PAL101便
MacWorld EXPO'99 SF
生中継リポート






 
MacWorld EXPO'99 SF
緊急特集
Jobsの基調講演
世界一早い新型G3画像!





某ニュースサイトに、
「今年が最期と思わずに見られる初めてのMacWorldEXPO」
という表現があったが、機長もワクワクドキドキしながら、
同EXPOのメインイベントであるSteve Jobsの基調講演生中継を見るために、
日本時間の5日26時(アメリカ東海岸時間5日12時)、
RealPlayer5.0搭載のNetscape Communicatorブラウザを開いて、
ZDTVのRealPlayerモニタの前に陣取った。

それにしても凄いことだ。Microsoft提供のInternetテレビで
Macitoshのボスの基調講演が生中継されるなんて。

26時からZDTVではSpecial Reportと称して、
昨年度のApple社の快進撃を紹介するニュースが流されて、
それから読者の声みたいなミニ番組を見せられて、
確か26時15分頃だったか、
ニュースセンターからSanFranciscoからの生中継が始まった。

冒頭は「2001年宇宙の旅」のキャラクターHALを
思わせるコンピュータからの語りかけで始まる。
ヒアリング能力ゼロの機長にはちょっとつらいが、
やがて万雷の拍手とともにこの日の主役であるJobsが登場する。
「iCEO」のネタで軽く掴んだ後、
現在のApple社の三大生産ラインの一つである
プロコンシューマ向けマシン
「PowerMacintosh G3」についての説明が始まる。
こいつが今回生まれ変わるんだ、的なニュアンスで。



相変わらずテンションの高いJobs

スライドの組み合わせが絶妙な画面構成とJobsの明快な英語のおかげで、
機長のヒアリング能力でも概要はなんとかわかる。
Jobsは今回のPowerMacintosh革命のポイントとして
4つのキーワードを紹介した。

Most Powerful(最高のパワー)
Best Design(最高のデザイン)
Most Expadable(最高の拡張性)
Best Graphics(最高のグラフィック能力)

そんな中のひとつ、Most Powerfulを説明するために、
部下のPhilをステージに呼んで、
Apple名物「Pentiumとの比較テスト」を行う。
新しいG3マシンである「G3/400」と比較される
生け贄は「Pentium II/450」。
Photoshopの画像描画実験は、マシントラブルのせいか、
なかなか始まらない。いろいろギャグで繋ぎつつ、
やがてJobsのカウントダウンで実験がスタート。
見事「G3/400」が勝利するのだが、機長の目から見ても
ステートの時点からMacintosh側の方が早く立ち上がっていた。
ちょっと公平じゃないってことからか、再びテスト。
今度はわずかに「Pentium II/450」先行で始まるが、
やっぱり「G3/400」が圧勝して場内割れんばかりの拍手。

ここで再び「Hello, Jobs」と呼びかけるHALもどきの
マシンキャラクターが登場して、
ギャグをいくつかかまして場内を笑いの渦に巻き込んでから、
Jobsは新しいG3のもうひとつの柱である
「Best Graphics」の説明に入る。

まずは「16MBのGraphics Memories」搭載であることを
説明してから、「Open GL」なる
新しい3D Graphic Libraryの説明に入る。
これの説明のためにRickなるオッサンをステージに招きいれて、
彼の説明が始まる。
どうやらこのRickなるオジサンは「Open GL」に係った重要な人間らしい。

そんな26時30頃だったか、
この中継が始まって初めての中継中断タイム。
画面下に「ネット混雑中 バッファ(7秒)」と表示されて、
きっかり7秒後に中継は再開された。
ここまでの30分弱で初めてのトラブル。
ネット中継もすっかり進歩したものだ!と感心したのもつかの間、
その2分後に再び「ネット混雑中 バッファ(7秒)」と
表示されてからは地獄が始まった。

最初は3分ほどの中断だったが、
次の中断は全然復活してくれなくて、
画面が再び動きだしたのは45分頃。
ニューヨーク東海岸時間だと12時30分を回ったところで、
食事に出てたサラリーマン達がコンピュータの前に
帰ってきたのか、ネットの混雑状況はどんどん悪化していく。



これがZDTVの画面!

そして45分ごろに一瞬映った画面も一瞬にして消えてしまった。
この頃には、たまに画面下に
「ネット混雑中 バッファ(22秒)」とか表示されても、
数秒後にはわずかのカウントダウンで期待だけさせて、
再び画面下に「ネット混雑中 バッファ()」と表示されて、
ウンともスンとも言わなくなってしまう。
こんなイタチごっこの繰り返しだ。
さすがに機長も26時50分ごろには嫌な予感が襲ってきた。
こんなことしてる間に、今回の中継で
もっとも見たかったもののひとつ「新G3」の
デザイン発表が終わってしまうのでは?という心配だ。
そしてこの心配は絶妙のタイミングで的中した。

狼少年による「バッファ」表示に
何度か騙された後の26時49分頃。
いきなりのJobsの声で機長は再び画面にかぶりついた。
Jobsは確かにこう言った!
「Best Design!1999年の新しいPowerMacG3のデザインはこれだ!」
その瞬間に場内から「ヒューヒュー」の嵐。
久々に復活したばかりの画面が
新型G3マシンのデザインを世界中に見せつけようとしていた
まさにその瞬間!画面は、何か白っぽいものの横に立つ
Jobsのおぼろげな画像とともに凍りついてしまった。

再び、狼少年による「バッファ」タイムが始まった。
その2分後に、再び奇跡は起こった。
一瞬、Jobsが何ごとかを説明しながら白っぽい何かを
触っているぼやけた画像が一瞬映ってまた消えた。
白っぽい何かは一瞬画面いっぱいに大写しになったが、
まるでものすごく鄙猥な画像にかぶせるモザイクのような
ノイズが画面全体を覆っていて、フリーズ画像にも係らず、
そこに映っているものの正体がわからない。
く、悔しい。もどかしい!が、そのまましばしフリーズ。
数十秒後に、一瞬だけ動きだして止まった画像に、
もしかしてこれがG3???という長方形の物体が確認できたが、
それもまたやがて消えた。そして26時51分!



G3???

久しぶりに画面は数秒間の安定期を迎えた。
が、Jobsはステージ中央の何ものかから離れて、
ステージやや上手よりにあるiMacのところに歩いていくところだった。
どうやら新型G3の説明は終わってしまったらしい。

これから始まるのはiMacのこれからについての説明らしい。
その奥には新型モニタらしきものも見える。
やっぱり新型G3の説明は終わったんだ、と確信した26時52分、
機長のNetscape Communicatorは最悪のリアクションを示してくれた。
Streamingが写らないどころじゃなく、
Netscape Communicatorごと落ちてしまったのだ。
プチ!・・・おいおいおい!機長は慌てて
Netscape Communicatorのアイコンをダブルクリック!
あらかじめブックマークに登録しておいた
ZDTVのサイトを呼びだした。

ところが、一度手放したZDTV回線はなかなか帰ってきてくれない。
長い行列に嫌気がさしてちょっとはみ出した途端に
行列が再び伸びていた、そんな感じで、
なかなか受け付けてくれない。
再生ボタンさえも跳ね返すような追い返しに遭いながらも、
機長は粘った。そして再びサンフランシスコに帰ってこれたのは
時計が27時を回った、27時3分頃。
一瞬画面は復活した。が、ほんとに一瞬だった。
何が起こったのかもわからないうちに画面は再び止まってしまって、
しかも乱れた画像のためにたった今、
何が説明されているのかもわからない。
音声も3つの単語ぐらいが限界なのでさっぱりわからない。
その後、狼少年による「バッファ中」地獄が繰り返された後、
27時8分、Netscape Communicatorは再び落ちてしまった。

慌てて復活する。今度は比較的うまくいった。
そして27時9分ごろ、いくつかの単語と
月面中継のようなおぼろげな画像が伝わってきた。
どうやら「QuickTime4.0」に関する何かを伝えているらしいことはわかった。
以降、飛び飛びの音声と乱れまくった映像の数分間が続いた。
そしてその数分後、喋っている人物の顔が比較的鮮明に
とらえられるようになって機長は気づいた。
あ、もうJobsじゃない!そう、誰か他の人物が喋っていた。
それに気づくのに数分間もかかるほど、
Streaming状況は最悪だったのだ。
とかなんとか言ってるうちに、再び「バッファ」地獄が始まって、
27時18分、Netscape Communicatorはまたまた落ちた。

機長は、再び同ブラウザを立ち上げてZDTVを呼びだす。
が、その途端にちょっぴり嫌な予感がした。
「接続ホスト:hey3.rbn.com」という表示が出ている。
機長の記憶が確かならば、これまではずっと
「接続ホスト:go.rbn.com」だったような気がする。
もしかしてサーバが増強された?わずかな期待を胸に
接続ホストに接続されることを待ったが、全然動かない。
そのままサブマシンで、このメモを書きながら
時間だけがたってしまって、
再びサンフランシスコに戻ることは出来なかった。
さよならJobs、このあとはどっかのサイトで最新情報を調べるよ。

1999年1月6日






今回の基調講演に関する詳細は
ココなどで!


【追加情報】

■dijoさんが本物のG3画像の撮影に成功している!

■またiMacには4色のカラーバリエーションが追加され、
値段は1,199ドルに値下げ。PowerPC G3 266MHz、ハード
ディスクは6GBになるそうだ。

@According to [LINKCLUB News Digest:1999 0106]

【追加情報その2】

■dijoさんの「ニュース早読み隊&ソフト特急便」からの
リンクでこんな画像も!壮観だ!

@According to dijo「ニュース早読み隊&ソフト特急便」

【追加情報その3】

■もっともシンプルで正確な情報はこちらで。
直前予想通りの新しい4アイテムが紹介されている。

Five Flavors of iMac
Reinvented Power Mac G3
New Studio Displays
Mac OS X Server

ただし、再開したと言われるAppleStore
混雑のためか繋がらない!

【追加情報その4】

■新装開店なったAppleStoreがアクセス可能になった。
カラフルな5色iMac(BlueBerryGrapeTangerineLimeStrawberry)が
美しすぎるiMacのページや、
もうハイエンドマシンなのかオモチャなのかさっぱりわからない
新型G3Macのページが見られる。

※ところでこれまでのBondi BlueのiMacとBlueBerryのiMacって
やっぱり違うのだろうか?
またハイエンドマシンまでそのうち5色カラーリングとかに
なっちゃうんだろうか?
いや、予想以上にカラフルで凄い!


【追加情報その5】

■記事中で機長が触れた「OpenGL」は
3Dの標準フォーマットで次期MacOSからの対応になるらしい。

■新型G3と同系色の
新型モニタ(17インチ=499ドル/20インチ=2,999ドル)も
発売された。
機長は1,099ドルの15インチ液晶モニタが気になる。

@According to [LINKCLUB News Digest:1999 0106]



Click the following icon to back to
Palm Air Line Top Page!