「Pilot」と呼んでいたい。
でもそのままじゃアレなんで、
「Palm/Pilot」と呼ぶ、みたいな・・・。

まあ、機長の「Palm/Pilot宣言」自体が
あくまで個人的な「提案」なので、
精神的に納得できないって人は
新しい呼び方を考えてもいいんじゃないでしょうか?

ただし、無用な混乱を呼ばない範囲内でだと嬉しい。




ひらぱ〜






ところで、
これまた「Palm/Pilot宣言と日本語環境の新時代到来」で触れた
「HiraPa」について
大阪空港の島田管制官からこんなメールを貰った。


これっておそらく作者が在阪の方
もしくは大阪に縁のある方かと思います。

大阪関係者なら子供の頃かならず行った
「ひらかた(枚方)パーク」の略称ですね。
遊園地です。略して「ひらぱ〜」になります。
この表現はかなり前から,使われていたようです。
最近では会社のCMとして採用されています。



このネタ、以前
Pilot-MLの方で盛り上がってました。
事実のようです。

ただし、機長は子供時代大阪方面に住んでいたことが
あるが、その頃は「ひらぱ〜」なんて言わなかったな。
大菊人形がちょっと怖かった印象はあるが。
あれってまだやってる?
あの頃は必ずNHK大河ドラマとシンクロした
テーマで毎年秋にやっていた。

ま、Palm/Pilotには全然関係のないテーマなんやけどな。
(っと、ちょっと大阪弁)




サンディエゴの夜逃げ





San-Diego空港のけー管制官からのメールは、
当地のPalm III販売情報。


L.Aの方がメールを出していたようですが
僕の住んでいるのはそこから2時間程南の街です。
ちょっとこっちの情報を報告します。
3代目ですがFry Electronicsという店で
$399で売ってます。
アクセサリーは1/2代目用はモデムとか
Macpacとか有りました。

けど、この街にはCreative Computerという
SanDiego最大の Mac屋があって
僕はそこでProを買いました(97.10月)が、
有ろう事にそのCreative Computerが突然クローズ。
(まるで夜逃げ) Mac党の僕には
辛い日々が続いております。



このメールが気になったのは、
数日前に読んだ「MacFan」5月号67ページに
似たような記事(米国Mac最新情報)が
出ていたからだ。
この記事の作者・竹内慎司さんは
自分が愛用していたシリコンバレーのMac専門チェーン店
「NCA」の倒産騒動を生々しく伝えていた。

ある日、店が倒産してジャンクショップに
なってしまった、と。

個人的には、「今」を乗り切って欲しい
アメリカのMacショップ。
もうちょっと頑張れば!・・・のはずだから。

・・・と非Macファンには関係のない話で、



じゃ。







1998年5月3日

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