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なぜか「蘭学事始」
江戸時代に「蘭学事始」という本が書かれた。
当時のオランダの医学書を日本語に訳したもので、
翻訳者は杉田玄白とか前野良沢という
当時の日本を代表するドクターたちが当たった。
ところが当時はオランダ語の辞書なんて日本では、
1996年以前の新型PowerMacみたいに手に入らない。
たまに手に入ったとしても、
KDICが誕生する前のPalm
Pilot用辞書みたいに
日本語なんか載ってない。
日蘭辞書がない以上、オランダ語とオランダ語の蘭蘭辞書という、
名前のわりには楽しくなさそうな辞書を片手に
医学の専門書を訳すしかなかった。こりゃ大変だ。
でも、これを訳さなきゃ日本の医学の夜明けは来ない!
たぶんそんな情熱に燃えていたDr.杉田たちは、
一語一語仲間と相談しながら翻訳を進めたという。
有名なエピソードとしては
「○○○○」という形容詞の意味がわからず、
辞書に出ていた「鼻は○○○○だ」
「落ち葉を庭の中央に集めたら○○○○なった」という例題から
意味は「うずたかく」じゃないかと導きだした。
でも、これだけで半日以上を要したという。
なんて効率の悪い話、と思っていたが、
今回、ちょっとした私の一言から、
似たような経験をすることになってしまった。
あ、また前置きが意味なく長くなってしまった。
でも今回は、実は話の長さのわりには中身はほとんどないので、
忙しい人は最後の数行だけ読めばいいよ。
要は、私の不用意なコメントのために、
江戸時代のDr.杉田みたく頑張ってくれた、
ある人への感謝を込めてこの文章を書いてます。
ま、ある種のクイズだと思って、
正解を想像しながら読んでみて下さい。
Round
Durationsって?
以前「DateBook系ソフトの劇的な進化で嬉しい悲鳴!」の中で、
読者の皆さんに以下のような質問を投げ掛けたことがある:
Adds
an
option
to
round
durations
to
the
next
hour,
|
機長の癖に英語が苦手な私は
Datebook系ソフト「Datebk3」の解説書の中にあった
「round
duraions」の意味がわからん!てな話だった。
実は今だから話すが、
機長は「round(丸い)
duraions(持続時間)」を
「円グラフ」のことだと思っていた。
ところが、その意味だとこの文章の意味が通じない。
どう考えても、このソフトに「円グラフ」は出ないだろう。
第一、いきなり一行目にある「次の時間までの円グラフ」って何だよ?
ってな話になる。
だもんで、前述のように「わかる人がいたら教えて」となった訳だ。
そしたら、来たのさ、早速。
内山さん、ありがとう!
round=四捨五入?
時間を示すバーが重なって、 ですから、その場合はバーの長さは、 |
なるほど!これなら意味が通じる。
辞書を引いてみると、
「round」の意味の中に「整数」というのがある。
なるほど「四捨五入」か!
「丸める=四捨五入」ってのはわかるな。
さ、意味もわかったところで、この内山さんの解釈をもとに、
実際にPalm
Pilotで標準のDatebookとDatebk3を使って機能を比べてみた。
ところが、内山さんが発見してくれたような機能の差が見つからない。
内山さんの言ってる「時間を示すバー」というのは、
どう考えてもDaily画面のStart
TimeとEnd
Timeを結んでる
逆「コ」の字型のバーしかない。
でも、ちょっとおかしいぞ。
標準Datebookだろうが、
round
durationsオプションをONにしたDatebk3だろうが、
同オプションOFFのDatebk3だろうが、
どれでも時間が重なればバーもしっかりとくっついている。
しかも、原文にあった
「not
wasting
one
slot
in
the
agenda
display
(=agenda画面の貴重な1スロットを犠牲にしない)」
というのとも矛盾している。
あれ、おかしいぞ。
てことは私は何か読み違いをしているのか?と思って、
以下のようなメールを内山さんに送った。
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作者からの答え
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1998年1月17日
皆さんの地方の雪害は大丈夫ですか?
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