PAL150便
ホットドッグ計画(仮)
完結編
これから










パーム航空と機長の
これから!






もう一度書く。

パーム航空は
無期限休航に入る!

今回のこの宣言は、
あまりにも唐突に思われるかもしれない。

確かにその通りだ。

これまで応援してくれた皆さんには
本当に申し訳なく思うのだが、
「予告なしの発表&実行」という決定についても
「無期限休航に入る」という決定同様、
ずいぶん悩んだ末に決めた。

なぜか?

以下、これ以上長文が続くのもなんなので、
記者会見スタイルで書いてみる。



これまでの記事と重複する内容もあるが、
ま、その辺は勘弁してもらいたい。
パーム航空に関するFAQページのようなものなので、
多少の内容重複はあえて書いたりもしている。




緊急記者会見






予告なしに無期限休航に
入った理由は?





あらかじめ無期限休航を告知した場合に
機長宛に送られてくるであろう、
「皆さんからの感想メール」に
機長が耐えられる自信がなかったからだ。

どういうことか?

これまでの経験から、
こういう時に機長宛に送られてくるメールが
決して悪意のあるものではなかったり、
また、機長に対して強引な無理難題を言ってくるような
類(たぐい)のものでないことは
十分に認識している。

それどころか、
誓って言うが、
きっと送られてくるメールはすべて
機長のことを気づかってくれたものばかりだろう。
少なくともこれまではそうだった。

じゃあ、いいじゃん?

いや!

だからこそつらい!

・・・とも言える。

例えば、
「昨年夏の休航」(99.7.14)の際の経験で言うなら、
機長宛に届いた数々のメールでは、
誰もが機長の仕事や健康を気遣い、
しかも、
溢れんばかりの「パーム航空」への賛辞を送ってくれた。
そして必ず最後には
こんなメッセージを付け足してくれた。
「無理をしない程度で結構ですから、
これからも更新を続けて下さい」

・・・という
誰が読んでも100人が100人、
「いいメールじゃん!」と言ってくれそうな
温かいメッセージだった。

実は、これが機長にはつらかった。

うん?

こんな素晴らしいメールのどこがつらいのか?

つまり、今の機長にとっては
「無理をしないで更新を続けて」
・・・というニュアンスすらも
つらくなってしまったのだ。
これは皆さんが悪いわけじゃない。
機長の現状がそうなのだからしょうがない。

より正確に言うと、
「物理的な時間」よりも「精神的な重要度」として
「パーム航空」をこのまま愛し続けることは
機長の本職における
「復活プロジェクト」の障害になりつつあった。

つまり、
それほどまでに「パーム航空」は機長の中で
「巨大な存在」になっていた。

「あんまり好きじゃない」ならともかく、
「これほど好き」な以上、
どうしても本気でやってないと
つらい。

実際、昨年春からの
手抜き更新体制(時には本気にもなったけど)は、
逆に精神的なストレスにもなっていた。
なんか、「すっげー中途半端なこと」してる。
と思ってしまう、それが機長だ。

だから、
本気で続けようと思うかぎり、
「無理をしないで更新を続け」ることさえ
辞めてしまおうと思ったのだ。

今回の無期限休航の理由をまとめると・・・

第一に、
「パーム航空」への偏愛が本職への
さらなる復活の妨害になっていた。

第二に、
これほど愛している「パーム航空」を
中途半端な納得できない形で
続けている(とくに99年春頃〜)ことが
自分としては不満で不満でならなかった。
ある種、新たなるストレスの種になるほどに。

第三に、
皆さんのあまりにも機長を気づかってくれる
言葉のひとつひとつが
胸に突き刺さって痛かった。
これほどまでに機長を気遣ってくれる言葉を、
こちらの都合だけで無視することが忍びなくて忍びなくて、
きっとそんなメールをまたまた沢山貰ったら、
再び機長は
辞めるに辞められなくなってしまいそうで、
それが何よりも怖い機長は、
今回の、まるで「真珠湾奇襲攻撃」のような
「予告のない無期限休航」を今回、決断した。

もっと具体的なことを書くと、
昨年夏の第1次休航宣言の際には
「定期便のファンです。
定期便だけでも気が向いた時に更新して下さい」
という
リクエストが一番多かった。

気持ちはわかる。
とってもわかる。

機長にとっても「定期便」は特別だった。
「パーム航空」と言えば「定期便」だったし、
「定期便」を書いている時が何より楽しかった。
でも、「定期便」をここまで愛しているからこそ、
機長はこの愛情をいったんリセットしないと
本職の世界で、
もう一度「復活への扉」を開けられないところまで来ていた。

そして、そんな偏愛する「定期便」への
熱いメッセージをたくさん貰ったら、
「定期便だけはもうちょっと続けてみま〜す」
言ってしまいそうで、
でも、そんなことをしたら
また、葛藤の日々が伸びてしまうだけだとわかっていた。

それでもいいのか?

とにかく悩んだのだ。

皆さんにとっては、
とっても「薮から棒」、
「寝耳に水」、
「タンスからシロアリ」な
発表だったと思うが、
許して欲しい。

こうして機長は今回、
「告知なしの無期限休航」に入ることにした。





「ろばみみ」閉鎖の
直後だが?




今回の「無期限休航」を発表する
直前にとってもショックだった事件は、
ろばさんの「ろばみみ」の閉鎖(2000.02.01)だった。

彼もまた機長同様、
「一身上の都合」のためにサイトを閉鎖することになった。
その情報については、
機長はあらかじめこっそりと聞いていた。
この時は、こちらがすでに
休航準備の最終段階に入っていただけにとても驚いた。
ほぼ時を同じくしてサイトの更新を辞めること。
そして今後のPalm界での活躍が
大いに期待されたサイトのひとつだったこと。
この二つのことが機長を戸惑わせた。
これまでの機長なら、
「ろばみみ」ショックが収まるまで
もう少し頑張ってみよう、と思うところだが、
今の機長にはその余裕すらも
残されていなかった。

そんな訳で、
多少時間はズラした
(最初は2月1日を目標に準備をしていた)
形にはなったが
一度決めた「無期限休航の意志」を変える訳には
いかなかった。





「休航」とは
どういう意味なのか?




「パーム航空」という航空会社を装ったサイトだから
「休航」という言葉を使っているが、
要するに「サイトを休む」ということだ。

具体的には、
明日以降、このサイトでは、
新たなる更新はしないつもりだ。

※ものすごく厳密なことを言うと、
今後、少しづつだが、
TopPageなどは
「無期限休航」に則した内容に
マイナーチェンジをする予定。
でも、これは通常の意味での「更新」とは扱わない。





なぜ「閉じる」ではなく
「休む」のか?




ひとつにはサイトそのものは
経済的に許すかぎりサーバを開いたまま
保存したいと思っている。

つまり、明日からもhttp://palm.orgを開けば
そこにパーム航空はいる。
が、更新は止まっている。

だから、
「閉じる」とか「終わる」という言葉を使わず
「休む」という言葉を選んだ。





「無期限」とは
どういう意味なのか?




昨年夏のように
すぐさま復活出来るような状況にはないが、
いつか機長のこれからの人生に変化が訪れた時に
その時はもう一度戻ってきたい!という思いがある。
だから「期限」はあえて切らなかった。

そしてあくまで「休」なのだ。
その時も今と同じ形態(ウェブサイトかどうかもわからない)で
あるかどうかは不明だが、
そういう「いつか戻ってくる可能性」と
「いつか戻ってきたい!という意志」を
「無期限」という言葉に込めてみた。





「いつか戻ってくる可能性」
とは具体的には?




いろいろな可能性はあると信じている。

たとえば、機長が本職の仕事を失った時、
その上しかも、生活に余裕があったなら、
その時は再び戻ってくるかもしれない。
でも、機長はこのケースについてはまったく望んでいない。
だって「失業したら」とか
「夢破れたら」ってことだから。
でも、可能性ゼロとは言えない時代ではある。

これとは別の方法で、
たとえば、
機長の「本職の仕事」と平行した形で
「パーム航空」を続ける方法が見つかった時、
これもまた戻ってくる可能性がある。

極端な話、本業との両立が可能なら
別のメディアで復活する可能性だってあるし、
また、「パーム航空」や「機長」というブランドとは
まったく別の名称で復活する可能性だってある。

また、似てるけどちょっと違うスタイルとしては、
「パーム航空」を機長のサイドビジネスとして成立させる
というプランもあるにはあるが、
本職との二足のワラジということを考える時、
そしてPalmの現在の国内の市場規模を考える時、
この考え方はそうそう簡単なことではない。

と、明るいような
暗いような未来を書いたが、
とにかく、
こうした再開(あるいは継続)の方法については、
昨年来ずっと探っているのだが、
結局今現在も見つかっていない。
見つかったらこれが一番いいんだけどね。





今後は
Palmを捨てるのか?




答えはもちろん「No」だ。

機長は少なくとも「パーム航空」のために
Palmを使ってきた訳ではない。
Palmが好きだから
「パーム航空」を続けてきたに過ぎない。

そういう意味では、
これからも、ある日ある時何かの理由で、
嫌いになってしまわない限り、
Palmを手放すつもりはない。

それどころか、
これからの明るいPalmの未来を考えると、
ますますPalmのことが好きになりそうだ。

そして、これまで同様、
玩具というよりも実用PDAマシンとして
機長はPalmを使い続けるだろう。





Palmにかかわる仕事は
いっさいしないのか?




前述したように、必ずしもそうとも限らない。

とっても愛してしまった「パーム航空」との関係については
いったん清算するつもりだが、
Palmのことも、Palmコミュニティのこともとっても好きだから、
もしも別の形でPalmのためになる仕事が見つかって、
それが自分の本職を邪魔しないのなら、
喜んで従事するかもしれない。

もしも、機長宛に何かリクエストがあったら
遠慮なく質問してもらいたい。
ダメならダメと、こちらも遠慮なく答えるから。
そして可能なら、喜んでさせてもらうだろう。





これまで「パーム航空」が
サポートしてきた
ユーザグループのことは
どうなる?




これは前述のように、
ある方法で後事を託してある。
そのうち何らかの発表があると思う。

ただし、そうなったとしても過渡期的に
ユーザグループ活動に関するサポート(とくにオフ会情報)などが
一時的に止まってしまう可能性があるかもしれない。
そんな時は、
出来れば、それ以外の方面からの
熱烈なサポートにも期待したいところだが・・・。





今後の
Palmコミュニティとの
係わり方は?




これからも機長は
1Palmユーザとして、
Palmコミュニティに出来るだけ
係わり続けたいと思っている。

なぜなら、それは
とっても素敵な人たちの集団であり、
そこにはたくさんの新しい友人たちがいるからだ。
しかも、機長にとってPalmのコミュニティは
人生最大のピンチを救ってくれた
人生の大恩人でもある。

しかもだ!

このPalmコミュニティで機長は
意外なことに、「一生もの」になりそうな
素敵な出会いもした。
この素晴らしい出会いが機長の復活劇を更に
助けてくれたことは否定出来ない。
もちろん、そんな「一生もの」は
彼女一人ではない!

おそらく、
このコミュニティで出会った多くの人と
機長は出来るかぎり
素敵な交友を続けたいと
思っている。

そういったすべての意味で、
これからも機長はPalmコミュニティの一員で
あり続けたいと思っている。

そして、
まあどこまで出来るかは
未知数なところもあるが、
「パーム航空」の更新その他に割いていた時間を
今後は、
ユーザグループのオフ会に出たり、
イベントに出席したり、
時には、
これまでは絶対に出席不可能だった
地方のオフ界にも足を伸ばしたり、
個別にPalm関係者と会ったり、
そういうオフラインな部分に少しでも割けたらいいな、
と思っている。

ほんとに、どこまで出来るかは
まだよくわからないのだが・・・。





今後のPalm系サイトの
未来についてどう思う?




とても明るい未来が待っていると思っている。

・・・と書くと、
「強引だろう、それは」とか
「無理矢理言ってない、それ?」とか
突っ込まれそうだな。
「自分が辞めるから、そういう風に
楽観的なこと書いていんじゃないの?」という
疑いの気持ちもわからないではない。

でも、
前述のように「ろばみみ」〜「パーム航空」と
サイトの閉鎖や更新休止が続いても、
Palmコミュニティは、
この程度のことでビクつくようなヤワな世界じゃない。
とても豊かで逞しい世界にすでに育っていると、
機長は認識しているし、信じている。

この程度のことなら、
これまでにも、この世界は何度も経験してきた。
だが、見事にそのハンデを乗り越えてきた。

サイトのことだけを言っても、
閉じるサイトがあれば、
また新しいサイトが生まれる。
それがこの世の常であり、
その意味では、
このPalmの世界は、
非常に素晴らしい人材に溢れている。

きっとまた、
「ろばみみ」や「パーム航空」を
越えるようなサイトが生まれるだろうし、
既存のサイトだって、
もっともっと素敵なサイトに成長していくだろうと、
信じている。

で、そういう風に信じていられるからこそ、
機長は今、「無期限休航」という決断を
下すことも出来た。





これからの
Palm界について?




少なくとも、この1年間については
素晴らしい未来が保障されている。

皆さんもご存知のように、
今年中には
カラー液晶のPalmが出たり、
SONY社やApple社から互換機も出る。
日本ではPHSカード内蔵のPalmもまもなく出そうだ。
そして、Handspring社やTRG社の国内販売も
今年中には始まるだろうし、
遅れていたMacintosh版の
日本語MacPacもおいおい出てくるだろう。
そうこうしているうちに、
さらなる新しいPalmの発表も
今年中にはありそうだ。

こうした素敵な未来においては、
いきなり増えたPalm系企業同士の関係性、
そして、これらPalm系企業とユーザの関係性、
さらには、ビジネスチャンスとばかりに
ますます増えるであろうPalm系ショップとユーザの関係性、
・・・など、
時代は新しいステップへと向い、
そんな「新しい時代」のための
「新しい規範」作りが
これからのPalm界では模索されていくことだろう。

一方、増大していくPalmOSマシンのユーザ数とともに
Palm系プログラマやPalm系サイト運営者には、
「それは趣味なのか?ビジネスなのか?」という
新しい対立軸の選択を迫られるケースも増えてくるだろう。
その結果、
ユーザ、プログラマ、サイト運営者が
それぞれに新旧の二重構造を抱えて、
「対立」と「協調」を繰り返す時代がやってくる。

こうした幸福と試練のすべてを含めて、
Palmの世界はますます魅力的な時代へと突入していくはずだ。
神話の時代からリアリティの時代へ、
小さな至福の時代から、より大きな栄光の時代へ、
時代は確実に進化していく。

そんな素敵な時代を
「パーム航空」を通して伝えられないのは
ちょっと寂しい。
でも、たとえサイトでフォローすることは出来なくても、
機長はその歴史を見守り、
享受したいと思っている。
これを読んでみる皆さんとともに。 



久しぶりに昔の扉絵を貼りつけてみた。
このままのサイト名で有名になってたら
今ごろ(株)マクドナルドに怒られてたかも・・・。

あ、それと、現在参加中の「ぱーむ君をさがせ!」については、
このまま継続する。ご安心を!

ま、そんなことはともかくだ。

ここで最後の読者プレゼントだ。
いかんせん、パーム航空は今後更新をしないつもりなので、
その当選者発表などはいっさいない。
いわゆる「当選者の発表は
発送をもって変えさせていただきます」

・・・という奴だ。

最後のプレゼント!


機長の「老後の楽しみ」にしたいので、
「私とパーム航空」
・・・と題した作文を募集する。

別にどっかに発表するつもりとかはない
純粋な「老後の楽しみ」なので、
字数制限とか、作文内容に関する制約は一切ない。

そんな中から、
機長のあくまで「独断と偏見」だけで
以下の2点のプレゼント(各1名)を送る。

【A賞】
世界に1個しかない直筆イラスト入り
Palm V(c3J)用ハードケース。



【B賞】
世界に3個しかない直筆イラスト入り
Palm III(WorkPad)用クリアカバーのひとつ。
シリアルNo.つき。



以上の2点だ。
(ま、どっちもあんまり価値はないが・・・)

ところで、
作文そのものは
無条件で受け付けるが、
プレゼントが欲しい人は
必ず下記の条件を守って欲しい。

■2000年3月末日(日本時間)までに届いていること。

■メールの送り先は<
pal@palm.org>であること。

■メールのタイトル(Subject:)は必ず
「老後の楽しみ係」!であること。

■メールのどこかに必ず【A賞】【B賞】の
どちらか欲しい賞品を明記すること。

以上。



さて、いよいよ、
本当に最後だ。

パーム航空は今日限りで無期限休航に入る。

でも、最後にこれだけは言わせて欲しい。


Palm、サイコー!


いいのか、最後の最後がこんなコメントで?

ま、いいんじゃないか?

これが「パーム航空」だし、
これが「機長」だから。









長々と機長の個人的なフライトにおつきあいいただき、
まことにありがとうございました。




















































































































































2000年2月7日


Click the following icon to back to
Palm Air Line Top Page!